『 Cinderella 』


「……………………レラ」
 微睡みの遥か向こうから聞こえる声で、竜也は目を覚ました。
 大きな口で欠伸をしながら伸びをする。
「ふぁわぁ〜。よく寝た」
「よく寝たじゃありませんことよ、シンデレラ! 貴女、ご自分の立場がおわかりなの!!」
 寝ぼけ眼を擦りながら近くで聞こえる怒声に竜也が顔を向けると、開け放たれた入り口に三人の少女が立っていた。
 金髪碧眼に綺麗に着飾ったドレス姿の少女達。似た顔立ちのためすぐに三人が姉妹なのがわかった。
「あっ、綺麗な女性(ひと)達――」
 思わず洩れた呟き。ただ、少女達は聞き慣れているのか、何を当たり前なことをっと言った顔をしている。
「――でも、陰険そうな目つきしてるな……」
 ついつい続く本音の言葉に、竜也は少女の一人に頭を殴られた。
 痛む頭を押さえて上目遣いで見上げると、
 ┘└
 ┐┌
(怒)
 少女達のこめかみに血管が浮かんでいるのが見える。
 竜也が陰険と称した目つきが、更にいっそう嫌悪に満ちた険しいものに変わっていた。
「いいご身分ね、シンデレラ」
「お仕事をさぼって寝ているだなんて、何様のつもりよ、シンデレラ」
「誰のおかげで、このお屋敷で暮らせているのかわからないようね、シンデレラ」
「シンデレラ?」
 キョトンとする竜也。彼女達の言っている言葉の意味が分からない。
「良いこと、シンデレラ。私達はお母様とお城の舞踏会に行って来ますから、ちゃんと掃除をしておきなさいよ」
 言いたいことを全て言い切ると、少女達は颯爽と立ち去っていく。
「シンデレラってなんだよ、シンデレラって。それに、ここ何処だ?」
 そこで始めて竜也は自分の居場所を疑問に思った。
 いつもの見慣れた白い壁や天井と違い、見渡した部屋は木目が見える木造の部屋。
「何なんだ……ここは?」
 不意に視線を動かした際、その片隅に見えた双丘の膨らみ。更に視線をその下に滑らせば――
「スカート!?」
 思わず上げた頓狂な声が、いやに澄んで高かった。
 恐る恐る胸――っと思われしきモノに手を伸ばし掴んでみる。
 むぅにぃ〜
「ひゃん☆」
 確かにそれは『自分』の胸だった。詰め物なんかと違い、確かなる柔らかさを手に――そして、胸には触れられている感触を感じた。
 続いて、紺色の厚地のスカート越しに触れた股間には、いつもならあるはずの『モノ』が無かった。
「!?」
 理解の範疇を超えた現実に、呆然と首を横に振る竜也。その際、彼の視界の片隅にくすんでヒビが走っている鏡が入った。
 ゆっくりとした足取りでその前へと動く。
「…………女?」
 そこに映り込む竜也の姿は、見慣れた姿とは異なり、紺色のメイド服を着込んだ女性だった。
 細身だが出るところは出た曲線滑らかな体付き。肌は白く、髪は黒髪、つぶらな瞳の色も同じく黒なのだが、埃まみれなのか全体的にくすんだ印象を受ける。
 これでもう少し着飾れば、かなり輝きそうだ。
「俺が…………」
 唖然と半開きに開いた口。竜也本来の顔なら間抜けそのものだが、それさえも今の少女の顔では愛らしい。
「シンデレラ……?」
 細い指先で軽く唇を撫でながら小さく呟く。
 言葉に出して言うことでそれならに気を紛らわそうとしてみるが、澄み渡った少女の声音はそれさえも許さなかった。
 鏡に映り込む少女を見つめていると、廊下の向こうから慌ただしい足音が聞こえてきた。
 扉を開けて廊下に顔を出すと、先程の少女達と中年女性が慌てて駆けていくのが見えた。
 もし、本当にシンデレラの物語の中にいるのなら、
「アレが意地悪な継母と義姉達か……」
 となるだろう。
 だが、
 何故、俺がシンデレラなんだ?
 考えたところで分からない。ただ、ハッキリしている事と言えば、俯いた視線の先にある胸の膨らみが、今の自分を女性だと主張していた。
「これって…………女の…………胸……だよな……」
 胸の存在を意識すれば意識するほど、早鳴る心音。
 無意識に伸ばした指の先端が、胸に触れようかとした、その時――
 ――――ッ!!
 竜也の背後で眩いばかりの閃光が弾けた。
「何だ?」
 突然の出来事で正気に戻された竜也は、慌てて背後を振り返った。
「あ、痛ったったったった……」
 先程まで竜也が寝ていた薄汚れたベットの上に、黒づくめの少女がいた。
 黒いマントに三角帽。一目見て、シンデレラに出てくる魔法使いなのは分かったが……登場した際に腰でも打ったのか、お尻をさすりながら顔を顰めていた。
「あっ」
 竜也の視線に気付き、顔を上げる魔法使い。双眸の端には涙が浮かんでいる。
「はぁ〜い、シンデレラ♪ いい子にしてた?」
 脳天気なまでに軽い挨拶をしてきた。
 ベットの脇に立つと、身体に付いた埃を叩き、それからおもむろに竜也の身体の周りを見て回る。
「なっ、何だよ!?」
 魔法使いの舐めるような視線にこそばゆさを感じ、身を捩る竜也。ふと、顔を背けた彼の細い身体を抱きしめてきた魔法使い。
「泣かないでね、シンデレラ。お城の舞踏会にはこの魔法使いのお姉さんが魔法でちゃっちゃと行かせて上げるから」
 ちゃっちゃと――ってな……
 軽い口調で物語の進行を進める魔法使いに、すっかりと毒気の抜かれた竜也。
「別に泣いてないんだけど……」
「いいえシンデレラ。私には見えるわ、あなたの心の涙が」
 竜也の肩に手を添え、独り自分の世界に入っている魔法使い。

§

 魔法使いに言われるままに、竜也は部屋の中央に立たされた。
 何をされるかは分かっているが、どうも気が落ち着かない。
kuru meno ku gu ri doha ku rino ki no ku gu rido ku gu ri nuke nakya kugu ri nu ke nai kuri no ki no kugu ri do……
 妖しげな呪文と共に魔法使いが持っていたスティックを振ると、その先端からほとばしった光が竜也の身体を包んだ。
 ――――ッ!!
 眩しいばかりの閃光が収まった頃、瞼を開けた竜也は、鏡に映った自分の姿を見て言葉を無くした。
 埃まみれでくすんだ印象を受けた少女の姿はなく、目にも鮮やかな、麗しいげな少女の姿があった。
 今の竜也の姿は、厚地の野暮ったいメイド服ではなく、薄桃色のシルク地のドレス――
 胸元が開け、両脇から締め上げられる事により胸の谷間を強調し、ウエストのくびれを強調するようにきつめに締め付けられている。
 そして、何故かスカートはロングではなくタイトなミニのスカートだった。それも、下着が見えるか見えないかと言う程の際どい丈の。
 胸に妙な圧迫感を感じながら、鏡を見入る竜也。
「これが……俺!?」
 女性としての身体のラインを強調したドレスは、否応なく自分がシンデレラであることを痛感させる。
「――じゃなくて! どうして俺がこんなミニのドレスを着なくちゃならないんだよ! 第一、お城の舞踏会なんぞ興味ないぞ、俺は」
「それぐらいのミニじゃないと目立ちませんわ、シンデレラ。そんなコトじゃ、王子さまのハートはゲットできませんよ♪」
「別に王子様のハート何ぞゲットしたくないぞ」
「それじゃあ、お姫様のハートは?」
「う〜ん、お姫様のハートならゲットしたい気もするが……」
 魔法使いの冷たい視線を感じ、思わず洩れかけた呟きを手で塞ぐ。
「シンデレラって、そっちの趣味があったの」
「それが普通だッ!」
「はい、はい」
 やっつけ仕事のような投げやりな返事を返す魔法使い。思いだしたように、説明を続けた。
「あっ、それから、この魔法は12時の鐘が鳴ると解けますから気を付けてね」
「12時の鐘ね〜。そう言うところだけは忠実なわけか。
 それはそうと、前から疑問に思っていたんだが、どうして12時の鐘でドレスの魔法が解けても、お城の階段で脱ぎ忘れてきたガラスの靴だけが残ってるんだ?」
「? 何を訳の分からないことを言ってるの、シンデレラ。
 それより、外に馬車を用意しておきましたから、それを使って早くお城に向かって」
 魔法使いに背中を押され、廊下へと追い出される竜也。
 ドテッ――
 思いっ切り前に転ける。
「どうしたんですの、シンデレラ?」
「靴に伸縮性が全く無いから、歩き難いんだよ!」
「ああ、それね。大丈夫よ、シンデレラ」
「大丈夫?」
「若干歩きにくくはあるけど……その靴は魔法の靴だからね。一度踊りだせば、勝手にステップを踏んでくれるわ」
「魔法の靴?」
 魔法使いの手を借りて立ち上がると、竜也は自分の足下に胡散臭そうな視線を向けた。
 そこには、伸縮性以前に、見るからに硬質なガラスの靴がある。いくらなんでも、コレで走るには無理がある。ましてや、ヒールの高い靴である。慣れない竜也に普通に歩けるはずもなかった。
「踊りの魔法をかける以前に、普通の履きやすい靴にしてくれればいいのに……大体、ガラスってのは翻訳ミスで、本当は革の靴の事だし……」
 ぶつぶつ文句を言いながらも、竜也は転けないようにと壁に手を付きながら外に向かう。
「さぁ、シンデレラ。コレに乗って」
「これって……」
 苦労の末に外に出た竜也は、
「ハロウィーンの仮装行列」
 目の前にある馬車を見て、それ以外の言葉が思い浮かばなかった。
 中身がくり抜かれた黄色い巨大なお化けカボチャに、馬の代わりに巨大なねずみ、宇宙人を連想させるは虫類の御者――変なところでいびつな物語であった。
「もうちょっと、何とかならないのか?」
「?」
 竜也の言いたいことの意味が分からないのか、小首を傾げる魔法使い。
 それから、
「あら。これでお城に乗り付けたら、目立つこと請け合いよ」
 胸を張って言い切ってみせた。
 何か違う……
 自分の知っている『シンデレラ』との相違を感じている竜也を、魔法使いは魔法で無理矢理馬車に乗せ、それを走らせた。
「わぁつ、俺はまだ舞踏会に行くとは言って無いぞ…………」
 後に残るは、竜也の叫び声と、自分の仕事の出来を満足そうに頷いている魔法使いだった。

§

 艱難辛苦あったが、舞台はお城へと移る。
 お城の入り口に乗り付けたカボチャの馬車。そのあまりの奇抜さに顔を顰めた衛兵達だが、そこから降りてきた竜也の顔を見て、それは一変した。
「おぉー」
 衛兵達の口から洩れる感嘆の溜息。馬車から降りようとした竜也を助けようと手を差し伸べた衛兵の顔は、何故か赤い。
「う゛っ……」
 無骨な顔の衛兵に愛想笑いを向けられて思わずひける竜也だが、あまり気にしないように舞踏会場へと向かった。
 馴れないガラスの靴で、おっかなびっくりとした足取りで舞踏会場を歩く竜也。
 物語の展開上有耶無耶のうちにこの場に来たが、別に王子様などどうでもいい彼は、踊りには参加しようとはせず、会場の片隅に佇む。
 本人としてはひっそりとしているつもりだが、魔法使いの言ったとおりに彼の容貌は目立ち、参加者達の注目を一身に集めていた。
「お嬢さん、もしよろしければ、僕と――」
「結構」
 にべもなく短くあしらわれ、すごすごと去っていく貴族の若者。
「それなら、私と――」
「駄目」
「では、この――」
「却下」
「あの――」
 ――――ッ!
 いい加減応えるのも面倒臭くなったのか、手だけを振って応じる竜也。
 今も、顔を向けずに無造作に振ったその手を、何者かに掴まれた。
「――王子!」
「――王子様!!」
 周りから聞こえるざわめきで、手を握ったのが王子であることが分かった。
 金髪の巻き毛、蒼い瞳。端整なマスク――股の所が膨らんだ白のタイツ。今の自分――一風変わったシンデレラの姿とは異なり、王道を行くその姿は、竜也の目を通しても確かに王子だと確信できた。
「お嬢さん、一曲踊っては頂けませんか」
 涼しげな笑みと共に申し込んでくる王子。
 普通の女性なら、その微笑み一つで我を忘れて身を任したくなる衝動に駆られそうなところを、いくらシンデレラになっているとは言え、男である竜也は首を横に振った。
『いいえ――』
「はい、王子様」
 断りの言葉を遮るように紡ぎ出された承諾の言葉は、確かに竜也――シンデレラのモノであった。
 えっ!?
 驚きの声を上げる前に、手を引かれる竜也。身を固めて抵抗しようとした彼だったが、何者かに背中をそっと押され、半ば王子に抱きつくようにフロアーの中心に躍り出た。
 そのまま拒否する間もなく、踊りが始まる。
 魔法使いが魔法の靴と称しただけあって、曲が始まるとガラスの靴は足取り軽く勝手にステップを踏み始める。
 ガラスの靴で強引に王子に踊らされる竜也。
 チラッと、先程まで自分が立っていた壁際を見れば、貴族達に混じって先程の魔法使いがいた。
 竜也の視線に気付いたのか、魔法使いは片目を閉じて応える。
 どうやら、竜也の声音を使ったのも、背を押したのも、多分彼女だろう。
 はぁ〜
 心の中で溜息を一つつき、仕方無しに踊りに専念することにした。逃げようにも、腰にしっかりと王子の手が添えられていては、どうしようもなかった。
 しかし……
 主賓である王子と共に踊っているとは言え、周りから向けられている嫉妬と羨望の籠もった視線を一心に浴びているウチに、竜也の心の中には倒錯的な恥ずかしさが芽生えてきた。
 ただでさえ、女装をさせられている気分なのに……その上、無遠慮無く注がれる周りの視線は、胸の谷間やステップを踏む度にずり上がるスカートの裾の中に集中していた。
 う〜〜〜〜°
 知らず知らずのウチに身体全体が火照っていく。
 ゔ〜〜〜〜、十二時の鐘はまだ鳴らないのか――
 気恥ずかしさに耐えながらも、そこから解放されることだけを願いながら踊りを遂行する竜也。
 曲が止み、踊りが終わった。
 ただ、まだ十二時の鐘は鳴らないので、退場することはできない。
 フロアーの中央で佇む竜也――と、王子。
 不意に王子は竜也の手を握っていた右手を放し、彼の顎を軽く持ち上げた。
 目を閉じて迫り来る王子の顔。
 咄嗟に手を挟んでそれを拒否する。いくら今の自分がシンデレラでも、男に唇を許す気はさらさらない。
 そんな竜也に王子は少し困った顔をし、そして、両手で竜也の手を掴む。
 少し強引な形になるが、それでもキスを迫ってくる王子。
 顔を俯かせて拒もうと竜也だが、見えない力で無理矢理彼の顔は上に向けられた。
 横目で見た先には、魔法使いがスティックを小さく振りながら小悪魔的笑みを浮かべている。
 何が何でも物語を進行させる気でいる。
 抵抗虚しく、王子の唇が触れようかとした瞬間――
 竜也の身体は自由を取り戻した。
 耳を澄ませば、遠くで時計台の鐘の音が聞こえる。
 十二時の鐘だ。
「ごめんなさい、王子様。私は行かなくちゃならないんです」
 悪戯っぽい笑みと共にシンデレラらしい台詞を残し、颯爽と身を翻して駆け出す竜也。さんざん踊らせられたおかげで、ガラスの靴で走ることにも馴れた。
 舞踏会場から出ようとしたその時、横目で見えた魔法使いは、少し残念そうな顔をしていた。
 竜也が駆け出してから一拍の間を置いて、慌てた王子が追いかけてくる。
 だが、既に竜也は石階段へとさしかかろうとしている。
 ただし、いくら走るのには馴れたとしても、階段を駆け下りるには、ガラスの靴は適してはいなかった。
 早足で駆け下りようとしたその時、段を踏み外してしまい、思いっ切り階段を転げる竜也。
 脱げたガラスの靴は、まるで狙いを定めたように彼の後頭部に落ちてきた――――

§

 ズデェ――ンッ!
 ベットから落ちた衝撃で目を覚ました竜也。
 彼の後頭部にベットから落ちてきた一冊の本が当たった。
「いつぅ――」
 ハードカバーの角が当たり、痛みに顔を顰める竜也。手に取ったその本の表紙を見ると、それはシンデレラの絵本だった。
「…………」
 しばし間を置く竜也。見渡した視界の片隅に、ベットの上で寝ている幼い女の子を見つけて、やにわに全てを理解した。
「そう言えば……姉貴に頼まれてまなちゃんに絵本を読んでやっていたんだった……」
 嫁にとついでいった竜也の姉が、娘のまなを連れて実家に遊びに来ていた。
 その際、竜也はまなのお守りを頼まれ、絵本を読んでやっていたのを思いだした。
 多分、絵本を読んでいる合間に寝入ってしまい、夢にそれが出てきたのであろう……
 そう考えて、立ち上がる竜也。
 だが、何かがおかしい。
 見渡した自分の部屋がどこか変である。
 そして何より、まなは一人のはずなのに、ベットで寝ている姪は七人いた。しかも、何故か七人とも顎には長い付け髭を付けていた。
 恐る恐る視線を落とした竜也の目には、夢で見たのと同じ胸の膨らみが見える。
 …………
 呆然と立ち竦む竜也。床の上に落ちているシンデレラの絵本の下には、別の絵本が転がっていた。
「白雪姫……」
 タイトルを見ずに言い当てた彼の背後には、リンゴを持って歩み寄ってくる老婆の姿が――

 そして、彼は『おうぢさま』とキスして目を覚ましましたとさ……



――合掌――







□あとがきのフリをした雑文

「ねぇ、マスター」
 何だ?
「シンデレラ(※1)って、こんな話でしたっけ?」
 さぁな。
 冷静に考えれば、俺はシンデレラをまともに読んだことがない。
 知識として話の概略は知っているが、それが正解かどうかも自信がない。
「それでよく『シンデレラ』を書きますね」
 ん〜、冬眠開け宣言する前の習作を書こうと思ったが、手頃なネタがなかったんだよ。
「しかし、所々、読み苦しい所がありますね」
 夢だからな。
 この話は竜也が見た夢を書いたつもりだからな。辻褄が合わず理不尽(※2)なのは当たり前のことなんだよ。
 夢って元来そう言うもんだろ。
「へぇ〜、そうだったんですか。
 わたしはてっきり、冬眠中にマスターの文章力が落ちたのを誤魔化す言い訳じゃないかと思っていました」
 むぅ〜、
 時々、妙に鋭くなるな、こいつ。
「あっ、図星だったんですか」
 悪かったな。
「もう、拗ねないで下さいよ。
 それより、冬眠開けの予定はどうなってるんですか?」
 ばればれな話題の変え方だな……
 まぁいい。
 一応執筆候補に上がっているのは、

□幻のRB2.0のバージョンアップ作品
□RB1と2.0及び2.1の設定を流用した別のRB作品(従来のRBとは少し表現方法が異なる予定)
□RB4の続き
□ホラー(ネタは決まっていないけど、『憐哀』のような中途半端な代物と違い、真に恐い話)

 ――のどれかだけど……
「全部じゃないんですか?」
 まぁな。
 上二つは、重なってる部分があるから、発表する場合はどちらか一方しかできないんだよ。
「RB4の続きは?」
 あれは……一番『双栖幽霊(※3)』の影響を受けているからな〜……下手に続きを書こうとするとキャラがダブルんだよ。それ以上に、プラムとチェリーの双子を書くよりも、胡未と那未の双子の方が色々と転がしやすいし……いっそのこと、『双栖』の続きでも書こうかな……っと思ってしまう今日この頃だ(爆)
「それって、凄くいい加減な気がしますね」
 趣味で書いている作品なんてそんなもんだ。
 作者に飽きが来ると、どうしようもなくなる。
 仮に、これに利益が絡んでくれば、今の生活捨ててでも月2の連載執筆もできようが……結局、自分が生きてこその趣味だからな。
 命あってのものだね――だ。
 プロになることに命はかけているが、それで命を捨ててしまっては本末転倒だ。
「虚しいですね、それ」
 言うな。
 だから、一言も『書く』とは断言できないんだよ。
「言われてみれば……納得」
 はぁ〜
 早く小説で食っていけるようになりたいよ……ホント。

 何はともあれ、コレを読んでいる読者の方々、次回は本当に冬眠開け――春頃に逢いましょう。

「そのまま忘れ去れて、消え去ってしまったりして」
 お前、時たま恐いことをずけずけと言うな。

 ――っと、恐い予言はおいといて。
 2bitコト粋月くうと、
「その相方の夏菜さん(※4)がお送りしました」
 チャンチャン♪

※1 シンデレラに出てくるガラスの靴。あれは作中で竜也の愚痴ったとおり、本当は革の靴です。
 ガラスのような伸縮性の無い硬質な靴を履いて、普通に歩くことが可能なのか……

※2 少なくとも2bitの夢はそうである。急変する場面、辻褄の合わない話――設定、構成、キャラクターのどれをとっても理解不能であるのだが……何故か夢の中ではその全てが正しく思われる。だから、これは夢の話なんですよ(無責任なヤツ)

※3 2bitのTXTsideの頁『玉響逢瀬』にて掲載している長編作品で、『RENTAL BODY』の原型とも言える作品。
 一時期は連載形態で書いていたが、面倒臭くなったため一挙公開に踏み切り、今なら『玉響逢瀬』にて読むことができますんで、興味を持たれましたら一度読んでみて下さい。
 ただし、萌えるとは思えませんけど(爆)――って言うか、RBシリーズのようにTSに特化している作品でないので、まず萌えないでしょう。

※4 2bitの正体である粋月くうの頁に住み着いている案内役。
 基本的には、CG系頁『深呼吸』にいるが、何故かTXT系頁『玉響逢瀬』の雑文にもちょくちょく現れる。
 多分、これからの作品のあとがきにもちょくちょく現れる……かも知れない(けど、長くなりすぎるな、この形態は)



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