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「うーん……」
 僕は今、とても重要なことを考えている。
 それは女になるかならないかだ。
「よく考えてね」
 ミルがそう言った。もちろん三日前からよく考えている。
 さて、どうしようかなー。


一人じゃない

第4話 運命の選択[パターン1]

作:NATO


 悩むなぁー、困ったなぁー、どうしよっかなぁー?
 んー……よし、決めた!
「ミルー決まったよー」
「そう……どうするの?」
「僕……女になる」
「後悔しないね?」
「うん!」
「じゃ、いくよ……▲♀□※☆!」
 ミルが呪文を唱えると部屋は光につつまれて……



「ねえ、起きて!起きてってば!」
 私は幸成をゆすった。どうやら私の呪文のせいで眠っちゃったみたい。

「おーい、もう起きる時間だよー。めぇさませぇ〜!」
 私は大声で幸成の耳に叫んだが起きなかった。
「口でだめならこうよ!」
 私は幸成に辞書をぶつけた。(ごめんね)

 ゴン!

 辞書は幸成にヒットした。
「幸成」
 私は幸成に呼びかける。
「うーん」
「幸成?」
「ミル?」
「やっと起きた」
「今、何か落ちなかった?体が痛いけど……」
 ごめん。辞書ぶつけたから……
「それは……呪文のせいよ」
「ふーん。で、この本は?」
 幸成は近くに落ちていた本を拾った。
「それは私の辞書……」
「いつも持ってたんじゃないの?」
「きっと気がつかないうちに落としちゃったのよ」
 辞書をぶつけたとは言えない……
「ふーん」
「でも呪文は成功よ」
「本当?」
「ええ。さ、学校へ行きましょ」
「うん」




 




 




 




 




 





「おはよう、奈美」
「お、おはよう……由紀」
 僕は昇降口で由紀とあいさつをした。うー恥ずかしい……
 でもなれなくちゃ。さ、教室にいこっと。



 二時間目の体育はマラソン大会に向けての練習だ。
 10分ほどグラウンドを走り続けるのだ。
「位置について」と先生が指示する。
 さ、頑張ろう。ちなみに「よーい」の合図はない。
 バン!
 いっせいに皆が走りだした。最初は差がないが後になれば開くだろう。



「3分経過」
 先生が経過時間を知らせた。早い人はもう5週はしてるだろう。
 僕は2週だ。いつもなら2週と4分の3週だか女になったことで
 そのペースでは走れないのだ。



「やめー」
 先生が終わりの合図をした。あー疲れた。結果は14週。
 ちなみに普段は19週だ。こんなにも体力が落ちるとは思わなかったよ。




 





 色々あってとうとう昼休み。
 その中に「告白」はあったりしてしまった。(汗)

 秋元「おい……島田」
 僕「何?」
 秋元「驚かないで聞いてほしい」
 僕「なんだよ、改まって」
 秋元「その……す、好きなんだ……君が……」
 僕「!」
 秋元「前から『可愛いな』って思ってた。付き合ってくれ」
 僕「急にそんなこと言われても……」
 秋元「返事は今日の放課後でいい」

 ……と秋元大樹(あきもと・だいき)に告白されてしまった。
 どーしよう。このまま秋元と結婚?
 男としてしたくないけど今は女。そんなことも考えられる。
 うーしないとダメ?考えておこうかな?






























 数日後、僕は秋元と付き合っている。つまり秋元の告白をオーケーしたのだ。
 最初はこんなことは考えてもなかった。
 でも今、女になったことでそれを実感している。
 ミルは妖精界に帰っちゃたし、ミルには助けてもらったし、文句は言えない。
 これからも僕は女として生活していくのだ。

(終わり)

〜あとがき〜
 4話のパターン1です。どうでしたか。つぎはパターン2です。
 お楽しみに。


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