女神仮面 ミーミル
By KEBO

<第十三話:女王B最後の挑戦>

「そんなにおしゃれして、どこ行くの」
「デート!」
「よかったわね、振られなくて」
「やかまし」
 ご機嫌の優。久しぶりの文香とのデートなのだ。
 RRRRR・・・・・RRRRR・・・・・
「はい、日野神でございます。はい、おりますよ、お待ち下さいね。優、電話よ」
「この忙しいのに」
 優は受話器を受け取った。
「もしもし」
『おまえがミーミルとはね。ま、いいわ』女の声だ。
「もしもし、あんた誰」
『今夜、タワービルの最上階で会いましょう』
「何言ってんの?今夜は予定が・・・」
『それはキャンセルね。どっちにしろ、イヤでも来ることになるわ』
「どういう意味?」
 電話は切れた。
「ったく、朝から訳のわからん電話だ。ま、いいか。行って来ます!」
 優は家を飛び出した。


「いらいらいらいら」
 通りすがりの女の子が振り返る。ボソボソつぶやく優は傍目には変な人だ。
「いーらいらいらいらいら」
 すでに待ち合わせ時間を一時間以上過ぎている。文香の場合は平均遅刻三十分ぐらいだったので、まあいつもより少し遅いといった程度ではあったが、優は珍しく苛ついていた。
 RRRRR・・・・
 携帯が鳴った。文香の番号を表示している。
「ハロォー」優はおどけて出てみた。
『面白い子ね。晩の予定はキャンセルになったかしら』聞こえてきたのは文香の声ではなかった。
「何!」
『わかってくれたかしら?今夜は私とデートするのよ。地獄行きのね』
「どっかで聞いたことあると思ったら、蜂女!」
『おぼえていて頂いて光栄だわ、女神仮面さん。ご想像の通り、あなたの可愛い彼女はここにいるわ。素直なよい子ね。でもあなたがコスプレマニアのようなことをしていると知ったら・・・うふふ。では今夜、お待ちしておりましてよ』
「待て!」
 電話は一方的に切れた。
「ふざけやがって!」
 優の機嫌は、その傾きを急激に増した。


「で、この期に及んで俺に助けを求めるわけ」
「そういうこと言うか」
 リビングで、優と薫が昼食をとっていた。
「誰だっけ、ヒーローごっこにつきあうのはごめんだ、とか言ってたの」
「るせえ。そっちこそ、俺がとっさにミミー・ミョルニル出さなかったら・・・」
「え、あれは俺を助けるためだったのか?俺は世界のためだと思ってたぜ」
「・・・この屁理屈野郎。も、いいわ。俺一人で行く」
「ま、そう尖るなって。実は俺にも電話があってな」
「何て?」
「会社の同僚の女の子を、俺の彼女だと思ったらしい」
「で」
「面倒だから、好きにしてやってくれって言っといた」
「冷たい奴・・・正義のヒーローが聞いてあきれる」
「勘違いしてもらっては困る。ヒーローは、私情に惑わされることなく正義のために戦わなくてはならない。というわけで人質のあるないに関わらず、敵の所在がはっきりしたからには俺は行く」
「・・・はじめからそう言えよ」
「だから、今回に限っては貸し借りなしだ。いいな」
「よくわかんないけど、ま、いいよ」
 その時、
「俺も行こうかな」
「親父!?」優と薫は思わずハモってしまった。
「こないだのツケもあるし」
「ツケってなあに」稔の迂闊な一言を、蘭が聞きつけた。
「か、母さん・・・」
「お父さん、ツケがあるなんて聞いてないわよ。いいわ、私が一緒に行って、支払ってあげる」
「ということは、総勢四人か」
「一人で来い、とは言われてない」
「タワービルの何十階だったかしら、夜景のきれいなフランス料理屋さんがあるのよね・・・」蘭がつぶやく。
「それ四十九階。わかった、ここはさっさとフェムニスを退治して、久しぶりに家族みんなで食事をしよう」稔は調子に乗って言った。
「あのねえ・・・どうせ俺達に戦わせて自分らおいしいとこ持ってこうって腹だろ」
「いいじゃないか。なんなら薫、優、その彼女だか同僚だかも一緒に、どうだ」
「優はともかく、俺は・・・」
「いいじゃないの。とりあえず、行きましょ!」
 稔と蘭は、せっせと出かける準備を始めた。
「一体なんなんだか・・・・」薫と優は顔を見合わせた。


「今何と・・・」
「何度も言わせるかのう、貴女に義理立てする理由は何もないと言ったのじゃ」
 女と向き合うローブ姿のシルエット。
「・・・どういう意味だ」
「どうやら我の見込み違いだったようじゃ。もとより貴女と我とは主従の関係ではない。自らの復讐のために力を貸せなど勘違いも甚だしい」
「お、おのれ・・・」
「フォッフォッフォ。だがのう、他ならぬ貴女の事じゃ。それにその何とかとやらも気に掛かる。場合によっては全く力を貸さんでもない」
「勿体付けおって。その、場合とは?」
「貴女が我の臣下になる事じゃ」
「・・・私に、その方の手下になれと言うのか」
「我は今まで、貴女に多くの投資をした。その回収を考えても悪くはあるまい」
「・・・・・・・」
「さあ、たった一言誓えばよいのじゃ。自分のすべてを捧げよう、と」
「・・・・・わかった、もうよいわ。その方には頼らぬ」
 女が立ち去ろうと振り返る。
「フォッフォッフォ。貴女のお手並み、とくと見届けさせて貰うぞよ。さらばじゃ」


「親父もお袋も、本当にヤル気あるのかよ」稔と蘭の姿を見て、薫はあきれかえった。
「ええあるわよ、せっかくの機会ですもの。あなたたちこそ、まさかその普段着でお店に行くつもりじゃないでしょうね」
「・・・・も、いいわ」蘭のとぼけた答えに、優と薫は沈黙した。
 彼らの両親は蜂女の事など眼中にないらしく、完全に食事モードで正装していたのだ。
 一家四人を乗せた車が、タワービルの駐車場に滑り込む。
「さ、いざ最上階五十二階へ参りましょうか」車を降りる薫と優。
「え!?お店、四十九階だろ」ボケる稔。
「え、じゃないだろうが。親父たち一体何しに来たの」
「食事」稔と蘭は声を合わせて言った。
「・・・・優、行くぞ。放っとこ、この二人」
 優と薫はエントランスへと階段を駆け登る。
 一方の蘭と稔は駐車場用のエレベーターに乗り込んだ。
「もしかしてさ兄貴、五十階まで階段登るつもり」
「当たり前だ!、っていいたいところだけどちとしんどいな」
 エントランスのエレベーターホールで、二人の足が高層階用エレベーターの方へ向く。
「なんか、すごく普通の光景なんだけど」
「そうだな・・・」
 ビルの中は、ごく普通の風景であり、女王が何か企んでいるようにはとても思えない。
 エレベーターの扉が開く。と、その時。
「ホホホホホ」
「で、出た!」
「うろたえるな優!出たな、女王!あれ?」
 エレベーターの中から、数人の蜂女が飛び出してくる。
 ビシ!ビシ!
 二人が変身する間もなくエレベーターホールは戦闘状態に移行する。
 しかし、優はおかしな事(?)に気付いた。
「兄貴!俺、変身できないぜ」
「何言ってんだ?・・・本当だな」
 優の姿は、男のままだったのだ。
「それにこの蜂女、やけに弱くないか」
 優の言うとおり、五人ほどの蜂女は、たった二人を相手にあっさりと倒されてしまった。
「そういえば・・・見ろ、優」
 倒れた蜂女の姿が変わっていく。数秒前まで蜂女だった者は、普通のサラリーマンやOLの姿になっていた。
「どういう・・・あ」
 ブーン・・・・
 倒れている男女の口から、蜂が這い出し、どこへともなく飛んでいく。
「あーあ、俺、しーらない」優がエレベーターに駆け込む。
「俺も!」薫も続いて乗り込んだ。
「正義の味方が言うことか・・・」優は、五十階を押すとドアを閉めた。
 登っていくエレベーター。
 チン!
 増えていく階数表示が、不意に止まった。
「まだ四十七階だぜ」
「誰か乗ってくるのかな」
「ならいいけどな」
 ドアが開いた。
 案の定、エレベーターの前には誰もいない。
「優、閉押して」
「さっきから押してはいるんだけどね」
「ということは」
「仕方ない、降りよう」
 エレベーターを降りる二人。ここから上は、展望台と食堂街なのだ。
「さてと、エスカレーターでも上がろうか」
 スカイレストラン街の雰囲気は、とても普通に見える。しかし、それもすぐに普通ではなくなった。
「おいおい、いい加減にしてくれよ。俺達は忙しいんだ」
 ごく普通のサラリーマン風の男が、突然うめき声を上げて苦しみ始め、その姿が、見る間に変化していく。たくましい体躯があっと言う間に細く丸くなり、体にはうっすらと黄色と黒の模様ができ始めていた。
「どうする」
「どうするもこうするも、とりあえず上に行こう」
 しかしエスカレーターに行き着く前に、男はやはり女王譲りの美しいボディを持った蜂女に変身していた。
 そのほかにもあちこちでうめき声が上がり、それが収まるとそこら中から女王そっくりの蜂女が湧いて出てきた。中にはフォークや包丁、箸を持った者までいる。
「困ったなぁ。優、変身できないのか」
「俺は変身なんかしたかぁねえんだ!」
 優たちは蜂女達の攻撃をかわしながらエスカレーターへと突き進んでいく。しかしさすがに数が多いのかなかなか前に進まない。
「ったく!この狭いところにわんさかと」
「兄貴、しゃあない、非常階段だ」
「了解」
 二人は、なんとか蜂女の群を抜けると非常階段のドアを閉めた。
「ふう、で、最上階まで上がるの」
「しんどいけど、しゃあない」
 階段を登る二人。しかし、五十二階の防火扉には、鍵がかかっていた。
「仕方ない、そろそろ変身するとするか」
「お、おい、ここで突入してガセだったら、兄貴笑い者だぞ」
「その時は、アトラクションのフリして歌でも唄うさ。行くぞ!光力招来!」
 薫は、アポロンに変身するとあっさり鍵を破壊した。
「あーあ、しーらない」優はそう言いつつドアを開き、最上五十二階展望台に突入する。
「う・・・・」焦る優。
「いよいよご対面みたいだな」薫は、女性化していく優の姿を見てつぶやいた。そして案の定、すぐにその声が聞こえてきた。
「ホホホホホ、どうやらここまで来れたようね」
 二人が振り返ると、女王と、見覚えのある二人が立っていた。文香と丸茂は、女王の後ろに瞬き一つせず突っ立っている。
「蜂女、せっかくここまで来てやったんだ、二人を解放しろ!」ムダとは知りつつアポロンが言い放つ。
「ホホホホホ、女王様とお呼び、アポロン。これからお前達を、腕によりをかけて料理して上げるわ」
 女王が例によって服を脱ぎ捨てる。それと同時に文香と丸茂もうめき声を上げて女王そっくりの蜂女に変身した。
「・・・卑怯な。優、いくぞ、ん!?」
 一方の優は、怒りに打ち震えていた。
「どうせそんなことだろうとは思ったがな、やっぱりこのクソババァ、絞めたるわ!」
「く、クソババァですって!」美しく細い声からは想像し難い優のセリフにおもわず引く女王。
「ゆ、優・・・」
「おらぁぁぁぁ!女神転生!」
 知恵の瞳が輝き、優はミーミルに変身した。
「クソババァなんて許せない!行くわよ!」女王もそっくりさんたちを率いて二人に向かって行く。さらに、後ろの方からは下の階から上がってきた蜂女の群が迫った。
「もー!どれが本物!」悪態を付くミーミル。
「一番強い奴が本物だ!」アポロンがさらりと答える。
「え、全部倒してみるつもり?」
「仕方ないだろ。他に方法あるか」
「ホホホホホ」
 そう言っている間にも、周り中の蜂女が次々と攻撃してきた。
「ったく。卑怯だぞ、女王!」再びミーミルの悪態。
「悪とは大概卑怯なもんだ」群がる蜂女を投げ飛ばしながらアポロンが応える。
「でもいい加減しないと、きりがない」
 その時、二人の目の前を何かが横切って飛んでいった。
「何だ?」顔を見合わせる二人。
「アァァァァ!」
 蜂女の中の一人が、顔を押さえて倒れ込んだ。
「うふふ、大当たり!悪いけど私、ミミー・グングニルって外したことないのよね」
「さすが母さん。狙い通りだ」
 稔と蘭であった。
「でもお父さん、どうして本物がわかったの?」
「玲の癖は・・・・」言いかけた稔の顔が、声にならない悲鳴を上げる。
「おとうさん、これでツケは帳消しになったわね」蘭の細いヒールが、冷たい視線と共に稔の足に食い込んでいた。
 他の蜂女も次々と力無く倒れていく。蘭の投げたデッキブラシは、正確に女王の顔面、それも触角の付け根付近を直撃したのだ。
「お、おのれ・・・」女王が、奥の方へ逃げていく。
「薫、優、後は任せて奴を追え!」稔が痛みに顔をひきつらせながら叫んだ。
 すでに倒れた蜂女達は、元の人間の姿に戻りかけていた。大量の蜂が、女王を追いかけて飛んでいく。
 文香と丸茂も気を失ったまま元の姿に戻っていた。
  「大声で名前言うなよ!」アポロンとミーミルは女王の後を追った。

「アポロン、そしてミーミル!」
 女王は屋上で二人と対峙した。周りに無数の蜂が舞っている。
「この汚れきった人間社会を守って、何になるのだ」二人に問いかける女王。
 ミーミルが答える。
「上等だよ。他人の大事な人を酷い目にあわせておいて、自分は正義ぶるわけ?冗談じゃない!確かに人間社会は腐りきって汚れきっているかもしれない。でもね、あんたみたいに、魂の芯の芯まで腐り切っちゃいないぜ!」
 アポロンが深く頷く。
「人間に未来を信じる勇気がある限り、俺達は正義を信じて戦う」
「ホホホ。本当に二人とも両親によく似たのね。ならば、死ねい!」
 ブーン・・・・!!
 無数の蜂が、二人に向かってくる。しかし、二人は動じなかった。
「優!」アポロンの声に頷くとともに、ミーミルは両手を差し上げた。
「ミミー・ミョルニル!」
 ガガガ・・・ガガガ・・・
 ミーミルの両手に大量の稲妻がほとばしる。そして、両手の先に、大きなハンマーが現れた。
「ヤァァァ!」ミーミルは、群がる蜂をそのハンマーでなぎ払う。
 ドトドトドトドトドトトトトト!
 弾け飛ぶ火花。蜂の群は、一瞬にしてただの灰に変わっていた。
「おのれ・・・私の可愛い子供達を・・・・」女王は、両手にサーベルのような巨大な針を現すと振り回しながら襲いかかってきた。
 ヒュン!ヒュン!巨大な針が、紙一重のところで空を切る。
「ええええぃ!」その隙をついて、ミーミルの平手チョップが、女王に炸裂した。
「ううう、おのれ!」一瞬よろける女王。しかし女王はすぐに体勢を立て直すと腕をふるいミーミルを突き放す。そして、怒りをあらわにして両腕の針を交叉させた。
「まとめて成敗してくれる!喰らえ!」
 ビシューン!!
「うわ!」「あぁぁ!」交叉した針から青白い稲妻がほとばしり、ミーミルとアポロンを吹っ飛ばす。アポロンが第二撃をかわそうと跳ぶが、稲妻は正確にアポロンを捉えコンクリートに叩き付けた。
「アーハッハッハ、ムダよ。このダークサンダーは光のエネルギーを感知したが最後外さないのよ」
 ビビビビシュウーン!!続けざまに襲いかかる稲妻に、さらに勢いが増す。
「ううううう」アポロンとミーミルは稲妻に打たれ、コンクリートの上を転げまわった。
 不意に攻撃が止む。
「さあ、お遊びはおしまい。そろそろ楽にしてあげますからね」
 再び腕をクロスさせる女王。
「光の力・・・・わかった、ミーミル、槍だ」つぶやくアポロン。
「え!」ミーミルは、一瞬戸惑ったがすぐに理解した様子で右手を挙げる。
「死ねぇぇぇ!」再びほとばしる稲妻。
「ミミー・グングニル!」ミーミルは、必死に光の槍を、まったく関係のない方向へ放った。
「なに!」うろたえる女王。稲妻は、二人の方ではなくあさっての方向に飛ぶ光の槍の方へ向かっていく。
「兄貴!」その声に頷くとアポロンは高く跳んだ。
「喰らえ!アポロン・フレアーキック!」アポロンの右足が光り輝く。空中からの急降下キックが女王、蜂女Bを捉えた。
「ギャアアアア!」吹っ飛ぶ女王。
「ヤァァァァ!」ミーミルも、ダッシュするとコンクリートに刺さった光の槍を抜いて放った。
 ドウ!女王の胴体を貫くミミー・グングニル。
 女王の動きが止まった。
「・・・・おのれ・・・私が・・・最後・・・では・・・ないぞ・・・いまに・・・私の支配・・・を・・受けていれば・・・と・・思う日が来る・・・わ・・・アァァ」
「ケリがついたな・・・」アポロンがつぶやく。
 ブォォォォ!崩れ落ちる蜂女。フェムニスの支配者、女王Bは、ついに炎の中に滅びた。


「おおBよ、死んでしまうとは情けない」
 ローブ姿のシルエットはそうつぶやいた。
「仕方ない。次なる手だてを打つとしよう・・・」


「でさあ、何で親父達だけフルコースで、俺達バイキングなわけ」
「知らん。それより優、あの彼女何とかしろよ」
 薫、優、そして文香と丸茂は、タワービル四十八階の中華料理店にいた。
「最高!私ここの中華バイキング一回来てみたかったんだ」満面の笑みを浮かべ、文香は次々と皿を空にしては出撃していった。すでに十皿分以上が彼女の腹の中に消えている。
「日野神さん、本当にごちそうになっていいの?」と言いつつ丸茂も皿に料理を山盛りにしては次々とに空にしていく。
「ったく・・・・」
「仕方ない、優、俺達も食おう!」皿を持って席を立つ薫。
「お、おい、待てよ!」優も慌てて兄の後を追って席を立った。

<つづく・?>



*このお話はフィクションであり、ここに登場するすべての人物、団体等は実在の物とは全く関係ありません。


ご意見、ご感想等をお寄せ下さい
<女神仮面ミーミル END>


<作者のたわごとスペシャル!ミーミルデザイナーズノート>
「女神仮面ミーミル」、第十三話をお届けします。
 ようやく第一クールが終了しました。どうやら一クール途中での打ち切りは免れまして、ほっとしているところです。
 ここで幾つかこの企画についてお話をしましょう。

1)元ネタ万歳
 ご存じの方もおられると思いますが、このお話は北欧神話なんてまったくモチーフしてません(笑)。何がミーミルの元ネタかって?、それをここで書くとあらぬ方面から予想だにしない不当な攻撃を受ける可能性があるので、ここではあえて言いません、じき元ネタの人と同姓同名の別人が登場するでしょう(ただし続けばね)、なんちゃって。
 でももちろんそれだけではありません。元来このお話、完全に自分の趣味だけで書いてますので、時間とネタさえあればあっと言う間に一つや二つ出来て行くんですね。他の話のネタを使い回しとかも(かなり、というかほとんど)してるし。この話に限らずあんまり読み手さん(いるのか?)の立場に立って書いてないのが私の「お話」なのです。だから、あくまでも「お話」。「作品」なんて、とてもおこがましくて自分では言えません。文章力もないし。
 話がそれましたが現実には週一話以上のペースで原稿(テキスト)は作られていきました。予告編も入れなきゃならないし。けっこうしんどくも楽しくさせて頂きました。

2)やっぱり行き着くところは特撮ヒーロー!(私、マニアなんですぅ)
 第一話でお話ししたとおり、このお話は深夜帯で好評だった(らしい)特撮ヒロイン番組にとてもかなりすっごく影響されて作った物です。よって、HTML化するときに、いかにしてその雰囲気を出すか、無い知恵を絞って考えはしたのですが、HTML初心者の私にはちと難しかったです。グラフィックも不得意だし。そんなわけで結局いまのような形に収まっています。
 文章の方では異常なまでの擬音の使用ですかね。はっきり言って変な擬音、いや擬映像のようなカタカナの羅列が数多く生まれてしまいました。少しでもイメージを表現できればと思ったんですが冷静になるとやっぱり変ですね。でも実は結構気に入ってます。文章表現力の弱さがばれるという話はありますが・・・・。
 ところでこの企画、なにが一番難しかったかって、それは話の長さ。最初の段階では大方の長さを揃えようと思ったのですが、今の長さは少し中途半端だったようで長い回と短い回が出来てしまいました。こればっかりは・・・・本当に難しい。昔から作文とか、「四百字詰めの原稿用紙何枚以内」ってやつは苦手で、たくさん余るか、足らないかのどちらかでした。構成力が無いんでしょうね、たぶん。三十分枠のヒーロー物の脚本家の方って、そんな制限の中でお話作る訳ですから、本当に尊敬してまいます。

3)やりすぎ・・・・
 はっきり言って勢いで登場してしまった本度氏。一回限りのゲストの筈が、主役以上の大活躍。これははっきり言っていただけませんね。勢いというのは怖い物で、そういうときに限って止まらないんですよ、これが。そういうのってありません?私の場合、お話を書いているとなんかいつの間にか自分の意図した方向と違う方向に走っていってしまうんですね。でも最後にはなぜかちゃんとまっとうな結末に戻ってきてくれるのが救いです。まあ、登場人物も生き物(?)ですから・・・(笑)。そういう運命なのだと納得してしまいます。書き直してもたぶん勢いが削がれたら面白くないだろうし。
 繰り返すようですが、構成力が無いんでしょうね、たぶん。

4)ヒーローは怪人が命!
 頭の中にですね、いつもヒーローや怪人達のビジュアルが浮かぶんですよ。でも私の拙い表現力ではどこまでイメージが伝わったことやら・・・こればっかりは一枚の絵にはとてもとてもかないません。
 今までに登場していただいた怪女の中では、第三話に登場したパソコン女(もっと端的に言えば実はiM○c女だったりする。たぶん着ぐるみは作れないだろうね・・・)が自分では気に入ってます。そのうちリターンマッチするかもしれません。
 今読み返すと、あまり怪人そのものの描写が無いんですね。○○女とかってだけで。
 第二クールがあれば、その辺は改善したいと思います。でもまた話が伸びるなあ・・・。

5)そして、これからの展開は!
 あるのかな?(笑)
 一応最初の時点ですでに四クール五十二話(!)という構想はあるのですが、このまま勢いが続くのかどうか・・・。
 これ書いてると、さすがに他に「あれも書いてみたい」「これも書いてみたい」というのがまったく出来ないんですね(RLS外伝とか)。だから、とりあえずしばらくは休憩してその辺を整理してみたいと思っています。
 ただね、続きがあったとして(実はもう少し書いてるけど・・・笑)ここに投稿させて頂くかどうかは決めてません。でも自分のページいじってる暇ってほとんどまったくこれっぽっちもないし、(この原稿、ほとんど会社の空き時間に書いてます。人のお話もほとんど会社で読んでます。家では投稿する時間取るのも結構大変だったりする・・・)かといってこのお話しジャンル色強いし、おぢさんとしては悩めるところです。最近SSも書いてないし・・・なんか少し消極的になっています。いいのかな・・・なんて。

 というわけで、ながながと「たわごと」を書いてしまいました。
 ここまで目を通していただいた方、本当にありがとうございました。
 またこのお話でお目にかかれますことを。では。


 KEBO


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