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アナログ所さん

作:バレット


<キャラクター紹介>

所 常時(ジョージ)
 言わずと知れたミュージシャンにして、いつもヘンテコな機械を発明している科学者。
 今日も今日とて、怪しげな機械を作っている……

印梯教授(インディー)
 科学者シベリアンハスキー。タグはジョージのギターのピック。
 人間並みの知能を持ち、ジョージのサポーターとして働く。主に実験台担当。某有名大学教授。

山田さん
 所家のご近所さんで、コンビニのパートをやっている主婦。
 夢は、旅行に行くこと。

南野 武(スパークたけし)
 世界の南野と謳われる映画監督にして、いろいろなバラエティ番組を受け持つ芸能人。
 ジョージの飲み友達。

辻ひとみ
 インディーが講習を受け持つ学科の受講生。インディーと友達になる。
 なかなかの美人だが、本人にその自覚は皆無。




アナログ所さん


−日曜日 Sunday−

 “所常時研究所”……

 無数の紙片と、無数のギターと、無数の機材が所狭しと並んでいる。生活感はほとんどなく、よくわけの分からない部品たちが散らばっている。キッチンには薬缶とカップラーメンの容器。タンスからは、はみ出したパンツとシャツと、それからぼろぼろの白衣。
 そして、その散らばった研究所で、1人馬鹿笑いする男がいた。
「わーっはっはっは! ついに完成した、完成したぞ! この天才ジョージが最高傑作、その名も“若返りマシーン”!」
「わうおぉーん!」
「これで私は、若い体と頭脳を取り戻せるのだ。そして若い女の子たちのファンに囲まれて、うっはうっはと……! さあ、実験台役のインディーくん! この機械に入ってくれたまえ!」
 乱雑に鉄板で囲まれた、だけどドアだけは立派な機械に、シベリアンハスキーのインディーが入っていく。ガラスの代わりにポリカーボネート(世界最強の硬度を誇る樹脂)板の窓が使用され、中はよく見渡せる。その中に、多量の緑色のバイオ液が注がれてゆく。酸素マスクを口にくわえたインディーが、その中で泳ぎ始めた。
「ふふふふ。私の発明品に失敗はない。さあインディーくん。生まれたばかりの仔犬に戻って見せよ。そして、素晴らしき研究成果を見せてくれたまえっ!」
 離れたところにあるパソコンのキーボードを叩き、リターンキーを叩く。
 機械が稼動し始める。けたたましいエンジン音を響かせ、透明な窓から強烈な光が漏れる。
 その間ジョージは……新しい曲作りに励んでいた。

 10分経過。

 エンジン音が止んだ。ジョージは楽譜をまとめ、バイオ液を廃棄した。
「さあ、どんな姿になっているのか、楽しみではないかね?」
 誰に言うでもなく、ジョージは独り言を言いながら、ドアを開ける。
 そこで目にした光景とは……
「なっ…… 何と、言うことか……っ!」
「うぅ〜ん……?」
 バイオ液に満たされていた密室のはずの空間には、シベリアンハスキーの仔犬はいなかった。代わりに、10歳くらいの少女が、酸素マスクを左手に握り、寝そべっていた。少女の髪はセミロングで、灰色だった(決して黒髪に白髪が混ざっているのではなく、純に灰色)。
「あっ、ジョージ博士! おはようございます! 僕、どんな姿になりましたか?」
 ……喋ったぁ?

 主題歌流れる。『旅の犬(NTVアニメ“デジタル所さん”OPテーマ)』

 所 常時の名言。
「まさか身内が美少女になるとは思わなかった」



アナログ所さん


−月曜日 Monday−

 コンビニエンスストア“Hello!”にて……
 1人のおっさんと1人の少女が、婦人誌を買いあさっていた。それがおっさんだけなら、怪しいやつと思われていたに違いない。
 それを全てレジに持っていくと、中年のおばさんが少女を見て言った。
「あれ、あんた所さんちのインディーくんじゃない?」
「はい。お久しぶりです、山田さん」
「また実験台にされたのかい。あっ、うしろにいるのは所博士! もう、だめでしょ、愛犬を毎回実験台にするのは!」
「うへっ」
 インディーは笑顔でレジを済ませ、ジョージはうなだれていた。

  ぺらぺらぺらぺら……(雑誌をめくる音)
「よーし、インディーくん。次は買い物だ! 洋服と下着と化粧品一式!」
「あの、博士。僕は犬なんで、化粧はしません」
 “がーん”という字幕が降ってきて、字幕と共にジョージは砕け散った。
 そんなことより愛犬を元に戻せとツッコミを入れたい山田さんがいた。

 男物のシャツにジーンズ、ギターのピックのタグだけという服装のインディーは、白黒のシャツにピンクのボレロ、シルバーアクセサリーがついた破れかぶれのジーンズ、エナメルのシューズといった服装に着替えていた。ピンクのポーチがついているところも、ものすごくかわいい!
 そんな中、さえない親父姿のジョージと、とびっきりの美少女となったインディーを追い回しているやつらがいた。カメラだ。一見すれば怪しいやつにしか思えないそいつは、ひとりつぶやいていた。
「ふっふっふ、これはいい特種に……あれ?」
 何と、カメラが火を噴いて壊れてしまったのだ!
 あーっ、30万円もした超精密度を誇るカメラがぁぁぁぁぁぁっ! 男の叫びは、町中に響き渡った。

 一方、ジョージたちは遊園地にいた。インディーはとてもご満悦そうだが、ジョージはゴミ箱に嘔吐している。
「博士! 僕、一度ジェットコースターに乗ってみたかったんです! あー、3回も博士と一緒に乗れるなんて、夢のようだなぁ!」
「おえっ……」
 ジェットコースターのような刺激的アトラクションには弱いジョージであった……

 所 常時の名言。
「ジェットコースターで天国に行きかけた
……



アナログ所さん


−火曜日 Tuesday−

 “所印大学・未来科学技術部”……
 唯一の犬教授・インディーが、突然美少女として現れたのだから、受講生たちは驚きもものきすでに24世紀。
「えーと、以前は“永久機関”について勉強しましたね。永久機関とは、一度動かすと永久に稼動し続ける装置の事を指します。しかしながら、今までいかなる科学者も、永久機関を発明することはできませんでした。教科書150ページを開いてください。永久機関のイミテーションの写真が載っています」
 受講生たちはそんなことをしている暇はなかった。

 ジョージはこの日もテレビ出演。
 たくさんの大物芸能人と、一般人にはついていけそうもない高レベルな話をしている。時に交えるジョークはとても楽しい。
 そのあと、世界の南野 武に、一杯やっていかないかと誘われていた。もちろんついていく。一杯とは何ぞや? もちろんお酒の席のことじゃ。

 その日の夜は、インディーがキッチンを黒焦げにしていた。
「どっ、どうしたのかねインディーくん! この、まるで水素爆弾1つ爆発してしまったかのような光景はっ!?」
 煙を吸い込んで声が出ないインディーは、犬時代に使っていたプラカードを持った。ゴシック字幕で、こう書かれていた。
『お料理してました』
「いったい何をどう料理したら、黒焦げになるのかね?」
『お鍋を作っていて、隠し味をつけようと思ったら、それがニトログリセリンでした』
「それでも大学教授かねきみは!?」
『ポン酢のビンに入っていたんだから、仕方がないでしょう』
「あっ! そうだ、ニトロのビンに亀裂が入ったから、ポン酢のビンに入れたのは私だったぁぁぁぁぁぁっ!」
『博士って間抜けですね』

 がちがちがちがち……(震える音)
 2人はこの日、路上で野宿していた。

 所 常時の名言。
「門前の美少女、習わぬ経は当然読まず」



アナログ所さん


−水曜日 Wednesday−

 山田さんがやってきた。
「所さん、愛犬がこんな姿になってしまって、戻そうとは思わないんですか?」
「いいえ」
「本人……本犬がかわいそうじゃないですか?」
「インディーくんもそれなりに気に入っているようですし、私も含めて多くの人たちが今のインディーくんをかわいがっているんですよ。まあ、油ぎたぎたの実験台ハスキーでいるよりはいいんじゃないですか?」
 山田さんも、納得してしまった。
 そして山田さん、インディーを連れてどこへやら。

 ショッピングセンター。
 インディーは定番の“着せ替え人形”をやらされていた。
「ああ、わたしに娘がいたら、こんなかわいい服を着てもらえたのに、どうしてあんな、がさつで乱暴な息子が生まれたのかしら」
 それはあなたの育て方と、周囲の環境が彼に不似合いだったのでは、とインディーは内心思っていた。

 帰り際、山田さんはインディーにアイスクリームをプレゼントした。
「おいしいですね。僕が今まで食べたどのアイスクリームよりおいしいです」
「所さんの買うアイスは、いつも安物だからねぇ。所さんがお父さんなら、わたしはお母さんだと思ってくれていいのよ?」
「ありがとうございます。でも、やっぱり山田さんは山田さんでしょう」
「いいお友達でいたい、って所かしらね」

 帰ると……
「断じて違うわぁ!」
 ジョージが、雑誌を引き千切って狂っていた。
「うわっ、どっ、どうしたんですか、博士!?」
「この記事を見たまえ、インディーくん!」
 見ると、『所 常時(ジョージ)、幼女監禁か!?』という大きな見出しと、ありえない事柄がずらずら書かれた記事があった。
「これ、僕のことですか?」

 所 常時の名言。
「山田さんは偉大な主婦だった」



アナログ所さん


−木曜日 Thursday−

 インディーにお友達ができた。
 相手は、インディーが講習を受け持っている、19歳の女性。背が低く、幼い顔立ちなので、少女といってもいいその人は、辻ひとみ。名前はひらがな表記。
 教授と受講生という立場を超えた友情を結んだその日、遊園地に遊びに行く計画を練っていたにもかかわらず、突然の大雨にあってしまった。仕方なく、雨宿りに喫茶店“ウェスタン・サン”に入る。
「あ〜あ、ずぶぬれ。インディーくんは、このあと帰るの?」
「うん、明日の講習の資料をまとめなきゃ。それにまた、博士が散らかした機械を片付けないとね」
「働き者だね、インディーくんは。ああ、きっといい奥さんになれるよ」
「ありがとう、ひとみ」

 インディーが帰ると、真っ黒焦げになったジョージがいた。
「今度はどうしたんです、博士?」
「感電死」
「死んでいないですよ」
 買い物の荷物をキッチンに置くと、お湯を沸かした。二度とニトログリセリンを調味料と間違えたくないインディーは、料理恐怖症に陥ってしまった。よってこの日も、カップラーメン。偏食生活がずっとだ。
「山田さんに来ていただこうかな」

 食後、ジョージはあの機械をいじり始めた。そう、“若返りマシーン”だ。もっともその効果は、インディーを仔犬に返すはずだったのに、美少女にしてしまったというイレギュラーなものだ。それを改正すべく研究していたジョージは、落雷によって感電、意識不明瞭の状態に陥っていたのだ。
「フューズは交換できた。しかし何故、こいつはインディーくんを美少女に変えてしまったのだ? プログラムは間違えていないはず……」
 いつまでもカップめんをずるずるとすすっているインディーは、その様子を眺めていた。まったく、飽きないねぇ。
 その時、ジョージは大変な間違いに気づいた。何と、『トランジスタ』の3本の足のつけ方を間違えていたのだった。それを本来の位置にただし、パソコンにてプログラムを組みなおす。
「ふははははは! 今度こそ成功だ! これで、本来の研究成果をここに試すことができるようになった! それでは早速、インディーく……」
 またしてもインディーを実験台に使おうとしたジョージは、踏みとどまった。
「?」
「こんな美少女は、実験台には使えんよな」
「じゃあ、犬ならいいんですか、博士?」
「うっ」
「安心してください。博士の発明品は、いつも1箇所だけ、欠陥がありますから」
 いとも簡単にインディーは言い放った。それでもいつも実験台を快く引き受けているのは、毎度のイレギュラーな結果が楽しみなのか、単に彼女(元犬)がバカなだけなのか。

 所 常時の名言。
……反省」



アナログ所さん


−金曜日 Friday−

 昨日今日と、インディーの正体を明白にしたジョージは、何とか幼女監禁疑惑は晴れた。
 このことが明るみに出て、全国民からインディーへのファンレターと、ジョージへの説教メールが殺到した。説教の内容は主に、散らかった部屋を片付けろ、だった。
 ジョージは、これもインディーのためならと、散らかった機械部品と機械の設計図とギターのパーツと新曲の楽譜とその他諸々を片付けた。ジョージも愛犬、と言うか愛娘がかわいい1人だ。

 歌番組収録後、ジョージは早速、修復したばかりの機械を起動した。
「インディーくん、今回は私自らが実験台になる。言ってしまえばぶっつけ本番だ」
 すでに僕で試しているくせに、と言うツッコミを、インディーは飲み込んだ。
「それでは、今から言うコマンドをパソコンに入力してくれたまえ。それでは、若返った姿になるまでごきげんよう、インディーくん」
「記憶までなくさないでくださいねー」
 ジョージは酸素マスクを手に、機械の中に入った。インディーはパソコンに、ジョージに言われたとおりのコマンドを入力、リターンキーを押し……
「あっ、コマンド1つ間違えちった」
 指は止まらず、結局キーを押してしまった。
「ま、いっか」

 10分経過。

 何故か知らないけれど、ジョージと雄犬が融合してしまったかのような、毛むくじゃらのモンスターがそこにはいた。
「あれー、どこの犬?」

 所 常時の名言。
「人任せは運任せ。人に頼っては絶対たる答えはないと知れ」



アナログ所さん


−土曜日 Saturday−

「それでは、機械の再起動を行います」
 インディーはちゃんとコマンドの間違いがないかを確認し、キーを押した。

 元の姿に戻ったジョージは、機械をぶっ壊すことを宣言した。
 外に出て、なにやら携帯電話でぽちぽちとコマンドを入力、そして真ん中のボタンを押したら、一軒家を改造してできた研究所の中で、すさまじい爆発が起こった。その土煙が、窓の隙間からもくもくと流れ出る。
「いいんですか、博士? あの機械で若返ろうと考えていたのでは?」
「いいのだよ、インディーくん。私は、与えられた時間を生き、全うに死ぬことを選んだ。それに、もう私は有名人。いつ死んでも、所常時の名は、クロニクルに残ることであろう」
「潔い! それでこそ、僕の博士ですよ!」

 インディーはそのまま、大学に向かった。
 相変わらず講習に集中できない受講生を相手に、インディーはまじめな講習を展開していた。いや、この状態でまじめに講習していられるインディーは、案外天然ボケなのかもしれない。
 そしていよいよ講習も終わろうかと言うその時、学長がインディーの教室の扉を乱暴に開いた。男子受講生がその巻き添えを食らう。
「インディーくん、すぐに帰りなさい!」
「えっ?」
「所さんと商店街のみんなが、大変なことになっています!」

 何と、あの爆破後の煙が町中にあふれ出し、とんでもない騒ぎを引き起こしていたのだ。
 太陽の光にさらされていた市場の魚は、生き返ったように鮮度が増し、そろそろ元気のない高齢者たちは元気になり、男は全員イケメンになり、女は仏様の後光をもしのぐそれを放っていた。するめいかや納豆さえ、新鮮な状態や無発酵状態の大豆に戻っていた。逆にパンやお弁当の類はすぐにカビが生えてしまうようになった。奇異なことに、近所の全ての牛乳はヨーグルトと化していた。そこいら辺の雑草や植物は急成長を遂げ、それが周辺の空気や下水の水さえ浄化してしまっていた。極めつけは、30歳未満の若い人の何人かが、男から女に、またその逆に、性転換していたと言うことだ。それは、近所のペットや野良猫たちも一緒だった。
「あ……あの、あの、これ、どぉゆぅこと?」
「それは私が説明しようではないか!」
 いつの間にか、ボロッちい白衣を着た、金髪にメガネの少女が、インディーの隣にいた。
「……訊いていいですか? あなたは、ジョージ博士ですよね……?」

 あの煙はこの地域一帯に広がり、このような現象を引き起こしたのだ。ちなみにもう若いとは言えないジョージがこのような姿になったのは、過去の失敗のせいで、煙に汚染されやすい体質になっていたのが原因だった。
「と言うわけで、この一帯はこの私のおかげで元気いっぱいになったのだった。めでたしめでたし」
「博士、芸能界には何と言い訳するつもりですか?」

 所 常時の名言。
「バイオハザードのプレイしすぎは大禁物です」



アナログ所さん


−未来 the Future−

「南野監督。本当に彼……いや、彼女たちを映画に抜擢するつもりですか?」
「もちろんだ。ジョージくんには日ごろからお世話になっているからね、ぜひここで、恩返しがしたいわけなんだ」
「しかし……ああなってしまってはですね」
「気持ちは分からんでもないが、今回の映画には、アイドル歌手を目指す2人の少女役に、どうしてもジョージくんの協力が必要なんだよ。まあ、映画が大ヒットすれば文句はないだろう。この世界の巨匠に任せておきたまえ」

 やがて……
 公開された映画は、かの有名な『NANA』に劣るものの、それなりの記録を打ち立てた。
 ストーリーは、歌の才能はあるのに超貧乏な生活をしていて、学校で虐めを受けている少女と、ギターの才能があるのに、くだらない趣味に暇を費やしている少女が主人公。ひょんなことで知り合って、ともに芸能界を目指す、と言うお話だ。
 歌はインディー、ギターとコーラスはジュディ(=ジョージ)が担当する。ジュディは芸能界の新人として公表しているため、その正体がジョージだと知る人は、南野 武監督と一部のスタッフ以外誰もいない。
 そしてジョージは、元の姿に戻るため、あの“若返りマシーン”を修復していたのだった。

 いよいよ、機械の再々起動日がやってきた!
 今度は南野がコマンドを入力、間違えることなく、ジョージは元の姿に戻ることができた。
「あー、この姿もこの声も久しぶりでござる。長期休暇はもうこりごりだ」
 ジョージはご機嫌だ。
「それ以前に博士。もう映画設定みたいなくだらない研究、やめたらどうですか? とうとうそのバックファイアが、自分に降りかかるようになったんですから」
「そうだぞ、ジョージくん。ここは新しい趣味でも見つけて、怪しげな研究はやめてしまおうや?」
「そうしよう、ぜひそうしよう」

 しかし……

 ジュディは復活した。新しい映画の撮影に取り組んでいたのだった。
 機械を再々々起動したのは、あの南野だったりする。最近は新しい映画を作るためや、時には番組のゲストとして呼ぶために、ジョージをジュディに変身させていることがある。
 ジョージとしては、もうげっそり状態だった。インディーにしてみれば、そのときだけ自分に妹ができたようで、とてもうれしくてしょうがなかった。
「もうこんな研究、したくない……」

 挿入歌流れる。
『そんじゃまあコンチワッス(NTVアニメ“デジタル所さん”挿入歌)』

 インディーの名言。
「自業自得だよ。ご愁傷様でした
……



アナログ所さん


……また来週。




−あとがき−

ジョージ:でんでんででんでん! レッツゴー!(オリエンタルラジオ)
インディー:バレバレです。大体、博士にはどんな武勇伝があるんですか?
ジョージ:それはあるだろう。この年まで成し遂げた偉業の数々、聞きたくないかね、インディーくん?
インディー:ないでーす。それより、キッチンが爆風で吹っ飛んだんですよ? いい加減新しいの設置しないと、いつまで経っても山田さんのお世話になりっぱなしです。僕は大学の宿直室に泊まれるからいいですけど。
ジョージ:偉大なる人物は、どこか頭のネジが特殊なのだよ。わたしは、キッチンがない程度でへこたれる男ではない!
インディー:はいはい。それじゃあ、武勇伝行きますか!

 武勇伝! 武勇伝! 武勇でんでんででんでん! レッツゴー!

ジョージ:ノーベル賞をもらったぜ!
インディー:すごい! 実は文芸の新人賞!



山田さん:さっさと新築建てなさい。
作者:所さん家にお金ない。
山田さん:口座にあるからおろしなさい。
作者:カードも通帳も燃えました。
山田さん:だったら人から借りなさい。
作者:借用書を作らなきゃダメ。
山田さん:だったらうちに泊まりなさい。
作者:これ以上はお世話になれない。
山田さん:さっさと新築建てなさい。
作者:所さん家にお金ない。
山田さん:口座にあるからおろしなさい。
作者:カードも通帳も燃えました。
山田さん:だったら人から借りなさい。
作者:借用書を作らなきゃダメ。
山田さん:だったらうちに泊まりなさい。
作者:これ以上はお世話になれない。

 このあと延々と繰り返す。

−Fin−

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