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 AM・8:12。 第三高校、2−B教室。
 誰も居ない教室。いや、教室の真ん中にただ一人だけ、長い黒髪の少女が佇んでいた。
「……来る」
 その小さな唇からゆっくりと紡がれる言葉からには、ある種の“力”が感じられた。
「何か強大なもの……恐ろしく強い“呪力”を持った何かが、ここにやってきます…」
 黒髪を翻し、制服の胸ポケットから何か細長い紙のような物を取り出す。
 ぶつぶつと何かを呟き、細長い紙にペンで何かを書き綴ると、紙は淡く光った。
「こんなものじゃ応急処置にもなりません……。早く、早く何か手を打たなきゃ……」
 と言い残し、教室から出て行った。
 神秘的な雰囲気を漂わせながら歩く彼女は、迫りくる強大な敵に立ち向かうヒロインの様に思えた。




MAGICAL TWINS

作:MUCK

〜第四回〜
「戦うボーイ・ミーツ・ガール」





 時間を少し遡る。
 昨日――達矢が右ストレートでノックアウトされた二時間ほどの後――斎木家の庭で家族が一斉集合した。
「珍しいわね。りゅーちゃんが自分から魔術をレクチャーしてほしいなんて」
 竜矢と恭香は、庭に出て対峙していた。
「……ちょっとな。こうなった以上、もう少し使えるようになっとかないとと思ってよ」
「…ふーん。まぁいいわ。もう貴方は『普通の高校生』という訳にも行かないしね」
 縁側には達矢と瑠華。少し離れて龍人が座っていた。
「まだ鼻が痛ぇんスけど…姉ちゃ〜ん」
 達矢は鼻を押さえながら瑠華に語りかける。
 瑠華はその理由を黙して語ろうとしない。
「いいかしら? この間も龍人さんに教わったと思うけど、“魔法”とは、『精神の力を物質世界に具現化する』力。簡単に言えば『想い一つで何でも出来る』力ね。そこで問題」
 恭香は人差し指を一本立てる。
「この『想い』の力って、よくマンガとかアニメとかである『呪文の詠唱』って、必要だと思う?」
「え……そりゃあ、必要ない…んじゃないか? 頭にイメージするだけで出せるんだから」
 チッチッチッ、と人差し指を左右に振る。
「半分正解。確かに私たちの“魔法”は呪文の詠唱は必要ないわ」
「どういうことだよ? 半分って」
「慌てない。確かに呪文の詠唱が必要がないとは言え、それでも長大な呪文スペルや複雑な儀式リチュアルを用いるのにはどんな訳があると思う?」
 竜矢は黙ってしまう。
「答えは簡単。『イメージしやすいから』よ」
「イメージ……」
「例えばりゅーちゃん? ただ漠然と『炎』というより、『紅蓮の炎』とか、『写真に写った炎』。どっちがイメージしやすいかしら?」
「………」
「まぁ愚問ね。具体的に言うと魔術師の使う言葉には『言霊』という物が宿るの。これは普通の人には出来ない、空気の振動に霊的力場アストラル・フォースを張って、物質世界と精神世界とのリンクを渡しやすくするための物なの。電気で言う導体の役割をしているのね。まぁ、そんな解説は今したところで意味は無いんだけど」
 恭香は手の甲を竜矢に向け、手招きをした。
「来なさい」
「え?」
 竜矢は恭香の唐突な発言に唖然とした。
「何でもいいから“魔法”、私に向けて放てばいいのよ。大丈夫。遠慮はいらないわ」
そう言われても実の母親に刃を向けろと言われて出来るものではない。
 竜矢がまごついていると、恭香は更にこんな事を言ってきた。
「それとも、こっちから行こうかしら? 手加減なしで……」
 途端に、恭香の眼光が鋭くなる。
「!!………」
 得体の知れない威圧感に、竜矢は圧倒されそうになる。
(くっ…! えぇい、どうにでもなれ!)
 半ばヤケになり両腕を前に突き出す竜矢。
「炎よ!」
 瞬間、竜矢の掌から炎が膨張し、周りに飛散する。
「うわっ!?」
 広範囲にばら撒かれた炎は、達矢達にも襲いかかった!
「しまっ……!」
 竜矢は自分の失態を呪った。が、突如龍人が腕で達矢と瑠華をかばうと、炎が収縮し、そして消えた。
「父さん……」
 安堵の息をつく。
 火炎が『晴れる』と、恭香は竜矢に人差し指を向けて突っ立っていた。
「母さん?」
 竜矢はその“指鉄砲”を問いただそうと、恭香に近づこうとしたその時!
「シュート!!」
「でっ!??」
 瞬間、竜矢は『額をブン殴られたように』宙に舞った。
 地に激突し、2・3回転程してから停止した。
「痛ってー……! 何すんだよ!? いきなり!」
 勢い良く立ち上がり、母親の凶行を責める。
「いきなりで当然よ。避けられないように撃ったんだから」
「撃ったぁ!?」
「そ。大体、魔術師同士のバトルってのはねー、相手の魔法障壁シールドを解呪しつつ、如何に相手に必殺の一撃を決める事が出来るか、なのよ。あなたみたいに「とりあえずブッ放す」は、バカのやる事よ、バカの」
 自分がやれって言ったくせに、と言おうとするが、後が怖いので飲み込む。
「そ・れ・に! 私だけを狙ったハズなのに、るぅちゃんやたっちゃんにまでとばっちりがいったのはどうして?」
「う……」
「魔術の構成はね、威力の制御も大事だけど『指向性』も大事なのよ。目標一人沈黙させるのに、周りが火の海。なんてシャレになんないでしょ?」
「ぐっ……」
 さくっ、と言葉の刃が襲い掛かる。
「そんな事だから、ぶっつけ本番の実戦で金ダライ召喚するハメになるのよ」
「なっ……! 何で知ってるんだよ!? 母さん!」
 ばっ! と瑠華の顔を見る。
 ぶんぶんっ、と首を横に振った。
「あら。当たってた? “金ダライ”って言う強い残留思念感じたからカマかけてみたんだけど」
「…なんだそりゃ……」
 がくーっ、と両腕を垂らしながら嘆息する。
 達矢は迂闊にウソはつけないな、と思った。
「さ、続けるわよ」
「!」
 恭香の言葉に竜矢に体を引き締める。
「キツイ事言うけど、今のりゅーちゃんじゃ術者相手には勝利どころか引き分けも難しいわ。たまたまマグレで勝ったからっていつもそれで切り抜けられるとは思わないこと」
「マジにキツイ事言いやがって……」
 相当心にキたようだ。
「それを今から『何とか勝てる』レベルにするの。いくわよ?」
「……ああ!」
 こうして、竜矢の長い夜は始まった。
 ちなみに瑠華と達矢は、早々に切り上げて自分の部屋に行ってしまった。







 AM・8:24。 新座市、第三高校前。
 舞台は戻り、通学路。
 歩道を歩く二人の人影。
「ふあぁ……あぁ」
 欠伸をしている方が竜矢。
「眠そうだな」
 学生鞄を両手で持っているのが瑠華だ。
「睡眠時間が3時間ちょっとしか無かったからかな…」
「ふーん」
 他人事の様に呟く瑠華。
 そこへ、
「るーかーちゃーん!!」
「あ、あれ、睦宮じゃないか?」
 竜矢の指差す先には、確かに大きいのと小さいのが居た。
「…ほんとだ」
 小さな人影は見る見る内に大きくなり、やがて二人の目の前までやって来た。
「おはようっ! 瑠華ちゃんっ!」
「おはよう。睦宮さん」
 瞬時に口調を切り替える。
 と言ってもそう変わりはしないのだが。
(見事なもんだなー)
 竜矢はそう評した。
「もう、『睦宮』、じゃなくて『ミユ』でいいってば!」
「ん、うん……」
「ね? もう一回!」
「おはよう。ミユちゃん」
「オッケ!」
 朗らかにはにかみ、親指を立てる美憂。
 つられて瑠華も微笑む。
(こうして見ると、タダの普通の女の子なんだけどな)
 ぼぉっと思案に暮れる竜矢に、もう一人が追いついた。
「おはよう」
「………? あぁ、鳴木か。おはよう」
「…うすーいリアクションだね。まぁいいけど」
 葎は嘆息する。
(まったく、ミユもこんな奴の何処が良いんだろ?)
 腕を組み、ぢっと竜矢を観察する。
『第一印象』と言う言葉がある。
 人が他人に対して最初に抱くイメージの事だ。
『第二印象』と言う言葉もある。
 その人と実際に接してみて、最初に会った時のイメージに修正が施される事を言う。
 いわゆる「見た目に反して…」と言う奴だ。
「…………」
 眉根を寄せる葎。
(ルックスは、そんなに悪くないんだけどなぁ…)
 はぁっ、とため息を吐く。
 くるっ、っと瑠華と美憂の方へと向き直る。
 二人はまだじゃれあっていた。
(あのコの場合、第一印象は第一印象のまんま修正されないから問題なのよね)
 はあ〜っ、と先程の物より大きいため息を吐く。
「どうしたの?」
「ぅわっ!?」
 いつの間にやら葎の目の前にまで接近していた美憂。
「いや、なんでもないよ……」
 早鐘を打つ胸を押さえながら、視線をずらし答える葎。
「おい」
 隣に居た竜矢が口を開く。
「何よ」
 精神に余裕が無かった為、つい棘々しく答えてしまう。
「…そろそろ行かねーか。こんなトコで突っ立てるのもなんだし」
「あ、うん」
 瑠華が相槌を打つ。
「そうだね」
 美憂も同調する。
「………」
 葎は、黙って校門を通りぬける。
 竜矢もそれに倣った。
 ぴりっ。
「…!?」
 竜矢の体を、痺れるような感覚が走った。
「竜矢くん?」
「いや…なにか、感じなかったか? …静電気、みたいな…」
 美憂と葎はお互い顔を見合わせた。
「「何も」」
 二人一緒に言葉を返す。
 そこへ、
「う」
 瑠華がふと立ち止まった。
「……オマエもか?」
 コク、とうなずく。
「何なんだ、一体……?」
 その疑問に答えを出せる人物は、残念ながらこの中には居なかった。
 



 場面は飛んで、校内、廊下。
「さすがにこの時間だと、人も少ないね」
 先陣を切る美憂が声を弾ませる。
(ここで……アイツとぶつかったんだっけ)
 ぼーっと、瑠華はそんな事を思い返していた。
 昨日、ここで衝突事故を起こし、その報いと言うにはあんまりなのだが、男性のときには決してされる事のなかったであろう行為(こう書くと誤解が有るかも知れない)をされ、衝撃的な第一次接触を体験したのであった。
「……ちゃん?」
 その“彼”もあんな事になってしまい、今日は休みだろうと当たりをつけていた。
「瑠華ちゃん?」
「え?」
 葎は本日三度目のため息をついた。
 彼女が自分の話を全く聞いていない事に気付かされた。
(この感じ、誰かに似てる)
 第一候補に挙がったのは間違いなく竜矢だ。
 だかしかし、似ているということに違和感を感じるのだ。
「兄妹だ」と言われればそれまでだろう。
(でもやっぱし……似てるよね…?)
 そこなのだ。
「兄妹」と言う事に何故か違和感を感じてしまうのだ。
 しかし、それを説明するしっくりとしたピースは見つからなかった。
「あ、あれ誰だろ」
 現実の世界に引き戻される葎。
 未だ先陣を切ったままの美憂が、自分たちの教室――2−Bの教室――の扉を指差す。
 そこには確かに、教室の扉の前で四苦八苦している生徒がいた。
 その生徒は目ざとくこちらを見つけると、急にこちらに向かって突進してきた!
「げ」 「あ」
 その顔を見るなり、竜矢はうんざり、瑠華は驚きの表情を作った。
「瑠ッ華ッさぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
「!!」
 いち早くその突進に反応した美憂が、サイドステップで突進をかわす!!
「はぁっ!!」
 身体の上半身を思いっきり捻り――。
「リフレクト・ストライフ!!」
 遠心力のたっぷり乗ったローリングソバットを顎に叩き込む!!
「ふぐっ!!」
 くるりと綺麗に一回転し、廊下に激突する。
 彼にソバットを見舞った単純暴力の主は、はあはあと肩で息をしている。
「な、なんなのよ、あんた!? いきなり飛び掛ってきて!!」
 ヒステリックに美憂が叫ぶ。
 彼はむくりと起き上がり、
「い、いや失礼。つい周りが見えなくなってしまってね」
 ふっ、と髪をかきあげる仕草をする。
 しかしあごにいいのを貰った後ではかっこよさは“0”だ。
「………鳳君」
 瑠華が、彼の名前を呼んだ。
「あぁ! 瑠華さんっ! 覚えてくれていて光栄の極みだよ」
 ぱぁっと画面効果に華を振りまきながら、大袈裟に腕を広げる。
「何で生きてんだ?」
 これは竜矢だ。
「?」
 ふと、鳳が竜矢の方を向く。
 竜矢を見るなり、鳳の表情がどんどん変わっていった。
「あぁ〜〜〜〜〜!!」
 竜矢の鼻の辺りを指差し、絶叫を上げる。
「なぜ君がこんなところに!!」
「そりゃこっちのセリフだ…」
 竜矢は額を押さえた。
「あれから大変だったんだ!」
「いや、そうじゃなくて……」
「成層圏まで行きかけたんだ! 成・層・圏だぞ!? 成・層・圏!!」
 聞こえていないのか聞こえているが無視をしているのか、どちらにしろ竜矢の発言は却下された。
「成層圏って……呼吸とかは?」
「まぁそこは僕の天才的とも呼べる制魔技術で切り抜けたが…」
「大気……」
 無視された。
「で、オマエは今、なにやってんだよ?」
 額に軽く青スジなど浮かべながら、乱雑に竜矢が問いただす。
「をを! そうだ! 諸君、これを見てくれ給え」
 教室の引き戸を指差す。
 竜矢たちはじっと見つめてみる。
 多少ペンキが剥がれている所を除けば、何の変哲も無いドアだ。
「これが、どうかしたの?」
「開けてみてくれ」
 言われたとおり、瑠華は引き戸の窪みに手をかける。
「………あれ?」
 ぐっ。
 力を込める。
「開かない…」
「そこだよ」
 急にマジメな顔になる鳳。
「鍵がかかってるんじゃないのか?」
 至極もっともな意見を竜矢が提案する。
「それはないだろうねぇ。隙間から覗いてみたら、そのような形跡は無かったよ」
 瑠華は鳳がドアの隙間から必死に何かを覗いている風景を想像した。
「ぷっ」
 ちょっと面白かった。
「つまり、このドアは『鍵は掛かっていないのに開かない』と言う事になるんだよ」
「言われなくても分かるわい」
「向こうのドアは?」
「同じだったよ」
 うーん、と考え込む一同。
 そこへ、
(あれ? なんだ、この紙?)
 竜矢は、ドアに貼られている紙を見つけた。
 あまりに普通に貼られているものだから最初気付かなかった程だ。
「なぁ、この紙、何だ?」
「……?」
「何言ってるの? 紙なんて、無いよ?」
「まだ寝ぼけているのか? いい加減目を覚まし――」
 ボグ!
 最後の発言者は頭に来たので裏拳をかました。
にゃにをするんだ!?」
「すまん。勢いでな」
 幾分スッキリした顔で答える竜矢。
「しかし、どういうことだ? ここに堂々と貼ってあるのが見えないのか?」
 四人はそれぞれ顔を見合わせた。
「全然」
「全く」
「何も」
「眼鏡でも購入してきたらどうだい?」
 げし!
 やはり最後の発言者は頭に来たので蹴っておいた。
「おかしいな……」
 この5人の内自分だけがあの“紙”について視認出来ることに疑念を感じる。
「僕は何か発言するたびに制裁を受けるのか……?」
 尻の辺りをさすりながらボヤく鳳。
 その発言は軽やかに受け流しながら、思案を巡らせる竜矢。
(俺だけ見えて、他の4人には見えない…? 魔術関連? だったら鳳にだって見えてもいい筈だよな…)
 難しい顔で考え込む。が、結論は出てこない。
 改めて、その“紙”を見てみる。
(ん……?)
 竜矢は、感付いた。
(この感じは…)
 もう一度、注意深く“紙”を見てみる。
 ただし、今度は『視覚』だけでなく『第六感』も使って。
「何…してるの?」
 美憂が心配そうに覗き込む。
「……見えた!」
「見えたって……何が?」
 竜矢は、ゆっくりと目を瞑り、指先に神経を集中させる。
 体の全身を巡る“力”の流れを把握し、指先へと留めていく。
 そして、引き戸の壁に張ってある“何か”を『剥がし』た。
「……なんだこりゃ?」
 その紙は細い長方形の形をしていて、筆で何やら複雑な文字が綴られている。
 普通の感性の持ち主なら、こう答えるだろう。
「お札だ」
「何でこんなものが」
「ちょっと、見せてくれ給え」
 鳳がしゃしゃり出る。
「これは……言うなれば、結界の鍵、だな」
「鍵?」
「あぁ。このお札には、多少だが“力”が感じられるね。しかも、特殊な技法を用いて“不可視の術法”まで施してある。これは、よほどの事がないと視認出来ないな」
「へぇ」
「この技術の面白いところはね、“力”を媒介に自然界の“意思”に触れ、少ない“力”で十分すぎるほどの“エネルギー”を得られるところなんだ」
「ちょ、ちょっと」
 今まで蚊帳の外だった葎が会話に参加する。
「“ケッカイ”とか“チカラ”とか……あんたマジでそんな事言ってるの?」
「マジもマジ、大マジさ。鳴木さん」
「はぁ」
「でもさ、竜矢くん、そんなに凄いのよく見つけられたね」
 話の内容をいまいち理解していない美憂だが、「竜矢スゴイ」と言うところは理解したらしい。
「知らないのかい?」
「え?」
「彼は、僕と同じ――」
 ごしゃ!!
「もげっ!?」
 竜矢の右ストレートが綺麗に入った!
「竜矢くん!?」
「あー、あいつ、虚言癖があるんだ。たまに、電波を受信してな……」
 あることないことほざく竜矢。
 ゆっくりと、鳳が起き上がる。
「ふふふ……」
「ん?」
「斎木竜矢……やはり、君は……!」
(ちょっと、やりすぎたか?)
「こう呼ぶに相応しい存在だよ……いや、こう呼ばせてくれ!」
 竜矢は、その迫力に少し気圧される。
「そう……」

 義兄にいさまと!


 ……風が、ゆるやかに流れた。
 校庭には、まだ少ないが、人影がちらほらと見えている。
 遠くには、部活の朝練の掛け声が響いていた。
 静かな、時間が流れる。
 そよ風が、竜矢の鼻先を優しくくすぐった。
「……断る」
「な、何故だ!? お義兄さま!」
「だから! どうしてさっきの展開から何をどう間違ってその結論に至ったんだ!? 早速呼んでるし!」
 ふっ、と前髪をかきあげ、半眼でこちらを見つめる。
「お義兄さま……」
「殴るぞ」
「斎木竜矢……僕は君に、騎士の片鱗を見たんだ」
「「「「ナイトぉ!?」」」」
 四人揃って素っ頓狂な声を上げる。
「例えば二日前のあの事件!! 襲い来る多勢の男達に! 少しも怯むことなく――」
 そこまで言ってから鳳は、はっ! とした表情を作る。
 竜矢と目が合ったからだ。
 彼の瞳には『何で知ってるんだ!?』と言う驚きと――。
『それ以上一字一句でも喋ってみろ……殺すぞ』という殺意が込められていた。
 ちなみに鳳君は敵意を向けられるのには慣れていたが、殺意を向けられるのには慣れていなかった。
「――は、彼の名誉の為に黙秘としよう」
 竜矢は殺気を放出するのをやめた。
「そう……何があろうと瑠華さんを守護まもらんとするその姿勢……。僕は感銘を受けたんだ」
「…………」
 彼の脳内図には自分の身を挺して瑠華を庇う竜矢の妄想でも展開しているのか?
 竜矢は頭痛を堪えた。
「しかし! この僕が斎木竜矢の義弟おとうととなったからには無問題モウマンタイ! 彼の遺志を受け継ぎ、瑠華さんの騎士の任を務めて見せる!」
「それが本音か! そっちの意味での“弟”かよ!! しかも俺死んでるのか!?
「互いに認め合い、そして、共に立ち向かい、消えゆく命を振り絞り残された者に後を託すのは、当然の展開と思うがねぇ」
「俺はお前を認めてもいないし、お前と共闘するつもりもない! お前と背中合わせになる位なら、全部まとめてブッ飛ばした方がマシだ!!」
 竜矢はこれは本格的にボコっておくべきかと考えた。
「ちょっと」
「?」
 鳳と竜矢は同時に振り向いた。
「睦宮?」
 それは、どこからどう見てもファイティングポーズだ。
 小さい背丈の所為でいまいち迫力に欠けるが。
「美憂さん? どうしたん……?」
「無限に行くよっ!!!」
 勢い良く左足を踏み込み、姿勢を低くして一気に体を加速させる!
 一足飛びで鳳との距離を詰め、次の瞬間!!
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリフラァーッシュッ・チャリオーットォ!!
 ズドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
「ぶべらっ!」
 パンチの超高速・超猛連打が鳳を襲う!
「てぇいっ!」
 ズドンッ!!
 フィニッシュブローのアッパーカットを繰り出す。
 車田正美ばりに宙を舞う鳳。
 美憂はひらりと一回転し、
「アリーヴェデルチ!」
 と、イタリア語(彼女が「アリーヴェデルチ」の意味を解しているかどうかは疑問だが)のキメ台詞をかます美憂。
 2秒程滞空し、ドッグシャア――! と妙な擬音を立てて、廊下を滑る鳳。
 美憂はびっ! っと親指を下に突き出す。
「竜矢君の弟になろうなんてそんな羨ましい――ん、こほん。そんなバッカみたいなこと、許すわけないでしょ!?」
 ぽかーん、と口をあけて佇む三人。
 思い出した様に、竜矢が呟く。
「…む…睦宮って……凄いんだな…」
「え、そお? えへへへへへ」
「褒めてないでしょ……」
 三文芝居コント
「ねぇ、鳳君、動かないんだけど……」
 背中をさすって見たりなどする。
 鳳は意識不明の様だ。
「瑠華ちゃん? お堅いねぇ? もうすこしユルく行こうじゃない」
「いや、意味分からないよ…」
 結局、この世から“さよなら”しかけた鳳が復帰したのは3時限目になってからだった。






 で、放課後。
 例のごとく二人一緒に家路に着く斎木兄妹。
「なぁ……」
「何だ……」
 口調は元に戻している。
尾行つけられてるな」
「そうだな…」
「どうする?」
「どうする? って、鬼が出るか蛇が出るか、だろ」
「……かもな!!」
 バッ!
 二人同時に振り向く!
「あれ?」
 少し予想が外れて、呆気にとられる竜矢と瑠華。
 そこには、長い黒髪の女の子が佇んでいた。
「てっきり一昨日のヤツらがお仲間揃えて待ち伏せしたかと思ったんだがな」
「女のコ……」
 うちの制服? と女の子モード。
「気付かれましたか」
 つらつらと、少女。
「“呪力ちから”の気配は絶っておいたのですが…お見事です」
「人の気配はバリバリしたぞ」
 一呼吸。
「やっと、見つけました」
「無視かい」
 つかつかと、こちらに近づいてくる。
「私の張った結界も……あまり効果はなかったようですね」
「結界…って?」
「校門のところで、何かダメージを受けませんでしたか?」
 校門……って、あれが?
「特に、何も」
 なぁ。と、瑠華に同意を求める。
「な、何も?」
 表情が驚きに変わる。
「本当に、何もなかったんですか?」
「うん」「ああ」
「な、なんてこと……」
 驚きの表情が落胆に変わる。
「なぁ、どうでもいいけど、アンタなにしに来たんだよ? わざわざ“呪力ちから”まで消して着いて来たってんなら、タダの用事じゃないんだろ?」
「……私は、陰陽師、黛 那由他……」
「まゆずみ?」
 何処かで聞いた事があるような気がする。
「え、いや、それよりも、『陰陽師』?」
「驚かれましたか」
「いや、そりゃ、まぁ…」
「無理もないでしょう。歴史的にも、“女性の陰陽師”というのは、少なくとも私の知っている限りでは例がありませんから」
「陰陽師……!!」
 ごくり、と喉を鳴らす。
「「って何?」」
 こけた。
「し、知らない!??」
「「うん」」
「だ、だって、この間ブームにもなってたのに!」
「「興味ないから」」
「ニュースでも特集組んでましたよ!?」
「「いや、テレビってあんまり見ないし」」
 二人で次々とハモる。
「うう〜〜〜〜……! 仕方ないですね……」
 陰陽師とは。
 陰陽五行説に基づき、森羅万象の理を把握し、それらの知識を元に占星術や呪術。
 そして天地の魔神・鬼神・天神をその“呪力ちから”により使役する者――。
 その力は平安の当時に於いて、絶対の力を誇っていたと言う。
「……という訳です! 分かりましたか!?」
「「へぇ〜」」
 特に感情を込めるでもなく平坦に言う。
 それが彼女の神経を逆撫でしたのだろう。
 キッ! っとこちらを(涙目で)睨みつけ、
「……私は、陰陽師! 黛 那由他!」
「「おぉ〜〜」」
 ポーズを決める那由他に、感嘆の声を上げる。
 那由他は一呼吸置いて、
「あなたを、調伏ころします」
「…………え」
 間。
「ええぇぇぇえええぇえええぇええぇえっっっ!??」
 竜矢は絶叫を上げた。
 何故なら! 彼女の視線は! 間違いなく竜矢だけに注がれているからだ!!
 那由他はぴょんと後ろに跳び上がり、
「符術! 爆雷符!!」
 胸ポケットから数枚の符を取り出し、投げつける。
 ぼぼぼぼぅんっ!
「何ぃっ!?」
 呪符の墨で書かれたらしい文字が一瞬だけ淡く光ると、
 したっと着地し、また跳躍。
「爆雷符!!」
 ぼぼぼぼぼぼぼんっ!!!
「うぉわ!」
 逃げ回る竜矢。
(チッ――! こりゃ、マジらしいな……!)
 竜矢は、精神力をフル動員する。
 神経の隅々まで使用し、空間認識能力を最大限に伸ばす。
 つまり、本気になった。
(このままってたら、瑠華にまで巻き添えが行っちまう……!)
 ひとまず、『爆雷符』とやらの第三波の警戒する。
「…………」
「…………」
 対峙。
「……………………」
「……………………」
 まだ動かない。
「…もしかして、さっきので、終わり?」
 ぽつりと瑠華が漏らした。
 しーん。
 気まずい雰囲気。
「しょうがないじゃないですか! 制服姿じゃ、持てる数にも限度があるんです!」
 そういう問題かなぁっと瑠華。
「大体! 何で俺が殺されなきゃならないんだ!?」
「自覚が……無いのですか」
「自覚も何も、そんな覚えないし」
「深刻ですね」
 はぁっと嘆息。
「いや、だから」
「あなたは、自覚が無いのですか。あなたの中に巣食う、強大な呪力を」
(呪力……? あ、魔力の事か)
 得心。
「そりゃ、あるけど」
「なんてこと…! それじゃ、あなたは体の中にそんな化生が宿っているのを知りながら体を貸しているというのですか!?」
「化生?」
 化け物、の意。
(つまり、こういうことか?)
○竜矢の体には人とは思えない強大な呪力が宿っている。
 ↓
○タダの人間がそんな力を持ってるのはおかしい。
 ↓
○まさか、得体の知れない化け物がとり憑いている?
 ↓
○彼の為にも、私が彼の中の妖魔を調伏する!
 そこまで推論が行き着いてから、竜矢は一つの結論を導き出した。
(……冗談じゃねぇっ!!)
「竜矢………」
「何?」
「どうするの?」
「……間ッッ違いなく、相手にしたくない手合いの一人だな…」
 納得したように、首を縦に振る。
「いいか。魔術の一点突破で、スキを作る。お前はその間に逃げろ」
「そんな!?」
「あいつの狙いは今、俺だけだ。下手したらお前にまでとばっちり行くかも知れないだろ」
 ぐ…っと言いよどむ瑠華。
「なに、ちゃっちゃと片付けてさっさと帰るさ。心配要らねえよ」
「…………」
 一瞬躊躇う。
「……無事に、帰ってこいよ……?」
「心配すんなっつったろ?」
「……うん」
 ふっ、と微笑み那由他に向き直る。
「お話は、済みましたか?」
「おぅよ」
「ならば、行きますよ」
 す、と人差し指を前方へと向ける。
 そのまま何らかの印を切った後、腕を引き、
「法術! 凍刃槍破!!」
 バッ! っと掌を突き出した!
 すると、空中に見る見る内に氷柱が創造されてゆく。
「氷の…槍!?」
(恐らく動きは直線的だ……発射点にさえ気を配れば、かわすのは…簡単ッ……!)
「疾!」
 瞬間、氷柱が急加速する!
(今だ!! ……いや?)
 竜矢の脳裏に、瑠華の顔がよぎった。
「ダメだ!!」
 ズンッ!!
「…………!!!」
「なっ……!」
 その時、瑠華は声をあげる事すら出来なかった。
 彼女の目にした光景は余りにも日常からかけ離れていたのだ。
「ぐあっ…!! うっ……!!」
 ガクッ、っと片膝をつく竜矢。
 彼の脇腹には、深々と氷柱が突き刺さっていた。
 水晶の様な氷は、鮮やかな赤で彩られ、氷柱の先端からは真紅の血液が滴っていた。
「痛ぇっ……! くそっ…痛ぇっ…!!」
「何故なの…?」
 威嚇射撃のつもりだったのだろう、那由他は第二撃を放とうとする体勢のまま固まっている。
 彼女は、それこそ異形の生物でも見るような目で、目の前の男を見た。
「なぜ……あなた程の呪力の持ち主なら、受け流す事も、消滅させる事だって出来たはずです……たとえ、その力が偽りのものであったとしても…」
「あい……にく………そんな…グッ!! 器用な…ハァッ、事は…出来ない…ん……でな…」
(『器用なことは出来ない』…? 相手の“呪”に干渉する事ができない? まだ完全に支配されてはいないという事なの…?)
 動揺する心を抑えながらも、必死に情報を整理する那由他。
「でも! 避けることだって……!」
 そこまで言ってから、彼女は自分と竜矢の直線上に瑠華が居る事に気がついた。
「まさか……!!」
 竜矢は、自分の身体を刺し貫いている物に手をかけ、力を込める。
「ぐぅっ……!」
アイツの下らねぇ妄想の通りになっちまった…か!)
 自嘲ぎみに笑う。
 更に両腕に力を込める。
「く……!!」
 ブシュウッ!!
「あぐぅっ!」
 氷柱を引き抜いた。
 竜矢の脇腹から勢い良く血が噴出する!!
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
 ガラン、と氷柱を投げ捨てる。
「痛て…グッ、痛くねぇ……!」
 竜矢は自分に言い聞かせるように呟く。
「痛くねぇッッ!!!」
 竜矢はその強靭な精神力で痛覚ごとねじ伏せる!
「うおおおおおおおおおおお!!」
 先程まで重傷を負っていたとは思えないほどの勢いで、竜矢は那由他に突進した!
「なっ……!」
「燃えろぉっ!!」
 その一言を『呪文』とし、竜矢の両手のひらの温度が急激に上昇する。
 次の瞬間!
ごうっ!!
 “炎”が、舞い踊る。
「きゃあっ!?」
 爆炎が完全に那由他の視界を遮る!
 ばっ! っと後ろを向き直る。
 瑠華が、光の映らない瞳でこちらを見ている。
 自失していた。
「チッ!!」
 竜矢はダッシュで瑠華に駆け寄り、手首を掴むと一目散に逃げ出す!
(今のうちに、出来るだけ遠くへ――――!)
 逃げ切れるとは思えなかった。
 しかし、このままで今の問題が解決するわけでもない。
 竜矢は瑠華をつれて、大通りの方へと消えていった。
 数分後――。
「……くぅ! なんて、熱量なの…? 相殺にこれだけの時間と呪力を持っていかれるなんて……!!」
 肺の辺りを押さえて、酸素を求め喘ぐ。  暴れ回っていた轟炎は跡形もなく消え去っていた。
「――痛ッ!?」
 手の辺りに少しばかり火傷を負っていた。
「文字通り手傷、ですか」
 那由他は目を閉じる。
 火傷が、徐々にその面積を狭め、やがて消える。
「……ふう」
 一息つくと、周りを確認する。
「…!」
 竜矢の立ち去った辺りを見つめた。
「あそこ、ですね」
 那由他の黒髪がふわっ、と舞う。
「斎木竜矢……もしや、あなたは……」
 言うが早いか、那由他の姿はかき消えていた。






 桜並木の中を走り抜ける二人の影。
“命懸けの鬼ごっこ”に興じている竜矢は、とにかく走った。
 何処か遠くへ。その一心で走った。
 地を蹴る足も力が入る。
 不思議と脇腹の激痛はウソの様に消えていた。
(これ……血とか流しすぎて感覚とか無くなってんだ)
 制服を赤く染めて走る姿はさぞ奇異に映るだろうな、と竜矢は思った。
 幸いかどうかは知らないが、周りに人は居ない。
「このまま……逃げ切れるのなら……」
 どんなに楽か、と彼は思った。
 しかし、現実はそれを許してはくれなかった。
「―――!!!」
 彼の目の前に佇む少女。
「黛っ………!」
 ぎりっ…! と奥歯を噛み鳴らす。
「先回りたぁ、趣味悪いぜ」
「…………」
 彼女は黙して何も語ろうとはしない。
「………」
「………」
 膠着状態が訪れた。
 独特の緊張感と静寂が竜矢を襲う。
「……斎木君」
 が、先に膠着を崩したのは那由他の方からだった。
「…………」
「様子を、見たいと思います」
「様、子…」
 彼女の言葉の真意を掴めない竜矢。
「あなたは……まだ、完全に支配されてはいない…先程の行為が、これからどんな意味を持つのか……賭けてみたいんです。可能性に」
「へ?」
「しかし、あなたがその内なる衝動を抑えられなくなった時…私は再び鬼となります」
 返す言葉……というか突っ込みどころが見つからず、黙る竜矢。
 那由他はくるりと身体を翻すと、こちらを見ずに『別れ』の言葉を呟く。
「それでは……また明日。ちゃんと学校に来てくださいね?」
 そこまで言って、再び歩を進める。
 数歩進んだところで、急に桜が舞い散り――。
「あ………」
 那由他の姿は跡形も無く消えてしまった。
「……」
「……」
 延々と続く桜並木を目に二人は固まっていた。
「…結局、誤解されたまま…行っちまった…」
 ぽかーん、と、擬音のとおりの表情を浮かべる竜矢。
何だったんだろうな? という様な表情に切り替え、瑠華の方へと振り向く。
「…………」
 瑠華の表情は暗い。
「……瑠華?」
「………痛い」
 痛い?
 よくよく見れば、自分の右手は瑠華の手首を握り締めている。
「ご、ごめん」
 慌てて手を放す。
「…………結局……」
「瑠華?」
「結局また、何も出来なかったんだな、何も…」
「え?」
 いったい…、と聞く前に、瑠華はふいっとそっぽを向いてしまった。
「なんでもない」
「……」
 竜矢は、瑠華の後姿を見つめた。
 どことなく寂しげな背中を、時が止まった様に見つめた。
「…………あ」
「瑠華?」
 くるっ、とこちらに再び向き直る瑠華。
「お前、ケガは?」
「怪我?」
 脇腹の辺りをさする。
 ベットリとした嫌な感触はあるが、先程の激痛は全く感じない。
「傷が……ふさがってる?」
「…みたいだ」
 冷静に考えればあの出血のまま、まともに動けるはずは無かった。
「あのとき、か?」
 脇腹に重傷を負い、那由他にわき目も振らず突っ込んでいったとき。
 よくよく考えれば、あのときから痛みは無くなっていたような気がする。
「“魔法”、ってヤツか」
 瑠華が呟く。
「…便利なモンだな」
「………だな」
「…………」
「…………」
 二人、佇む。
「……帰るか」
「そうだな」
 瑠華が微笑む。
 竜矢がつられて笑う。
 こうして、なんだかんだで波乱に満ちた“放課後”は終わった。
 ちなみに、翌日『学級委員長』として教壇に立つ那由他の姿を見て、二人は不安な気持ちに駆られたとか。

 続くのです。


【あとがき&偽予告】
「初版バージョン」(←この表記があるあとがきは、作者が「やりすぎたかも」との疑念を抱いているため、後の誤字修正などのVer.upで内容が変更されるおそれがあります)

 CDTVカウントダウンティヴィをご覧の皆さんこんばんわ、ヘタレTS作家のMUCKです。

 バトルな展開にはなりませんでした。  (第三話のあとがきを参照のこと)

 世界観・設定を四話もかけて説明する小説って一体……(汗)

 小出しでやってる分、まとめちゃうと1話分使う事になってゴタゴタになっちゃうしなぁ……難しい&未熟。

 三話で出した鳳君。

「こいつは一話で死なす(キャラが死ぬ:物語の展開で実際にそのキャラが死亡する以外に、出番がそれ以降無くなる場合も含まれる)には惜しい!」

 の一念で再登場させたら……。

 ちょっと性格変わっちゃったかな? てへ?

 ダメだよ鳳くん……便利すぎるよ、キミ…(ギャグに使う分には)。

 前半部分のテンションに引っ張られて後半舵取りの修正が出来ませんでした……。

「キャラを制御出来ない奴はゴミだと教えた筈だがな」……はい、その通りでございますm(_ _)m

 ちなみに今回はパクリネタ満載! キミはいくつ分かったかな?<先生! この人クズです!!

 さて、気を取り直してここでお便り紹介。

 ウェブネーム、
(ウェブネームが無かったのでメールアドレスから推測される名前を掲載してもいいかと問い合わせたところ、「匿名にしてください」とのご返事を受け取ったので)
 匿名希望 さんからのトリビアお便り。

『小説のネタって いつもどこで考えてるんですか?』

 実際に聞いてみた。

 Q、小説のネタはどこで考える?

 …………。(周りに人が居ないのを確認している)

 A、授業中。  こうやって社会不適合者が生まれていくんだね

 Q、授業中!?

 A、はい。授業中です。


「M・TWINS」は 作者の涙ぐましい努力によって作られていた。 (嘘)  53フーン


 補足トリビア説明。

 作者は、「高校生にもなってこんなイタイ文章書いてるの?」といった嘲笑を受けたくないそうです。(追加 3フーン)
 これが本当の自作自演。


 あと一つ質問が。

 やっぱり本編、一行ごとに行間空けたほうが読みやすいですかね? このあとがきみたいに。

 アンケート(?)の結果次第では考えます。運営委員さんにご迷惑をかけるやも(−−;)

 ここのところゴチャゴチャしてばっかだったので、次は軽いノリの話やります。

 アニメ「ボボボーボ・ボーボボ」のキャストに驚いているMUCKでした。

 えー!? ボーボボ役って子安武人さんムゥ・ラ・フラガー!??
 ええー!? ヘッポコ丸進藤尚美さんカガリ・ユラ・アスハー!!??

 せ……せめて緑川光さんウンコは残っていますようにっ……!





「キミたちに、最新情報を公開しよう!」

瑠華が斎木家の一員になって暫しの時が流れた――。

「「「「「「「終わっったぁ――――!!!」」」」」」」

世間では中間考査とかテストとか呼ばれるものが終了し、学生たちは一時の憩いを喫していた。

そんな折――。

「るぅちゃん、あなた……アルバイトしてみない?」

母親・斎木恭香のこの一言が、物語の幕開けとなった。

恭香の知り合いが経営しているというファミリー・レストランに連れられて、瑠華は初めて母親の真意を理解する。

「ね、ねぇ。母さん。これって――」

そう! 全ては恭香プロデュースの「親愛なる私の子供たちで遊ぼう! 第二弾!」だった!(笑)

果たして、瑠華は母親の恐るべき陰謀から逃れる事が出来るのか!  多分ムリだ!!



次回、マジカルツインズ第五回!!

「piaキャロットへようこそ!」

乞うご期待ですッッ!!





「あ、あぁ。可愛い、と……思う」
……我らが主人公ツインズの片割れは、いまいち状況を理解できていないようだった。






「忠告! この次回予告はその場のノリで考えられてるから、実際の展開とは異なる場合が多分にあるよ? もちろんファミレスを舞台に恋の鞘当ては無いからね! ……恋?」



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