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 森の中をなにやら光輝くものが移動している。
 その光は何かを探すように森の中を移動している。
 いったい何を探しているのだろう。
「どこにいるの?」
 そう声がその光から聞こえたような気がした。


一人じゃない

第1話 妖精との出会い

作:NATO



 キーン、コーン、カーン、コーン……
「終わった〜」
 僕はそう叫んだ。3日に1回、学校が終わるとこう叫んでしまうんだ。
 僕の名前は島田幸成(しまだ・ゆきなり)。山下(やました)中学校に通う2年生。
 さっき叫んだ理由は……あまり言いたくないけど、友達がいないからだ。
 僕は、なぜか小学校のときから友達ができない。
 だから、正直学校へ行くのが楽しくない。それにあまり行きたくもない。
 そんな理由で「終わった」と叫んだ。
 今日は気分晴らしに帰り道の途中にある森にでも行こうと思う。
 そんなこんなで僕は森へ向かった。










 数分後……
「やっばここが心がなごむな〜」
 僕は森の中にある草地に座ってそう言った。
 ここにいる間は嫌なことを少し忘れることができる。
 そうしているうちに眠くなり、僕はそのまま眠ってしまった。








































「もしも〜し」
 どこからか声が聞こえる……
「誰?」
 僕はその声に呼びかけた。
「あんた私の声が聞こえるの?」
 声が返ってきた。
「うん。とにかく誰?」
 またその声に呼びかけた。
「ついに見つけたわよ」
 そう声が聞こえたのを最後に、もう、何も聞こえてこなかった。









































「はっ。ゆ、夢?」
 僕は目が覚めるとそう言った。
「夢じゃないよ」
「さっきの夢の声。誰? 出てきて」
「私はあんたの前にいるわ」
「でもいないよ?」
「そりゃそうよ。とても小さいから。ちょっと『ラメルタ』って言ってみて」
「わかった。ラメルタ」
 僕がそう言うと目の前が光りだした
「な、何?」
 光が消えていくとそこには身長15cmくらいの生き物がいた。
「やはりあんた困ってる人ね」
 その生き物はそう言った。
「そうだけど……君誰?」
「私の名前はミルファル・ミナ。困ってる人たちを助ける妖精の一人よ」
「その妖精が僕を助けに来たの?」
「そう、困ってる人は私達の声が聞こえるの。でも私達はとても小さいから
人には最初は見えないの。でも、困ってる人に『ラメルタ』と言ってもらうと
人に見えるくらいの大きさになるの」
 その妖精は説明をした。
「ふーん」
「で? あんたは?」
「僕の名前は島田幸成」
「わかったわ。よろしく幸成」
「会ってすぐ呼び捨てしないでよ」
「いいじゃん。その代わり私のこと『ミル』って呼んでいいから」
「……」
 僕はなにも言葉にならなかった。
「あと他の人も私のことは見えるし、言葉も聞こえるよ」
「そうなったのもさっきの『ラメルタ』って呪文みたいな言葉のせい?」
「そ、あんた案外さえてるわね」
「まあね」
「じゃ、早速だけど困ってることは何?」
「実は……友達ができないんだ」
「じゃあ、あんた友達が欲しいのね?」
「うん……」
 僕は少し悲しくなった。
「わかったわ。えっと……△※♂□☆♀!!」
 その妖精は聞き取れない呪文を唱えた。
「……よし。終わったわよ」
「いまので友達ができるの?」
 僕は不安げに尋ねた。
「大丈夫よ。私達の辞書にまちがいはないわ」
「辞書って?」
「私達が使ってきた呪文を書き残した本よ」
「そうなんだ」
「じゃ、しばらくあなたのそばにいるわね」
「なんで?」
「妖精界のほうで『呪文をかけてから一ヶ月は呪文をかけた相手のそばにいること』って
決まってんの」
「ふーん。大変じゃない?」
「困ってる人のためだもん。こんなこと苦にならないわ」
「君、根性あるね」
「ありがとう」
「ミルとは友達になれそうだね」
「あ、私のこと初めて『ミル』って呼んでくれた……
「なんだかミルのこと気に入ったからね」
「うう……ありがとう〜!(泣)」
 ミルは少し大げさに泣いた。
「おいおい、泣くなよー」
「うん……(涙)」
「それと僕の家にもいていいよ」
「幸成、本当にありがとう〜(泣)」
 ミルは僕の胸に飛び込んできてそう言った。
「おいおい。なんか照れるよー」
「あ……ごめんね」
 ミルは僕から離れた。
「じぁ、行こう」
「うん」
 僕はミルと一緒に自分の家へ向かった。










「ただいまー」
「おかえり幸成。その小さい生き物は何?」
 お母さんが僕に質問する。
「ミルのこと?さっき森であって……」
 僕はお母さんにざっと説明した。
「ふーん。その妖精が幸成を助けてくれるわけ?」
「うん」
「私からも説明しますと……」
 ミルが説明を付け足した。
「そうゆうことなら妖精さんお願いね」
「まかしといて。あと私のこと『ミル』でいいから」
「じゃあこれからはそう呼ぶわ」
 そんな会話が終わった後、夕飯になった。
「ねえ、ミルは何を食べるの?」
 僕は夕飯を食べる前に聞いた。
「幸成たちが食べるのと同じものだよ」
「じゃあ、これで問題ないね?」
「うん」
 ミルと話し終わった後、僕は夕飯を食べ始めた。




















「今日はミルと友達になれてよかったよ」
 僕は自分の部屋でミルと話し始めた。
「そうだね。明日学校にいくともっと友達が増えるよ」
「ほんと?」
「うん。私の呪文の効果は妖精界で上のほうに入るほどあるんだから」
「やっぱり妖精にも得意・不得意があるんだ」
「あたりまえでしょ」
「じゃ、今日から僕の隣で寝ていいよ」
「うん」
 そう話し終えると僕はミルと一緒に寝た。

(続く)


おことわり
 この物語はフィクションです。物語に出てくる人物、団体は全て架空の物です。実際の物とは全く関係ありません。


〜あとがき〜
 どうも。今回の物語はどうでしたか?
 今回も4話まで作る予定ですが、4話は二つのパターンがありますよー。
 では次回をお楽しみに。


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