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Boy's Emotion

  Taika Yamani. 

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  プロローグ
   一 「片想い」


 顔も名前も知られていない相手に突然告白をするのは、どう考えても無謀だった。せめて名前くらい知られていなければ、いきなり好きだと言っても、まともに相手にしてもらえないだろう。
 そうわかっているが、ではどうすれば彼女と仲良くなれるのか、穂積貴之はさっぱり見当もつかなかった。
 同じ学校の、同じ学年の、違うクラスの女子生徒。
 貴之が彼女の存在を知ったのは、十五歳の春、高校の入学式だった。
 新入生たちやその父兄、教師や来賓の前で、ハキハキと挨拶をした少女。
 新入生代表、脇坂ほのか。
 入試のトップ合格者が務める新入生代表の挨拶をした彼女は、ただそれだけなら、それほど貴之の記憶に残らなかったかもしれない。が、際立った容姿とキビキビした物怖じしない態度が、その場の人々にはっきりとした存在感を植え付けた。
 凜とした姿勢。きれいとも可愛いとも言える、端整な顔立ち。背の半ばまである艶やかな長い黒髪と、毅然とした強さが宿っているまっすぐな瞳。身体つきもどんどん女性として成長している、新一年生の女子生徒。
 そんな目立つ容姿をした少女に、男心を刺激された男子生徒も多かったらしい。貴之も彼女に好意的な強い第一印象を抱いた。
 が、その時の貴之は、ただ淡々と、高校入学後のこれからの自分を思いふけっていただけだった。この時は間近で見たわけでもなかったから、人としての美しさや強さというものを、少し彼女から感じただけだった。もしかしたらこの時からすでに始まっていたのかもしれないが、自分がその少女相手に恋に落ちるとは、その時は考えもしなかった。
 穂積貴之は一年四組で、脇坂ほのかは一年一組で。
 接点もまったくないままに、一学期は過ぎ去る。
 両親が幼い頃に離婚して母子家庭で育った貴之は、普段母親が仕事で忙しいために、家事などやることも多い。そのせいもあってか貴之は人付き合いが悪いのだが、出席番号が一つ後ろの生徒がおせっかいな男で、彼を筆頭に無駄話ができる知り合いもできた。歴史は浅いが設備は整っている私立樟栄高等学校で、貴之はごく普通に高校生活をスタートさせ、ゆっくりと学校になじんでいった。
 そんな高校生活の中で、脇坂ほのかの噂は、ことあるごとに貴之の耳にも入ってきた。
 彼女は女子なのに自分のことを「ぼく」と言うこと、一組の学級委員に選ばれたこと、学級委員から各学年一人ずつ選出される生徒会の学年幹事に選ばれたこと。入学してすぐに行われた運動能力測定では学年上位の成績だったらしいこと、陸上部と調理部にかけもちで入ったこと、長距離が専門で、料理はあまり得意ではないらしいこと。「せつな」という名前の三つ年上の姉と、「みこと」という名前の二つ年下の弟がいて、四月から大学生になった姉はこの学校の卒業生で、去年は生徒会長をしていたらしいこと。父親も、創立二十数年のこの学校の卒業生らしいこと。
 その父親は機械設計関係のエンジニアをしているとかで、ほのかは中学まではずっと両親と一緒に国内外を点々として育ってきたらしい。今も両親は弟を連れて関西の方に赴任中で、ほのかと大学生の姉の二人は、父方の実家に祖父母と一緒に住んでいるという。
 恋愛関係については、すぐに上級生や同級生たちが彼女にアタックしたようだが、まだぴんとくる相手がいないのか、男と付き合う気がないのか、またはよほど理想が高いのか、撃墜記録をどんどん更新しているらしかった。
 家から十数分の自転車通学らしいこと、家では犬を飼っているらしいこと、毎朝早起きして犬の散歩を兼ねてジョギングをしているらしいこと。同じ一年生に母方の従妹がいること、テレビのバラエティ番組好きで洋楽やマンガも好きらしいこと。六月十五日生まれらしいこと、誕生日が来ると速攻でバイクの免許を取ったらしいこと、夏が好きで寒い冬は嫌いなこと、などなど。
 自分のことを「ぼく」と言う脇坂ほのかは、その点は少し変わっているとも言えるが、同性を中心にそれも好評だった。凜としている時は近寄り難い雰囲気にもなるが、普段は愛嬌があってお茶目なところもあり、意外に子供っぽい一面もある。それでいて容姿を売りにして人に媚びるような点はなく、きれいな物腰と明るい性格で、女子とも男子とも気さくに付き合い、なによりよく笑う。多少、他人にどう思われようと気にしないような部分があるようで、そんな彼女を気に食わないと思う人間も少なからずいたようだが、あきらかに敵よりも味方の方が多い少女だった。
 そんな目立つ相手にいつから恋をしていたのか、貴之は見当もつかない。
 気付くと恋に落ちていた。そうとしか言えない。
 四月下旬の体育大会では、夏の体操服姿で裏に表に活躍しまくっていたほのか。
 すらりとした手足のラインが美しく、同学年の少女のその健康美に、貴之も少し見惚れた。この日の彼女は、普段は背に流している長い黒髪を黄色い髪止めゴムでポニーテールに束ねていて、それも貴之の目にはきれいで可愛く映った。後日この時の写真がかなり出回ったらしいが、買っておけばよかったと貴之は秋になって後悔した。
 一学期の期末試験後に、廊下に張り出された五十位までの順位表の一番前にある自分の名前を見て、友達と騒いでいたほのか。
 「ま、ぼくの実力なら当然だねっ」
 一歩間違うと嫌味になりそうなことを、彼女はきれいな可愛い声で明るく言い放っていた。すぐに笑いが弾け、彼女のまわりでは楽しげな声が飛び交う。八クラス約二百六十人中の三十番内にぎりぎり引っかかっていた貴之は、自分や友人の成績を確認しただけで教室に戻ったが、彼女の声はしっかりと耳に残った。
 朝、ほのかは予鈴が鳴る前後に教室に到着する。春には桜が、秋には紅葉がきれいな、駅から学校への通学路。電車通学で徒歩の貴之を、毎日のように自転車で追い越していく彼女の後ろ姿。自分がいつからそれを気にするようになり、待ち遠しくなったのか、貴之は覚えていない。
 昼、ほのかはごくたまに学食を利用する。基本的に中庭や教室でお弁当を食べているらしいから、たまの学食が楽しいのか、友人たちと明るくおしゃべりをしている姿は快活だ。毎日学食か購買の貴之だが、彼女がやってくるととたんに落ち着かなくなる自分に、一学期の間は気付かなかった。
 放課後、ほのかは陸上部のトレーニングウェアで、グラウンドを走っていることが多い。帰宅部の貴之が学校の三号館二階にある図書室に立ち寄った帰り、そんな彼女を直接目撃したのは、一学期の前半だった。長い髪をポニーテールにしてきれいなフォームで真剣に走る姿が美しく、その後、貴之が放課後図書室に通う回数が増えたのだが、これも貴之は無自覚だった。
 そんな貴之が自分の気持ちを自覚したのは、夏休みの前半、八月に入る寸前。
 任意参加の夏期講習の第一回目が終わって、学校に通わなくなってからすぐ。
 ふとした時に、唐突に彼女のことが思い浮かんで。
 胸の痛みと、感情の昂ぶりと。
 「会いたい。脇坂さんを見たい」
 頭というよりは、心に思い浮かんだ気持ち。
 自分の感情に気付くなり、貴之は笑ってしまった。
 もしかしたら、泣き笑いに近かったかもしれない。
 「よりにもよって、そんな異様に競争率が高そうな相手を」と考えると、もう笑うしかなかった。
 ほのかが見た目で男を選ぶような女なら、貴之も望みがないわけでもないかもしれないが、貴之は彼女がそんなタイプの女だとは思っていなかった。さらに言えば、貴之自身、自分がろくに知らない相手を好きになるようなタイプだとは、今まで思ってもいなかった。
 「見た目は凜としてきれいで、でもよく笑って可愛い快活な女の子」
 貴之は脇坂ほのかのことをそんなふうに思っているが、まだ全然と言っていいほど、彼女のことを何も知らない。噂と、外見と、学校でのちょっとした姿を知っているだけ。なのになぜそんな相手のことを好きだなんて思えるのか、考えるだけで気持ちが昂ぶってしまうのか、貴之は自分で自分がさっぱりわけがわからなかった。
 それでも、自覚してしまうと止まらなかった。
 彼女のことが頭から離れない。
 付き合うとか告白するとかいう話の前に、ただ単純に彼女の姿を見たくなって、貴之は電車を使って一時間ほどかかる学校へと、その日午後から出かけていった。夏休みの陸上部や調理部がどのように活動しているのかは知らなかったが、いてもたってもいられなかったのだ。
 その結果、高校一年の夏休み、貴之は図書室に通うと称して、毎日のように学校へと出かけることになった。さすがに外は暑いから、図書室と同じ三号館にある学習室で本を読んだり勉強をしたり、インターネットコーナで遊んだりして過ごし、行き帰りに少しグラウンドを覗くような毎日。陸上部に知り合いはいないから彼女と話す機会なんてなかったが、それでも、遠くから見るだけで心は震える。
 たまに他の部活のクラスメートと遭遇して、図書室に通ってることを話すと「穂積って暇なんだな」と笑われた。「本なんか読んでないで、せっかくの夏なんだからもっと青春しようぜー」などと部活に勧誘してくる男子生徒もいたが、これは軽く聞き流した。もしも陸上部から勧誘を受けていたら、かなりぐらついたかもしれない。
 あいにくと、脇坂ほのかは八月に入るとすぐに旅行に出かけたようで、貴之も下旬には母親との毎年恒例の旅行があったから、貴之がほのかを見かけることができたのは、七月中と夏休みが終わる寸前だけだった。後で知ったのだが、ほのかは八月中はほとんど、地方に赴任中の親元で暮らしていたらしい。ただの旅行だと思って、今日こそ帰ってきているかなと、毎日期待と落胆を繰り返していた貴之は、姿すら見ることのできない期間が長引いた分、余計に想いを募らせて、自分の気持ちを強く自覚させられた。



 「タカちゃん、もしかして好きな子とかできた?」
 そんな貴之の気持ちを、普段仕事で忙しい公認会計士の母親にずばり言い当てられたのは、二学期に入ってしばらくした夜だった。
 自宅のダイニングで、貴之が作った夜ご飯の終盤。お茶を飲みながら新聞を眺めていた貴之は、とっさにごまかすこともできず、嘘もつけなかった。
 母親は答えを知っていてカマをかけたのか、本当にふとした問いかけだったのか。
 どちらにせよ、貴之の反応のしかたはまずかった。貴之は先に食べ終えていたにも関わらず長い沈黙を作ってしまい、その時間が、質問に対する答えを露骨にしていく。
 「やっぱり、そっかぁ……。タカちゃんも、もうそんなお年頃なのね」
 母親の穂積雪子は、ちょっと複雑な表情ながらも、くすくす笑って二度三度と頷いた。長方形のダイニングテーブルで斜め向かいの椅子に座っている、もう十センチ以上身長が高い息子の、母親似でやや色素の薄い黒い瞳を、雪子は上目遣いに覗き込む。
 「で、お相手はどういう子なの?」
 「……ノーコメント」
 「学校の子? 同級生? 先輩? あ、まさか先生だったりしないよね?」
 「ノーコメント」
 「うーん、タカちゃんの好みかぁ。可愛い子? きれいな子? 明るい子? 大人しい子? タカちゃんって、どういう子がタイプなの?」
 「だからノーコメントだって」
 「お母さんとしてはね、タカちゃんが幸せになるならなにも言わないけど、でもできれば優しい子がいいなぁ。いっしょにお洋服を買いに行ったりとかできる子だとなおグッド!」
 「母さん」
 ちょっときつい声を、貴之は出した。
 「それ以上言うと、明日ご飯抜きにするよ」
 「え、そんな、ひどい。お母さんの唯一の楽しみを奪うなんて。タカちゃんのご飯がないと、お母さん生きていけないのに」
 しくしく、と、わざとらしく口で言って、雪子は手の甲で目を隠してみせる。貴之の母親は、どちらかと言うと美人系の顔立ちで姿勢もきれいなのだが、そんなしぐさは子供っぽすぎる。若く見える外見には変に似合っているが、一月に四十三歳になったという実年齢には不釣合いだ。
 貴之はちょっと気を抜いて、「はいはい、いい年してなにやってるんだか」と言いたげな顔で、それでいて少し甘く笑うような瞳で、母親を見やった。
 「だったら余計なこと言ってないで、さっさと食べなよ。ただでさえ食べるの遅いんだから」
 「タカちゃん! お母さんはタカちゃんと恋バナがしたいの!」
 雪子はお箸を持った左手で握りこぶしを作って、ぎゅっと力説する。「恋バナ」という単語に即座に笑みを引っ込めた貴之は、そんな母には冷たかった。
 「ほんとに、ご飯抜きにしていい?」
 「うー、あんまりだわ、ひどいわ、おうぼうだわ」
 また泣き真似をして、雪子はご飯をパクパクと食べる。食べながら、「そんな子に育てた覚えはないのに」とか、「好きな子ができちゃうと母親なんて見捨てられちゃうのね」とか、「こんなにも愛してるのに〜」などなどと、聞いてる方が恥ずかしいようなことを、わざとらしく呟く。
 貴之はやれやれと首を横に振ったが、そんな母親を無視できないのだから、その心理は少し屈折していた。貴之は母親と視線を合わせずに、小さく、本当に小さく、呟いた。
 「……まだ、少しは待ってよ」
 「…………」
 お箸を口に入れたまま、雪子はとっさに息子を見返す。
 「……相談したくなったら、ちゃんと相談するから。母さんにもちゃんと言うから」
 ずっと視線を合わせずに、声もぎりぎりの大きさ。それでも、しっかりと母親の耳には届く。
 そっぽを向いてぼそぼそと言う息子に、雪子はちょっと瞬きをしてから、満面の笑顔になった。
 「うふふふ」
 嬉しそうな笑い声をこぼし、自分の頬に手を当てて、雪子は楽しそうに息子を見やる。
 貴之の頬は、いつのまにか少し赤くなっていた。
 貴之はさらに視線を明後日の方向に向けたが、そんな息子の様子に、雪子はますます楽しげな笑みになる。すぐに貴之は耐え切れなくなって、がたんと音をさせて、大きな動きで椅子から立ち上がった。
 「なに笑ってるのさ。ほら、さっさと食べなよ! 片付かないんだから!」
 わざとそう怒鳴って自分の食器をまとめにかかるが、貴之の顔はまだ赤いままだ。
 簡単には素直になれないお年頃、ということなのだろうか。親から見るとなかなか可愛い反応を見せてくれる子供に、雪子は幸せそうに笑った。
 「そうね。こういうのって親がしゃしゃりでても駄目よね。こうやって子供は親離れしていくのね。あーあ、母親って寂しいなぁ」
 笑顔で、だが実は本気で寂しいと言って、雪子はまたゆっくりとご飯を食べる。
 ずっと母子二人だったからか、いつの頃からか二人とも、言いたいことは言いあって、いつも遠慮なく振る舞う。お互いを思い遣るそんな気持ちがあるかぎり、家庭のあたたかさに、人数は関係がないのかもしれない。
 「でもタカちゃん、お母さんはまだおばあちゃんにはなりたくないからね?」
 「いくらなんでも先走りすぎ」
 母親のボケに、息子は即座につっこんだ。



 母親とそんなやりとりがあった後、高校に入ってから知り合った同じクラスの友人、野球部所属の槙原護にまで似たようなことを指摘されたのは、十月の中旬。母親と違って、こちらはずばりと直球が飛んできた。
 「穂積さ、おまえ、好きな女できただろ」
 図書室と同じ三号館の一階にある学食で、数人のクラスメートと昼食を取った後。中庭が見通せる廊下を通って教室に戻る途中、やや抑えた声でそう問われた貴之は、嘘はつかなかった。
 「……なんでそう思う?」
 「なんか最近いつも誰か探してるから。今外にいるだれか?」
 ぽかぽか陽気の秋の中庭で、缶蹴りか何かをして賑やかに遊んでいる脇坂ほのかの姿を見つけて、護たちから少し遅れてしまったのがいけなかったらしい。貴之は表情を消して、足を速めた。
 「ノーコメントってことにしとくよ」
 母親の時と、似ているところもあれば、似ていないところもある貴之の対応である。ブレザーの制服の紺色のネクタイをだらしなく緩めている槙原護は、そんな貴之の態度を肯定と受け取ったようで、にやにやと笑って貴之に並んだ。
 「ついに穂積にも春がきたわけだな。おまえっていつもそっけないから、女に興味ないんかと思ってたぞ」
 「……春には程遠いけどな」
 相手が相手だから、程遠いどころか、一生来ないかもしれない。
 つい貴之はそう思って、ちょっと暗い気持ちになった。
 自分で考えて自分で落ち込みかけていたら世話がない。が、表面上は態度を変えなかったから、護は貴之の内心に気付かなかったようで、陽気に言葉を続けてきた。
 「まだ片想いなわけだな。おれの知ってる奴か? 何年の何組のコ? 先輩か? コクったりしねーの?」
 「おまえには関係ないだろ、ほっとけよ」
 「う、まあいいけどさ」
 少し冷たさを含んだ貴之の声に、護は一瞬ちょっと怯んだような反応を見せる。が、すぐに気を取り直したようで、貴之の背をバンバンと叩いた。
 「まあ、なんだ、せいぜいがんばれや。なんかあったらおれも千秋も手くらい貸すしさ。おれとか千秋の知り合いか? 知り合いなら協力するぜ?」
 千秋、というのは護の恋人の名前だ。一年七組の彼女は、護とは中学も同じで、女子ソフトボール部に所属しているらしい。貴之は特に話をしたことはないが、護が彼女と二人でいる姿を何度も見たことがある。
 「だからほっとけって」
 「そう言うけどさー。女なんて興味ないって顔してたおまえに好きな女ができたなんて、これはもう大騒ぎじゃん」
 「槙原」
 かなりきつい声を、貴之は口から出した。こちらが頼んでもいないのにあれこれと口を出されるのは、好奇心でかき回されているようでいい気はしない。護は善意で言っているのかもしれないが、今はまだ本当にそっとしておいて欲しかった。
 「何度も言わせるなよ」
 「う、わ、わかったよ。でもあれだな、穂積にしてはずいぶんムキになるんだな。やっぱあれか? 恋愛すると人は変わるって奴?」
 「…………」
 どこがわかっているのか、全然わかっていない護である。貴之はもう護を無視することにして、さらに足を速めた。少し前方にいた他のクラスメートたちに追いつき、そのまま追い越してしまう。
 そんな貴之の態度に、クラスメートたちは何かあったのかと話題にするが、護は友人の恋愛問題を無神経に暴露したりはしない。彼はちょっと苦笑気味に、「穂積も色々あるんだってさ」と、そう笑って話題を変えた。





 to be continued. 

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初稿 2008/02/26

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