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海でRB-2
作:a-mode



「おれだ、おれ。たけるだ!」と美人の口からは絶対に飛び出ない言葉が色っぽい声で出たので、

つよしとみきやは一瞬トリップしてしまった。

二人の美女はぽかんとしてる男二人にお構いなく、身をくねらせながら向かい側の席に座った。

「まぁわかんねえのも無理ないか。」和幸がそうつぶやき、俺たち美女は事の顛末を話した。

「それじゃ・・・ほんとにおまえらなのか?!」みきやが念を押した。

「そうだ。ナンパする手間が省けただろ。」と俺。

「いくら体がそれでも中身がおまえらじゃな・・・」と男二人。

「そんなこと言ってるけど、おまえさっきから俺たちの胸ばかり見てるじゃねぇか。」

店内の他の客、特に男は俺たちのテーブルをチラチラ見ている。

「おい、どうでもいいけどそのしゃべり方はまずいぜ。みんな変な顔で見てるよ。」とつよし。

「そんなこと言われたって、まだわたし、この体に慣れてないんだもん。こんな感じか?」と和幸。

「お、おお。う・うまいじゃねぇか。その方が合ってるぞ。」とつよし。

「ねぇ、たけるちゃんもおんな言葉使ってみて。」と和幸が調子に乗る。

「た、お、俺がか?」と色っぽい声で俺。

「“俺”なんてその体には似合わないわよ!いやぁねぇん、こんな大きい胸してるのに。」

と言って和幸は俺の胸を下から鷲づかみにして揉みしだいた。

「あ、あん!」俺の口から思わず色っぽい声が出てしまった。自分の意識とは無関係に。

「ほらぁん、あなたはどこから見ても今は“お・ん・な”なのよ。」

和幸は完全に順応していた。確かに男であるはずの和幸がこんな女言葉を使っても全然不自然じゃない。

それどころか、俺の口から色っぽい声が出て、その声で男言葉を使ってることにさっきから違和感を感じていた。

「す、すぐには無理だよ。けど、おまえ良くそんなに順応できるなぁ。」

「ほら、まぁた。だめじゃなぁい。ねぇ、みきやさん。わたしの方が自然よねぇん。でも、ちょっと疲れた・・・」

「そ、そうだけど、俺たち変な気分になってきちゃうぜ。うまいじゃねぇか和幸。」

さっきから美女二人のやりとりを目前で見ていた男二人は完全にトリップしているようだった。

「さ、そろそろ行こうか。」俺たちは喫茶店を後にした。

つよしとみきや男二人は混乱していた。確かに海につく前にこんな美女二人と同行できるのは願っても無いことなんだが、

中身がたけると和幸では、どう扱っていいものか・・・こんな美女をおいといて海で他の女をナンパするのももったいないし。

最初の予定通り俺はつよしの車にのり、みきやは和幸の車に乗ることにした。

和幸の方は自分の車なので自分で運転することにした。保険も変わっているとの事だった。

「脚が届かないや・・・」和幸はミラーやシートを調整しなおした。

日焼けサロンから手渡されたバックの中を見ると、ピンクのビキニとサングラスが目に入った。

「こ、これを俺が着るのか・・・?」和幸はビキニを着た自分の姿を想像し、しばらくぽぅっとしてしまった。

「どうした?運転できるか?」とみきやが尋ねた。

「あ、あぁ、、なんでもないよ。じゃ、行くぞ!・・・行くわよ!」サングラスをかけながら和幸はキーを回した。

どこから見てもピチピチのギャルが男を乗せて運転するシーンだった。

車は都心を抜ける道を走行中だが、道はそれほど混んでなかった。

「なぁ、和幸・・・おんなの体ってどんな感じなんだ?」とみきやが尋ねた。

「ふふ、興味あるか?男とは全然違うよ。胸とか尻とかはもちろん当然の違いなんだけど、全身が柔らかいんだ。

こうやって喋ってる唇とかもみずみずしくて、喋るたびに気持ちいいんだ。声も自然に色っぽくなっちゃうし・・・」

「なぁ、胸触らせてくれないか?」

「や、やめろよ、運転中に事故起したらどうするんだよ!」

「わ、分かった。でも、ふとももだけでも触らせてくれよ。」

「しょうがねぇなぁ・・・。絶対変なところ触るなよ!ただでさえ運転の要領が違うんだからどうなっても知らないぞ。」

そういうか言わないかの内に太ももにみきやの手が触れた。一瞬びくっとした。

「や、やん。」

「うわぁ、すべすべですごく張りがあるぜ、しかも柔らかい!いいなぁおまえ、こんな体がおまえのものなんて。」

みきやはずっと太ももを触り続けていた。和幸も不思議と悪い気はしなかった。それどころか太ももを滑る感触が何とも微妙で

気持ちよいのだ。男に触られているというのに・・・次第に変な気分になってきた。

「なぁ、今日一日俺の彼女役をやってみるってのはどうだ?今日一日でいいよ。」

「え?」“彼女”という言葉に、自分の今の立場を再認識させられた。今、俺は“おんな”。となりにいるこいつと恋することもできる。

下手したら、こいつの子供だって作れてしまう・・・(※RBにはまだ認められていませんが。)

「きょ、今日一日だけだったら・・・」意識とは別にみきやの口は動いた。

まぁ、せっかくこんな体になったんだから女を味わってみるのも面白いかもしれない。

「よし!じゃ、今からおまえは俺の彼女だ。言葉使いもそれらしくしてくれよ。」

「あ、、、え、えぇ分かったわ、みきや・さん。これでいぃ?」

「おぉ、やっぱりおまえ、たけるよりも全然うまく順応してるぜ。体もたけるより俺好みだし。お前と同乗で良かった。」

“たけるより俺好み”という言葉が何とも嬉しかった。これは女としての競争心なんだろうか?

「嬉しいわ、わたしもみきやさんタイプよ。今日一日よろしくね。」とサービスした。

みきやの手は相変わらず和幸の太ももを滑っていた。それと女言葉を使った相乗効果なのか、なんか変な気分になってきた。

「何だか、変な気分・・・。」さきほどまでよりも乳首の存在を強く感じるし、今は無い股間がなぜだか熱くなってきた。

信号で止まったのを見て、みきやが顔を覗き込み、

「大丈夫か?顔色は悪くないが。」と言ったか言わないかの内に唇をふさがれてしまった。

(え?!)

「ん、ん、、」(ちょっと待った。俺が男にキスされてる・・・わたしが男にキスされている。)

ハンドルを持つ手が震えた。

「ちょ、、、ちょっと!」はっと我に返りみきやを押しのけた。

「な、なにすんのよ!」

「お、怒りかたも女らしくていいぞ。それに真っ赤な顔がたまらなく女っぽくてかわいいぜ。お前は俺の彼女なんだから

これくらいは当たり前だろ?それにまんざらじゃないんじゃないのか?気持ち良かったぜ。早く心まで女にしてやりたいからな。」

みきやのいうとおりまんざらじゃなかった。でも、男としての部分が抵抗していた。でも、和幸は女だった

「ねぇ、お願いだから、海につくまでそういうことはやめて。わたし、運転できなくなっちゃうから。」

「分かった。まぁ海についたらお前のビキニ姿も拝めるし、それまで我慢するか。」

海についたら何されるんだろう。また自分はどうなってしまうんだろう。元男として不安を感じなきゃいけない場面だが、

相変わらず太ももを滑るみきやの手が逆に期待を感じさせてしまっていた。

(なんだか、わたし、、、わくわくしてきちゃった。)

心の中の言葉使いまで女性化してきた和幸だった。


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