戻る

ギャグを書きます。自分に言えるのはそれだけです。

※この物語には暴力シーンやグロテスクなシーンがフフフフフフフのふっふっふっ。






狩人 ―― 師匠とギャグと知り合いと ――

作:干支





 この世には人知の知れないものが『ある』
 霊といわれるものが。化け物といわれるものが。魑魅魍魎といわれるものが。悪魔といわれるものが。神と呼ばれるものが。
 また魔法といわれるものが。魔法としか思えないほど進んだ科学が。

 それは確かに『ある』のだ。
 「それら」は人間の前に殆ど現れない。だが人間に「彼ら」が牙むいた時、人間に太刀打ちできる術は無い。
 だが「それら」を「狩る」事を目的とした「者」も確かに『いる』のだ。

 そのことを知る者は、彼らを尊敬と畏怖をこめて「狩人」と呼ぶ。



<序章> 「(人生の)最終章」

 パリ―ン! がちゃんっ!! ドタドタドタッ!!! バタバタドタバタドタドタバタ…………………………………………

「いやああああああああああああああっ!!!!」

 えーと……あの……その……いやいや、ともかくこんにちは。今たて込んでいるのでまた次の機会に……じゃなくて…………

 夏。八月。まだ暑い。セミが五月の蝿な季節。略して五月蝿い(うるさい)季節(これなら初めから略せば良かった……)。
 貸しアパートの一室で一人の男が叫びながら発狂していた。ちなみに男ってのはオイラ――葉桜天駆(はざくらてんぐ)なんだけどね。
 そうオイラ、天然パーマで鼻の高いオイラ――
 今年成人式を向かえて大学二年生となり親元を離れ一人暮らし(←むっちゃ説明的な文章やな)のオイラは……発狂していた。
 何故か? その答えは、今からおよそ数分前に「あった」。
 死刑宣告とも思えるものが。不幸の手紙とも思えるものが。最後の審判とも思えるものが。オイラが最悪の男と呼ぶものが。
 その男からの電話が。またその男の襲来の予告としか思えないほどの電話の内容が…………



 えーと……発狂の余波がここまで来てしまったモヨウデス……話の中身はわかって貰えたでしょうか?
 ……ツマリコウイウコトデゴザイマス。
 オイラには通常の人間にはない特殊な『能力』がある。……と、まあこんなこと言うと、まるでオイラが鼻くそはほじりながら片手で熊の一匹二匹を倒せるようにも聞こえかもしれないけど、オイラ自身は高校のときの成績は中の上くらいで普通な人間で、能力も戦闘では役に立たない、しかも通常の人間や動物には全く効果を示さない、いたって平和的な『能力』だ。
 『相手の特殊な能力や知識を消す』と言えば大体判って貰えるだろう。オイラが通常では『ありえない』と『認識』した能力や、それに関する知識に限り、“消し去る”ことができる能力って訳だ。
 物心ついた頃からあった能力なんだけど、この法事国家日本国じゃあ特殊能力者なんて代物にはなかなかお目にかかれない。
 まあ、いたとしても大抵が「裏の世界」の住人だったりして、両親ともども表街道爆進中で普通に生きて多分この世で最も普通なオイラには全く関係なかった。
 そう“なかった”。過去形さ……そんなことはとうの昔の話ってわけさ…………ふっ……



 そう……あれはオイラが親元を離れて、一人暮らしを始めたばかりの頃だった……

「ウ〜〜っ、一人暮らしがこんなに辛いもんだったとは……金がなくてどうやって生活すりゃあいいんだ? 今更親に頼るわけにもいかないし――」
 あの日のオイラは、ついつい実家での生活と同じような金の使い方をしていた為、所持金が底をついてしまい途方にくれていた。
 バイトを探すでもなく、当てもなくさまよっていた。バイトといっても、それまで勉強一筋のオイラにとってはどうやって探せばいいのかってことすら判らなかった。
 今思えば、この時オイラが恥をしのんで親に助けを求めたり、何かしら仕事を見つけて金も今までとは違った使い方をしていれば……いや、もっと言えば、たとえ飢え死にしたとしても家にとどまっていれば、あの悲劇は免れていたかもしれなかったのだ。
 そう、彷徨って数分後、遂にオイラは奴と……いや、あの「悲劇」と遭遇した。
「な……なんだ? こいつ?」
 道を歩いていたオイラの目の前に、ガクランを着てバンダナを頭に巻きうつ伏せで倒れている「悲劇」が現れた。
 いき倒れか? はたまたガチンコタイマン喧嘩という名のラフファイトの敗者か? オイラの頭には様々な想像がよぎっていた。
 しかしこの時オイラは気付くべきだったんだ。これがオイラに残された、「平穏」と言う名の砦を守る最後のチャンスであったことを。
 この男が、人間の皮を被った「デビル」であったことを――
「あの……大丈夫――ですか?」
 親切心と、一種の罪悪感(見過ごしていればきっと後味の悪い思いをしたであろう。まあ例え罪悪感を覚えたとしても決して声をかけるべきじゃなかったんどけどね……)がオイラの人生に落とし穴を生み出した。
 のちにこの台詞をどれほど後悔したことか。この瞬間からオイラの人生は狂い……否、イカレ始めてしまった。
「いえ……チョッと空腹で――」
 あの瞬間をオイラは生涯忘れないだろう。あのやたらとほりの浅い、糸のように細い目をしたあの顔が上がった瞬間を…………



「いやあ、まさか飯まで食わせて貰えるなんて……本当、ありがたいねえ〜っ!」
 オイラの目の前で、奴は超高速でオイラの家に残った最後の飯を平らげていた。
 あのあと、オイラは最もやってはいけないことを犯してしまった。空腹で行き倒れていたこいつと金のない自分をダブらせてしまい、家へ上がらせて飯を出してしまったのだ。
 男は「森羅新太郎(しんらしんたろう)」と名乗り、「お礼に悩みごとを聞いてやる」と言ってきた。
 ちょうど金のなかったオイラはついつい悩みを打ち明け、バイトについての相談を始めてしまった。
 ……そう、オイラの人生の軌道を無茶苦茶にしたあの相談を――
「ふーん。……そうかそうか。金がなくて困ってるのね……」
 奴は細い目でオイラを見つめながら、そう言ってきた。
「あ……えーと、まあ……それでバイトを――」
「ああ、バイトね。……大丈夫、お前にピッタリのバイトがあるよ。」
「ほ、本当ですか!?」
 なんか飯を出した側と出された側の立場が逆転したような言葉遣いだったが、今となっては気付くのが遅すぎた……と後悔することも出来ないんだけどね。
「おう。このページにアクセスして、仕事の依頼を受けるだけだ……それじゃあな。」
 それだけ言うとあの「悲劇」は、飯の礼も言わずに帰っていった。



 以上、回想終了。
 まあそのバイトこそが「狩人」だったってわけ。
 え? 「狩人って何か?」だって? このページの一番上付近を見なさい。オイラにゃ説明する暇は無いんだってば。
 まあそれでオイラは「狩人」を始めたんだけどさ……オイラの能力なら直接危険な現場にいかずとも、他の狩人が「狩って」きた奴の能力を消すだけで報酬が入ってくるんだな、これが。
 やっぱり狩人たちにとっても軽々しく相手を殺すってことは出来ないし、かといって野放しにしたらまた同じことを繰り返すかもしれない。そこにオイラの『能力を消す能力』と来たもんだ。
 正にオイラは彼ら狩人たちが長い間待ち望んだ逸材って訳だ。
 そんな訳でオイラは今生活にも困らないし、狩人の知り合いも沢山出来てなかなか……え? 「人生がイカレたんじゃないのか? それの何処がイカレているんだ?」だって? チッチッチッチ。甘いな。まあ確かに良いバイトだったかもしれない……「奴」がいなけりゃ――



 ……で、まあ再び回想突入。
 あれはバイトを初めて暫く経った頃だった。
 いつものようにひとしきり仕事を終えたオイラに電話がかかってきた。そう遂に「悲劇」がオイラにチャージを開始したのさ。
「よお! 仕事の方はどうだい?」
 声の主は新太郎。奴とはあれ以来面識はなかったのだが、この後の展開を知らないオイラは感謝の気持ちを込めてこう言ったんだ。
「いやあその節はどうも。お陰さまで何とか生活できてますよ。ありがとうございます。」
「そうかそうか、そりゃ良かった。……ところで相談なんだがチョッと頼み事があるんだ。」
 まあいつもの能力消去の依頼だろう。と軽く考えていたオイラは、内容も聞かずに承諾した。
「おお、そうか。あぁりがとさぁ〜ん。」
 と、某芸人の真似をすると奴は電話を切った。そう……とうとう「悲劇」はオイラにクリティカルヒットしたのだった。
 ポケモンで言う、「きゅうしょにあたった!」ってやつ。
 そして受話器を置いた次の瞬間、オイラは戦場にいた。
 いや……比喩じゃなくて本当に戦場でしたっ★
 後に聞いた話によると、奴は魔術や仙術で戦う「狩人」だったらしい。そしてオイラはまんまと嵌められて、戦場へと魔術だか仙術だかによって駆り出されてしまったという訳だ。
 結局一命は取り留めたオイラではあったが、飛ばされたのは中央アジアで、これが原因で大学を留年してしまったのだ。



 そう、それこそが「悲劇」の始まり。それからオイラは「奴」に何度も強制的に駆り出された。あるときは極寒の海。あるときは灼熱の砂漠。そしてまたある時は魔物が蠢く秘境……
 そりゃあ確かに「奴」にとっちゃあなんとかなる依頼かも知れないけど、オイラにとっちゃあホント、「洒落になりませんマジで死にます」……だ。
 今まで何度も断ろうとしたが、あいつは聞いちゃいない。つまりここにきて、やっとオイラは「奴」の傍若無人ぶりを悟ったって訳だ。
 そして今日も数分前に、「奴」から「やっほー。さあパパと楽しい冒険に旅立ちまちょうかぁ〜」と電話がかかってきたのだ。

 だがしかし!

 今日こそは逃げてやるっ! ひとしきり話したら楽になりましたっ! 説明する暇がないなんて自分勝手言ってしまってスミマセンでしたっ!! もう発狂しませんっ!
 何故なら何故ならなぜならナゼナラああっ!!!! 今日は脱出経路が確保できたからっ!!!!
 オイラの住んでいる部屋はアパートの三階っ!! 即ちオイラがここから飛び降りるとは誰も予想しない(筈)っ!!!! だがしかあああしっ!!
 今日は窓の下に、何故か偶然トランポリンがっ!!!!
 ……そう、今日こそオイラはかつての栄光の日々を取り戻すのだああああああああああああっ!!!!!!!!



 さあっ! それではっ!!

 無限の宇宙へ飛びたとオオオオオオオオオオオウッ!!!!!!!!

 しゅぱっ!

 奇声を上げながら窓から外へ飛び降りたオイラは、トランポリンに向かって落ちていった。
 そして足がトランポリンに触れた瞬間――

 ふ……っ。

 オイラの姿はその場からかき消えていた。
 そして目の前に一人の男。目は糸のように細く、頭をバンダナで覆い、ガクランを着ている。その下にはアロハシャツを着込んでいる。
 かなり変な格好だ……ってあれ? コノヒトドコカデミカケタヨウナ……
「アホか? 普通怪しむだろ。トランポリンなんて。」
 ……ソウデスネ。



<第二章> 「だ〜らっだだ〜だ〜らっだだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ジャン!(←007のゲームでやられたシーンのBGMのつもり)」

「いやあああああだああああああっ!!!!」
「あ、それじゃあロスまで大人二枚。」
 オイラたちは空港にいた。あのあとオイラが気が付くと、そこは空港でオイラは口に猿ぐつわをかまされ体は人目につかない場所に縛り付けられていた。
 つまりまあ、今回もまんまと嵌められて、今現在最後の無駄な抵抗を試みてるってわけ。
「本当もう何でもしますからっ、連れてくのだけは勘弁してええええええっ!!!!」
 半べそ。っていうか全べそでおいらは叫び続けた。
 周りの人たちからの白い視線を感じるが、最早そんな事はどうでもいい。ここで食い下がってしまえば、体を縛られているオイラは遠い異国の地へと連れ去られてしまうだろう。無駄な抵抗と解っていつつもありったけの声をオイラは張り上げていた。
「静かにしろっ! 他の人のことを考えろよっ!!」
 新太郎さん。あなたのその言葉には全く説得力がありません……



 ピンポンパンポーンっ。『これより当機はロスを経由して……』
 アナウンスがオイラたちの乗っている飛行機内に響き渡る。遂にオイラは後戻りできないとこまで来――
「おいっ、あれ見ろあれっ!! 町がオモチャみたいだぜっ!!」
 うるせえ。この男を窓がわに座らせるべきじゃなかった。思いっきりはしゃいでやがる。
「ああそうですか良かったですね……」
 踏んだりけったりな状況に完全に生きる希望を失ったオイラは、感情のこもっていない声で適当に流した。
 ちなみにその声はソプラノ。今はオイラは16歳くらいの少女の姿をして、セーラー服を着ている。
 理由は新太郎さんの性癖にあった。この男はTSとかなんとかいう、「男が女になるお話」に異常なまでな欲望を燃やし、魔術が使えることをいいことに、仕事のたびにオイラを女に変えるのだ。
 もう毎度のことなので驚いたり自分に欲情することもないけど。
 ちなみに前回はレースクイーン。その前はバニーガール。更にその前はどっかの部族の女戦士。ひどい時はSMの女王様なんてのもあったね……つまり今回のはまだましな方って訳で。
「そうだなあ! それじゃあよ……」
 そんなオイラの気持ちを知ってか知らずか、新太郎さんは無邪気にはしゃぎ続けていた。
 とまあこんなやり取りを続けながらオイラ達は空の旅を過ごしていたのだが、フライトもあと半分といったところで遂に恐れていた事態が起こった。
「なあ……」
 突然意味ありげな顔で新太郎さんが呼びかけてきた。勿論その時点でその顔の意味にオイラが気付くはずもない。
「……なんすか?」
 まだ希望を失ったままのオイラはそのまま同じように受け流すつもりで答えた。後になってオイラはこの行動を呪ったくらいだったね。
 あの時止めときゃ良かった……って。
「この機内の奴等、全員女にして入れ替えちまおうぜ。」
「そうっすね……」
 ああ言っちゃったよ。もう遅いね、こりゃ駄目だ。
 まあ普通はこんなこと出来やしないから、オイラ自身予測してなかったんだけどね。
 ……だが、しかし相手は森羅新太郎。やるといったらやる男だ。オイラが自分で言った言葉の意味に気付いた時にゃあもう遅かったよ。
「おう! それじゃあ行くぜ! そーれっ!」
 そう言うと新太郎さんが右手を高く上げる……

「うおおおおおおっ!!!! なんじゃこれはあああああああっ!!??」
「うひゃあああああああああっ!!!!」
「きゃああああああああっ!!!! あなたあああああああああっ!!!!」

 黄色い悲鳴
があちこちから響き渡った。見ると機内の人間全てがうら若い女に……って華○ちゃんかい! あんたは!
 とまあそうこうしているうちに、この男の悪戯は第二段階に入った。
「うりゃあ!」
 そう叫んだかと思うとオイラの目の前が真っ暗になった。
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!」
「いやああああああああああああ!!!!」
「やめてよっ! 私の体で――」
「おおおおおっ!!!! この揉み心地……」
「い○みちゃんだっけ? 俺とレ…………」
 気が付くと、今度は何やら嫌らしい声を中心とした叫びが聞こえてくる。
「……げっ!」
 オイラはスーツ姿の女性と化した自分の体を見て一瞬驚いたが、それ以上の余裕はない。
 命を賭ける勢いで血眼になり、阿鼻叫喚と酒池肉林が入り混じった極楽地獄絵図の中「奴」を探すと――

「ぎゃはっははっはっはははははっははっははははははっはははっ!!!!!!!!」

 いた! ……って言うか、腹抱えて笑ってやがる。この悪魔……



 シュウウウウウウウウウ………… 「はあ……はあ――」
 あの後何とか元に戻して貰うよう説き伏せたオイラ(ちなみにオイラ自身はまだ女……)は精も根も尽きて、暫くの間真っ白になり蒸気を上げていた。
 飛行機は予定の進路を大幅にずれてしまったらしい。……まあ大惨事が起こらなかっただけマシなんだけどね。
「おう、ずいぶん疲れてるな。どうした?」
 テメーが無茶したからだよ……って言うか、よくそんな知らん顔で言えるなあ、あんた。
 ……と言いたいが言えないオイラは、とりあえず睨むことで気を晴らした。
「おいおいそんなに見つめるなよ。照れるだろ。」
 ピキ!
 この野郎っ。あったまキタ……っていうか何勘違いしてんだよっ。「見つめてねえよ! って言うか何で毎度毎度パートナーがオイラなんだよォ! 元弟子がいるんだからそいつに頼んでくださいよォッ!!」
 頭にきたオイラは、たまりにたまった怒りをとうとうぶちまけた。ちなみに元弟子ってのは伊藤千里って人で、オイラもプライベートのほうで付き合いがあるくらいなのだけど、これがとっても良い人でさ、なんでこんな師匠の元であんないい人が育つのか不思議でしょうがなく思ってるんだよね。
「ふっ、あんな根性のない男はもう弟子じゃねえよ。たかが貞操の危機位で…………女になっても良いじゃねえかよ。」
 千里さんの若かりし頃の苦難が映像として浮かぶようですね。

 というか千里さん、あなたは大変勇気ある・・・それでいて最も正しい判断をしましたね。

「……っていうか何で女なんですかいつもっ!? 理解できませんよっ!!!! 意味無いじゃないですかっ!!!」
 さらにオイラが怒りをぶつけると、この男、
「何だとっ!!?? テメエTSFを馬鹿にすんのかっ!?」
 切れやがった。突然
「うるせえよっ! このビチグソがっ!! 自己中なんだよっテメーはあっ!!!!」
 まあ結局オイラも切れるんだけどね。
「ああんっ!? 餓鬼が俺に意見すんじゃねえよっ!! グチョグチョのつぶれトマトにしてやろうかあああああおおうっ!?」
 なんつーか……修羅場――です。二人ともこのとき既に額どころか体中に血管が浮き上がっていたね(←気持ち悪い)。
「やれるもんならやって……」
 ゴス!
 オイラが言い返そうとしている途中に、卑怯にもコイツは右ストレートをオイラの顔面に叩き込んだ。そして更に……
「ドラララララララッララララッララララララララッラアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」
 ドスゴスガスゴスゴスガスグチャピチャズチャニチャバキボキグキ……
 嫌な音を立てながらオイラは飛行機の壁をぶち破って高度1000メートルの空の彼方へ吹っ飛ばされた……って言うか普通なら死ぬね。
 でも何故だか気を失っただけで済んだのは、多分おいらノ日頃ノ行イガ良カッタカラダト思ワレマス(半分壊れてるね、オイラ。 by天駆)。



 で、次に目を覚ますと――

 ゴスガスグチャべチャ・・・ガスガスガスガスガス・・・

 グチャグチャグチャバキボキゴスガスゴドザシュズバブチャべチャ・・・・・・

「ひゃあああああああああはっはっはっはっはっははっはっはっははは!!!! 楽しいぃいいいいいいいいいいい♪」
 えーとそのあのその…………

 凄かったね、ありゃ。




<第三章> 「天駆の日記帳」

 八月六日 天気:血の雨

 今日は原爆記念日だったような気がします。どうも最近物忘れが激しくはっきりと確信がもてません。あるあ○大辞典でやっていた、ボケ防止法を試してみようと思いました。まあともかく、この日は日本にとってもアメリカにとっても大切な日だと思います。特に、今日はアメリカで原爆投下以上の惨劇が起こったので、今までにまして深く考えるべきだと思います。
 僕は今日の朝、悪魔の罠に嵌ってしまい、行き先も仕事の内容も知らされぬまま、あの惨劇の舞台、アメリカはロスアンゼルスに連れていかれました。
 そこでは哀れな小悪党たちがついつい皆にはない能力を使ってチョッとだけ悪いことをしようとしてしまった結果、恐ろしい目にあっていました。
 彼らが動かなくなると、悪魔は満足したのか、殴るのをやめて後の一切を僕に任せて帰っていきました。
 僕は、自分の不注意で死んでしまったペットに謝るように、「ごめんね。ごめんね。」と言いながら、まだかすかに息がある彼らの能力を消していきました。今日は仕事の報酬が僕の講座に振り込まれる予定です。今回は必要最低限の金だけを引き抜き、残りは服役、入院中の彼らに送ろうと思います。


この物語はフィクション・・・です。











作者あとがき

 えーと。

 ごめんなさい。やりすぎました。行き過ぎました。頑張りました。僕を嫌わないでください。

 書いてたら残虐でブラックな干支流狩人になっちゃいました。

 えーと今回は、前回の「狩人―裏―」で千里が言っていた、「師匠」と「能力を消す狩人」について書きました。
 まず師匠の「森羅新太郎」さん。彼はもう根っからの鬼畜、ハジケ、エロ、等々です。しかし狩人としては結構謎が多く、魔術や仙術を使うという事以外あまり知られていません。彼は昔16歳にして家族を失った千里を一人前に育て上げた男で、千里同様彼自身も本家のエッジや坂上さんレベルの狩人とも噂されていますが、それも定かではありません。ちなみにルックスは何故かガクランとバンダナです。つまり変態って訳ですな。ちなみに彼はTSっ娘しか愛せない男です。本家のヨーミンみたいなTSキャラや一度TSしたキャラや、千里さんを修行時代に女にした写真を、全て家にもっています。ストーカーじゃん。
 次に「葉桜天駆(はざくらてんぐ)」ですね。普通の人です……新太郎がいなきゃ。もう普通じゃなくて不幸ですね。まあ本編にも書いてありますが、結構狩人の知り合いも多いです。っていうかこれだけかい、彼の説明。
 ちなみに今回、夢の入れ替わりと肉体変化を新ちゃんに遂行させました。やっぱあんま萌えないかも。

 しかし本当凄い事になっちゃいました……もうチョいさわやかな恋愛物を書くつもりだったんですけどねえ(大嘘)。なんだかふんだんにブラックユーモアを聞かせた外道になっちゃいました。テヘ☆
 っていうか本当もうここが干支の狩人の限界ですね。これ以上行くと続き物になっちゃいます。多分今の自分の力じゃチョッと無理です。それは。

 まあ。今回もここまで読んで頂いてありがとうございました。次回はもうチョいましなのを書けたら良いなと思います。

by午前0時42分の干支

戻る


□ 感想はこちらに □