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 ちゅんちゅん……

「んー、あさあ〜?」
 あたしはそう言って起きた。窓の外にはすずめが見える。
 あたしは、いつも通り学生服に着替え始めた。そして机の上の機械をちらっと見た。
 このまま机の上に置いたままだと、お母さんに捨てられるかも……
 そう思ったあたしは、机の引き出しに機械を入れてかぎをかけた。
 お母さんがかぎを見つけると引き出しを開けるかもしれないので、かぎは自分で持ってることにした。
 そして、朝食を食べて学校へ向かった。




ありえない出来事

第2話 なぞの機械

作:NATO





 あたしの名前は高野友也(たかの・ともや)、河根(かわね)町の青根(あおね)高校に通う高校1年生。
 自分のことを「あたし」と呼んでいるがあたしは男の子である。
 え? 男なのに「あたし」は変だって? なぜか高校生になってから自分のことを「俺」と呼んだり、「僕」と呼んだりするのに違和感を感じるようになったのだ。
 あとは、自分の部屋で叶うはずの無い(?)願いを考えながら寝るようになったのだ。
 もちろん朝、起きても特に何も変わっていない。そんな毎日が変わったのはあの機械を手に入れてからだ。



 キーン、コーン、カーン、コーン……
 1日の開始のチャイムが鳴った。

 がらがらがら……

「おはよう」
「おはようございます」
 いつものように先生とあいさつをした。
「では、出席を取ります」
 いつものように先生が出席を取り始めた。特に男女での順番は無く、男女混合で先生が出席を取る。
「伊藤俊助」
「はい」
「伊橋由美」
「はい」
 五十音の初めから先生が出席を取っていく。いつものように……
「佐藤あな」
「はい」
「鈴木大介」
「はい」
「高野友也」
「はい」
 いつものようにあたしは返事をした。
「手島仲治」
「はい」
「水元健一」
「はい」
 親友の水元君も呼ばれて返事をした。ちなみに中学の時からの同級生である。
「山田紗枝」
「はい」
「渡辺真美」
「はい」
「以上。今日は全員出席だな」
 先生が出席を取り終えた。(くどいようだが)いつものように先生は話し始めた。
「今日は……」

 数分後……

「……ということで終了」
 ホームルームが終了した。いつものように授業がこれからある。



「今日はこれでおしまいです」
「ありがとうございました」
 4時間目の授業が終わった。これから昼食を食べてその後に昼休みがある。
「高野、一緒に食べようぜ」
「いいよ」
 今日も水元君と昼食を食べることになった。
「あれからどうした? あの機械」
「机の引き出しにしまったよ」
「そうかお前もか」
「お前もか……って、まさか水元君も?」
「ああ、俺も高野と同じだ」
「そうなんだ。あたしは今日、帰ったらあの機械を調べてみるけど、水元君は?」
「俺は記念に取っておくつもりさ」
「ふーん。調べてみないの?」
「俺はそういうのはやらないんだ」
「そうなの? ふーん」

 キーン、コーン、カーン、コーン……

 話が終わったところで、いつもの昼休み終了のチャイムが鳴った。
「もう終わりかよ?」
「そうみたいだね」
「ま、高野と話しができたし、文句はねえけどな」
「早く行こうよ。授業始まっちゃうよ」
「おう」



 キーン、コーン、カーン、コーン……

 その日の授業の終了のチャイムが鳴った。
 ホームルームの後、掃除をしてあたしはいつも通り下校する。
 今日は水元君と一緒に帰る約束をしていたので、もうあたしのとなりには水元君がいる。
「今日はどこか行くの?」
 あたしは昨日のこともあるので、聞いてみた。
「いや、今日はいつも通り帰る」
「分かった」



 数分後、いつもの別れる場所に来た。
「じゃ、また明日な」
 いつものように水元君が言った。
「うん。じゃーね」
 (くどいようだが)いつものようにあたしは水元君と別れた。



 数分後、家に着いた。あたしは、いつものように玄関の扉を開ける。
「ただいまー」
「友也お帰り」
 お母さんが玄関に出てきた。やはり玄関を片足立ちで覗き込むくせは直ってない。
「お母さん、そろそろそのくせ直したら?」
「んー努力はしてるんだけどねぇー」
 お母さんの言葉には説得力が無かった。
「そのしゃべり方、説得力無いんだけれど」
「あら、そうかしら」
「そうだ!」
 あたしは、少しムカッとしてそう言った。
 その後あたしは、夕食を食べていつも通りお風呂に入った。
 そして、自分の部屋に入り、機械を入れた引き出しを開けた。
 あたしは早速、機械を調べ始めた。
 その機械はCDケースと同じくらいの大きさだった。液晶と本体が独立していて、折りたたむと持ち運びに便利になる。折りたたんだときの厚さは1cmくらいだった。
 本体にはキーが50個ほどあった。ON/AC(オン/オールクリア)キーとC(クリア)キー、OFF(オフ)キー、数字キー、決定キー、キャンセルキー、方向キー(上下左右)、アルファベットキーなどがあった。
 あたしは早速、使ってみようと電源を入れた。画面には、「最初の設定をして下さい」と、表示された。
 あたしは、“拾った物なのに設定?”と思ったが、画面の指示に従って設定を進めた。
 そしてとうとう「設定完了」と表示された。
「ふう……」
 思わずあたしはそう言った。画面を見ると、メニューが表示されてた。
 あたしは、ためしにいろいろ見てみた。すると、「星に願いを」という項目が目に入った。
 そこを見てみると、前の使っていた人が書いたらしいのがいくつか保存されていた。
 1番上には「新規作成」という項目があった。もとから保存してあったのを見た後で、「新規作成」という項目を見てみた。そうしたら、「あなたのプロフィールと願いを入力して下さい」と画面に表示された。
 指示された通りに入力をすませると、「受付完了。このデータは後で変更が可能です。ただし、変更できるのは3回までです」と、表示された。
 あたしは本当に願いが叶うのか半信半疑でその言葉を見た。
 叶う、叶わない……どちらにしても、明日になればわかるだろう。
 そう思い、あたしは眠った。

(続く)


おことわり

この物語はフィクションです。物語に出てくる 人物、団体は全て架空の物です。実際の物とは全く関係ありません。


〜あとがき〜

 こんにちは。まなちゃんです。「ありえない出来事:第2話」、どうでしたか?
 少し遅れての完成です。物語を書くのもだんだん慣れてきました。
 気になってると思いますが、高野君が何を願ったのか知りたいですか?
 それは身近な人のことです。え? もっと詳しく知りたいって?

 それは次回をお楽しみに!

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