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夜宵さんと夏流ちゃんの場合
作:yuk



どこの世界にも主人公と言うものはいるものです。
魔王を倒す勇者?スポーツのチームのエース?憧れの先輩に告白する女の子でもその物語の主人公なのです。
そしてこの物語はそんな主人公の活躍の陰で動いているもう一つのお話なのです。

暗い部屋の中、怪しい会議が進行していた。
「……というわけでこの《世界》にはお前に行ってもらいたいのだが……」
「お任せください。団長。《ブレイカー》ナイトナイツ幹部が一人炎闇の騎士、火刃 夜宵。ご拝命承りました。」
25,6の美しい女性が答える。
「ガーディアンの幹部どももでばってくるとは思うがよろしく頼んだぞ。」
「私を誰だとお思いですか?」
「そうだったな。お前は今まで一回も世界をハッピーエンドにもっていかれたことがなかったのだったな。」
「そのとうりです。どうぞご安心してお待ちください。」 「では頼んだぞ。」
それで怪しい会議は解散となった。

「はぁ〜ホント幹部会議ってつかれるわ〜。」
自室に戻った夜宵はつぶやいた。
「なめられるわけにはいかないからあんな感じなんだけどはたから見たらかなり高慢よねぇ。」
そのしゃべり方は会議のときの高慢なしゃべり方ではなくどことなく優しい感じがした。
「今回の《世界》は……内気な少女が変身アイテムを手に入れて悪の組織と戦い、勇気を持つようになって憧れの男性に告白する……と。
変身アイテムは《オーパーツ》ね。」
これから向かう世界の事前情報を見て又ため息をはく夜宵。
「個人的には応援したいけど仕事では仕方ないわね。ごめんなさい。」
夜宵には両親がなく、妹が一人いる。その妹は少し、というよりも極度のドジでバイトをするとなぜかいつも収入より支出のほうが多くなる。
なので、夜宵は二人分の生活費とさらに妹が起こす事件の損害賠償分を一人で稼がなければならないのであった。
「まったく……あの子は今何をしているのかしら……。友達の家に行くって言って出てってもう二週間になるのに帰ってこない……」

……というわけで今回はブレイカーの幹部、火刃 夜宵さんとその妹、火刃 夏流ちゃんの物語です。
どうか最後までお付き合いのほどを……

キーンコーンカーンコーン
今は下校時刻。学生たちはこれから町へ遊びに行ったり部活をしたり思い思いの行動をする。
そんな中二人の女子生徒がぶつぶつと話し合っている。
「大丈夫だって。今日こそ姫地先輩に告白するって決めたんでしょ。」
「でも〜繭ちゃ〜ん。」
「ほら!さっさと行きなさい!美和はかわいいんだから絶対成功するって!」
後ろから美和を押し出す繭
「きゃ!」
目の前には美和の憧れの先輩姫地 泰斗がいた。
「ん?どうしたの美和ちゃん?」
「え……えと……その……あの……」
「ん?」
「さ……さようならぁぁぁぁ」
走って逃げる美和。後ろでは泰斗が? をうかべ、さらに影から見ていた繭が
「あっちゃ〜! またやったか……それなら……フフフ……」
などと物騒なことをつぶやいていた。

「あれがこの《世界》の主人公ね。そしてさっきのお友達は……」
学校の屋上から見ていた一人の先生風の人がつぶやいた。夜宵である。彼女は今回はこの《世界》の人の体を使わず普段のままだった。
「さてと、まずは邪魔なガーディアンからご退場願おうかしら。」
一瞬で屋上から物陰に隠れている繭の元へ移動する。
「あ!」
「あなた、ガーディアンね?悪いけどこの《世界》から出て行ってもらえないかしら。人を痛めつけるのは趣味じゃないのよ。」
「おねえちゃん!」
「え?」
「私よ! 夏流よ! まってて! 今抜けるから。」
そういうやいなやその場に崩れ落ちる繭。そして次の瞬間そこには夜宵とよく似た、しかし7,8歳ほど若い少女が立っていた。
「え? どうしたの? 夏流? あなた今バイト中なんじゃ……」
「メイド喫茶で働いてたんだけど、ミスをやらかして首になっちゃった。」
「そんなのいつものことじゃない。どうして帰ってこないの?」
「それが、今回はなんか伝統あるお皿を割っちゃったらしくて……」
「またお金かかるの? いくら?」
「いや、そうじゃなくて……そのお金をやさしい人が払ってくれたのよ」
「世の中にはホントにいい人がいるもんねぇ。」
「うん。そう思ってチーフにあなたもこの人を見習いなさいって言ったら……。」
「出てけって言われたのね。あなたは一言多いのよ。で、あなたは今までどこにいたの? 友達の家って言うのはうそでしょう?」
「嘘じゃないよ。家に行ってから友達になったんだけど……そのやさしい人のところ」
「嘘と変わらないじゃない! で、今は何をやってるの?」
「え……と……見てのとうりなんだけど……」
「みてのとうりって……まさか! あなた本当にガーディアンしてたの?」
「うん。なんか運がよかったらしくて仕事いっぱい成功して幹部になっちゃった。」
「あなたが幹部って……ガーディアンって大丈夫なの? もっとちゃんとした組織だと思っていたのに……」
それに私が何もしなくてもお姉ちゃんのお友達が勝手に世界をハッピーエンドにしてくれるんだよ。」
そういえば最近バッドエンドへ向かう《世界》が少ないなと思っていたがそれだったのか、と夜宵が思っていると
「でも今回はブレイカーに邪魔されないで私の手でハッピーエンドにできるようにように手を打ってあるんだ〜。
美和が危険にならないようにある親切な団体に預けておくのよ。」
「親切な団体?」
「うん黒コメ団だって。」
「……それって……この《世界》の……敵役じゃないかしら……」
「え!?」
そのとき美和のものと思われる悲鳴と共に黒い車が走っていった。
「どうするのよ!そんなんじゃバッドエンド確実じゃない!……私は何でこんなにあわててるのかしら……それでいいはずなのに……」
正しいことを考えつつも夜宵は夏流にたずねる。
「う〜ん……こうなったら……よくもやってくれたなブレイカー!ここで成敗してくれる!」
いきなり刃が黒い日本刀のようなものを取り出す夏流
「な! ちょっ……ま……。」
「問答無用!」
がきぃぃん
夏流の刃は夜宵を断つ寸前赤い刃に阻まれた。
「いきなり何するのよ! しかも月流刃までもちだして!」
夏流の刀は月流刃とよばれるもので、《オーパーツ》の一種だ。
対して夜宵の刀もその一種で炎天刃とよばれている
「こうなったのをすべてブレイカーのせいにして責任追及から逃れたいという私の気持ちがわからないの?」
「だからって! そんな理由で! 自分を育てた! 姉を! 殺そうとするな〜!」
「血の繋がりなんて所詮はそんなものよ!」
「あなたのその台詞じゃどっちが悪かわかんないわよ!」
「ここにはお姉ちゃんしかいないから、おねぇちゃんを消してなかったことに〜」
「じゃあこれからあなたの生活費は誰が出すの?あなたのことだからもらったお給料全部遊びにつぎこんでるんでしょう?」
「ごめんなさいお姉さま。」
変わり身の早い夏流であった。

「で、本当にこれからどうすればいんだろう。」
「う〜んとりあえずさっきの車を追いかけてみましょう。」
「そうと決まれば膳は急げだね。」
走り出す夏流
「ちょっと!夏流!今まで忘れてたけどこの子どうするのよ。」
そこには夏流がとりついていた繭が気絶していた。 「きっと誰か優しい人が助けてくれるって!ほら!おねえちゃんいくよ。」 「……本当にガーディアンって正義の味方なのかしら……」

車を追いかけていくと明らかにアジトという感じの建物があった。
「ここのようね。よし! さっさと壊滅させて美和をとりもどすわよ!」
「ちょっとまって 夏流、あなたガーディアンでょ。世界の人には手を出せないんじゃ……」
「私は無理でもおねぇちゃんがいるでしょ! ブレイカーは主人公を直接手にかける以外は許されてるんじゃないの?」
「でも、私、血嫌いだし……」
「ほら! ぐずぐずしてると18禁の世界になってバッドエンドになっちゃうよ!」
「ちょっとまって! そういえば私ってそもそもこの世界をバッドエンドにするためにここに来たんだけど……」
「ぎくっ!」
「このままほおって置けばこの世界確実にバッドエンドよね。」
「ちっ……きずかれたか……」
「ん?」
「いや……なんでも、でもおねえちゃんそれでいいの?」
「え?」
「人のいいおねえちゃんだから彼女たちを別れさせたあとも何かフォローするつもりだったんでしょ。」
「うん。まぁそうだけど……」
「それなら今やろうがあとでやろうがかわらないわ!」
「でも、本当に勝手に悪の組織壊滅させるのはだめよ。」
「う〜んそれなら……この世界に現れたって言う《オーパーツ》を見に行かない?」
「そうね。それで何かできるかもね。」
「いや、それもってとんずらしようと……」
「夏流……それでも正義の味方なの?」
「私は私がよければそれでいいのよ!」
「何でこの子がガーディアンで私がブレイカーなのかしら……」

「《オーパーツ》があるのはここだね。」
「どこかしら……あ! あれかしら?」
「ホントは美和が帰りにこれを拾って物語が始まるんだったんだね。」
「それが……本当は世界を守るはずのガーディアンによって……」
「もう! お姉ちゃん。過ぎたことを気にしてたらしわが増えるよ。」
「ひっ! 人が気にしてることを……」
「あ! 誰か来る。隠れよう!」
夏流と夜宵は姿を消した。
「今日も告白してくれなかったなぁ。美和ちゃん。
繭ちゃんがどうしてもあの子に自信をつけさせたいからっていうから僕のほうから告白するの我慢してるのに……」
そこに現れたのは美和の思い人、泰斗であった。
「美和ちゃんかわいいからはやくこの子が僕の彼女だ〜って周りに自慢したいのに……」

その呟きを聞いていた夏流と夜宵はこそこそと会話をする。
「なによ、二人ともすでに相思相愛じゃないの。」
「まぁ、こういうお話の基本ですからね。」
「あっ!泰斗が《オーパーツ》を手に取った!」
「え?」

泰斗は目の前に何か変なものが落ちてるのを発見した。
「なんだこれ? 魔法の杖?誰のだろう、おとしものかな?」
それはどこからどう見ても魔法少女が持つパステルカラーの杖だった。
「あれ? 何か書いてあるな……ええと……
汝、我を持つものよ。叫べ! 魂を震わせ、響け! 熱き鼓動よ、起こせ! 一夜の奇跡、唱えよ! 魔法の言葉、ラディカル・トランス!
……なにこれ……え?」
それを見ていた夏流と夜宵はつぶやく
「……なにあのフレーズ……」
「きっとその人にあった言葉が選ばれるのよ……」
「あんな言葉が合うって……」
ビカッっと一瞬光ったあとそこにいたのは泰斗ではなく……なんと言うか……魔法少女であった。
「な! 何だこれ!」
泰斗は自分の体を触りながら驚いた。ただし自分が女になったことについてではない
「うわ! 結構胸あるな……やわらかい……じゃ、ちょっと下も見てみ……」
「わぁぁぁぁ!」
あわてて姿を現した夜宵
「ちょっと! そこの君! この話を18禁にするつもりですか!?」
「……あんただれ?」
「うっ! わ……わたしは……」
「私たちは天使よ。」
あとから悠々と姿をあらわす夏流
「天使?」
「ちょっ! 夏流! なにいってるの?」
「いいから、私に話をあわせて。」
「え?……うん。」
「私たちはこの杖を発動させられる人を探していたのよ。そして選ばれたのがあなただったってわけ。」
「へぇ〜。男を選ぶなんて楽しいつえだねぇ。」
「ねえ、夏流。この子性格変わってない?」
「きっとこの《オーパーツ》の効果よ。
この《世界》の調査書に内気な少女が変身アイテムを手に入れて悪の組織と戦い、勇気を持つようになって〜ってあったじゃない。
きっとこの《オーパーツ》には気を大きくする効果も含まれてるのよ。」
「なるほど。もともと普通な子が使えばこんなになるって言うわけね。」
「さっきから何をぶつぶつ言ってるんだ?」
「いえ、それでね、あなたがその杖に選ばれたことではちょっとした義務が発生したのよ。」
「義務?」
「うん。黒コメ団っていうやつらと戦うって……」
「やだよ。面倒くさい。こんな楽しい力手に入れたって言うのに遊ばないなんて」
《オーパーツ》のせいで高慢な性格になっている泰斗である。
「でも! 今黒コメ団に美和ちゃんが捕らえられているのよ。助けてあげないと……」
「なに! 美和が?……そうか……その黒コメ団とか言う奴等はどこにいる……?」
いきなり殺気を出し、いってることがまったく変わる泰斗
「やっぱり彼女のことが大事なのは変わらないのね。」
「いや、多分ちがうと思うよ。」
「え?」
「美和は……というより世界中の女は俺のものだ! そんな奴等に渡してたまるか!」
「ほらね。」
「頭が痛くなってきたわ。」

「ここが黒コメ団のあじとか! ははは、この俺が徹底的につぶしてやる!」
「……この子大丈夫かしら……」
「そうよ泰斗君、いや、謎のヒロイン徹底魔法プリンセス少女タイト!」
「訂正、この子達大丈夫かしら……そんな名前なんだ、この《世界》の魔法少女……
ところで夏流、主人公クラスの人に正体ばらしてよかったの?あなた一応ガーディアンでしょ?」
「ふふふふふ……ちがうんだなぁ。私は正体をばらしたんじゃなくて天使だっていったの。ガーディアンのことなんか一言も言ってないわ!」
「なるほどね。考えたわね。夏流。」
「まあ、某セールスレディーも発想の転換は大事だって言ってたし。」
「違うからそれ。それにその子、どっちかって言うとブレイカーだから。」
「まあうまくいったんだからいいじゃん。」
「真城さんすいません。」
「何ごちゃごちゃ言ってんだ! おいてくぞ! さっさと美和取り戻してムフフなことに……」
「ああごめんごめん。いまいくから私も混ぜて。」
「ホントにこの子達大丈夫かしら……」
あじとに入ると怪人が現れた。
「ふっふっふっ、よくきたな! 謎のヒロイン徹底魔法プリンセ……ふごぉ!」
「話が長い!」
現れた怪人をあっさり倒す泰斗。
「うわぁ、つよいねぇ。」
「そしてあの怪人さんは泰斗くんのキャラクター名を知ってるのね……」
またもや現れた
「ひっひっひ、前回の奴は組織でも最て……がはっ!」
「お前ウザい!」
またもあっさり怪人を倒す泰斗。
「なんか強すぎじゃない?」
「私もそう思う。」
またでた
「ほ〜っほっほっほ! 私は黒コメ団幹部……うごっ!」
「化粧が濃いんだよおばさん!」
例に漏れず一瞬の早業を見せる泰斗
「うわぁ、女性にも容赦なし?」
「なぜかしら……あの幹部をみてると自分を見てるようでつらいわ……」
さらに出た。今度は人質、繭がいる。
「この女の命が惜しくば……ぶふぅっ!」
「だからどうした!」
繭のことなんか見えてない泰斗
「うわぁ、人質無視だよ。」
「怪人さんもうかばれないわねぇ。」
そして繭が
「ありがとう! たすけてく……ぶはぁ!」
「邪魔だ! うせろ!」
繭すらもぶっ飛ばす泰斗
「うわぁ〜最低だよ。女の子、しかも人質だった子殴るなんて。」
「あれ?でもあの女の子偽者だったみたいよ。」
「まぁそこは作者の最後の良心ってとこで……」
「でもなんでこんなに強いのかしら?ふつう大体一話に一人の怪人を倒すぐらいじゃないかしら?」
「一話って……それは多分、あの杖はもともと運動がまったくできない美和用なんだけど泰斗君が武術の有段者だからよ。
ほら、さっきから魔法なんか一回も使ってないじゃない。」
「ずいぶんとってつけたような設定ね。」
「気にしない気にしない。それにこういうお話はたいてい主人公の好きな人はスポーツ万能って決まってるのよ。」
「こういうお話(男が魔法少女)自体世間にはそこまで出回ってないと思うけど……」

こうして泰斗は怪人たちをばったばったとなぎ倒し総帥の部屋に着いた。
「ふっふっふ……はっはっは……は〜はっはっは! 良くぞここまでたどり着いた!」
「お前が……美和をさらったのか?」
「いかにも。彼女は丁重におもてなししているよ。ある人のお願いだからね。」
「そんな! 誰なの! その人! 女の子をさらわせるなんて許せない。」
「あなたよ! あなた!」
ぼける夏流と突っ込む夜宵。
「おとなしくしてくれればすぐに返してあげたものを……君はやりすぎたんだよ。……ジョニー……」
そういって涙ぐむ総帥
「ジョニーって誰よ?」
「なんてったって俺は謎のヒロイン徹底魔法プリンセス少女タイトだからな。ジョニーのことは俺も悪かったと思ってるが。」
そういって少ししゅんとなる泰斗
「その名称公式に認めちゃうの!? それにジョニーって誰?」
「ジョニーはあれよ。最初の怪人!」
「なんでみんなそんなのの名前を知ってるの?」 「そんなのっていうな! あいつは最後にとんでもない勇気をみせたんだ!」
「そうだ!ジョニーはな、組織でもっとも弱いのに、部下もつれずに俺に立ち向かってきたんだぞ!」
「そうよ!ジョヌーは戦闘員にも負けたことがあるのよ。」
「戦闘員にも負けるって……それに一撃で屠ったの泰斗君だし……夏流は名前間違ってるし……」
「ジョニーに謝れ!」
「そうだそうだ!」
「そうよ! おねぇちゃん!」
「え?……うん、ごめんなさいジョニーさ……」
「ってことで成敗!」
「返り討ちにしてくれるわ!」
「ほらおねえちゃん! 何ぼさっとしてるのよ。」
「あんたたちねぇ……」

夜宵のつぶやきは無視して戦いは最高潮を迎える。
「くははははは! 死ね! 死ね!」(泰斗)
「くそ! みんな! みんなの力を俺に分けてくれ!」(首領)
「甘い! 所詮結束の力などたった一つの徹底的な暴力に及ばないんだよ!」(泰斗)
「そんなはずあるか! 俺たちはみんなで力をあわせてここまで組織を盛り上げて来たんだ!」(首領)
その横で
「どう考えても逆よね……」(夜宵)
「徹底魔法プリンセス少女タイトにそんなことは関係ないのよ!」(夏流)
と、夜宵と夏流が話している。
「そろそろ終わりにしようか! 魂を凍えさせよ! ラディカル ブラスト!」(泰斗)
「な! なにぃ!」(首領)
必殺技を出す泰斗。やっぱり悪役っぽい
「これで終わりだろ……え?」(泰斗)
「な?お……おまえ……まさか!」(首領)
『ジョニーーーーーーー!!!!!』(首領&泰斗)
「ココでジョニーきた〜!」(夜宵)
「さっすがジョニーね。大事なとこははずさない♪」(夏流)
「よくもジョニーを!!」(泰斗)
「ふん、所詮は駒よ!」(首領)
「会話の内容は正しくなったけど何か釈然としないわ。」(夜宵)
「やったのは泰斗だもんね。」(夏流)
「首領……泰斗さん……無意味な争いはやめてくだせぇ。」(ジョニー)
「ジョニーって任侠の人なの!?」(夜宵)
「ジョニーはすごく義理堅いんだ。」(夏流)
「無意味な戦いって? どういうことだ!」(泰斗)
「首領! ちゃんと説明しなかったんですか?」(ジョニー)
「いや、俺はきちんと言ったぞ、丁重におもてなししてるって。」(首領)
「あの……その『丁重に』って言うのは……」(夜宵)
「三食昼寝それにお菓子もジュースも食べ放題飲み放題。スパリゾートも利用できるしプ○ステ3やウ○ーも手に入れてある。」(首領)
「ホントに丁重ですね……」(夜宵)
「だから言ったでしょ! 親切な組織に預けたって。」(夏流)
「…………もう何もいわないわ…………」
「ではお嬢さんのところへご案内します。」(ジョニー)

「どうやらこれでハッピーエンドみたいね。あ〜あ、任務失敗しちゃった。きっとクビね。」
「まぁまぁ、今回は運がなかったってことで……」
「誰のせいよ。……私は報告に帰るけど夏流はどうするの?」
「私は一応ガーディアンだからこの世界が終わってから帰ることにするよ。」
「解ったわ、じゃあまたね。きちんと体に気をつけてたまには帰ってくるのよ。」
「この仕事続けていいの?」
「あなたが選んだことなんだからさいごまできちんとやってきなさい。」
「わかった。ありがとうおねぇちゃん。」
「しばらくお金遅れなくなるけど我慢してね。じゃあね。」
そういうと夜宵は《世界》から消失した。 

エピローグその一 夜宵さんの場合

「団長!」
「あぁ、夜宵か……。どうした?お前にしてはめずらしいしくじりではないか。」
「いかようにも罰をうける覚悟はできております。」
「そうだな……では、お前《ブレイカー》ナイトナイツ幹部第三席炎闇の騎士、火刃 夜宵を……」
「…………………」
「ナイトナイツ次席に任命する。」
「は? 今なんと……」
「お前はガーディアン幹部月流の剣士、夏流を相手にしながらその世界をバッドエンドへ持ち込んだから格上げだ。」
「バッドエンド? しかも夏流ってそんなに有名なの??」
あまりのことに口調が元に戻る夜宵
「月流の剣士はここ最近株価急上昇中のガーディアンだ。
ブレーカー内でも彼女のせいでガーディアン側につこうとするものがあとを絶たない。」
「そうだったんですか!?」
「今回は《オーパーツ》をとられてしまったから主席へは上げられないが、お前には今後とも期待しているぞ。」
「…………は!ありがたき幸せです。」
表面的には取り繕った夜宵だが心の中はとても平静ではいられなかった。
「夏流……あれから一体何やったのよ〜〜〜〜!!!!」         to be continude

エピローグ その二 世界が終わるまでにあったこと

泰斗はバタン!とドアを開けた。ちなみに泰斗は変身をといている。
「美和!」
「ふぁ……ふぁれ?」(だ……だれ?)
そこには明らかにさっきまでせんべいを食い散らかしながら漫画を読んで爆笑していたと思われる
制服のスカートのままあぐらをかいた美和の姿があった
「……………失礼しました。」
ぱたん
扉を閉める泰斗
「泰斗! ありのままの美和を受け入れなさい! どうせ同棲とかしたらすぐわかるんだから。」
「うっ! うん。」
かちゃ
再び扉を開ける泰斗
「先輩!」
涙ぐんで泰斗に抱きつく美和。さっきの面影はまるでない。
「私……私、怖かった。」
泰斗的にはいまの豹変のほうがかなり怖いのだが、それを言ったら殺られると思って何もいえない。
「よかったねぇ、泰斗。」
場にそぐわない感想を漏らす夏流
「だれ?先輩を呼び捨て?」
「いや、彼女は……」
「彼女? 今彼女って言った?」
「……あの〜美和さん?キャラ変わってない?」
「あんな恥ずかしい姿みせていまさら猫かぶる意味なんてないじゃない。」
「いや、さっきとかかなりかぶって……」
「ん〜?」
じろっと泰斗をにらみつける美和
「にゃはははは。ちがうよ、私は泰斗が美和を助ける手伝いをしただけだよ。」
「そうだったの」
ほっと胸をなでおろす美和
「でも先輩。どうやってここまでこれたんですか?」
「えっと……それは」
「私が説明しましょう。泰斗は偶然拾った魔法少女変身グッズの力により
謎のヒロイン徹底魔法プリンセス少女タイトとなりばったばったと敵をなぎ倒し……」
「わ〜〜恥ずかしいからいわないでよ!」
「先輩が……魔法少女?」
「うあ〜! やっぱり美和さん引いてるし。」
「しかたない!泰斗ここで変身よ!」
「な……ちょっ……まっ!」
「汝、我を持つものよ。叫べ! 魂を震わせ、響け! 熱き鼓動よ、起こせ! 一夜の奇跡、唱えよ! 魔法の言葉、ラディカル・トランス!」
「僕が言わなくてもそれって有効なの〜〜〜????」
びか!
「ぎゃ〜はっはっは! 美和! どうだ? この俺の姿! 美しいだろう?」
どう考えても正義の味方の言葉ではない
「先輩……そんな……いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ばしぃぃぃぃん
見事に決まる張り手、走り去る美和
「ふっ……見事だ……美和……」
ガクっ
「あらら、まあいっかじゃ私帰るね。ちなみにこの杖は回収します。」
あとに残されたのは魔法少女のままの泰斗だけだった。
その後、繭の努力によっていちどは付き合い始めた美和と泰斗だったが、
お互いそりが合わず結局破局したそうだ。                bad end

エピローグ その3 夏流の反省会?

「あぁ〜あ、楽しかった〜。」
「夏流さん、ご苦労様です。あの炎闇の騎士を相手に《オーパーツ》をとってくるとはさすがです。」
「でも、バッドエンドになっちゃったね。」
「仕方ないです。もともとあの《世界》はバッドエンドになる運命だと解っていましたから。」
そうなのだ、じつは今回の《世界》はほおって置いてもバッドエンドだったのだ。
「今回は《オーパーツ》が回収できただけで良しとしましょう。」
「ありがと、まっぴー。それで新しく入ったっていう新人君はどうなったかな?」
「ええ、なかなかうまくやってくれてますよ。この間なんかですねぇ……」
ガーディアン局長とその幹部の楽しい会話は尽きることがなかった。

これでブレイカー幹部夜宵とガーディアン幹部夏流のものがたりはひとまず終わりです。
でもまだまだこの物語は続きます。そのお話は又の機会に……            to be continude




おまけ  春風と明の《オーパーツ》講座

「今回でばんなかったな〜」
「そうだな、お前がちんたらやってるから私たちの話が間に合わなかったんだぞ。」
「うっ……仕方ないじゃん。俺まだ新人だし。」
「いつまでも新人でいられると思うなよ。」
「はいはい。わかってるって。ところでこのおまけなんだけど」
「なんだ?」
「ぶっちゃけ設定ってできてんの?」
「……ぶっちゃけすぎだ……まぁ今のところはって言うことで。」
「ではでは春風と明の《オーパーツ》講座スタートです。」
「…………………」
「…………………」
「どうした。はじめないのか?」
「俺新人だからしらねえもん。春風がしろよ」
「私は説明など専門外だ。」
「………………」
「………………」
「で、どうするんだ?」
「私が説明しましょう。」
「ラルカ!」
「《オーパーツ》とはその《世界》の物理法則ではありえない効果を生み出すもののことよ。たまに《世界》に自然に発生するの。」
「なるほど。今回の《世界》の場合、魔法なんか使えないのが法則なのに変身ステッキだもんな。」
「そのとうり。どう考えても質量保存やエネルギー保存のニュートン力学を無視してるしな。」
「うわー! 専門的なこというなよ。頭が痛くなってきた。」
「ただし、量子力学の観点からすると……」
「もういいって、でも春風が持っていたあの銃や今回夜宵さんや夏流さんがもってたあれも《オーパーツ》だよね。」
「おまえ、そんなことも知らずにあの銃を撃ったのか?」
「うるさいな〜! おれが新人だってしってるだろ。」
「あれはね、正確には私たちやブレイカーたちが作り出した『擬似』《オーパーツ》なのよ。
「へ〜」
「ガーディアンになると必ず一人一人特別製のものがもらえるのよ。」
「夏流さんの月流刃みたいな?」
「あれはもともと持っていたものだからブレイカー製だけどね。」
「いいのか?おまけでそんな設定プラスして。」
「いいんだ。気にしたら負けだ。」
「で、春風のはあの銃なのか?」
「いや、あれは汎用だ。個人用のは別に持ってる。」
「それってどんなのだ!?」
「うっ……絶対言わん。」
「あやしぃー」
「次のお話でわかるわよ。うふふふふふ。そしてもうひとつ《オーパーツ》には能力があるの。」
「え?なにそれ。」
「固有のキーワードを言うことで《オーパーツ》を《開放》できるのよ。」
「汎用銃では無理だがな。今回の変身ステッキはそれだな。あれで本当は魔法が使えるようになっているはずだし。」
「ふーん。なぁ! 《オーパーツ》て俺ももらえるのか?」
「そうね。秋穂ちゃんに頼んでみるといいわよ。」
「秋穂?又おまけでそんな新キャラ出していいのかよ。」
「気にしたら負けよ。」
「あんたらそればっかだな。」
「それではこの辺で。」
「春風と明の《オーパーツ》講座、おわりま〜す。」
「あなたたちなにもせつめいしてないじゃない!!!」



こんにちわyukです。今回はかなりコメディー色が強いですね。
約束は破るためにあるもの!ということで世界をバッドエンドにしてしまいました。
それにTSがあんな感じ……
それでもこのお話をよんで笑ってくれたら幸いです。
さて、明君の場合の最後の問題の回答ですが「サラマンダー」のあたりです。あそこらへんが私の一番力を注いだところになっています。
では、恒例? の問題です。今回私が一番力を入れたのはどこでしょう? わかった方はどしどし感想をくださいね。
  回答は次の明君の《オーパーツ》にて。多分秋穂は出ると思います。それでは又……


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