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イインジャー      By  Blue - μ
  第3回
 


どうやら、
南光○郎に似た男と海○剛に似た男は『レッド』と『ブラック』、
(雰囲気から言うと、
海○剛は『レッド』で、南光○郎は『ブラック』だろう)
如月○ニー似の女性は『ピンク』、
本○猛似の男は『グリーン』で、
菊太郎は、キーちゃん…黄ちゃん…だけに、
『イエロー』だったのか???。

しかし…僕はどうなるんだろう…。
今までの話からすると、
Σ( ̄口 ̄;)やっやっぱりいずれ、
あの『ヒーロー洗脳ヘッドホン』で、
洗脳されるんだろうな…。
しかもどんなに抵抗したって…。
むだなんだ…。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。 どうしよう…。
肉体を改造されたあとは、洗脳、
さらに抵抗しつづけたら、ほかの人の脳みそ??
ということは、死ぬのと一緒じゃないか??
いやだーーーこんなのいやだーーーーーーよーーーー。
菊太郎は必死でもがいた。
だけど…、どうしようもないのだけは、
相変わらずであった。

大河原院長と、親衛隊がいなくなって、やがて、
如月○ニー似の女性が、
菊太郎のとこへ近づいてきた。
南光○郎に似た男と海○剛に似た男は、再び、
「おれたちがヒーローだ。おれたちがヒーローだ…。」
と、互いの背中を追いかけるように
ぐるぐると小さな円を描きながら走り回っていた。

「ねーーえ。かわいいアナタ…聞こえている??」
如月○ニー似の女性が、
菊太郎の耳元で話し掛けたのであった。
「心配しなくてもいいのよ。今助けてあげるから。」
如月○ニー似の女性は、
菊太郎の味方になってくれそうだった。
助けてあげるといっても、
ロープとチェーンをはずしてくれるわけではなかった。
というか、この女性の力では、
改造されていたとしても、
とうてい、はずすことは無理であろう。

「一応確認だけど、
あなた、まだ洗脳されていないよね??」
「はい??まだです。だから、怖いです…。
??あれ???おねーさんも??」
菊太郎はかわいい声をあげた。

「うん私も、実は、洗脳されていないのねっ。」
「え????そっそうなんですか??」
「シッしずかに…あの、『レッド』と『ブラック』が、
まともになるかもしれないから。」
とても、そんな様子はなかったけど…。

「あっはい…。」と、
菊太郎も声のトーンを落として話し出した。
女性は、あたりの様子を気にしながら、
なおも話し続けた。
「あのヘッドホン、中から変な声が聞こえてくるのよ。
ヒーローはかっこいいとか、ヒーローはすばらしいとか。
だから何よ。
なんか暗示みたいなメッセージなんだけど、
聞いていて、いらいらしちゃって、最後はぼーーっと、
聞き流しちゃったわ。
で…、私とあの『グリーン』には、
まったく効かなかったの。
私は利口に、だんだんと、
洗脳された振りしていたけど、
あの『グリーン』には、
何回も何回も機械セットされて、
結局だめだったのね。
で…、そのたびに、
『わたしをどうしようというのーー、
たすけてーたすけてーーーー』と、『グリーン』、
顔に似合わない、オネェ言葉で抵抗するのよ。」

「効くのは、男の人だけ…いや、あの抵抗していた人も、
男だったけど…、女っぽいしゃべりかたしていたし…、
うーーーん…。ん??????」
と、菊太郎は、考えた。
そして、なにかひらめいたようであった。
それは、突拍子もない考えだったのだが。

「もっもしかしたら、ヒーロー洗脳ヘッドホンだから??
女性と、女性の心もった、
男の人には効かないのかも??」
真顔で菊太郎が答えた。

「あーーーーーそれよそれ。
うんうん。さっすがーーーー。
言われてみれば、そうかもしれないわーー。」
思わず、如月○ニー似の女性は、大きな声をだして、
そのあと、『はっ』と、われに返った。
「あなた…えーーと、
キーちゃんだったっけ??かしこーい。」
と、思わずHUGされてしまった。
思わず、菊太郎は赤くなった。

菊太郎が勝手に想像した理論であって、
まったく何の根拠もないことなのに…。

「あっそうそう…。ちっょとまっててね。」
女性は、髪の中から、
ものすごく細い、先がとがったピンを取り出した。
「少し痛いかもしれないけど、覚悟してね。」と、
菊太郎の耳たぶの上の裏側に、
ずぶっと、ピンを突き刺した。

「ぎやー。」と、声を出そうと思ったが??
あれ????そんなに痛くないのである。
(ちなみに、普通の人間にそんなことしたら、
死んでしまうと思われるんですけど…。)
血もでていない。傷跡もそんなに目ただない。

が…抜いたピンのさきには、
かすかに、超小型機械らしきものが刺さっていた。

「これで、リモコンは壊れたわ。
ちなみに、私のは自分で壊したし、
『グリーン』のも、壊してあげたんだけど、
すぐに暴れたから、ごらんのとおりね。
奥につれてかれて、
後は、どうなるのか…わからないわね…。
で、『レッド』と『ブラック』は、洗脳が解けない限り、
壊しても意味がなさそうだから、やっていないけどね。」

如月○ニー似の女性、とても頭がよさそうである。
すぐに、リモコンがどこにあるかわかって、
手をうつなんざ、普通の人には、
到底できないことであろう。
(このおねーさんの正体については、
すぐにわかりますから、あわてないでね。)

「おねーさん…。
あれ??おねーさんのことなんとよべば??」
「私は『モモ』というの。だから、まっ『ピンク』でも、
そんなに抵抗ないけどね。」
如月○ニー似の女性…モモは、
ふっと天井を見上げてさらに話を続けた。

「バカだから。『グリーン』は。せっかく助けてあげたのに。
仲間になって、がんばってほしかったのに。
いや、そうでなくても、洗脳された振りして、
いずれ隙みて逃げてほしかったのに。
そんな話もしてあげたのに…。
おびえるだけで、なんにも聞いてくれないんですもの。

今、抵抗して騒いだってなんにもならないのに。
あのロープにチェーンだけは、自分の力だけじゃ、
とてもはずせなかったから、
怖かったのね。きっと…。あせったのね。
もう、『グリーン』を救うのは、ムリかもしれないけど、
あなただは、私の味方になってもらって、
助けてほしいの??お願い。
今逃げ出したって、なんにもならないわ。
あの院長と戦ってほしいの…。」
モモはだんだんと熱く語りだした。

「私は、ヒーロー協会の者なの。信じてね。
ここの医院が、協会に登録しているものの、
とても怪しいって、調査していたのね。
が、そのことがばれたんでしょうね。
待合室に患者の振りして、様子見ていたときに、
クロロホルムみたいなの、かがされて、
気がついたら、改造されたの。
もうだめかって、思っていたけど、
洗脳がきかなかったから、助かったの。」

モモの話は止まらなかった。
「ちなみに、リモコンはね、
こういうつくりになっていて、
こういう仕組みになっていると、
ヒーロー協会で教えてもらっていたから、
壊し方わかったの。
しかし、もし、違うタイプだったら、
どうしようもなかったんだけど…。
想像以上に、科学力持っていた人だったから、
リモコン壊すことできて、ほんとよかったわ。」
モモは、味方が1人できたみたいで、
本当にうれしそうに、よくしゃべるのだった。

「逆にこうして、人の何倍もの力をもらえるなんて…。
神のおぼしめしね。きっと。
こうなったら、院長に協力するふりして、
真実を知りたいわ。一人よりも、
二人のほうが力強いし、あなたの様子みていて、
仲間にできると思ったの。」

菊太郎は考え込んでしまった。
ここは黙って洗脳されたふりして、
戦うほうがいいのかも…。
改造はされたものの、
偶然に効かなかったヒーロー洗脳ヘッドホンにより、
助かったモモ…。
この人と一緒に戦おう…と、
だんだんと思うようになってきた。
どの道、だれかが、
ロープとチェーンはずしてくれないと、
なんにもできないのであるのだから。

さっきまで、ここにいるとやばい、
どうしようと思っていたのが、
一転して、院長たちと、戦うことになろうとは…。
というか…なにより、
この美しい人と一緒に戦いたかったのかも??

そんな会話をしている横で、『レッド』と『ブラック』は、
一心不乱に走り回っていた。
こっこの人たちは、命令ない限り、
ずっとこんな調子なのだろうか??

「ヒーロー洗脳ヘッドホンだけが、問題なのよね。
あなたの理論でいくと、
女の心もった人なら大丈夫なはずよね??
あなた、かわいい女の子だから問題ないと思うけど??
そうだ…耳栓を、お守り代わりに、
わかんないように耳に詰めておくね。」

モモはとても器用である。
さっき『グリーン』に注射したときに使った、脱脂綿と、
ベッドのシーツの布をさいて、
ちっちゃい耳栓を作り、菊太郎の耳に詰め込んだのだ。

そうこうしているうちに、大河原院長達が戻ってきた。

モモ…『ピンク』は、
『レッド』と『ブラック』の間に割って入って、
「おれたちがヒーローだ。おれたちがヒーローだ…。」
と、ぐるぐると少し大きな円を描きながら、
叫び歩き回った。


…つづく…

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