放課後 作 K




ようこそ我が魔術同好会へ、私が部長の袋川美咲です。えっと、そこのイスにおかけください、アッそこら辺の砂時計に気をつけてくださいね。私達の魔術で大切なものですので。おかけになりましたね。まず営業時間は今の昼休みと放課後になってます。よろしいですか?
・・・
はい、でわ次に営業内容ですがこっくりさんから悪魔召還まで「魔術」といっても洋の東西にこだわらず、魔術の大小、種類にこだわらず幅広くやらせていただいています。
活動内容もいろいろと今回あなたが来られた様にクライアントの依頼から魔術練習の為の模擬実験、そうそうこの前はいたずら、ちがった、模擬実験で魂のやりとりをやったら男性のほうは、朝入れ替わったら昼にはもう女子高生になりきってしまい驚きましたね。根幹を残しすぎましたかねぇ。あっ、すみません話がすっかり脱線してしまって、ところであなたのご依頼は何なんでしょうか?
・・・
はい、女の子にもてなくて悩んでらっしゃる。はい、はい、よく分かりますあなたを見ていれば、アッ失礼。「もてる」ですか?うーん、魔術でですね「もてる」と言うのは難しいんですよねこれが。
・・・
はい、それはですね。まあ技術的には可能なんですが、「もてる」と言うのは不特定多数の人間に術をかけなければならないのでよ。それには、大きな力が必要でして今の私達「同好会」レベルではつらいんですよね。今の私達の魔法は、術を受けるものを特定少数に絞ることで魔力を十分使えるようにしてるんですよ。さて、あなたの依頼はどうしたものか・・・。
・・・
へっ、もてたいのとは違うのですか。
・・・
はい、悩みは女の子にもてないことだが、望みは違うと。まあ、望みははっきり言ってください、あなたもどうしようか悩んだんでしょうけど我が同好会に来る決心をなされて、もうここにいらっしゃるんですから。私達に出来ることならやらせていただきますので。
・・・
そうですよ、さっきの魂のやりとりは本当にやりましたよ。
・・・
へ、女の子にもてないから、一度女の子になってみたい。うーん、ずいぶんな論理飛躍ですね。チョット考え方が間違ってるようなきもしますが、私達は個人の嗜好には関心がありませんので。はい?
・・・
あっ、その男性が女の子になりきってしまった点ですね。この前の時は魂の根幹と意識の割合の関係と本人の深層意識による干渉があのような結果になりましたが。あなたは、女の子にもてない、それを解決する為に女の子の気持ちを知りたい、て所でしょう。まあ、女の子の体にも関心があるんでしょうけど。結論から言いますと、この前の方は深層意識では女の子になりたいという気持ちがあったんでしょう。今回は、魂の根幹と意識の割合も調整しますし、あなたが特に女の子になりたいと思わない限りは元に戻れますよ。ご理解いただけたでしょうか?
・・・
それでは、準備に取りかかります。時間のほうは12時間でよろしいですか。今がお昼ですから今日いっぱいと言うことですね。
・・・
はい、じゃあ真由美、12時間の砂時計持ってきて。
・・・
ああ砂時計を何に使うかって事ですね、そういえば砂時計の説明はしてませんでしたね。これは、魔法継続時間のリミッターです。たとえば悪魔召還などをして手におえなくなった場合に、砂時計による時間のリミッターがあれは魔法は自動的に終了し最悪の事態を回避することが出来ると言うことですよ。こういう安全装置もあるのであなたは安心してください。
さて、望みの女の子のタイプはいますか。やっぱり、好みの子のほうがいいでしょう。
・・・
「春川あき」ハイハイ知ってます、アイドル歌手ですよね・・・。はい、これまでリリースされたアルバムの曲をすべて知っていると、大ファンなんですね。ふーん・・・。
・・・
え、ダメですかって、いえいえ、クライアントは神様です。いい事思いついた、じゃなくてどうにかなりそうです。
さて、それでは始めます。真由美! 準備はいいわね。それではいってらっしゃい、たいがいの事はうまく行くようにしときますので。
・・・
はい、こんな所ですね。後は成り行きを楽しませてもらいましょうか。今回はサービスもしておいたし、オッホホホホホ・・・。


・・・子ちゃん
亜希子ちゃん。
亜希子ちゃん。
うっ、うーん。ここは何処?。あれっさっきまで同好会のところにいて、目の前がぱっと白くなって。
気がついたら、この教室で眠っていたわけですよね。亜希子ちゃん。
え、あなたは・・・前原加奈子さん。加奈子だよね。私は・・・鈴木亜希子。
そうです、私の目の前に見えていあなたは鈴木亜希子。高校二年の女子高生です。どうやら魂の根幹と意識の割合もうまくいったようですね。
どうして、・・・加奈子がそんなこと知ってるの。
私の呼び方もしっかり出来るようで。さて今の質問の答えですが、私も同好会の会員でして今回はあなたのナビゲーターをさせていただきます。まずあなたがなぜ鈴木亜希子としての記憶を持っているかですが、魂には根幹と意識がありまして根幹とは女性なら自然と女性らしい考え方、仕草などが出てしまいますがそれは魂の深いところにある根幹からくる自然な感情と言ったところでしょうか。意識とはその個人個人がこれまで経験してきたことで形成される性格、記憶と言ったものです。ただ、意識の中にも根幹に近い位置にあってどちらとも言い切れないものもありますので、まあ、大体こんなものだと思ってください。今回、あなたが鈴木亜希子をやる上で鈴木亜希子にあなたが取りこまれいていどに鈴木亜希子の意識、まあ記憶を残してあります。そのほうが何かと便利でしょう?、また、根幹の干渉である程度の女らしさも出ているということです。
あっ、チャイムが鳴った。昼休みも終わり?
次の授業は水泳よ、亜希子ちゃん。さあ、いきましょ。
え、す、水泳。プール。水着。着替え。・・・
コラコラ、今から妄想に走らない。亜希子ちゃん、あなたは女の子なんだからね誰から見ても。さあ、プールに行きましょう。
うん、加奈子。(でも、いいのかなぁ?)


さあ、亜希子ちゃん。早く着替える、着替える。授業に遅れるよ。
そうは言っても、ブラウスもボタンが反対向きについてるだけで、こんなにはずしにくいのね。さて、つぎは、ん、くっ、うっ、ブラジャーがうまく外れない!。
それー、はっ。
えっ、ひゃっ!!。
こらっ、亜希子ちゃんの胸をもむんじゃない! 法子!。
だって、亜希子ちゃんがブラとるのに手間取ってるから法子が手伝ってあげようかと。
だったら、ブラだけ取りなさい、ブラだけ。胸もむ必要ないじゃない。
だって亜希子ちゃんの胸、もみ心地よさそうなんだもん。
あっ、む、胸もまれちゃった。な、なんとも変な感じだ。気持ちイーと言うか、とにかく変な。
こら、亜希子ちゃん。いつまでウットリしてるの。早く着替えないと加奈子さんも怒りますよ。ほら、水着はそこ。
はっはい。すぐに。
はい、素直でよろしい。あ、素っ裸になってから水着着る必要はないでしょ。頭使いなさい頭!。
う、うん。そして、水着を引き上げて。男用の海パンと違ってパンツのヘリをもてないからうまくあがらない。くっ。
肩ひもの部分は法子がかけてあげるね、あっ手がすべった。
ひっ、ま、また胸もまれたー。
こら! 法子いーかげんに
やばっ、それじゃあ亜希子ちゃん、加奈子。先にプールに出てるね、バイバーイ。
チッ、法子には逃げられたか。亜希子ちゃん私達も・・・。
こ、これが女性用水着の肌触りか。ザラザラというかなんと言うか。そして体にぴったりして全身のラインがはっきりと見えてフーン。
あの、亜希子ちゃん。今の全部声になって出てるんだけど。気づいてるかな!!
えっ、は。加・奈・子?(こっ恐い顔してる)
そろそろ、着替え終わりにしてプールに出ないと本当に怒るわよ。
はい、加奈子。もう着替え終わりました。すぐにプールに行きます。
よろしい、じゃあ私達もプールへ。
あ、あの加奈子?
なに!、まだ手間かけさせるの?。亜希子ちゃん!!
い、いえ。加奈子。水着に着替えたほうがいいんじゃないかと。
あ!。う!。あなたがいらない手間かけさせるから、こんなことになるんでしょ!。
加奈子ゴメンナサーイ。


な、何か今の水着の授業は、じゃなかった水泳の授業はとても疲れた。結局、普段着への着替えの時も法子ちゃんにちょっかい出されて。ふー、でも女の子の体って・・・敏感なんだね。あっ加奈子!。
亜希子ちゃん、お迎えの車が着てるって。
へ、何なの加奈子。お迎えの車って。まだ後一時間授業があるはずだけど。
亜希子ちゃん、よーく考えれば分かるはずよ。
え?は!。まさか。
亜希子ちゃん、状況を理解したようね。さあ、行ってらっしゃい。がんばってねー。
あっ亜希子ちゃん、これからお仕事ー。法子も今日行くから! 楽しみにしてるョー。


ふー、あと30分で本番か。リハーサルも何とかこなせたし、どうにかなるかな?。
うーん、控え室の鏡って大きいなー。でも、この大きさが嬉しいな、ぼくのアイドル「春川あき」の全身を見ることが出来るんだから。
しかし、言われるまで気づかないとはファン失格だなぁー。「春川あき」の本名は「鈴木亜希子」じゃないか。苗字は「鈴木」ではインパンとがないからイメージで「春川」に、名前は「あきこ」をちじめて呼びやすいように「あき」。魔術同好会めサービスしてくれる!
「あきチャン、そろそろ本番の衣装、メイクの最終あわせするから。」
はーい。
(コンサート用のメイクだから普通よりちょっと濃い目だなー。でもかわいい。)
(衣装も大変だ。こんなミニスカートで、まあ見えてもいいパンツをはかされたみたいだけど。)
「あきチャン、今日はコンサートツアーのファイナルだから精一杯いってね。」
はい、わたし、精一杯やります。皆さんもよろしくお願いします。




・・・アンコール・・・アンコール・・・アンコール・・・
ハア、ハア。もう精一杯だ。ダブルアンコールにも答えたし。衣装替えは三回もあるし、アイドルって女の子なのに重労働だなぁー。それでもあきチャンはいつもニコニコしてるんだもんなー、感心するし改めてファンになったよ。
今日のコンサートは「春川あき」だからがうまく行ったんだろうけど、今日は自分自身が「春川あき」だったわけで、僕がアイドルだったんだよな。疲れたけど、みんなが自分(「春川あき」)のことを呼んでくれるし、こっちが何かするとしっかり反応してくれるし。アイドルっていいかもしんない。
ハア、ハア。でも、疲れたー。汗でびっしょりだ。早くシャワーを浴びてすっきりしたい。
「あきチャンお疲れサマー。」
おつかれさまでしたー。
「あきチャンお疲れ。」
おつかれさまでしたー。
「あきチャン今日のステージ良かったよ。」
ハイッ、有難うございました。
「あきチャンお疲れサマー。」
皆さんお疲れ様でしたー


「それじゃあ、あきチャン。明日は一日オフだからゆっくり疲れを取ってね。じゃあお休み。」
おやすみなさい、マネージャーさん。
ふー、長い一日も終わった。あきチャンは博多出身で東京は事務所で用意してあるマンションに一人住まいのはずだ。時間は?もう十一時半か。
確か魔法は、今日いっぱい十二時までだったよな。うーん。・・・
昼間の水泳のきがえの時は、法子ちゃんにちょっかい出され自分の体を見る時間は無かったし、まあ、時間があっても加奈子に止められただろう。
コンサート前後の着替えはスタッフによってたかって着替えをさせられ、お人形状態でなにもするひまが無かったし。
今はマンションに自分一人っきりで・・・
いや、でも、イヤらしい考えはファンとして。
うっ、十一時四十五分。あと十五分しか・・・
そっ、そうだ。今は汗を流しきってなく、やっぱり女の子は清潔にしないと。やっぱりね・・・




この、うえを脱ぐと・・・。うっ、しっかり見てしまった。細い足首、細いながらも弾力を主張するふともも。パンティー一枚にさえぎられる下腹部。ほそい、とにかくほそいウエスト。ブラジャーの抑圧から抵抗するようなふくらみを見せる胸。すっとのびる美術品のような腕。愛らしく、整った目鼻立ちの顔。さらさらと綺麗な髪の毛。全身しみ一つない様に見える白い肌。最高だ。
ブラジャーを、ん、取れた!。こ、この眼下には。「春川あき」の胸の二つの隆起が!。 ・・・ん?、あ!、地震だ、お、大きい!!。立ってられない。
う、あっあれっ。目の前が真っ白に。何でだ・・・


もしもし、「春川あき」さんですね。私は魔術同好会の袋川美咲です。
・・・
よく体を見てください、あなたは今日半日「春川あき」さんでいまもそのままです。
・・・
はい、もう十二時を過ぎているんですが元に戻ってないですよね。その説明なんですが、先ほど大きな地震がありましたよね。あれで砂時計が壊れてしまったんですよ、あなたの。
・・・
それでどうなるかって。今あなたは「春川あき」ですよね、時間を過ぎても。ならば今後もこのままかと。
・・・
そう言われましても、地震という天災と・・・。あなた、このままでもいいと少しでも思いましたね。魔法と言うのはもともと物理的なものでなく、心の動きや、感情を具体化するものなんです。いつもは砂時計などで機械的に制御できるのですが、それが無くなると感情のままに魔力が発動されるんですよ。
・・・
まあ、まあ。あなたのアイドルにあなた自身がなったんですから、幸せではないですか。それでは、またの依頼をお待ちしております。依頼は電子メールでも受け付けますので下記までメールをいただければ、えっ電話では見えない?そんな事はないでしょう創作小説なんだから。では、ごきげんよう。
・・・
さて、今日の営業はこんなところでしょうか。では、皆さんのご依頼お待ちしております。さようなら、オッホホホホホ・・・。




あとがき
今回、会話のみの文章でやってみました。どうだったでしょう。
状況の描写がないとやっぱり着替えシーンの突っ込みが足りなくなったような(私の場合、普通に書いても突込み不足な様な)気がしますが。
毎回、TS意外に何かテーマを持って書くようにしてるんです、それが今回は会話文のみだったんです。
書いてるほうは楽しかったですけど、読んでいただいて楽しんでてただけると幸いです。1999,5,23,K
k1999@mail.goo.ne.jp

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