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シェアワールド「SugarSweets」
作:胡乱太


☆はじめに☆

 「SugarSweets」と呼称する以下の設定はシェアワールド用に考え出されたものです。設定の骨子はもと(MOTO)さん作の「ピンクハウスは魔法のお洋服」を読んでいて考え出されたものです。同作品のような物語を作成されることを祈念するものです。
 シェアワールド用設定ということで以下の設定は開放されています。筆者は法律上、このテキストのみに権利を有し、設定にしたがって作られたあらゆる作品に対して権利義務をもちません。また、このテキストはネット上に存在する場合については存在している場所の規定に反しなければ自由にリンクして問題ありません。また、内容に変更を加えない限り商用、非商用を問わず自由な複製を認めます。
 それでは、以下の設定をお読みになり、楽しい作品を生み出す一助としてください。

                                                    平成11年8月31日 胡乱太

☆設定☆

 物語は女性用衣料品販売のチェーン店である「SugarSweets」の取り扱う魔法のかけられた商品に関連して発生する。
 「SugarSweets」のチェーン店は通常小規模の独立店舗であるが、直営店も存在する。直営店はたいていの場合、やや規模が大きくなる傾向にある。直営店は単独で店舗を構える場合もあるが、デパート内などに存在する場合もある。それらをすべて含めると、全国にかなりの数の店舗が存在する。また、販社であるため、本社の企業活動として、おもに法人向けに本社がユニフォーム等の一括受注を取り扱うことも多い。
「SugarSweets」は、販売店のチェーンであるので、扱っている品物は限定されるわけではない。年齢を問わず、あらゆる女性用衣料品他服飾類全般を取り扱っている。どういった系統の製品を取り扱うかについては、ほぼ各店舗の仕入担当者(前述した各店舗の規模からいってほとんどの場合、兼経営者)の裁量にまかされている。
 「SugarSweets」の各店舗で取り扱う商品は本社を経由して取り寄せられる。その際、本社倉庫内において本社経営者によって、後述する効果をもつ魔法がかけられる。これは本社直売の商品についても同様である。
 経営者は強力な力を持った魔女であり、そのように自称しているが、一般にはそれは信じられているわけではない。すなわち、会社のイメージ戦略上のことであるとみなされている。事実、そういう意味もある。
 商品にかけられる魔法は魔法のかけ手である本社経営者の理念にしたがっている。この理念とは要約すると以下のようなものである。

「SugarSweetsの服を着て誰からも好かれる可愛らしい女の子になる」

 商品に魔法をかけているという事実についても(その理念とともに)公表はされているが、やはり一般的にはイメージ戦略上のことであると解されている。本社従業員や各経営者についても大体同様である。
 商品にかけられている魔法によって発生する効果は以下の5点である。

1.着用した人の性格的な女性らしさが強調される。
 この効果は、着用後すぐに発現し、着用を止めた後もしばらくの間継続する。効果の強さと着用を止めた後の効果の継続期間については装用した期間に比例する。着用を止めた後の効果の継続期間についての目安は、装用期間の二倍程度で、最大一ヶ月といったところである。装用期間は、「SugarSweets」でとりあつかっているなんらかの商品を着用した総期間であり、商品単位のものではない。
 具体的な効果としては、着用者の潜在的な特質が表面化する。どのような特質が強調されるかは商品の内容に依存する。たとえば、それがスポーツウェアであれば「元気」に「溌剌」としてくる、といった具合である。この効果は潜在的特質を強調するものであるため、もともとそういった特質が着用者に少なければ、効果は小さくなる。また、この効果は着用者が自覚できるものである。ただし、通常であれば、それは魔法的な効果であるとまでは解されず、単なる心理的な事象であるとみられる。

2.着用した人の肉体的な女性らしさが強調される。
 この効果は装用時のみ発現する。実際にサイズが変化するわけではなく(ただし、cm以下の単位では変動していると考えてもかまわない)あくまで装用者を見た人が受けるイメージに関してである。どのようなイメージの変化が起こるかについてはこれも商品の内容に依存する。肉感的な衣服であればそのように変化するし、髪飾りであれば髪質が向上して見える、といった具合である。この効果は、あきらかに体形が変化して見えるといったような劇的なものではない。「いつもより…にみえる」という程度の効果である。「明らかにそれとわかる効果」であっては、問題があるためである。

3.上記の効果を目撃した人が肯定的な評価をする。
 上記の魔法効果の影響下にある人に対し、影響される前を知る人は肯定的、あるいは好意的な評価をする。これは単に「変化に対して他者が受ける印象」に影響しているだけであり、「効果の影響下にある人に対する他者の印象」には関係しない。この効果は1、2の効果に付随するものであるので、1、2の効果の影響下にある人に対した他者に対して無条件に発現する。「対した」とは直接対面することだけをさしているのではなく、「写真」や「映像」など間接的な対峙も含まれる。

4.着用した人が「SugarSweets」の商品あるいは店舗、1、2の効果に対して好意的な印象をもつ。
 この効果は実利的な販売促進の意味で付与されている。効果はいったん「SugarSweets」の商品を着用後に発生し、以後、基本的には恒常的に継続する。ただし、何かの中毒患者のように、「SugarSweets」の商品しか用いなくなるというわけではない。これも、2と同様に魔法効果が「明らかにわかるもの」では問題があるためである。
 印象の付与は動機付けであり、強制ではない。たとえば、商品の購入時に金銭関係のトラブルが発生し、その際店の担当者に不誠実な対応をされた人が、それでもその店に対して好意的である理屈にはならない。

5.魔法効果についてあまり詮索は発生しない。
 魔法効果の発生について、その影響下にある人(3でいう他者も含む)は論理的にはともかく、心理的にはその事象を解明しようというような意思を通常働かさない。論理的には「魔法でこうなる」というのはナンセンスであり、すなわち、通常は単にもっと単純な解釈がされる、あるいはなんの解釈もされない。
 この効果について特に注意したいのは「方便」や「夢」として魔法でこうなるという見方は否定されないという点である。

 しかしながらこれらの効果は商品が本来の途に用いられた場合に発揮されるものであるため、そうでない場合は効果が思わぬ形で発現することとなる。そうでない場合とはすなわち、男性が商品を着用した場合である。その場合にも基本的には上記5つの効果が発動するが、それは以下のような形をとる。

1.性格の変動
 潜在的なその人の特質が強調される他に、その人が潜在的に持っている女性観が具現化したような性格が付与される。簡単に言えば自分が理想と考えている女性の性格になるということであるが、この効果は女性を対象化して見られる度合いに応じて小さくなる。対象化して見られる度合いというのは、すなわち女性の現実をどれだけ知っているか、ということをさす。

2.肉体の変動
 基本的には通常、発揮される効果と変わらない。ただし、身体にもっとも近い部位の衣料については、応分の肉体的変動が発生することがある(しない場合もある。これは物語の設定に自由度を与えるためで、着用者の個人差と考えてかまわない)。たとえば、ショーツであれば一物は消失し、ブラジャーであればサイズに合った乳房が発生する。レオタードや水着についても同様。この変化は年齢についても影響する。商品が想定している年齢に応じた年齢の変動が発生する。
 また、あらゆる商品について、肉体的変動をともなわない「より女性的なイメージ」が付与される。

3.他者の評価
 通常と同様である。他の効果もそうであるが、効果自体はやや強力になる。

4.好意的印象の付与
 着用した人物によって効果に強弱が発生する。個人差によるものとする。まったく印象に影響がない場合から通常は否定される麻薬的効果までさまざまである。着用者のもともとの信条に応じて、付与された印象に対する葛藤が生じるということは当然考えられる。

5.詮索の回避
 この場合、常識では考えられない事象が確かに発現しているわけであり、当然、関係者の間に論理的な疑問が想起される可能性は考えられる。心情的な回避圧力は通常より強力に働くため、感覚的思考者や楽観的な性格の人は論理的な疑問に対してそのまま受け流してしまうことになるはずである。
 主人公が状況に流されたり葛藤したり適応したりといった物語を希求するという観点からこの部分の追求が主軸となるような話は基本的には作成しないものとする。
 




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