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虚の空

作:菓子


 

昏い淵に沈んでいく。

ああ、もうだめだな。

何がだめかというと、何も感じないこと。

怖くはない。悲しくもない。

思い残すこともない。

ああ、どこまでも清々しい。

黒い水に何かが映る。

ああそうだ、まだ‥

 

 

「はい、みなさん。先生の後に続けましょう。たてかけるよこは面せき」

「たてかける、よこは、めんせき」

先生の言ったことをそのまま鸚鵡返しする同級生たち。

 

幸せだね。

何も疑うことなしに生きる同級生たち。

何も疑わなければ幸せなのだろう。

何も知らなければ幸せなのだろう。

だけど僕は知ってしまった。

 

僕は死んだ。

何の前触れもなく。

あっけなかった。

死にゆく僕に痛みはなかった。

 

色はなかった。

何もなかった。

僕もなかった。

もちろん記憶もない。

だからそこの様子なんて覚えているはずもない。

ただ、何もなかったことだけは覚えている。

 

気がつけば、僕は空になっていた。

小学校5年生の少女。

俗世の言葉を使えば、今の僕はそう表現される。

 

僕は新たな人生を手に入れた。

何という皮肉だろう。

もう僕に生きる意志はない。

僕にできるのは、与えられた時間を消費するだけだ。

生きることなんてできるはずもない。

 

 

色即是空。

全てのものは存在しない。

僕は窓を通して、空を見ていた。

どこまでも真っ青な空。

どこまでも続く虚。

この世界は虚だ。

みんな、うそっぱちだ。

死んでしまえば、この世界は僕に何の関わりも持たない。

あそこが本当の世界だとしたら、今いるこの世界なんてみんな虚だ。

 

空即是色。

空は物質だ。

意思を持たずに、時間だけを浪費する。

無駄な存在で、無益な実体。

 

「‥らさん空さん」

僕はほうけていたらしい。

「やっと気づきましたか。空さん、この問題を答えて下さい」

先生が目の前に来て、僕に訊いてきた。

花壇の絵だ。真ん中に穴が空いていて、不合理で無益だ。

立ち上がって僕は言う。

「6×5−2×4=22です」

「正解です」

先生は教壇に戻る。

周りは非難と恐怖をこめて僕を見る。

僕は椅子に座る。

最初からみんな虚なのだから、何も気にならない。

 

人生をやり直す。

それはとても幸せなことだろう。

努力すれば、未来を改善できるかもしれない。

純粋なころを味わい直すこともできるし、毎日遊びほうけてもいい。

だけどそんなことは、僕にとって何の意味もない。

この世界はみんな虚なのだから。

 

 

給食の時間。

鉄に木の板を張った机の上には。

緑色のお盆、プラスチックのお皿とお茶碗、お箸、牛乳瓶に入った味の薄い牛乳。

僕は虚を口に運ぶ。空を増やす過程を消化して、僕は片付けるという過程に向かう。

後ろにいる男子が何か話している。

僕は食器を片付ける。

「そ〜ら」

足元に風が吹く。

腰に巻いた布が裏地をさらけ出す。

振り向くと、同級生の男子の1人がスカートを握って、にたにたと笑みを浮かべている。

無益なことだ。

状況を確認。

僕は首をもとに戻して、食器を片付ける。

そして、お盆を重ねようとしたとき。

 

「うわあぁああぁぁ!」

彼は叫ぶ。頬に衝撃が走る。僕は倒れる。彼の拳が僕を殴っていた。

彼が僕の前に、肩を震わせて、どうだと言わんばかりに立つ。

それが何。

僕は何もしない。

彼はもう1度殴ってこようとして、同級生たちにとり抑えられる。

「ううっ‥うっ‥うっ‥」

嗚咽が聞こえてくる。

みんながやってきて、食事は中断した。

 

「何でこんなことをしたの?」

先生は彼に訊く。

彼は泣いてばかりで何も答えない。

「ぜんぶ僕が悪いんです」

僕は言う。

「でも‥」

「いえ。僕が悪いんです」

僕は先生の言葉を遮る。

先生はそれっきり何も言わなかった。

 

 

彼の目は怯えていた。

子どもは純粋だ。

きっと彼には、僕の魂が見えたのだろう。

だから彼は僕を殴ってきたんだ。

目の前にいる異質な何かから、身を守ろうとして。

 

僕は玄関のドアを開ける。

「ただいま」

誰もいない廊下に声をかける。声は虚空の渦に消える。

 

「おかえり、おふろ洗っといたよ〜」

声が返ってきた。僕は部屋に入ってから、ランドセルを僕の机の上に置く。

「高校生って暇なんだね」

「ちゃうちゃう。テスト期間だから早いだけ」

姉さんはゲームをしながら、手を横にふる。

「コントローラーを持ちながらテレビに向かってても、説得力ないよ」

「違うの。やる気はあるの、やる気は。ただ、教科書を開いてもまったくわかんなくて。なははっ」

悪びれもなく話す姉さん。

「それでゲームに逃亡したんだ」

「ちょっと休憩してるだけだって」

姉さんはゲームをしながら反論する。

「何時間やったの」

「3時間」

「そうじゃなくて勉強の方」

「‥15分‥‥」

答えてから姉さんは、少し小さくなった。

 

 

「まったく」

「だいじょーぶだって。まさか高校で、ダブったりはしないでしょ」

この人はのうてんきだ。

「貸して」

僕は姉から教科書をとる。

「−27/4」

姉さんは「うそだ〜」と言いながら、巻末の答えを調べている。

それから少しして。

「すごい! 何で解けるの? 空って天才!」

姉さんは叫ぶ。

「人間が作り出したものが、人間に解けないことなんてないよ」

「そんなこと言わないで、コツ教えてよ〜、コツ」

「全ての意味を知ること」

人は虚の世界を知ろうとして、学問を積み立ててきた。

僕は虚を知った。

だから、全てを知っただけのことだ。

 

「やっぱいい。そうだよね。うん。大切なのは結果じゃなくて、どれだけがんばったかだよね。うん」

姉さんは勝手に納得している。

「ありがとう」

「何もしてないけど」

「ううん。言ってたじゃない。全てを知ることだって。

 私にとっての全てってのは、あんまりかっこいい答えじゃないけど、私。

 だって私、ばかだから、他のことなんてぜんぜんわかんないし。

 そいでも、私が生きていられるのは、今まで会ってきたみんなと、顔も知らないみんなのおかげ。

 よーするに空は、みんなの奇跡に感謝して、自分の生にいつも感謝していたら、がんばれるって言いたかったんだよね」

姉さんは笑う。

何という解釈の仕方だろう。

「幸せだね」

僕は、自然にそう言っていた。

「何それ? 皮肉?」

「いや。気づいただけ」

ああ何だ。

この世は虚じゃなかったんだ。

ただ、虚の僕を通した世界が虚になっただけだ。

虚は僕だった。

 

「この〜」

いきなり姉さんが後ろから抱きついてくる。

「いったい何」

「お姉さんに向かって何はないでしょ、何は。ちょっとは驚けっての」

「驚いたというより、フラクタルな姉に呆れた」

「またそうやって、むずかしいことば、使っちゃって。

 私をばかにしてるんでしょ? 

 きぃぃ、思春期まっしぐらみたいな顔しちゃって」

「ひゃあっ!」

姉さんは僕の僕の‥

「あら? けっこー大きい‥」

「何するんだっ!」

僕の胸をわしづかみにしている‥

「うん。そっちの方がいい」

「へ?」

「澄ましてるのもいいかもしんないけど、私はそっちの方がいい」

「わかってるから、‥ふぁ‥‥手を離して、手の力を抜いて!」

「そーやって、取り乱してるとこもかわいい」

「どうしてこんなことするの?」

「だって〜、空が何か考えこんだりしちゃってさ。

 唯一の肉親が、私の知らないとこに行っちゃったらさみしいじゃない。

 心ここにあらずって感じでさ。私がいるのに。

 それに、最近の空ってナマイキ〜。ちょっとくらい、いじめてもいいと思う人? ほら、3人も」

「僕と姉さんの2人以外、部屋にいないんだけど」

「あれ? じゃあ、空の後ろにいる人たちは?」

姉は後ろを指さす。僕は振り返る。誰もいない。

「ひっ」

「ごめんごめん。まさか、頭を抑えて伏せるなんてね。そんなにこわがるとは思わなかったからさぁ」

姉さんはいじわるに、わざと詳細をこと細かに伝える。

「こわがってなんかない!」

「強情だねぇ」

「ふぁっ」

姉さんは僕の胸をなで下ろす。

「空ってさ、感情を圧し殺してばっかでしょ。

 空のそーゆーときって、どーにもならないときじゃない」

「‥姉さん‥」

「だいたい、空って考えすぎなのよ。

 小5で悩んでどーすんの? 私が小5のころは木に登ったり、壁を登ったり、

 山に登ったり、マウンドに登ったり‥‥とにかくっ、いろいろ登ったのよっ!」

「あはは、登ってばかりじゃない」

「言ったな〜、私の小学校生活を批判しやがって〜。そんなこと言う悪い子にはおしおきじゃ〜」

「いったい、何のまね‥あ‥だからそれは反則だって‥ふぁ‥‥ごめんなさい、僕がぜんぶ悪かったから!」

姉さんは胸から手を離す。そして僕を抱きしめる。力は弱い‥

「そんなこと言わないでよ‥空が悪いはずないじゃない、あんたは私のたった1人の妹なんだから‥」

こういうときの姉さんはきらいだ‥

「空1人だけが悪いなんてことはないの、空が悪いときは私も悪いの、だって私たちは姉妹なんだから‥」

色々なことが頭を巡って、何を言えばいいかわからなくなる‥

「だからさぁ、もう1人でしょいこむのはやめてさ、私にも押しつけてよ‥」

曇った表情の海は苦手だ‥

「えぇと‥その‥」

僕を抱きしめる力は弱くて、その気になれば簡単に抜けだせてしまうだろう。

だけどとても、あたたかい。

僕と海はずっとそのままだった。

 

手が離れる。

海が立ち上がって、走って僕から離れる。

え?

いきなり何で‥

僕にとってあたりまえじゃない手のはずなのに、離れると何か‥空しい‥‥

何でだろう‥胸が締めつけられる‥‥

「もれるもれるもれるもれる〜っ!」

‥別にそんな大声で言わなくても‥‥

ばたんっ

姉さんはトイレに駆けこむ。

「あはは」

ああ、そうか。

結局僕は姉さんが。

「ありがとう、姉さん」

僕はトイレのドアに向かって言った。

 

 

服を脱ぐ。服はあたりまえのように足元に落ちる。

淡い青色がプリントされたTシャツ。

足元にあるのが許せなかったので、たたんでから洗濯機の中に入れる。

それから下着を脱ぐと、脂肪の固まりが鏡に映る。

僕はそれを眺める。そしていつもどおり不快になる。

浴室のドアを引く。

 

 

タオルをぬらす。

湯船にお湯を入れる。

そして隅々まで身体を洗う。

湯船がいい加減になってきたので身体を入れる。

身体に熱が浸透していく。

せっかくだから、この魂もあたためてくれたらいいのに‥

お湯を両手ですくう。

 

水が透き通る。

 

海という名の僕の姉は。

ちょっと前までは僕と同じ学級だった。

海には親がいなかった。

妹の陸といっしょに2人で暮らしていた。

それでも、海は泣くこともなしに、いつも笑っていた。

 

今わの際。

海の泣き顔が黒い水に映った。

陸が死んだと言って、海は泣いていた。

何故かその顔が引っかかって。

気がつけば僕は、空になっていた。

 

ささいな違いは日常を積み重ねることで克服できるだろう。

だけど海は?

 

空という存在は、僕が生きていたころにはなかった。

Tシャツは、海が僕に買ってきてくれたものらしい。

だけど僕にはその実感がない。

記憶はある。

だけど僕には、そのときの声も、手の感触も、そのあたたかさも、何1つわからない。

 

僕は虚だ。

僕はうそつきだ。

僕は海の気持ちを裏切っている。

僕はどうすればいい?

どうすれば‥‥

 

 

淡い空色に世界が染まる。

ぼーっとしていた視界が少しずつ見えてくる‥

「あ、起きた」

海の声。

「よかった。どうしようかと心配してたの。

 あんまり出てくるのが遅いから行ってみたら、空がまっぱでぐったりしてるじゃない? もう、あせったよ」

海の顔が曇る。

「‥ごめん‥姉さん‥‥」

「でも、無事でよかった」

海は泣いている。

ああ、僕は海を困らせてばかりで‥

どうして僕は‥‥

「ごめん‥姉さん‥僕はどうしたらいい‥‥?」

‥意識が朦朧としている‥‥

どうやら今日は口元がゆるいらしい。

「‥どうすれば海は幸せになれる‥‥?」

ほっぺを水が伝う。

僕は泣いていた。

「幸せね〜、う〜ん、むずかしい〜」

姉さんはうなっていた。

 

 

姉さんは考えこんでいる。

「う〜ん、よくわからないな〜。

 でも、空が悲しいと私も悲しい。空が苦しいと私も苦しい。空が楽しいと私も楽しい。空がうれしいと私もうれしい。

 だからきっと、空が幸せだったら私も幸せなんだよ、きっと」

姉さんは笑う。

僕は泣いていた。

姉さんは僕を見つめる。

「あ、違うよ、これは‥悲しいとかじゃなくて、その‥何か、力が抜けて‥それで‥‥」

「わかってるよ。そんなの気にしないのに。まったく、やさしいんだから」

姉さんは笑って、部屋から出ようとした。

「あ、姉さん‥」

「何?」

姉さんはドアノブから手を離す。

「僕も姉さんが幸せだったら幸せだよ」

「みなまでわかっていることをゆーな」

姉さんは僕の額をぺちっと叩いて。

姉さんは耳を真っ赤にして笑った。

 

 

僕は空だ。

でもこんな僕にも、気持ちはある。

 

ゆっくりとドアが開く。

「どう? 空、もう、だいじょーぶ?」

姉さんがドアのすきまから訊いてくる。

「さっき、出ていったばかりじゃなかった?」

「よくぞ訊いてくれました。もう、教科書を見るのが苦痛で、苦痛で」

姉さんは拳を握って力説するけど、ぜんぜん辛そうに見えない。

「‥手伝おうか‥‥?」

「ううん、いい。空の顔見たら、やる気沸いてきた」

ええと、そうじゃなくて‥

「‥いっしょに宿題やってもいいかな‥‥?」

姉さんは満面の笑みで。

「どーぞどーぞ、いらっしゃい。何ならお姉さんが教えてあげちゃおう」

喜んでいるのがわかりやすいほど、顔に出ていた。

 

 

深夜0時。部屋は修羅場と化した。

「何でテスト前まで宿題をためてるの?」

「だるいもん」

「何で1つもわからないの? 授業中何してるの?」

「寝てるに決まってるじゃない。みなまでわかってることをゆーな」

「明日、提出だよね? 何でそんなに余裕なの?」

「空、やっといて。おやすみ」

「テスト勉強は?」

「‥‥」

姉さんは無言でベッドに入る。

「僕にしょいこませるの? 僕が苦しいと姉さんも苦しいんじゃなかったの?」

「もう、ふらくたるでいい‥」

「みんなの奇跡は? 生への感謝は? あ、ほら、僕の顔、見たらやる気が出るって言ったよね?」

「‥眠気には勝てん‥‥」

「大切なのはどれだけがんばったかじゃ‥‥ああっ、もう心ここにあらず?」

姉さんはすやすや、眠っていた。

疲れたんだな。

僕がのぼせたりなんかして、迷惑をかけたから‥

「ごめん。そして、ありがとう、姉さん」

結局、僕の宿題が終わることはなかった。

 

 

教室に急ぐみんなが僕を見て、目を丸くする。

僕は廊下に立っていた。

僕は姉さんの宿題が終わったあと、ほっとして寝てしまった。

朝、早く来て学校でやってたら、そんな日に限って先生が早く来た。

それから先生は僕を見て。

「空さん、学校でやったらそれは、宿題じゃありませんよ。廊下に立ちましょうか?」

満面の笑みで言った。

 

 

朝の会が終わる。

終わった刹那、みんながわ〜っと散る。

「ドッヂボールやろうぜ」という声が聞こえてくる。

僕は席で何とも言えない気分をつぶしていた。

彼がやってくる。

「い、いっしょにやらないか‥?」

「えっ?」

僕は問い返す。

「‥ド、ドッヂ‥‥」

彼の足が震えている。

「やる」

「えっ?」

今度は彼が問い返す。

「みんなといっしょにやりたいんだけど‥だめかな‥‥?」

彼は無言で、教室を出ていく。

そして彼は、机に座っている僕を見る。

僕は席から立ち上がって、彼の後についていくことにした。

 

 

玄関を出てから、運動場にむかって階段を降りる彼と僕。

お互いに何も話さない。

「‥やっぱりおれのせいか‥‥」

「えっ?」

「‥宿だい、わすれたの‥今までそんなことなかったのに‥」

彼は立ち止まる。

「違うよ。昨日は姉さんのせいで、宿題ができなくて」

彼は僕の肩の上に両手を乗せて。

「おまえもか! うちのねぇちゃんもそうだ。

 ゲームだっていっしょに買ったのに、結局ねぇちゃんにとられたし‥」

「ううん。僕の姉さんはそんなことして‥‥るか‥‥」

昨日は宿題をさせられて、時間をとられたし。

「だろ、だろ? ったく、ちょっと自分が早く生まれただけで、えらそうにしたりしてなぁ」

「最悪の姉さんだね」

「ねぇちゃんのこと、わるくゆうな」

「お姉さんのこと‥きらいじゃないの‥‥?」

「きらいだけど‥ねえちゃんがわるくいわれるのは、はらが立つ」

何だ。結局姉さんのことが好きなんじゃないか。

好きだから。

好きだから、悪いとこだって見せられるし、何を言ってもいい。

好きな人に気を使う必要はない。

ああ、なるほど。

だから姉さんは。

 

「ごめん」

彼はそれだけ言って、先に行こうとする。

「ううん。僕の方こそごめん」

彼の足が止まる。僕が謝ったのが、そんなに意外か?

失礼な。

彼はこっちを向く。顔には困惑が見え隠れしている。よし、ここで一気にたたみかけてやろう。

「ありがとう。翼くん」

僕は笑顔を作って、彼にお礼を言う。

この笑顔は虚でも、この気持ちは本当だから。

空劫が終わる。

彼はまた前を向く。

足を踏みだして。

足は階段を捕らえ損ねて、翼くんは5段くらい転げ落ちた。

 

 

ボールが飛び交う。

僕は空を見る。

空はどこまでも青い。

空はどこまでも広い。

僕は殻に閉じこもっていた。

だから僕は空だった。

世界は空だ。

それは確かに真実だ。

だけど、それは答えの1つでしかない。

 

この空には、たくさんの気持ちがあふれている。

確かに存在している。

そこにある。

本当だ。

虚じゃない。

この空には、僕以外の気持ちがこめられている。

僕は姉さんみたいに感謝なんてできない。

でも、気持ちを感じることはできる。

 

僕はこの空に。

大切な毎日を与えよう。

毎日を紡いで、大切なものを1つ1つ、見つけだしていこう。

大切なものをなくさないように、幸せを1つ1つ、噛みしめていこう。

殻から外に出よう。

「ふごっ!」

顔に衝撃が走る。

見たらボールがてんてんと、あっちのコートへ。

翼がにたにたと笑みを浮かべている。ボールは翼に拾われる。

 

翼くんは僕にボールを当てやがりました。

あんにゃろ。

僕が笑いかけただけで、何か勘違いしてないか。

見てろ、絶対に当てちゃる。

僕は外に出た。

 


 

まぁ、とりあえず菓子。

 

初めまして。菓子とか申すものです。

あんまり、後書きとかで話したことがないので、ちょっと地が出るかもしれません。

さっそく、読んで下さった心優しいみなさんに、白状しなきゃいけないことが。

この話はパクリです。

設定とか、話をパクったわけじゃないけど、何となくそんな気がするからきっとパクリなんでしょう(笑

まぁ、パクリゆうたとこで、明らかにオリジンを下回っちゅうけど(笑

さて、この話にはわけのわからん単語とか飛び交ってますけど、あんま気にせんとって下さい。

小生もようわかりません。単に、空を見ながら悩める小5の少女を書きたかっただけなんで(笑

でも、小生はロリコンじゃないですよ。おっさんでロリコンやったら救いようがないですから(笑

ちゅーわけで、メールで快く許可を下さったガソダムさんと、そのことでいろいろお世話になったりょうさん。

ありがとうございます。

こんな読んでも無益な後書きっぽいやつにまで目を通して下さる神な方々。

本当にありがとうございます。

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