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「私がやるしかないんだよね……」

 ごく普通の何処かの街に、ある決意を決めた1人の少女が居た。
 どうやらこの少女が決めた決意と言うのは。。。

「そう、これからは私が魔法少女として……人々を幸せにするのね」

 部屋の中には自称「魔法少女」と名乗る少女以外に、もう1人? 居た。

「今までずっと隠しててごめんね、でも人間の女の子は12歳に近づかないと魔法が使えない事になっているから」

 女の子の飼っている子猫が女の子と普通に話をしている。
 
「私、リリが魔法界の精霊だって知った時はビックリだったよ。でも、リリが私を選んでくれたんだもの……」

 どうやら、普通の子猫ではなく魔法界の精霊のようだ。

「いきなり魔法を使いこなすのは難しいよね。まずはちょっとずつ練習して慣れて行こうね」
「うん、私……頑張るから。絶対絶対頑張るから」
「大丈夫だよ、絶対大丈夫。ずっと一緒に居たから判るよ、光ならばきっと上手くやって行ける」

 自称魔法少女「光」(ひかり)は、今日から魔法少女を頑張るようです。
 頑張れ光! 負けるな光! 君ならばきっと出来るさ! フレーフレー光!!
 でも光はまだ知らなかった、これから待ち受ける運命を大きく変えてしまう出来事を……。

「もう、ナレーターさんちょっとウルさ過ぎるよ」

 ごめんなさい……怒られちゃいました。
 怒られちゃったので内容を語ろうと思ったけれど、止めておく事にしましょう。
 きっと物語が進んでいけば、光自身もそのうち判るものね?

 それでは、そんなこんなで本編へと行ってみましょう。




With you... -魔法少女と共に-

(プロローグ)


作:STS




「マジこれはやばいって! 最終日なのに遅刻とかないわー!!」

 ごく普通の日常、パンを加えながら慌てて家を飛び出して行った男子高校生が1人。
 彼は今日、今まで3年間通っていた高校の卒業式へと向かう所である。
 でもどうやら寝過ごしたようで、遅刻しそうで焦っているようだった。

「ああ、いざと言う時の自転車が寄りに寄ってパンクとかついてないわ……いくら歩きで行ける距離だからって」

 彼の高校は歩きでも自転車でも交通手段は問わないそうなのだが、彼の家から高校までは歩いて行ける距離だった。
 それなのでこの青年、普段は歩きで高校へと通っているようだ。
 しかし今日は最終日で卒業式、その上寝過ごして自転車を使おうとしたらパンクしたままだった、と。
 何とも運の悪い高校生なのだろうか。

 しかし「運が悪い」で済ませられるか判らないような出来事が、今後彼を襲う事になる……。



『カーンカーンカーンカーン』
「ああ……早く開いてくれないかなぁ」

 どうやら彼は今、通学路途中の踏切で立ち往生しているようだ。
 踏切がなかなか開かないので待つしかないようで。

「ああ、誰か踏切を開けてくれないかなー」

 と、踏切の逆側にたまたま立っていた女の子に愚痴を溢すように、聞こえる大きさの声で言ってみたが……。
 でも現実は普通、無理な事が可能になるなんて有り得ない。

 しかし、明らかに何かが普通では無かった……。

「え? 踏切を開ければいいの? つまり渡れればいいのよね……」
「へっ? 女の子が何か言っているが……まあ、きっと独り言だよな」

 特に彼は気にも留めなかった。

「じゃあこれでどうかな? えいっ!」

 青年の思いとは裏腹に、女の子は「えいっ!」と威勢良く声を発した。
 するとどういう事だろうか、女の子とその青年意外の周りの時間が止まってしまったのだ。
 踏切音も、周りの空気も、何もかもが完全に停止している。

「な、何が起きたんだ!?」

 事態に気づいて唖然と同様する青年。
 そして「エヘヘー」と満面の笑みを浮かべる女の子。

「時間を止めたから大丈夫よ、今のうちに渡ってね♪」

 女の子は青年にそう言うなり、立ち去ろうとする。

「あ、ま、待ってくれ!」

 青年が踏切を走って渡り、去ろうとした女の子へと向かっていく。

『ガシッ』
「き、きゃっ!!」

 青年は女の子の腕をしっかりとガシッ、と掴んだ。

「状況が良く読めないが君が僕を助けてくれたのは確かだ。お礼をしたい」
「へっ? お、お礼ってまさか……」

 腕をいきなり掴まれたこの状況、女の子は明らかに「お礼」の意味を取り違えてしまっていた。
 もしかしたらキスとか……さもなければここでは書けないような男と女の×××とか。。。

「どうもありがt」
「いやーーーダメェーーーッ!!!」
「な、何だ!?」

 女の子が突然叫ぶと、女の子全身から凄い魔力が湧き出して来た。
 女の子全体から凄い光のオーラが出ている。



「あかん! 魔法が暴走しとるんや! 光、落ち着いて!!」

 突然何処からか姿を現した喋る子猫、慌てているせいなのか何故か口調が関西弁になっている。

「ちょ、お、俺どうなるんだ!?」

 女の子から離れようとしても腕を掴んでいた手が強い力で引っ張られて離れない。
 むしろ、どんどんと女の子の体内へと青年の体が吸い込まれて行っているようだ。

「いやーーーーーっ!!!」
「あ、あかん!! 魔法の威力が邪魔で全く声が届いてへん……」

「う、く、苦しい……」

 青年は段々と腕が離れないまま、苦しそうになっていた。



 そして次の瞬間、子猫ははっきりと事の結末を見届けた。

「うわあああああぁぁぁぁぁ……!!」
「何てこったい、青年が光に吸収されてしもうた!」

 次に光景を見ると、女の子は魔力を使い果たしてその場へグッタリと倒れてしまっていた。
 そして、その場に先程まで居た青年の姿は、跡形も無く消え去っていたのである。
 光が倒れた後には時間の停止が再開し、たまたま通りかかった通行人達が倒れている女の子に気づく。

「女の子が倒れているぞ!?」
「だ、誰か携帯は持ってないのか? は、早く救急車を!!」





「う、ううっ……こ、ここは?」
「光、大丈夫?」

「……猫が喋った? って言うかあんた誰よ」
「へっ? ま、まさか光……記憶喪失?」
「光? 俺は光なんて知らない……俺は「輝」(ひかる)だ」

「……輝? 君は……あの青年なの?」
「ははっ、俺まだ夢を見てるのかな……子猫と話しているなんて」

「そうか、判ったわ……なる程、きっとそういう事なのね」

 子猫が何やら1人でごちゃごちゃ言っている。
 そして2本足で立つ子猫は、小さい鏡を背中へと背負ってこっちへと持って来た。

「自分の姿、確かめてみる?」

 子猫がさっと鏡を差し出す。

「子猫が鏡を持って来て鏡を見ろだなんて……これは何と言う夢なんだろう」
「まあいいよ、きっとそのうち目が覚めるだろうから」
「うん、バッチリ今日もかわいいね」
「……ダメだわこりゃ;」

 鏡にはかわいい女の子の姿が映っていた。
 あ、あれ? でも何で鏡の中には女の子が映っているのだろう……?

「そういえば俺、男だったよな……ああ、夢だからなのね」

(も〜ぅ、じれったいったらありゃしない! いい加減目を覚ませーーーっ!!)

 「へっ? ぎゃーーーーーっ!!」

 何処からともなく誰かの声が聞こえた。
 そしてその次には、俺の体に電流が流れたかのような痛みが走った。

「いたたたっ……い、痛い? って事は……これは現実なのか!?」
「ふぅ、ようやく気づいたのね……君はどうやら光に吸収されてしまったようなのよ」

子猫が普通に人間の言葉を喋っているが……これが夢ではないとすると果たして……?

「へっ? 光って……この鏡の中の女の子?」
「そう、つまり今の君自身よ」

(まあ、私はここに居るけれど……どうやら表には出てこれないようね)

 またさっきも聞こえた声がする。

「何か頭の中で声が聞こえるんだけれど。私はここに居るけれど表には出てこれないって」
「え、もしや光!? 光は無事なの!?」
(リリ、心配掛けてごめんね……私は無事よ)
「心配掛けてごめんね……私は無事よ、だそうです」
「なる程……光に吸収された為に君が光の体を乗っ取る形になってしまったんだね。光は意識だけ残っているようね」
「何か気がついたらいきなりこれで……俺、分け判らないんですが……」
「まあ突然過ぎて仕方無いよね。これから順を追ってきちんと説明するわ」

 そう言って、子猫は俺に説明を始めた。


 ・踏切現場で遭遇した女の子「光」は実は魔法少女であった
 ・光は時間を止めて青年に踏切を渡らせた
 ・青年がお礼をしたい、と言って女の子の腕を変質者の如くガシッとしっかり掴んだ
 ・光は青年に何か嫌らしい事でもされると取り違え、恐怖心を抱いてしまい魔法が暴走
 ・その暴走した魔法によって青年が光の中に取り込まれてしまう
 ・現在は青年が光の身体を事実上乗っ取ってしまっている形となっている
 ・身体の主導権は青年にあるものの光の意識はきちんと内部に残っている


「と、まあこんな感じでしょうか」

 子猫は何処からか持って来たクリップボードにズラーッと説明を箇条書きしていた。

「何処から持って来たのそんなもの……って言うか君は誰? 喋る猫だなんて……」
「そこは気にしてくていいわ。でも私の事は言うべきね……私は魔法少女のお供みたいな物よ」
「なる程な、昔から魔法少女にはお供が付き物って言うし……」
「まあ見た目は普通の子猫だし、言葉も普段は魔法の効果が行き渡っている者にしか聞こえない」
「なる程、あの時は光の魔法を受けていたから君の言葉が聞こえたわけか」
「そうなるわね」

「で、ところでここは……訊くまでも無いだろうけれど病院、だよね?」
「うん、病院よ。光が2週間近くもずっと目を覚まさなかったから……」
「2、2週間!? じゃあ俺の卒業式は……」
「きっと、とっくに終わっているわね」
「そ、そんな……トホホ」
(私は次の日にはもう意識が回復していたわよ、でも体が動かせないから君が起きるのを待っていて……退屈だったのよ)
「へぇー、そうだったの。それは申し訳無かったです」
「光は何だって?」
「次の日には気づいてたけれど、体が動かせないから俺が気づくのを待ってたそうだ」
「うーん、やっぱり今の光の身体の主導権は完全に君のようね」
「じゃあ俺は、これからこの子として行きて行くしか無いの?」
「そうなるわね、しかも魔法少女なの」
「俺が魔法少女とはなぁ……でも、元に戻せるんだろ?」



「元には戻せないさ」



「………な、何だってーーーっ!!」
「だから元には戻せないの」
「な、何でよーーー;」
「簡単な事よ、光が魔法の暴走によって魔力をほとんど失ってしまったから。今すぐには無理なだけよ」
「そうか……じゃあ、魔力をまた取り戻せばいいんだな?」
「そうね、皆を魔法で助けて少しずつ幸せにして……魔法少女としての経験を積めばいいのよ」
「じゃあ俺が……この子として、光ちゃんに変わって魔法少女をやるしか道はないんだな……」
「そういう事だから光として頑張ってね〜青年♪」
「ま、マジすかー……;」

(きっと大丈夫よ、私も声だけしか届けられないけれど……手助けは出来ると思うの)
「そうか……でも、声だけでも何とかなるかな?」
(平気よ! 私の身体だもの……自分自身の事は私が1番良く知ってるわ)
「じゃあ早速教えて貰いたい事があるのだけれど」
(何? 何でも言っていいよ)
「ズバリ、君の1番感じるところh」

(電撃)

「ギャーーーッご、ごめんなさーーーいっ!!」

 光の体に電撃が走った。
 やはり、さっきの電撃も光が出したものだったのだろう。

「って、自分の体を痛めつけていいのかよ……」
(だって今の私は意識しか無いみたいだし、痛くないもーん)
「痛みを感じないって羨ましいなおい……」
(それにしても今、変な事訊こうとしたでしょう! やっぱり、あの時も変な事を迫ろうとしたのね!)
「ご、誤解だ! あの時はただ単に「ありがとう」と言いたかっただけだ」

「確かにそうみたいね、ありがとまで青年が言いかけていたの、私は覚えているわ」

「ほら、この子猫も言ってるでしょ……って、光との会話が聞こえるの?」
「うん、ちょっとテレパシーみたいな感じで私に声が届くようにしてみたのよ」
「へぇー、そんな事が出来るなんて本当に魔法界の精霊なんだね」
「魔力はそれなりに使うからずっとは無理だけれどね」

(じゃ、じゃあもしかしてあの時腕を掴まれて……嫌らしい事されると思ってたのは私の勘違い!?)
「あ、あれは……つい状況が飲み込めなくて……でも君にお礼したいのに行っちゃいそうだったから慌ててガシッと……」
(そうだったのね、じゃあ私の勘違いで魔法が暴走して君がこんな目に……)
「いいよいいよ、こうなってしまったからには仕方無いだろう? 俺は君として魔法少女をやるしかないみたいだし」
(そうね……こうなった以上は仕方無いよね。私も君と一緒に頑張るよ)
「それに18年近くも男やってれば人生1度くらい女の子になるのも悪くないかも。嫌らしい事が普通に出来そうだし」

(……電撃)

「ぎゃーーーーーだ、だからほんのジョークですってばーーー!!」
(純粋な乙女心にジョークは通じないのよ!……くすっ)
「あ、くすって何だ? じ、実は君も結構楽しんでたり嬉しかったりするんじゃないのか!?」
(そ、そんな事は決して……)
「本当の事言っていいんだよ、俺が色々と嫌らしい事をやり易くなるからさ」

(だ、だってそんな事になったら内容的にR指定になっちゃうからやっぱりダメでしょ!って事なので電撃!!)

「だ、だからーーー勘弁してーーーごめんなさぁーーーい!!!」

「大丈夫かな……この2人;」

 唯一冷静に傍観している子猫は心配そうに思うのであった。





(いい? 私の言う通りに喋るのよ)
「うん……頑張ってみる」

 数日後病院を退院し、光は自分の家へと戻って来たのだった。

「ただいまー」
「あらおかえり。光、しばらく見なかったけれど何処か行ってたの?」
「うん、病院で入院してたの」
「あら、そうだったの。次は気をつけようね」
「は、はーい」

『カチャ』

(久々に私の部屋へ戻って来たわねー)
「あ、あのすみません」
(はい、何でしょう)
「今の母親とのやり取りは一体……君の指示通りに喋ったのだが」
(うん、おもしろい親でしょ?)
「いや、娘が行方不明の上入院してたってのにあのあっさり感は何ですか;」
(あっさり? うちのお母さんは濃い味付けの方が好きみたいよ)
「いや、そんな事訊いてない」

「まあおふざけはここまでにしましょうよ」
「いや、ふざけてません僕は真剣です」
(うちの親の事はもういいからさ……もっと大事な事があるでしょ?)
「ああ、そうだな……」

 俺が光に吸収されてから2週間もの間意識を失っており、光の通う小学校は現在春休みに入っていた。
 入院中に聞いた話だと、光はうちの高校の近くに通う小学校の5年生だったらしい。
 と言う事は、今が春休みなので新学期からは6年生として登校する流れだ。

 そして光の誕生日は4月5日で早生まれ。
 新学期に入った頃には既に12歳となっているそうで。
 人間の魔法少女はどうやら12歳から本格的に魔法を使えるようだ。
 しかしまだ12歳になる前から慣らそうとしていた光は、まだ未熟で不安定で……魔法が暴走してしまった。

 そして「あの時」の運命を変える出来事が起きてしまった。

「でも女の子になれたのは冷静に考えるとラッキーだったかな……」
(何でよ? また嫌らしい事でも……)
「いえいえとんでもない、僕は居たって健全な女の子です」
(いや、元は男の子でしょ……)
「トイレやお風呂の時くらいは仕方無いじゃないか」
(や、やっぱりそういう事考えて……って、よくよく考えたら確かに仕方無いのよね)
「それならばおしっこ我慢で膀胱炎でもいいけど? お風呂入らずに不潔で居る?」
(うっ……い、嫌〜よそんなの)
「じゃあ仕方無いよね、今は僕が光ちゃんなんだから♪」
(すっかりノリノリなのね……リリ、魔法でトイレとかお風呂くらいはどうにかならないの?)

「普通に無理ね」

(そ、そんなキッパリと言わなくても……)
「光、これは光自身の勘違いで魔法が暴走してこうなったのよ、キツく言えば青年は光のせいで巻き込まれた被害者なの」
「俺、被害者なの?」
「そうよね? 光の早とちりで魔法が暴走して君が光になってしまったのだもの」
(つまり私と輝は運命共同体って事なのね……)
「そうよ、だから光の日常を青年が代わりにこなすのはごく自然で当然な事になってしまうの」
「そうだよそうだよ、俺だってなりたくて君になったわけじゃないんだ」
(じゃあ仕方無いのよね、魔法でどうにかしていい事でも無いって事ね……)
「まあ、どうせ女の子になったらなったで君みたいなかわいい娘で良かったよ」
(え、私ってやっぱりかわいい?)
「さて、どうでしょうか」
(……何ではぐらかすのよ)

 何だかんだで光の反応を楽しんでいる輝であった。

(仕方無いから輝が代わりに日常を過ごすのは止むを得ないわ。で、でも!)
「でも?」
(もし私がお嫁に行けなくなるような事をやったりでもしたら、承知しないんだから!)
「た、多分何とかなるさ……多分な」
(……不安ね)

 こうして、2人は今後の学校生活についての有り方を練っているのであった。
 え? 全然そんな事はしていないじゃないかって? きっと気のせいですよ。





 春休みもあと数日となった頃。
 輝は光としての生活に段々となれつつあった。
 とは言っても、まだ家の中だけでの生活、学校生活はこれから始まるのである。

(それにしても学校生活が不安だわ……輝に任せて大丈夫なの?)
「いや、そう言われても俺がやるしかないだろ……」
(まずさ、その男の言葉遣い直さないとマズくない?)
「お、俺が女の言葉遣いなんて……い、言えるかよっ」
「でもこんな綺麗な光の声で男言葉なんて、不良少女もいい所よね」

 確かに子猫の言う通りだったかもしれない。
 こんなかわいい小学生の女の子が、こんな言葉遣いをしていたら不良と思われてもおかしくない。

「わ、判ったわ……よ。こ、これでいいでしょ?」
(うん、ちょっとぎこちないけれど段々と慣れて行くといいわよ)
「ちょっとでも失敗したらきっと、光から電撃が来るかもね♪」
「おい子猫さんよー何だか楽しそうだなーおい」
(……電撃)

「ぎゃーーーごめんなさいーーーもう男言葉遣いませんからーーーっ!!」

 そんなこんなで、輝の光ちゃん化計画は春休み終わりまでずっと続いていったのであった。



「そういえばさ、光って生理は来てるの?」
(な、何て事訊くのよ……バカッ)

 意識中の光は表情でも出せるものならばきっと赤面している事であろう。
 でも、この事は俺が光としてやって行くには割りと重要な事であった。

「俺、男だから色々と判らない面が多いのよ」
(き、来てるわよ……で、でも私がフォローするから大丈夫なんだから! あんたなんかの為じゃなくて私の為なんだからね!)

 何と言うツンデレな人……。

「まあ、プロローグだしそろそろこんな物で良いですね。とまぁ、本編もきっとこんな感じな物語ですよ」
「何か勝手に子猫に締められちゃったし;」
(でも私達のやり取りをダラダラ流してても仕方無いよね……次回は本編でまた会おうね、お兄ちゃん)

「何処のギャルゲーだよ……」








 ■あとがき的な物■

 私を知っている方々はお久しぶりです、初めての方々は初めまして、STSと申します。
 『はちゃめちゃ学園生活』でひょこっと現れたここの一住人のようです。

 さて、今回の物語はTSッ娘による魔法少女物です。
 魔法少女物は以前からずっと書きたかったけれど、なかなかアイディアが纏まらず……。
 同進行で進めて行く「はちゃめちゃ〜〜〜」の方ではプロットを作っていないが為に色々と詰まりそうになっている故、
 こちらの作品はきちんとプロットを良く練ってから制作開始してみました。

 最近いくつかこの文庫で魔法少女物の物語を読ませて頂き、それで一気にSTSの中にも火が付いた感じでしょうか。
 前々から考えかけてた設定を色々と発展させて行き、今回この物語制作に踏み切りました。
 でもTSッ娘がそのまま魔法少女ってのも普通だなぁ……と思ってしまい。

 そこで、精神同居物の魔法少女なんてどうだろうか? と言う事でこんな形となりました。
 実際文庫の全作品を読んだわけではないので、既に似たような物語があるかどうかは判りません。
 ですが、仮にあったらあったで私の方は私なりに物語を展開させて行くまでの事です。

 次回からはいよいよ本編として、魔法少女光としての学校生活がスタートします。
 学校内でもきっと色々起きてキャラ達がドタバタ騒ぐような、そんな物語になりそうな予感がします。

 宜しかったら「はちゃめちゃ〜〜〜」の方も同進行で頑張って行きますので宜しくお願い致します。
 サイトを最近開設してみましたので、サイト側に先行的で第4話を掲載中です。
 イラスト挿入も出来るようにもっともっとイラスト描きも練習して頑張ってみようかな……。

 では、戯言ばかりですみませんでした。
 以降も宜しくお願い致します、今回はこの辺りでお暇させていただきますね。




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