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「恵子、朝だよぉ〜」
私は恵子をゆすった。
「う〜ん……」
「起きた?」
「お姉ちゃん……?」
「ほら、早く支度しないと遅れるよ」
「うん……」
「じゃあ、私は下に行ってるね」
バタンと私はドアを閉めた。

ふふ、恵子はうまく術にかかってるようね。
でも今日一日、持つかしら? ま、そのときは覚悟してもらうけど。
あ、このことは恵子には内緒よ?







少女への目覚め part2

作:NATO




あたしはベットから降りて窓を開けた。すると朝のつめたい風がひゅ〜と入ってきた。
「わぁっ寒い!」
あたしはあわてて窓を閉めた。
新学期から風邪なんかひいて学校に行けなくなったら大変だもの。
さてと、早く着替えないと。クローゼットを開けるとそこには真新しいセーラー服がかけてあった。
「あれ? あたしの制服ってこんな新しいのだっけ?」
ううん、そんなはずないよね?
「あれ? こ、これ男子の制服じゃない?」
どどど、どーしてあたしのクローゼットに男子の制服なんか入ってるの?
「なんで? なんで? どーしてぇ〜(泣)」
あたしはその場に座り込んで泣いてしまった。
誰? 誰なの? こんな……こんなイヤガラセは?
「わーん!」
あたしはそのまま泣き崩れた。





数分後……
「ほら恵子、泣かないの」
「ひっく、ひっく……」
「ね? そんな人はお姉ちゃんがやっつけてあげるから」
「う、うん……」
「ほら、立って。ほんとに遅刻するわよ?」
「うん……ありがと、お姉ちゃん」
「じゃあ、下に行ってるね」
バタンとお姉ちゃんはドアを閉めた。
ひっく……うん、泣いたらなんかすっきりした。
泣いてたらダメよね? お姉ちゃんがいるんだから!
あたしは涙をふき取り、セーラー服へ袖を通した。















キーン、コーン、カーン、コーン……
「起立! 礼!」
「ありがとうございました」
「うーん」
あたしはおもいっきり伸びをした。授業は一コマ45分だからけっこう疲れる。
「恵子ちゃん、一緒にトイレ行こう」
「うん、いいよ」
今、声をかけてきたのは友達の高田佳代(たかだ・かよ)ちゃん。
とっても仲良しのお友達なんだ♪
あれ? 佳代ちゃんてお友達だよね? なんか前からそうだった気がしないんだけど?
しばらく歩くとトイレが見えてきたあたしは迷わず赤い方に曲がった。
中に入るとピンクの便器が四つあった。幸いにもトイレには二人しか入ってなかったので
あたしたちは空いていた一番廊下側とその隣へすぐに入ることができた。
あたしは早速、廊下側の便器に入って扉に鍵をかけると、スカートとショーツを下ろして座った。
あれ? ここから先、どうやっておしっこするんだっけ?
いつもしていたことなのになんでわかんないだろ?
とりあえずアソコに力を入れてみようかな?……しばらくすると小さくチョロチョロと音がした。
あ、出た。そうか、こうするんだっけ!
チョロチョロ……チョロッ
うん、終わった。でもなんかアソコがすっきりしない。あ、拭くんだっけ!
あたしはペーパーを適当な長さで切り、何回か畳んで自分のアソコに押し当てた。
「ひゃぁ!」
わわ、変な声出しちゃった。あたしは慌てて口を押さえた。
さっき、アソコにペーパーを押し当てたら体にぞわ!って寒気がしたの。
それで思わず声出しちゃった。でも、いつもなら平気だった……はずよ?
なんでだろ? とりあえずそれは置いといて、拭き終わったんだから流さないと。
ザバー
あたしはスカートとショーツを元通り上げると外へ出た。
外にはもう佳代ちゃんが待っていた。
「恵子ちゃん大丈夫? 変な声出してなかった?」
「え? うん、大丈夫」
「そお? 無理しないでね」
「うん、ありがと」





キーン、コーン、カーン、コーン……
その日の授業の終わりを告げるチャイムがなった。
今日はJRC部の活動はないからすぐに帰れるんだ。
さてと、じゃあ今日もお姉ちゃんと家に帰ろう。










「ただいまー」
「おかえり」
あたしとお姉ちゃんは姉妹だけあって「ただいま」がよくはもる。
今日もそう……ってあれ? 姉妹だっけ? だよね?
なんか記憶が混乱してるけど、とりあえず自分の部屋に行こっ!
トントントンと階段を上っていくと部屋の扉が見えてきた。
二階には全部で四つの部屋があって一つはあたしの部屋、
一つはお姉ちゃんの部屋、一つはトイレ、そしてもう一つは物置なんだ。
あたしとお姉ちゃんはそれぞれの部屋へと入った。
部屋に入るとあたしは早速、制服を脱いで普段着へと着替えた。
クローゼットの隣に置いてある鏡で姿見をチェックする。
そこには上は白のブラウスで下は緑のスカートの、いつものあたしがいた。
うん、悪くない。くるっと一回転してみたりして♪
スカートの端がふわりとめくれ、ピンクのショーツがちらっと見えた。
「きゃっ♪」
恥ずかしそうに顔を赤くしてスカートの前を隠すあたし。……なにやってんだろ。
自分で言うのもあれかもしれないけどあたしってすごい可愛い。
可愛い? おれが? ……!? 今、あたし「おれ」って言ったよね?
え? え? あたしが自分のこと「おれ」だなんて……
おかしくなっちゃったのかな? 今日は早めにお風呂入って寝たほうがいいかも。
でも今、何時だろ? えっと……4時半。
まだ入るのは早すぎるわね……その間宿題でもしてようかな?










(時刻は10時を過ぎたころ……)

そろそろいいかな? でも、お姉ちゃんはもうお風呂入ったのかな? 聞いておかなくちゃ。
トントン
「お姉ちゃん、いる?」
「いるよ」
ガチャ
「お姉ちゃん、お風呂入るけどいい?」
「いいわよ、私はもう入ったから」
「わかった、ありがと」
バタン
よかった、あたしは一番最後だからお姉ちゃんが入ってなかったら入れなかったんだ。
ちなみにお風呂の順番はお母さん、お姉ちゃん、あたし、そしてお父さん。
だけどお父さんはいつも帰りが遅かったり、泊りがけだったりして家にいないことのほうが多いから
お風呂はあたしが最後になることが多いんだ。ま、そういうわけでお風呂入るから覗いたりしないでよね?
あたしはブラウスとスカートをゆっくりと脱いだ。
脱衣所の鏡を見るとそこにはピンクのブラとショーツを着たあたしがいた。
鏡のあたしを見ながらブラの後ろのホックをはずす。
あれ? いつもは見ないでもできたのに。なんで今日に限って……
「くしゅん!」
あ、いけない。早く入らないと風邪引いちゃう。
あたしは急いでショーツも脱ぐとお風呂場へ入った。
あたしはゆっくりと湯船へ体を入れていく。
「暖かい……」
湯加減はちょうどいい。手や足を湯船から出すたびにチャプ、チャプと音がする。
ちょっと胸に触ってみたりして♪
むにゅ……
「あ……」
……なにしてるんだろ。
あたしはお湯の中に入っている自分の体をゆっくりと眺めた。
お肌は純白の肌色で胸はCカップ、お尻のヒップも出ていてナイスバディ……なスタイル。
なーんて嘘♪ あたし、お肌は白いけどピップはそれほど大きくないよ。
とりあえず「どこにでもいる女子中学生よりはいくらか可愛い」ってことにしてね♪










「ふう、いいお風呂だった」
あたしはお風呂から出て今は体を拭いているところ。
鏡には裸になったあたしが映っている。
ふうんあたしってこんな体してたんだ……け?
あれ、なんか変。髪も長いくていいのに……長い?
胸もぷるんって……え、胸?
そしてアソコもきれいな曲線を……って、え?
スタイルはどこにでもいる女の子……
えぇぇ!
なんで女の子になってるんだ?
「はくしょん!」
あ、いけね。早く着ないと風邪引くな。
ってこれ着るのか?










数十分後、ブラとかショーツを着るのに悪戦苦闘したがぶじにパジャマを着ることができた。
俺の記憶に間違いがなければ美香のせいだ。部屋に行って問い詰めてやる。
俺は階段を急いで上っていくとノックもせずに美香の部屋に入った。
「あら恵子。入るときにはノックしなさいよ」
「だれが恵子だ。美香!」
「あら、もう術が解けちゃったのね」
「術? おい美香! 俺に何をした?」
「ふふ、ちょっとデータの採取に協力してもらっただけよ」
「データだか何だか知らないがさっさと元に戻せ」
「残念、私にはもうそんなことをできるだけの力はないわ」
「な、なんだと!」
「そのかわり恵子が『少女の生活』をしてくれればそこから力を吸収して戻すことができるわよ」
「ふん、だれが女になるか。それに俺は健治だ!」
「でも、もう女になってるじゃない」
「あ……」
「あきらめて女として生活することね」
「う……」
「ささ、こっちへいらっしゃい」
美香は、また悪魔のような笑みを浮かべて手招きをした。
俺はこれから起こる事に覚悟を決めて美香のところへと行った。
「いいな? 俺を元に戻せるだけの力が集まったらすぐに戻せよな?」
「ええ」
「じゃあやれ」
「じゃあじっとしててよ」
「ああ」
美香はゆっくり俺の頭をなで始めた。
「あなたは女の子、女の子なのよ」
またあの呪文(?)か?
「ほら鏡を見て。あなたは可愛いでしょ」
言われたとうりに鏡を見る。
「わぁー可愛い!」
「でしょ? いい子だからあたしって言ってみて」
「あ……あ、あた……あたし
「そう、あ・た・し♥ 言えたじゃない」
「うん♪」
「ね? お姉ちゃんに君の名前聞かせてくれる?」
「うん、あたしは恵子
「じゃあ私は?」
「お姉ちゃん♥」
「よくできました。これからもよろしくね、恵子」
「うん、お姉ちゃん」

(終わり)


おことわり

この物語はフィクションです。物語に出てくる 人物、団体は全て架空の物です。実際の物とは全く関係ありません。


〜あとがき〜
えーとりあえず前作の続編です。どうでしたか?
今のところ、さらに続編は考えていないので今回はこれで終わりのつもりです。
最近、一話完結ものばかり書いてきたのでそろそろシリーズ物を書こうと思います。
すでに2シリーズ書いているのでそちらが気になりましたら
ぜひ、ご覧下さい。では!

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