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鈴村君のTS生活(半強制的)

第四話 仮想現実と隠された罠
作:クラスター



俺の(以下略)

いきなり略すなコラ。

・・・まあいいか、毎回同じ前フリっていうのも飽きるだろうしな。
というわけで、細かいことは第一話を参照する、ということで。

さて、今俺はネットゲームというものにハマッている。
友人(直本ではない)に勧められてやってみたのだが、これがなかなか面白い。
月に1500円かかるのは学生にはちと痛いが、そんなのは大して気にならない。
で、今日も今日とて帰宅後、自キャラのレベル上げに勤しんでいる、というわけである。
画面の中では、俺の作ったキャラクターが敵と戦っている。
チャラララ〜♪
「よし、レベルアップ!」
と、その時。
ピンポーン
チャイムが鳴った。
隣にミズキもいるし、きっとミズキが出るだろう、と思っていたら。
「お兄ちゃ〜ん、私今着替え中だから代わりに出て〜」
隣の部屋からミズキの声がした。
・・・仮にも年頃の娘なんだから、兄にもそういうことは堂々と言うなっての。
仕方なく、俺はキャラを街に戻すと、玄関へ向かった。
誰だろうか・・・まったく、今いいところだってのに・・・
「はい」
ガチャ
「おう孝道、遊びに来たぞ」
ドアの向こうに立っていたのは、直本だった。
「誰かと思えば・・・まあ、とにかくあがれよ」
「うむ、失礼する」

部屋に入り、即座にパソコンの前に座った俺を見て、直本は眉をひそめた。
「この俺をほっといて自分はパソコンとは、いい度胸だな、孝道」
と言いながら直本も画面の前に来る。
「ほう、ネットゲームというやつか。廃人にはなるなよ」
変人のお前に言われたくはない。
ガチャ
「飲み物とお菓子持ってきたよ〜♪」
音で直本が来たのを察したのか、お盆を持ってミズキが乱入してきた。っていうかスカート穿いてるのに足でドアを開けるな。
「あれ?お兄ちゃんまたそれやってんの?」
と、俺を見るなり呆れたように言うミズキ。
「面白いものはずっとやっていたくなるんだよ。なんならミズキもやってみればいいじゃないか」
「嫌だよ、お金ないし」
「・・・」
ふと、直本がさっきから腕を組んで黙り込んでいるのに気付いた。これは何か考えているときのポーズだ。
「どうした?」
「俺はやったことがないからわからんのだが・・・これはそれほどまで人気なのか?」
「ああ。今じゃ日本全国で何万人という人がプレイしてるんだぜ」
「なるほどな・・・」
そう言うと、直本は再び腕を組み、考えはじめた。
(ねえお兄ちゃん・・・直本君、やっぱり気を悪くしてるんじゃないの?)
ひそひそとミズキが話しかけてくる。
(どうして)
(だって、黙り込んじゃったよ?)
(ああ、それなら心配ない。見ろ)
指差した先には、直本。
彼の眼鏡は怪しく輝き、本人は更に怪しい笑みを浮かべていた。どうやら何か閃いたらしい。
(な?)
(・・・納得)


で、それから一週間後。
俺は直本に呼び出され、学校にある例の実験室へと来ていた。何故かミズキも一緒だ。
何やらまた発明したらしいが・・・・正直、帰ってゲームの続きをしたいんだが。
「で?なんだよ、今度発明したものって」
「フッフッフ・・・これだ!」
叫びと共に、目の前にある(いつ設置したかわわからないが)カーテンを開いた。
カシャアッ!
「おお〜・・・・」
「・・・・」
ミズキが感嘆の声をあげ、俺は言葉を失う。
そこには、かなり大型の機械が一台。ともすれば巨大なパソコンにも見える。
機械の前面からは太いコードが三本延び、その先にはそれぞれ奇妙な形のヘッドギアが付いていた。
「・・・なんだこれ?」
「よくぞ聞いてくれた」
別に聞いたわけじゃないんだが。
「これはだな、先週孝道がやっていたネットゲーム、それを参考に俺が作ったものだ」
「っていうことは、これもネットゲームなの?」
「その通りだ」
ミズキの問いに、直本が眼鏡を輝かせて答える。
「そこでだ。そのテストプレイとして、お前達二人に協力してもらいたいと思ってな。もちろんタダで」
「う〜ん・・・」
タダという言葉は確かに魅力的だ。だが直本のことだ、どんな仕掛けを施しているのかわかったもんじゃない。
「私やる♪」
俺が悩んでいる横でミズキが快諾する。こいつは疑うっていうことを知らないのか。
「まあ、ミズキがやるっていうなら俺も引き受けるよ」
「うむ、物分りがいいな。それでこそ俺の親友とその妹だ」
満足気に頷くと、直本は説明を始めた。

「今回俺が開発したこのゲーム・・・ああ、名前は『アルマゲドン・オンライン』というのだが」
「なんかどっかで聞いたような名前だな」
「いいから聞け、馬鹿者・・・でだ、プレイを始める方法は簡単。機械から出ているヘッドギアを装着するだけだ」
「それだけでいいの?」
「うむ。このアルマゲドン・・・長いからAOと略すぞ・・・AOは、前に孝道がやっていたのとは少々違う」
「違うって、どういう風にだ?」
「まあ、論より証拠と言うだろう。とりあえずプレイを始めようではないか。ああそうそう、今回は特別に、
キャラクターはあらかじめ作ってあるからな。もし続けてプレイしたいというのなら、そのまま使うといい」
そう言うと、直本は機械の前に立ち、ヘッドギアを装着した。俺達も続いて機械の前に立ち、ヘッドギアを手に取る。
「なんかワクワクするね、お兄ちゃん♪」
「俺は嫌な予感がしてならないのだが・・・・」
まあ、今更躊躇しても仕方が無い。俺とミズキはヘッドギアを装着した。


・・・・・・
・・・・
・・

「・・・お?」
俺は、ふっと目を覚ました。どうやらヘッドギアを装着した途端、意識を失ったらしい。
「一体何が・・・・・・って、おおおおお!?
辺りを見回して気付いた。
「ここ・・・どこだ?」
俺がいたのは、さっきまでの直本の研究室ではなく、一面の草原だった。
「あ、気が付いた?お兄ちゃん♪」
と、隣でミズキの声がした。
「ああ、ミズキも来てたのか・・・一体どうなって・・・・・んが
声のした方を向いて、絶句。
そこにはミズキがいた。いや、ミズキに酷似した少女、と言った方がいいか。
顔は確かにミズキだったが、髪の色はピンクに染まっており、瞳の色も髪と同じだった。
何より衣装が違う。さっきまでミズキが着ていた服ではなく、シスター風の衣装だったのだ。
「お、おまえ・・・誰だ?」
思わず問いかける。
「お兄ちゃん・・・いくら格好が違うとはいっても、ものの十数秒で妹の顔忘れる程物覚え悪かったっけ?」
いやそんなことは・・・ん?格好が違う?
ふと急に体に違和感を感じ、自分の体を見下ろす。
「おおぅ!?」
RPG風味な鎧に包まれた自分の体を見て、俺は再び間抜けな声をあげてしまった。
「はい」
ミズキ(?)が鏡を差し出してきた。
覗きこむと、そこには髪が金に染まった俺の顔。
「ど、どういうことなんだ?」
と俺がパニックに陥る寸前。
「これが、AOの世界だ」
後から声がした。
振り返ると、そこには魔術師風の衣装に身を包んだ直本が立っていた。
「AO?ってことは、ここは・・・」
「その通り。仮想現実、RPGの世界だ」
胸を張り、得意気に言う直本。
「えっと・・・つまり、どういうことなんだ?」
未だに状況が理解できない・・・
「つまり、私達、ゲームの中に入ってるってことなんだよ♪」
楽しそうに、ミズキ。
「さらに詳しく説明するとだな、このAOというのは、操作しているプレイヤーの意識を一旦電気信号に変換し、
ゲームの中にプログラムとして導入することによって・・・」
「だああっ!そんな風に言われたらますますわかんねえよ!」
「このくらいのこともわからんのか、まったく・・・まあ、簡単に言えば、さっき孝道妹が言ったとおりということだ」
なるほど・・・なんとなく納得。
「まあ、習うより慣れろ、だ。少しその辺を歩き回ってみるといい」
「ああ・・・」
とりあえず、最初に立っていたマップを歩き回る。
すると、
ガサガサガサッ!
横にあった茂みから何かが飛び出してきた。
「うわっ、な、なんだなんだ!?」
「スライムだな」
確かに、出てきたのはよくRPGで見かける雑魚の代表格、スライムだった。
「丁度いい、そいつで戦闘に慣れろ」
「わかった」
といっても、どう戦っていいものやら・・・普通のゲームとは勝手が全く違うからな。
そうこうしているうちに、スライムは俺の足元ににじり寄って来て・・・
かぷ
噛み付いた。
「痛って!」
足をブンブン振ってスライムを振り払う。
「何をボヤボヤしている。今ので3ダメージだぞ」
「お、おい、今本当に痛かったぞ!?」
「当たり前だろう、詳しい話は省くが、ゲームの中とはいえ、今お前はここにいるのだからな。
ああ、ちなみにここで受けた傷はある程度現実にも影響するから気をつけろ」
「ちょ、ちょっと待てよ。現実に影響するって・・・ここで死んだらどうなる!?」
「その辺は心配ない。あくまで影響するのは多少の擦り傷だけだ。それに死ぬといってもその場に倒れて
動けなくなるだけで、本当に死ぬわけではない。そうでなければ助けを求めることもできないだろう?」
「そ、そうか・・・」
それを聞いて安心した。まあ直本もそんなミスをするような人間じゃないしな。
「あと、戦い方がわからんのならとにかく殴れ。もしくは腰に差してある剣を使うかだな」
「剣?」
言われて気付いた。俺は今腰に一振りの剣を差していたのだ。
鞘から抜き放ってみると、いかにもな感じの剣だ。
俺は剣を構えると(どう構えていいかわからないから適当だが)スライムに切りかかった。
「でやあああああああっ!」
ズバッ!
頭上に「50」という文字を表示しながら(多分ダメージだろう)、スライムは真っ二つになった。
「ふう・・・こんなもんか?」
「まあ、及第点だな」
「お兄ちゃんすごいすご〜い♪」
冷静な直本とハイテンションなミズキだった。

その後何度か戦って戦闘に慣れた頃、直本の提案により、俺達はダンジョンへ向かうこととなった。
さすがにダンジョンともなると、敵のレベルも上がって少し戦いづらくなってくる。
それでもめげずに何回も戦っていると・・・
ポン
「・・・お?」
敵が何か落とした。箱だ。
「おお、宝箱だ。運がいいな、孝道」
なるほど、RPGとしてはこれまたお約束、ってわけだな。
「お兄ちゃん凄い!ねえねえ、何入ってるのかな?開けてみようよ♪」
はしゃぐミズキ。こいつさっきから異様にテンション高いな。ゲームの中に入ってることがそんなに嬉しいかね。
まあ、俺のテンションもいつもより上がっているんだが。
そんなことはいい、とにかく今は宝箱だ。
俺は宝箱に近づき、開いた。
カパッ
「おおそうだ、忘れていた」
「・・・え?」
「時々宝箱には罠も仕掛けられているから気を」

ボンッ!

直本が言い切る前に、俺は煙に包まれていた・・・・





「・・・最後まで言う前に開けるな、馬鹿者」
煙が収まった直後の直本の冷たい一言。
「あのねえ!こっちが開けた直後に言われてどう気を・・・!」
と叫びながら直本につかみかかろうとしたところで・・・
ガシャンッ!
私はけたたましい音を立てて地面に倒れてしまった。
お・・・重い・・・
さっきまで何の違和感もなく着てたはずの鎧がとてつもなく重く感じる。
それどころか、サイズまで合わなくなっているような・・・・
まさかと思いながらも、なんとか無理して起き上がり、自分の体を見下ろす。
「・・・・やっぱり」
ぶかぶかになった鎧の隙間から見えるのは、自分の胸にあるささやかな膨らみだった。
いつの間にやら股間もすっきりしている。手を見ると、ある意味見慣れた細く白い手。
どうやら、さっきの罠のせいでまたしても私は女の子にさせられてしまったらしい。もう言葉遣いも変わってるし。
・・・・まあ、大体予想はしてたんだけど。
となると、次に来るのは・・・

きゃああああ〜〜〜〜♪

ガバアッ!

・・・ほらね。
さすがに三度目ともなるともう驚かない。
「もう、直本君!こんな仕掛けがあったなら前もって言ってくれればいいのに!」
私に頬擦りしながら、ミズキ。逃げようにも、鎧が重くて逃げられない。
「先に言ってしまっては面白味がなかろう」
やっぱ初めから計画してやがったのね、この犯罪予備軍。
「それはそうなんだけどお・・・・あ〜ん、もう、可愛い〜♪
台詞を中断して、更にひっついてくるミズキ。あーもう、どうにでもして・・・
「あ、ちなみにお兄ちゃん、今自分がどういう状態かわかってる?」
と、不意に頬擦りをやめてミズキが聞いてくる(顔は限りなく接近しているけど)
「状態って・・・また女の子になったんでしょ?」
「そうじゃなくて、顔!」
「顔?」
「うん。ほら♪」
言いながら、私の目の前に鏡を突き出すミズキ。
「うわ・・・」
そこに映った顔を見て、私は思わず言葉を失ってしまった。
映っていたのはいつもの"孝美"のものではなかった。
確かに面影に孝美は残っているけど、各パーツがちょっとづつ違う。
髪はサラサラの金髪が、洞窟の仄かな光に美しく輝きながら背中の方まで伸びている。
肌は透き通っているかのように白く、大きな瞳は人形のような美しい碧眼。
作者の描写が下手だから、他の難しい表現は省いて一言で言い表すと・・・
可愛い。すっごく可愛い。
「ね、ね、ね?可愛いでしょ?それも普段の三倍くらい♪」
・・・三倍の意味はよくわからないけど、確かに。
今は心も女性化してるから男の観点だけでなく女の観点からも見れるけど、それにしても可愛い。
う〜ん・・・ナルシストになってしまいそう。
って、そんな場合じゃなくって!
「ね、ねえ直本、早く元に戻してよ!」
「ええ〜もう戻しちゃうのお〜?」
「ミズキは黙ってて!」
「何故戻る必要がある?四度目ともなれば慣れたものだろう、美少女生活を楽しんでみようとは思わないのか?」
「そういう問題じゃないの!」
「まったく、せっかちな奴だ・・・待ってろ、今解除アイテムを・・・・む?」
持っていたアイテム袋をまさぐりながら眉をひそめる直本。
「ど・・・どうしたの?」
嫌な予感がしつつも、恐る恐る聞いてみる。
「すまん、忘れた」
「やっぱり・・・じゃあ街に戻って」
「いや、そういう意味ではない」
手で私の台詞を遮りながら、直本。
「え?」
「性転換解除用のアイテムをプログラミングするのを忘れていたのだ」
・・・うそん。
「まあ、たいした異常ではない。次回までに作っておくから今回はそのままでいろ」
なんか図られた気がするのは気のせい?
「と、とにかくここから出よう・・・」
と、立ち上がろうとした私だったが・・・
ガラガッシャアアアアンッ!
「あう・・・・お、重い・・・・」
鎧があまりに重くて、そのまま転んでしまった。
「当たり前だ。性転換したことによって腕力、体力、その他諸々が低下しているんだからな」
「なんで・・・そんなことわかるの?」
俺がそう設計したからだ
・・・あっそ。
「でもどうするの?このままじゃお兄ちゃん、ロクに動けないよ?」
珍しく私の心配をしてくれるミズキ。まあ、この身体だからだろうけど・・・
「安心しろ、こんなこともあろうかと、それ用の衣装を用意しておいた」
言いながら、ゴソゴソとアイテム袋をまさぐる直本。
そんなの用意しといて、なんでアイテムが用意できないのよ。
「おおあった、これだこれだ」
袋から一着の衣装を取り出す。
「・・・・・・・」
その衣装は、なんというか・・・
一言で表すとするならば、魔女っ娘、っていうか魔女?
黒のとんがり帽子に黒マント、おまけに魔術書とくれば魔女・・・なんだろうなあ。
マントの下の服も、真っ黒なワンピース。この辺は魔女っていうより魔法使いな感じ。
箒じゃないのがなんとも惜しいところ・・・って、そうじゃなくて。
「えっと・・・まさか、それを着ろ、と?」
「無論だ」
「・・・・」
ちら、と隣を見る。
ミズキが目を輝かせていた。この子は私が着ればなんでもいいのね。
着るのにあまり気乗りしない・・・でも着ないと動けない・・・
う〜ん・・・・・






「・・・結局着てしまったわ」
「裸のままで街を歩くわけにもいかんだろう、とりあえずその衣装で我慢しろ」
「それは、わかってるんだけど・・・」
試しに少し歩き回ってみる。
てくてく。
ずるずる。
てくてくてくてく。
ずるずるずるずる。
なんの音かと言われれば、マントの音である。
衣装はピッタリだった(それも微妙に嫌だけど)けど、マントだけは何故か長く、こうして歩くたびに
地面に引きずってしまう。多分、これも狙ったとは思うけど・・・
「ああ・・・これはこれで可愛い・・・♪」
・・・ミズキが何か言ってるのは無視。
「まあ、悪くは無いんだけどね・・・今まで着せられた衣装に比べれば」
「なんだ、やはりまんざらでもないのではないか」
「そう意味じゃないわよ!」
「まあまあ、とにかくここから出ようよ♪」
後から抱きつきながら、ミズキ。まったく、この子は・・・・
と。
ガシャンッ!
「!?」
奇妙な音と共に、物陰から何かが現れる。
「スケルトンだな。なかなか手ごわいから注意しろ」
「わかってるわよ!」
言いながら、私は腰に差してある剣を・・・・って、そういえば無いんだっけ。
っていうか、今の細い腕じゃ剣なんてとてもじゃないけど持てそうにないし。
「ね、ねえ直本、私どうやって戦えばいいの!?」
「さっき渡した魔術書に呪文が書いてある。それを使えばいい。性転換した際に魔力も上がっているから
ともすれば一撃で倒せるかもしれん」
「わ、わかった、やってみる・・・」
言われたとおりに、さっき渡された魔術書を開いてみると、確かにそこには呪文が書いてある。
書かれているとおりに読み上げ、敵に向かって放つ!
「ファイアっ!」
ボウッ!
バアアアアアンッ!
私の手から放たれた火の玉は、一直線にスケルトンに向かって飛んでいき、見事命中。
スケルトンはそのまま灰になった。
「うむ、上出来だ。やはりかなり魔力が上昇しているようだな」
「お兄ちゃんすごいすごい!まさに魔法使いだね♪」
私を褒める直本と、はしゃぐミズキ。
「さて、あまり長居はしていられんな。早くここから出るぞ」
「わかったわ」
「うん♪」

その後何回か戦闘はしたものの、私達はどうにかダンジョンを出ることができた。
結局私は元に戻れなかったけど・・・
「さて、テストプレイとしてはこんなものだな。感想を聞こう」
「感想、ねえ・・・まあ、楽しかったことは楽しかったわ。こんな目には遭ったけど」
確かに女の子にされたことに不満はあるけど、ゲームの中に入れるなんて一生のうち
あるかないかだから(無いかな?)結構楽しめたと思う。
「私はすっごく楽しかったよ!ゲームの中には入れるし、お兄ちゃんは可愛くなっちゃうし、もう最高♪」
最後の一言が気になったけど、ミズキも楽しめたらしい。
これで私がいつもやってるゲームに対する偏見が少しでもなくなれば嬉しいかな。
「うむ、テストプレイは大成功だったようだな。それでは、終了させるぞ」
直本がそう言った瞬間、目の前が光に包まれた。


・・・・・・
・・・・
・・

「・・・・ふう」
ゆっくりとヘッドギアを外す。
「ご苦労だったな、孝み・・・・」
そこまで言ったところで硬直する直本。
「ど、どうしたの?」
様子のおかしい直本に尋ねる私・・・・・「私」!?
自分の体を見下ろしてみる。
その胸には・・・二つの、膨らみ。
そう、ゲームから抜け出した後も、私の体は女の子のままだったのだ。
「ちょ、ちょっと直本、これってどういうこと!?」
直本に詰め寄る。
「ふうむ・・・どうやら現実に影響するのは傷の類だけではなかったようだな」
「ようだなって・・・それじゃあ元に戻るには・・・」
「ああ。ゲームの中で元に戻らない限り、無理だな」
「・・・で、調整にはどれくらいかかる?」
「そうだな、約三日程と言ったところか」
「み、三日もこのまま・・・・」
思わずその場に座り込む。図らずも女の子座りになってしまった。
「うふふふふ・・・・」
・・・背後から怪しい笑い。ゆっくりと振り返る。
そこにはミズキが立っていた。
「それじゃあ、元に戻る三日間の間・・・お兄ちゃんじゃなくて、妹としてよろしくね、孝美ちゃん♪」
「・・・・・・・」


その後元に戻るまでの三日間に何があったのかは・・・語りたくない。
ちなみに、直本が後に調整して正式稼動を始めた「アルマゲドン・オンライン」。
巷では大好評らしい。なんでも「性転換要素が萌えポイント高し」らしい。
・・・なんなんだこの世界。


続くっぽい


あとがき

どうも、へっぽこ物書きクラスターです。
ということで四話目をお送りしました。
最近私ことクラスター、某ネットゲームにハマッておりまして、今回の作品を書くことにしました。
う〜ん、相変わらず描写がうまく出来ないなあ・・・・
ここはやはりイラストで表現してもらうしか・・・(え)
というわけで、挿絵募集してます(えええ)
それでは今回はこの辺で。
まだ次回のネタはできておりませんが(汗)


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