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気ままなサングラス 最終章

作:奄美平次




 法香が彰正の家に来て、しばらくしたある日彰正は自分の部屋にいた。
「今日は出かけないの?」
「あぁ」
「法ちゃんが家に来るんだ」
「そんなに嬉しいか」
「うん」
彰正に嬉しそうに話す朋美。そこに彰正の携帯電話が鳴る。法香からの電話だった。
「どうした?」
「うん、ちょっと出てこられる?」
「なに?」
「話したいことあるの」
「わかった」
急いで家を出る彰正だった。
 法香が呼び出した理由を探しながら彰正は商店街のパン屋に行く。
「彰君」
「どうかした?」
「ちょっと言いたいことがあるの、大切な話」
「大切な話」
「うん」
法香はそう言うと少し悲しそうな顔を浮かべる。
「あの写真の女の子さ・・・」
「なに」
「あれ、私だよ」
「え?」
法香の突然の告白に彰正は何をしていいかわからない。
「でも・・・」
「会えなかったんじゃなくて、会わなくていいから引き寄せなかったんじゃないの?」
「そうかな?」
法香本人とわかっていても彰正は何か腑に落ちない。
「どうして」
「それは彰君があそこに行ったから」
「それだけ?」
「うん・・・」
はっきり言おうとした法香だったが彰正が聞きたいことは他にもあった。
「他にわかったことある?」
「うん・・・」
「なにかあった?」
「あまりにも彰君驚くから言うこと忘れちゃったよ」
「そう」
それからずっと歩いているが法香は思い出すことはない。
 気分転換で買い物をすれば思い出すかとデパートに行く。
「何買うの? 彰君」
「べつに」
「何かあるから、来るんじゃ・・・」
「法香が何か思い出すかなって来ただけ」
そう言うと彰正は上りのエスカレーターに近づく。
「待ってよ、彰君」
法香はそっと彰正と腕を組み、一緒にエスカレーターに乗る。
「どこいくの?」
「さあ? 思い出すまで乗ってる」
「もぉ」
しばらくエスカレーターで上がっていく。
 エスカレーターで上がっていき、法香は何か目に入ったのか彰正の腕を引っ張りエスカレータから降りてそっちの方へ行く。文房具を売っているフロアだった。
「なに?」
「ちょっとこっち」
法香が歩いていた先には絵はがきが並んでいた。法香は何やら写真付きはがきを眺めている。
「いいものあった?」
「ねえ、これ思い出さない?」
「なにが・・・?」
言いたかったことを思いだしたかと笑顔になる彰正だったが、法香が思い出したのは昔の話だった。
「懐かしいね、これ」
「鎌倉の大仏か」
中学の修学旅行の思い出を歩きながら話していた。
 大仏の絵はがきと文房具を買い、修学旅行の話で頭がいっぱいの法香は腹が減った彰正とレストランに入る。
「なに食べる?」
「俺は、オムライス」
「私は、あんかけスパ」
彰正も法香もお互い好物のメニューを頼む。
「彰君、オムライス好きだね」
「そう。そう言う法香だってスパゲッティ好きだよな」
「そうね」
お互いに食べ始め、すぐ法香の表情は変わる。
「そうだ!」
「なに、法香」
「あれさ、朋ちゃんが言ってた私たちの関係知っててそれで会わせたんじゃ・・・」
「そうか?」
法香が思いついたように話す内容は、以前朋美と話していたときそのままだった。それを聞いていた彰正だったが、急に驚いた顔をして法香を見る。
「そういえば、思い出したんだけど、俺らが引っ越した後何かあった?」
「え?」
「法香の家ってさ、高瀬だった?」
とっさに出た彰正の言葉になぜか法香は笑ってしまう。
「そうね、あったとしたらお母さんたちが離婚してお母さん側に引きとらえて、お母さんが他の人と再婚したことかな」
「そうなんだ」
「それとあの写真の私、その頃の私」
「そう」
彰正はそれを聞いて安心し、店を後にする。
「ねえ、もしかして前の榛原だったら気づいてくれてた?」
「かな? 女性は化粧するし・・・」
「そう」
少し落ち込む法香。外は少し暗くなっていた。
「変わったな、法香」
「え?」
「前だったら積極的に動こうとしてたし・・・」
彰正の言葉に法香は素早く反応する。
「動こうとしていたわよ、いつ帰ってくるかすっごく待ってたわ。でも帰ってこなかった、町の方行っても彰君に会えるかとうろうろしていたけど、似た人ばかり目に入っていた」
「そうか」
「それで彰君が店に眼鏡を買いに来たときは驚いた、最初疑ってたけど眼鏡選んでたときにそうかなって思ってた。偶然サングラスを朋ちゃん持っていったから、あのサングラスのこと知ってたから、まさか彰君が・・・」
「でも、店で初めて会ったとき、なんだか他の人と話すより楽に話せるような感じはしてた」
「そう」
ただそれは気づいているから言える話だった。

 法香が彰正に打ち明けてからすぐのデートだった。
「今度、旅行行こうか。ねえ」
「いつ?」
「いつでもいい、彰君が一緒なら」
「そうか」
法香と彰正はいろんな旅行会社をまわり、パンフレットをたくさん持って彰正の家に行く。
「どこがいい?」
「私はやっぱり海外かな」
「ついてくる気か?」
「見るだけならいいじゃない」
「そうよ、彰君」
朋美と3人でいろんなパンフレットを見比べていた。
「ねえ、ここにしようよ。彰君」
「そうだな」
「え? どこどこ、法ちゃん」
「うん、ここよ」
「国内旅行なんだ」
別に遠くに行くほどの余裕がなかったわけではないが、法香は休みと仕事のことを考えるとあまり遠出もできず、それは彰正もわかっていた。
 昼近くから一日中、旅行のことでいろいろ歩き回り、気がつくと夜遅くなっていた。
「もうこんな時間」
「あぁ、そうだな」
「帰るね」
「あぁ」
時計を見て、帰ろうとする法香に朋美から一言。
「今日は泊まっていけば」
「え?」
「だって許嫁だったんだし、今だって彼女なんだからいいじゃない」
「そう?」
「今度の旅行だって婚前旅行なんでしょ?」
「そう言う訳じゃ・・・」
泊めようとしているのか朋美は法香に話し続ける。
「今日泊まる、いいでしょ、彰君」
「あぁ」
「よかった。いつもお兄ちゃんと2人だけだったから、誰か泊まりに来ないかなって」
「そう」
「それよりお前が泊まらせたんだぞ」
「わかってるって、そんなに怒らなくても。また離れられたくないし・・・」
朋美の最後の言葉に朋美なりの気持ちを感じた彰正は、さっきまでの自分の言葉に反省する。
 それを聞いて安心したのか朋美もすぐ彰正の部屋から出て行く。
「よかった? 彰君」
「べつに。法香こそ、いいのか?」
「私は、家帰っても1人だし、実家に帰ってもなんか変な感じだしいいわよ」
二人っきりになって緊張しているのか、法香はなんかおかしい。
「なんだろう、朋ちゃんにあんな言葉言われたからかな、なんかいらないことばっかり考えちゃう」
「それより急に旅行なんだ?」
「ちょっとね」
旅行と聞き、法香は表情を変える。

 あの日、法香が彰正の家で泊まり、あっという間に旅行に行く日が来る。
「明日だね」
「そうだな」
「楽しみ?」
「あぁ」
なにか嬉しそうに話す朋美に彰正は何か感じる。
「まぁ、彼氏連れてきてたっぷり楽しむことだな」
「うん、そうする」
「否定しないってことはいるんだな、ちゃんと紹介しろよ、いつでもいいから」
「わかった」
そう話す朋美の表情は明るかった。

 翌朝、法香は待ちきれなかったのか彰正の家の近くの駅まで来ていた
「あ、彰君」
「まだよかったのに」
「待ってられなかった」
「そうか」
彰正はそう言うと改札機の前で用意していた切符を渡す。
 彰正たちは新大阪駅で寝台特急に乗る。
「婚前旅行か、いいんじゃない、そうでも」
「え?」
「それは、法香の今の親父さんが何を言うかわからないけど・・・」
「今のお父さん?」
「あぁ」
「関係ないわよ」
法香がそう言うとなぜか悲しそうな表情だった。
「それよりこれで旅行するってよく考えたな」
「だってこれだったら、いい景色見られて、急がなくていいし」
「そうだな」
部屋でくつろいでいるうちに県境に入る。
「お腹減った。行こうよ、食堂車」
「わかった」
彰正は法香の手を取り、食堂車に向かう。
食事中昼間だったこともあり、風景が気に入らなかったのか彰正は食べた気がしなかった。
 食事を終え、客車に戻るとまた風景が変わっていた。
「おいしかったね」
「あぁ」
ベッドに座る彰正の顔を伺うように法香はのぞき込む
「ねえ、知ってる? 彰君、許嫁決めたのは彰君のお父さんとうちのお母さんなの」
「え?」
「だから、今のお父さんに何言われてもいいの。それより、彰君の顔を久しぶりにお母さんが見たら驚くわよ」
「でも、うちとどういう関係だった?」
「なんか話を聞くと、彰君のお父さんと母方の伯父さんが友達同士でそこで私と彰君を許嫁にしようってなったらしいの」
「そうか」
だいたい見当がつく彰正は表情を変えなかった。
 しばらくし、彰正たちの乗った寝台特急が本州に停まる停車駅が少なくなる。
「あと3つで北海道に行くか」
「そうね、楽しみだね明日」
暗くなった外の夜景を眺める法香。
「きれいだよ、夜景」
「そうだな」
2人で夜景を眺めているうちに3つの駅を通過する。
「あと朝の6時まで停車しないから」
「そうね」
外を眺めて話をしていた彰正だったが、しばらくし飽きてきたのかベッドに横になり、1人で外を眺めて法香もベッドに入る。
「どうして、列車の旅行にしたんだ」
「彰君とずっと一緒にいたいから」
「そう」
2人の婚前旅行の1日目が終わる。

 翌朝、早く目覚めたのは彰正の方だった。
「決めるんだったら、今日だな」
外を眺めながらそう呟いていた。
 もう外は北海道だった。
「法香、湖が見えるぞ!」
法香の体を揺すり、法香を起こす。
「なに・・・?」
「湖が見えるぞ」
「朝?」
いつもと違う風景に時間を忘れていた法香だったが、すぐに気づく。
(洞爺。まもなく洞爺に停まります)
車内にアナンスが流れ、洞爺で降りる彰正たちは準備をしてで入り口に行く。
「楽しみだね」
「あぁ」
洞爺駅に着き、列車を降りた彰正たちは周りを歩く。
 湖の方に歩いていくうちに右側に有珠山が見えてくる。
「そういえば、噴火したんだなあの山」
「そうだね」
その時のニュースを思い出す2人だが、そんなことわからないようだった。
 洞爺湖へ行った彰正は何か頭にあるのか、忙しそうに動く。
「なに急いでるの?」
「本場のメロン食べないか?」
「本場?」
「夕張メロン」
「食べたい」
善は急げと洞爺駅に戻り、彰正たちは窓口で切符を買い、一路夕張に向かう。
「お腹すいたぁ」
「そうだな、また時間かかるから、駅弁でも買うか」
「そうね」
自由席の空いた席に並んで座る。しばらくし、彰正たちの車両にもやってくる。
「お弁当はいかがですか?」
たまらなく法香はとめて弁当を買う
「食べよう」
「あぁ」
外の風景を眺めながら弁当を食べた満腹感からか睡魔が2人を襲う。
「眠たくなっちゃった」
眠たさに耐えられなくなり、頭を彰正の肩に乗せる法香だった。
「俺も」
彰正も法香に寄り添うように頭を寄せる。
「だめっ」
「でも眠い、いいだろ」
「乗り越しても知らないから」
「わかった」
法香にそう言われた彰正は何かごそごそしてすぐ寝てしまう。
 あっという間に停車する4つの駅を通り越し南千歳に停まる。その直前だった。
「時間ですよ〜 起きてよ〜 早くぅ〜」
彰正の携帯からその声とバイブで彰正が目が覚ます。
「時間か・・・起きろ! 法香」
「え?」
「乗り換えるぞ」
「うん」
目がまだ覚めない法香は必死に彰正の腕に掴まる。
 ホームへ降りた彰正たちは次に乗る列車を見つけ、その列車に飛び乗る。
「メロン、メロン」
「まだ2時間あるぞ」
「え〜?」
法香は不満そうな顔をしながら、外を眺める。
 次第に日が陰り始めた頃、新夕張に着く。
「着いた、夕張」
「メロン、メロン」
メロンが気になっていた法香だったが、あることに気づく。
「彰君、今日どこ泊まるの?」
「もう決めてある」
「そう」
彰正はそう言うと夕張メロンの直売店に行く。
「うわぁ、おいしそう」
「あぁ」
買う前に試食の為に置いてあったメロンを食べる法香が宅急便の箱を見る。
「彰君、これ朋ちゃんにも送ったら?」
「朋美に?」
「うん」
「帰りに一緒に持っていくよ」
「荷物になるから送っちゃえば」
彰正にそういう法香に彰正が話す。
「そういう法香は?」
「私はいい」
「俺が代わって送ろうか?」
「いいよ」
彰正は冗談で言ったつもりだったがはっきり断る法香だった。
 メロンを買い、それを手にした彰正は法香とタクシーに乗る。
「後はホテルに行くか」
「そうね」
2人は嬉しそうな顔でホテルへ向かう。
 タクシーに乗り、しばらくしホテルに着く。
「チェックイン済まして、部屋で休もう」
「そうだな」
すぐにホテルに入った彰正はチェックインを済まし、部屋へ行く。
「明日、帰るのね」
「あぁ、飛行機で」
「なんか帰りたくない」
なぜか法香は寂しそうだった。
「だって、彰君が・・・」
「なあ、法香?」
「なに?」
「俺のこと好きか?」
「もう!」
それを聞き、法香が顔を赤くする。
「もうどこにも行かない?」
「え?」
「もう寂しい思いするのは嫌だから・・・」
「わかった」
彰正はまじめな顔で答える。
「会えて良かった、彰君に」
「どうして」
「今まであまり長く付き合ったことなかった」
「そうなんだ」
「彰君のことが頭の片隅にあって気になってたのかな」
「俺のこと?」
「いくら親が決めた許嫁でも、私、彰君のこと好きだったから。彰君は?」
「そうだな・・・」
しばらく考えながら歩く彰正の気持ちもさほど法香と変わってなかった。
「俺もそうかな・・・引っ越していろんな女の子と付き合っていたけど、法香と同じかな、長く続かなかった」
「へぇ・・・じゃあ最初に変身したあの子は?」
「和ちゃんとはただの友達だった」
「そう・・・」
「なにか?」
彰正が和美に変身したのは自分に対しての気持ちと同じ気持ちが和美にもあると思ったのだろう。
「別に仲良かっただけだよ、和ちゃんとは。ただその頃の思い出をあのサングラスは思い出させてくれるんじゃ」
「え?」
「いろんな所に思い出がある人はそこに行くと、そこにいたときの思い出の登場人物に会えるってことかな?」
「どういう事?」
彰正はあのサングラスの特長を自分なりの言葉で法香に話す。
「あのデパートの近くで和ちゃんと遊んでた思いで、むかし住んでた所で法香と許嫁だった思い出の2つにあのサングラスが反応しただけだと思う」
「そう?」
「別に他の場所行ってもいいよ、法香の気持ちがしたいんだったら」
「なにが?」
「俺の小さな時のただの友達を探すの」
「いい」
「俺もいい、別に小さい頃に遊んで仲良かった子に会っても今は・・・」
「そうよ」
「あぁ、俺は法香をずっと好きでいたい、これからもずっと」
「彰君」
彰正は窓際で法香をそっと抱き寄せる。
「彰君、サングラスどうする?」
「あれは捨てる」
「え?」
「もう俺にはいらない、法香がそばにいる」
「彰君」
「法香がいいんだったら、これ受け取って欲しい」
彰正が後から法香に私たの小さな四角い箱だった。
「俺でよかったら、結婚しよう」
「え、彰君」
「法香がよければいつでも迎えに行く準備ができてる」
中には指輪が入っていて、突然のプロポーズでどう答えていいかわからない法香。
「彰君のお父さんたちに会わなければ」
「親父らは会えないよ」
「え?」
「俺が高校卒業したときに親父が、それを追うようにお袋が逝った」
「そんな・・・」
「ただ、俺もきれいになった法香を見せたかった」
「彰君・・・」
そっと外を見る彰正は遠くを指さす。
「親父ら、あっちの方に眠っている」
「あっちの方?」
彰正が行っているあっちの方というのは夕張から見て富良野の方だった
「法香昔、こっちの方に来たことなかった親父の方のお墓がこっちにあるのもあって夏休み利用してこっちに来たことあると思うけど・・・」
「うん、来たと思うよ。でも詳しいことは・・・」
「そうだよ、忘れててもおかしくないし、今話したのが初めてだと思うし・・・」
法香は動揺して思い出せなかった。
 夕食を食べ、部屋に戻った彰正に法香が話しかける。
「彰君たちが引っ越したのって中学卒業した後だった?」
「確か」
「あれからもう10年も過ぎたんだね」
「あぁ」
なぜか法香は嬉しそうだった。
「運命なの・・・かな?」
「え?」
「だって、10年も会わなかったのにあのサングラスで再会するなんて」
「そうだな、でもサングラスよりあの店に行ったからじゃないか」
「そうか・・・」
「ねえ、帰ったらうちのお母さんに会って」
「わかった」
そう約束をすると、外へ出歩きに行く彰正たちだった。
 帰ってくると、夜遅くだった。
「明日早いから、寝るぞ」
「そうね」
翌日のため、すぐ寝る2人だった。

 外が明るくなって目を覚ます法香だった。
「彰君、朝だよ」
「朝か・・・」
目を覚ます彰正を優しく起こし、朝食を食べに行く。
 朝食を食べ多彰正たちは、すぐ帰り支度をしチェックアウトを済まし、ホテルを後にする。
 ホテルからすぐ最寄りの駅に行き、彰正の父親が眠る富良野に向かった。
「いつも来てるの?」
「お盆とかは・・・」
「遠いもんね」
「だけど、彼女連れてくのは初めて」
「そう」
彰正の言葉に思わず笑顔になる法香。
「親父、生きてたらどう言うかな」
「え?」
「法ちゃんを大事にしろよっとか言うのかな」
「そうだね」
列車を乗り継ぎ富良野に着いたのは昼過ぎだった。
 近くの花屋で花を買い、彰正たちはお墓に行く。
「連れてきたよ、親父」
「お久しぶりです、おじさん」
線香をたむけ、手を合わしそう心の中で言う2人だった。
 富良野周辺を少し散策した彰正たちは旭川空港から飛行機で帰路についた。

 婚前旅行から帰ってきた彰正は普段通りの生活をしている。
「起きて」
「え?」
「朝だよ」
「朝・・・」
起こしに来たのは法香だった。
 旅行から帰ってきた彰正は次の週末に法香の母親に挨拶に行き、その日の夜から一緒に朋美と3人で生活をするようになったのだ。
 その後、新居を見つけ、結婚する彰正たちだった。

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