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「うーん……」
僕は今、とても重要なことを考えている。
それは女になるかならないかだ。
「よく考えてね」
ミルがそう言った。もちろん三日前からよく考えている。
さて、どうしようかなー。


一人じゃない

第4話 運命の選択[パターン2]

作:NATO


悩むなぁー、困ったなぁー、どうしよっかなぁー?
んー……よし、決めた!
「ミルー決まったよー」
「そう……どうするの?」
「僕……女にはならない」
「後悔しないね?」
「うん!」
「了解!じゃ、あとは幸成しだいだよ」
「そうだね。僕が頑張らないと……だね」
「私は見守らせてもらうよ」
「うん」



















「幸成君、おっはよ〜」
「お、おはよう……」
僕は学校に着くと真っ先に福本さん……いや、由紀?とあいさつをした。
「こらこら朝から元気ないぞ〜」
「そ、そう?」
「そうよ。あ、もしかしてあたしのこと『なんて呼んだらいいんだろ』なんて迷ってる?」
「当たり……」
「やっぱり。呼び名言ってなかったもんね。ごめんね。
あたしのことは『由紀』でいいから」
「ゆ、由紀ちゃん?」
「ええ、それでいいわよ」
「うん」



ミル(幸成やったね。これでこそ私の苦労がむくわれるってもんよ。
それにしても朝からこんなんで大丈夫かな?)










昼休みになった。由紀ちゃんと話そうかな?
そう、なにごとも行動しないと始まらないよ!
僕はそう思いながら由紀ちゃんに話しかけた。
「ゆ、由紀ちゃん」
「なあに?」
「なにか話してもいいかな?」
「いいわよ」
「じゃあ、なにか得意な事教えてよ」
「得意な事?そうねーお料理……は教えたよね?」
「え?うん」
な、なぜそれを……まさか僕が女として話した事覚えてるのかな?
「じゃあ、他の事ってなるけどあいにく無いのよ」
「一つだけなの?」
「ええ、自信もって言えるのはこれだけよ」
「じゃあ、料理のなかで一番得意なのはある?」
「うーん。ハンバーグ……かな」
「へー」
「じゃあ、あたしからも得意な事、聞いていいかな?」
「いいよ。うーん……テニス……かな」
「ふーん。運動はできるの?」
「まあ、そこそこ」
「そーなんだ」



ミル(おー、なかなかいい雰囲気になってきてるって感じ?
その調子よ、幸成頑張って!)









なんだかんだあって僕と由紀ちゃんは付き合い始めた。
しかし、重大な問題が発生してしまった。
それはある日のことだった……

(学校の屋上で)
「幸成君、こんなとこに呼び出してなんなの?」
「僕たち付き合い始めてけっこうたったね?」
「ええ、それが?」
「僕は君がす、好きだ!け、け、……結婚を約束してほしい」
そういったとたん由紀ちゃんの顔は真っ赤になった。むろん僕もだ。
「え、で、でもあたしたちまだ中2だよ?」
「そう、だから『高校を卒業したら結婚する』って約束してほしい」
「そ、そんな先のこと約束なんてできないよ」
「僕は誓う、君以外誰も好きにならないことを。だから由紀ちゃんも
誓ってほしい」
「そ、そこまで言うんなら……い、いいわよ」
「ありがとう。じゃあ……」
僕は由紀ちゃんの肩に両手を乗せた。
「え、幸成君?」
僕はその後……

※ここの事はオーバーヒート寸前のことなので略させてもらう。

その後だ、僕は例の事が終わると由紀ちゃんから離れた。
しかし、なぜか視界が少し低くなった気がした。
え、ぼ、僕がいる?な、なんでー?
目の前の僕「んーあれ?あたしがいる?」
僕「え、もしかして由紀ちゃん?」
目の前の僕「そうよ。君は幸成君ね?」
僕「そうだよ。ってことは……」
二人「「入れ替わった?」」
由紀ちゃん「どうなってるのよ?」
僕「僕にもわからないよ。ミルはわかる?」
僕は由紀ちゃんの隣にいたミルに聞いた。
ミル「珍しいことだけど呪文の影響みたいね」
僕「それってこの前の一時的呪文のこと」
ミル「ええ、その呪文の残っていた魔力のせいでこうなったみたいね」
由紀ちゃん「よくわからないけどさっさと戻しなさいよ」
ミル「それが……こればっかりは無理なの」
僕「辞書には載ってないの?」
ミル「これは初めてのことだから乗ってないわ。
いままでの呪文を混ぜ合わせて新しい呪文はできるけど、時間がかかるよ。
それによく調べないとならないから……」
由紀ちゃん「戻るなら何時間でも待つわ」
ミル「いや、妖精界での1時間は人間界だと1年だから……」
由紀ちゃん「もし1日かかったら24年ってこと?」
ミル「ええ」
僕「そんなに待てないよー」
ミル「だったらこのまま生活するしかないよ?」
二人「「そ、そんな……」」
僕「ど、どうしよう由紀ちゃん」
由紀ちゃん「このまま生活するしかないんじゃない?」
ミル「それがもっともだと思うわ」
僕「じゃあ、決まり。これからもよろしく、由紀ちゃん」
由紀ちゃん「ええ、幸成君」
ミル「二人とも名前には気をつけてね」
僕「あ、じゃあ、僕が由紀ちゃんで……」
由紀ちゃん「あたしが幸成君ね」
ミル「……言葉にも気をつけようね(汗)」
僕「わかった……わ」
由紀ちゃん「あ……ぼ、僕も」

……というわけで僕……いや、私と由紀ちゃんは入れ替わってしまった。
それでも私たちは付き合い続けてる。なぜなら、この偶然で私と由紀ちゃんは
もっと仲良くなったからだ。高校卒業後の楽しみが増えそうだ。

(終わり)


おことわり

この物語はフィクションです。物語に出てくる 人物、団体は全て架空の物です。実際の物とは全く関係ありません。


〜あとがき〜
パターン2です。途中にあった「略させてもらう」ですが、
ここの物語の展開はあやしく感じましたので略しました。
どのような展開かはご想像にまかせます。


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