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=前回までのあらすじ=
直樹たちはカスト村で『村の近くにある森が怪しい』という情報を手に入れた。
早速、その森へ向かうと四人で分担して石版を探し始めた。
ところが、そこへゴーガレムたちが襲ってきた。
直樹たちは全力で相手をするが、歯が立たない。最後には逃げられてしまった。
集合場所へ戻ると、奈緒がいないことに気づいた直樹たち。
森の中を探すが見つからず。そこにゴーガレムが現れた。
ゴーガレムは力の制御に悩みがあった奈緒を”保護”したらしい。
用が済めば返してくれるらしいが、果たしてそれは本当なのか?
気落ちするルナの案内の元、直樹たちは次の町へ向かった。


救世主サリーエンジェル

fifth story no friend adventure

作:NATO



【序章】欠けた仲間【3章】シンガーテの初任務
【1章】天空の世界【4章】VSシンガーテ&ゴーガレム
【2章】異次元空間【終章】食い違いの石版


【序章】欠けた仲間

広樹「奈緒さんがいないと……寂しいね」
大介「……」
直樹「気を落としてもいられない。俺たちにはやることがある」
広樹「そうだね」
大介「喜びたいときに、これはつらいぜ」
広樹「ああ、石版ね」
直樹「森で埋まっていたやつか」
大介「すぐに使える石版でも、これじゃ……な」
ルナ「儀式のことだね。今回は必要なくてよかったよ」
直樹「ルナ、大丈夫か?」
ルナ「え?」
直樹「ほら……奈緒がいなくなっただろ?」
ルナ「……大丈夫……だよ。いこう?」
大介「無理するなよ?」
ルナ「ありがとう……」
広樹「次の町に案内できる?」
ルナ「ええ。次は……カロア村かな」
直樹「どんな村?」
ルナ「カキ氷が好きな人が多い村なの」
広樹「なんでカキ氷を?」
ルナ「シャリっとした食感が人気らしいの」
大介「なんじゃそりゃ」
広樹「変な村なのかもね」
直樹「これはRPGだ。それもあり……だ」
大介「おい、直樹。無理に言わなくてもいいぜ?」
直樹「ははっ。ばれたか」
広樹「じゃあ、いこう」
直樹たちはカロア村への道を進みだした。
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【1章】天空の世界

はるか上空、雲があるくらいのところにも世界があった。
地上はセントミア国が数多くの国を治めているのに対し、ここではこの国一つ。
地上で魔王が現れたという噂はここにも届いていた。
?「ミスフェルさま。魔王は徐々に勢力を上げ、地上を侵略しています」
ミスフェル「ついに魔王に台座がやられたか。肝心の欠片はどうなった?」
?「それが、魔王の手下によって守られて取り返せないのです」
ミスフェル「だが、勇気ある者が欠片を集めているそうだが?」
?「どうやら彼らは昔に作られて、壊されてしまった物を集めているようです」
ミスフェル「なぜ、壊されたのだろか? 別々の場所に隠すのはなぜなのだろか?」
?「わかりません。古代より伝わる、本にも書いてありません」
ミスフェル「ゴーゴンさまが百年の眠りの最中でなければ……」
?「今はナファルさまに勇気ある者を任せましょう」
ミスフェル「そうだな。ディーンよ、礼を言う」
ディーン「もったいなき、お言葉」
ミスフェル「それでナファルさまはどうしておられるのだ?」
ディーン「それが……元気をなくされているようです」
ミスフェル「なに? あのナファルさまが? どうしたというのだ?」
ディーン「わかりません。ナファルさまは『そっとしておいて』と」
ミスフェル「……。ナファルさまらしくないな。いつもは我々に感情的になるなと……」
ディーン「ひとまず、ここは様子を見ましょう。我々は勝手に行動できませんし」
ミスフェル「うむ、そうだな」
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【2章】異次元空間

奈緒(あれ? ここは?)
私はさっきまでいた部屋とは別の場所にいるみたい。
なんというか空間のねじれ? そんな奇妙な空間に私はいる。
ゴーガレム「ようこそ、サタンへ」
奈緒(ゴーガレム? ここはどこなの?)
ゴーガレム「ここは貴方の世界です」
奈緒(意味がわからないわ)
ゴーガレム「貴方の記憶の奥のほうにある、忘れてしまった記憶の空間ですよ」
奈緒(何それ?)
ゴーガレム「言ったままです。そういう世界をサタンと呼ぶのです」
奈緒(……)
ゴーガレム「さっきから貴方は心の声で会話していますが、気づいていますか?」
奈緒(う〜ん、話しているようで話してないような?)
ゴーガレム「それが心の声というものです。記憶の世界では基本的にその声で
 会話します。ですが私のように経験を積んだ物は普通の声で会話できるのです」
奈緒(どうりで貴方の声がはっきり聞こえるのね)
ゴーガレム「ここから出たいですか?」
奈緒(もちろん! こんな寂しいとこにいたくないわ)
ゴーガレム「ここにいても外部の声は聞こえます。寂しくはないと思いますよ?」
奈緒(でも、何もないじゃない!)
ゴーガレム「出たければ自分の意思を強く持つことですね。これは試練でもあるのです」
奈緒(何の試練よ?)
ゴーガレム「貴方が力を制御するための試練です」
奈緒(そんな試練があるなんて聞いてないわよ?)
ゴーガレム「貴方がなんと言おうとやってもらいます。では」
奈緒(あ、ちょっと! ……行っちゃった)
こんな所、早く出たい。どうすれは意思を強く持てるのかな?
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【3章】シンガーテの初任務

レイチェル「ゴーガレム。早速だが、シンガーテに仕事をしてもらいたいのだが」
ゴーガレム「いいでしょう。そろそろ実戦を経験させようと思っていたところですから」
レイチェル「敵はカロア村周辺にいるらしい。よい報告を期待しているぞ」
ゴーガレム「おまかせを」
ゴーガレムとシンガーテはその場から消えた。
しばらくすると、どこかの草原へ現れた。いわいる瞬間移動である。
ゴーガレム「この辺にサリーエンジェルがいるはずです」
シンガーテ「私が倒せるの? 自信ない……」
ゴーガレム「心配はいりません。私がサポートします」
シンガーテ「ありがとう、ゴーガレムさん」
ゴーガレム「『さん』はいりませんよ。貴方の親ですから」
シンガーテ「はい」
ゴーガレム「おや、いましたね」
ゴーガレムが敵を見つけたようだ。
シンガーテ「あれがサリーエンジェル?」
ゴーガレム「そうです。もっとも、変身していませんが」
シンガーテ「変身?」
ゴーガレム「戦えばわかります。いきましょう」
二人はその場から消えた。
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【4章】VSシンガーテ&ゴーガレム

直樹たちはカスト村への街道をゆっくりと進んでいた。
大介「なんか、テンション下がりまくりだぜ」
広樹「今まではハイだったの?」
直樹「いや、普通だろ?」
大介「それよりは下がっている。マイナスだ」
広樹「ローテンションっていうのかな?」
直樹「それだとローテーション(rotation)とロー テンション(low tension)を聞き間違えるぞ」
大介「ありえるな」
?「ありません」
直樹「ゴーガレム!?」
大介「それにもう一人いるな」
ゴーガレム「紹介しましょう。私たちの新しい仲間、シンガーテです」
シンガーテ「よろしく」
広樹「れ、礼儀正しいね
大介「ゴーガレムの影響か?」
ルナ「そんなことより、はやく!」
三人「サリーエンジェル・ヒートアップ!」
そう、三人が叫ぶとあっという間にサリーエンジェルへと変身した。
三人「悪を打ち倒すサリーエンジェルただ今参上!」
お決まりのポーズを取る三人。一人欠けているのがなんとも寂しい。
ゴーガレム「シンガーテ!」
シンガーテ「はい!」
三対二の戦闘が開始された。
ゴーガレムはサリーイエロー、シンガーテはサリーグリーンに攻撃を仕掛ける。
サリーイエルー&グリーン「はっ!」
二人が攻撃をかわしたところへサリーレッドの魔法攻撃!
サリーレッド「ファイヤボール!」
見事に命中! 二人にそれぞれ40程度のダメージ!
ゴーガレム「シンガーテ!」
シンガーテ「はい!」
ゴーガレム「ストーンレイン!」
シンガーテ「スチームエアー!」
二つの魔法が三人に襲い掛かる! それぞれ、140程度のダメージ!
サリーグリーン「ウインドアタック!」
サリーイエロー「サンダーストーム!」
負けずと二人が反撃! それぞれ、120程度のダメージ!
シンガーテ「うっ!」
ゴーガレム「シンガーテ! 大丈夫ですか?」
シンガーテ「大丈夫……まだ、戦える」
ゴーガレム「初めてですから無理しなくともいいですよ」
シンガーテ「大丈夫。私、役に立つ!」
ゴーガレム「わかりました」
再び戦闘が開始された。
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【終章】食い違いの石版

(魔王城)
バスターン「なぜだ! なぜ、石版を守っているというのに石版が集められているのだ」
レイチェル「わかりません。石版を守らせている魔物が倒れたという報告はありませんし」
バスターン「これでは、計画が阻止されるかもしれん。あれの回収は順調なのか?」
レイチェル「順調に集められています。全部集まるのも時間の問題かと」
バスターン「わかった。では、サリーエンジェルを頼んだぞ」
レイチェル「おまかせを」
(天空)
ディーン「ミスフェルさま。勇気あるものが集めている石版のことがわかりました」
ミスフェル「なに!」
ディーン「どうやらあれは古代の先人が、セントミア国の石版が壊されたのに備えたものらしいのです」
ミスフェル「なるほど。それならたとえ魔王の手下が現在の石版を守っていたとしても、
 簡単に古代の石版を手に入れられるわけだな」
ディーン「欠片にしたのは魔王の手下に石版の場所がわからないようにするためだそうです」
ミスフェル「たしかに。そのままでは力が放たれているからな」
ディーン「欠片にすれば力をなくすので好都合ということです」
ミスフェル「だが、それでは使い物にならないではないのか?」
ディーン「いいえ。力を与えてあげれば元のように使えます」
ミスフェル「そうか。それなら安心だな」
ディーン「ナファルさまは、このことを知っていたそうですよ」
ミスフェル「さすがナファルさま。だがなぜ、お教えにならなかったのか?」
ディーン「ナファルさまのお考えがあったのでしょう」
ミスフェル「うむ。ナファルさまがお話下さるまで、待つとしよう」

To be continued...


おことわり

この物語はフィクションです。物語に出てくる 人物、団体は全て架空の物です。実際の物とは全く関係ありません。


〜あとがき〜
ちょうど真ん中のお話(予定)ですが、短くなってしまいました。
いろいろ謎が増えてきたかもしれませんが、次第にわかってくる予定です。
結果としてわからないことが多いかもしれませんが、それはそれで。
そろそろ後半となるのでラストスパートをかけていきます。
では次回で会いましょう。

Monster Files
No.??? シンガーテ
ある実験によって生み出された謎の魔物。


☆次回予告!☆
ミスフェル「うむ、やっと出番がきたな」
ディーン「ミスフェルさま。嬉しいのはわかりますが、仕事を」
ミスフェル「わかっている」
ディーン「さて、魔王軍はなにをしようとしているのでしょうか?」
ミスフェル「決まっている。世界侵略だ」
ディーン「どうやら石版の認識が違うようですが、その点は?」
ミスフェル「気にするな」
ディーン「それでいいのですか?」
ミスフェル「よい」
大介「おい! 世間話はそのへんにしてくれ」
ディーン「おや、いましたか。すみません」
直樹「せっかく貴方たちに任せたのに、これでは意味ありません」
ミスフェル「出番がないのだから、よいではないか」
広樹「よくないよ」
ディーン「まあ、まあ。ミスフェルさま。次回予告のほうを」
ミスフェル「奈緒がいないなか、ゴーガレムとの勝敗は? 気になるところです」
ディーン「おや、ミスフェルさま。なぜ、その名前を?」
ミスフェル「今さっき、この者たちから教えてもらったのだ」
ディーン「さすがミスフェルさま」
広樹「ちなみに二人は本編でもすでに知っています」
大介「そこはRPGのお約束というパターンでな」
直樹「ということで次回は……」
ミスフェル「『sixth story a heart of Gogarem wavers』だそうだ。待っているといい」

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