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いやー。ビデオで「呪怨」みましたよ。怖かったですよ。特に見た日の寝る前とか。
でも今思うと白塗りの俊雄君可愛かったなあ。
ホラホラホラ〜っと♪


ほら〜TS

作:干支



「おい。本当に大丈夫なのかよ?」
「ったく〜う。今更ビビッてんのかよ?達ヤンは。」
「そうだぞ。っていうかここまで来て帰るのかよ?お前も言ってやれよ。宮路ぃ。」
「ああ・・・そうだな・・・・・・・」
「え〜?宮路まで行けっていうの〜?」
「まあな。確かに大人に見つかっても厄介かも知れないが、せっかくここまで来たんだ。それにこの時間帯にこんな所に人なんていやしないからな。」
「いや達ヤンはそういう事言ってるんじゃなくて・・・・・」
「良いな〜。お化けなんて全く信じてない奴って。」
 深夜の廃校前から数人の喋り声がする。見るとそこには中学生ほどの少年たちが集まっている。この時間帯、場所、雰囲気からみれば、彼らが肝試し目的でこの廃校前に集まったのはすぐ解る。夏休みを利用して友達同士でT県の祖母の家へ止まりに行った彼らは最終日に思い出作りとして、このお化けが出るという廃校へ肝試しへ行く事にしたという訳だ。
「う〜やっぱり帰ろうよ。大人に見つかったらやばいしさ〜。」
 ちょうど彼らが廃校の昇降口にたどり着いたとき、彼らの中で始終ビビッていた達也少年が廃校を見上げて再び言った。
 確かに深夜の廃校というのはそれで無くともおどろおどろしいものだ。ましてや幽霊が出るというのは彼にとっては絶えられない恐怖であっただろう。実際にそれが伝わったのか、他の三人も一瞬ためらうような素振りを見せたがやはりそれまでの態度をくずしたくなかったらしく無理に平静を装っていた。
「大丈夫だって!この世の中にお化けなんているはず無いだろ。」
「そうそう!それにそんなに怖いんならここで待ってりゃ良いじゃないか。まあそれもなかなか面白そうだけどな。」
「え・・・・やだよ。」
「だろ!もう行くしかないって。」
「う〜〜〜〜〜・・・・・・・・」
「確かに下手に分かれるより一緒になったほうが安全かも知れないな・・・・・何か起こった場合を考えて・・・・・・・」
 一瞬、寡黙な雰囲気の少年宮路の言葉に彼以外全員がビくっと体を震わした。やはり強がっていても内心かなりビビッテいるようであった。
「はは!ば、馬鹿だなあ!こんな平和な日本でそんな事起こるはず無いだろ!」
「そうそう!!大丈夫だって!うん!大丈夫大丈夫!」
 そんな感じで彼らは校舎の中に入っていった。


 校舎の中は掃除をする人間がいない為に、まるで白い絨毯が敷き詰められているかのような有様であった。また一階の床などにはところどころから竹や雑草が生えていた。更に窓は全てはずされ、そこから来る風のせいでギイギイなるを扉の音を聞くたびに彼らは小さく飛び上がっていた。懐中電灯片手に彼らは始終押し黙っていた。やはりこの校舎の中で騒ぐのは気が引けたのだろう。だが行けども行けども何も出ず、だんだんと出口が近づくに連れて少しづつ彼らの気持ちが晴れていったのだろう。口数も増えていった。そして昇降口のトイレ前まで来た時彼らの中のリーダー的存在である力(ちから)がこらえきれないと言った感じで笑い出した。
「あっはっはっはっはっはっは!」
「な・・・なんだよチイちゃん!脅かすなよ!」
 突然の大声にびっくりしたのか達也がその声に答えた。
「いやあ、ごめんごめん!だってさ、爺ちゃんなんかあそこにゃ絶対行くなとか何とか言ってたのによ!何にも出ねえんだもん!笑っちゃうよな!」
「そうだな。まあ確かに。」
 力と十年来の付き合いの哲也少年がその声に安心したのか同調した。
「確かに幽霊は出なかったしね。」
「そうだよそうだよ!幽霊どころかネズミの一匹も出ないんだもんな。物足りなくなっちまうよ!」
「うんうん。それに大人にも見つからなかったしね。」
 ゴールを目前にして彼らの恐怖心はすっかり消え去り、さっきまであれほど怖がっていたのに三人は口々に言いたいことを言っていた。
 しかし・・・・・・・
「なあ?なんか聞こえないか?」
 ひとり先程の会話には加わらず、いぶかしげな顔をしていた宮路が呟いた。
「ハハ!何言ってんだ。こんな所で『お化けが居るう・・・・』なんて言ったって怖くねえんだよ!」
「そうだよ!場所考えて言えって!だませないぜそんなんじゃ。」
「うんうん。そうだよ。」
「いや。本当だって・・・・・ホラあそこ・・・・・・」
 三人の反論を否定した宮路がトイレを指差すと、全員の視線がそこに集まる。
「な・・・・なに言ってるんだよ。宮路何にも聞こえないぜ。」
「そうだぜ騙そうたってそうはいかないぜ。」
 しばらくの間をおいて哲也少年が言った言葉に力少年は同調し、達也少年は猛烈に首を縦に振っていた。三人は大して驚きも怖がりもせず、安心ムードで居た。
 だが次の瞬間!
ギイイイイ・・・・・・・・・
 さびたトイレの扉が開く音に瞬間的にその場の空気が凍りついた。
「おい・・宮・・・・・」
 そして何とかしてその凍りついた空気を溶かそうと、力が宮路に呼びかけようとしたそのとき・・・・・・・
「うわあああああ!!止めてくれ!!」
 突然宮路が狂ったように喚き始め手で空を書き始めた。
 彼らはパニックに陥った。だがパニックの原因は宮路の叫びではなかった。彼の姿が全員をパニックに陥れていた。

ゴキ!ゴキ!ゴキ!ゴキ!

 骨が折れるような凄まじい音を立てながら宮路の体格は変化していた。その有様はまるで何者かによって体の形を無理矢理変えられているようだった。だが、異変はそれだけでは無かった。まるで産婦の羊水が破裂したかのごとく彼の体全体から大量の液体が流れ出てていき、髪の毛は異様なほど伸びていき、さらにそこからは大量のふけが雪のように床に降り積もっていった。突然彼が体中をかきむしると、泥のような垢がぼろぼろと降り積もったふけの上に落ちた。しかしその変化も暫くすると落ち着いた。が、「ドサッ」と音を立てて倒れた彼の姿はまるで餓死したかのようにがりがりにやせ細り、しかもどう見えも女の様な体つきになり髪の毛がばらばらと床に広がっていた。
「し・・・死んでる・・・・・」
 一瞬の沈黙の後、哲也が言った。
「に・逃げろ―――――――!!!!!!!!」
 力の号令いっか、三人は一目散に逃げ出した。
「ひいいいいいいいい!!!!!!!!」
 目をつぶって涙を流しながら走る達也は聞いた。宮路と同じような悲鳴をあげ、宮路と同じような凄まじい音を立てて倒れていく力と哲也の音を。もう彼には何も考えられなかった。そして遂に彼の手を何者かが掴み、後ろに振り向かせた。
「うわあああああああああ・・・・・・・・お・・・お前は・・・・・・・・・・・」

ゴキゴキゴキゴキゴキゴキ!!

 深夜の廃校に凄まじい音が響いた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「これでわしの話は終りじゃ。彼らは知らなかったんじゃな。この学校でな、昔猟奇殺人があった事を。少年たちの男性器を切り取るという。多分彼らを襲ったのは殺された少年たちなんじゃろうな。」
 ミーンミンミンミンミンミン・・・・・・・・
 遠くから蝉の鳴き声が聞こえる。そこはなかなかの広さを持つ和室だった。そこには小学生くらいの少年少女がたくさん集められて、一人の老婆の話す話に聞き入っていた。中には懸命に耳を抑えていたり、泣いてしまっている子もいる。全員が恐怖やスリルに没頭し誰もしゃべろうとしない。だが暫くすると一人の少年が口を開いた。
「怖かったぁ。でもこれって本当にあった話なのかなあ?」
 彼は考え込むように短い腕を組んだ。
「バッカ。そんな筈無いだろ。その場に居た奴等は皆死んじゃったんだから。」
 と、すぐさま隣にいた少年に切り返される。
「そっか・・・・・ん?でも待てよ?達也は死んだとははっきりとは・・・・・」
「あっそ。そう思うんだったら聞いてみたらぁ?」
「あ。またそうやって言う。じゃあ言われたとおりにしてやるよ。」
 そう言うと少年はいきり立って老婆の方を向いた。
「お婆さん。最後の少年の達也はどうなったの?」
 それを聞いた老婆はなんともいえぬ不思議な表情で近くにあった麦茶を飲み干した。彼らのやり取りを聞いていた少年少女たちはその一挙手一投足に集中していた。老婆はコップを盆に置くと全員を見回した。
「ここに居るワイ。」


  遠くで風鈴が鳴っていた。


〈終〉


〈あああああとゥゥゥゥゥぐわあああきいいいいいいいい〉
 いえーい!執筆スピード自己新記録(2時間)!!やった―い!!!
いやーーーーー。本当凄いの書いちゃったのら。どう怖かった?怖かった?
う〜〜〜〜〜ん!ホラ―TSかあ。夏だしねえ。これを期に新たなジャンル「ホラーTS」を・・・・・・・・・

すいません。調子に乗りすぎました。
まあ上の事は無かった事にしてと(どうか見逃してくだせえ)。
今回は干支の作品「ほら〜TS」をお読み頂きありがとうございました。前書き(というのだろうか)にも書きましたが「呪怨」に即発されて書きました(見てない人はビデオ屋へGO)。どうでしょうか少しは涼しくなっていただけたでしょうか。
今回はとりあえずあんまり見られないTSってことで書いて見ました。ってもう怖い話系はBAFさんが書いちゃったんですが(←BAFさん勝手に名前出しちゃってゴメンナサイ)。一応納涼ToSi伝説とは違った創作系の怖いお話にしたつもりなのですが。どうでしょうか?涼しくなったでしょうか。とりあえず今回は見所(というか何と言うか)として怖いTSを考えました。いろいろ考えた結果現実的な肉体変化にたどり着きました。まず肉体を男から女にするというのは、肉体改造のための急激な新陳代謝を必要とすると考えたりしちゃた(干支は化学の成績が悪くとてもこんな事書けたもんじゃないのに無理して書いちゃいました。この筋の話にお詳しい方はどこかおかしな所を見つけても超常現象だとしてどうかご了承、ご理解ください。)結果あんな風にふけだの垢だのバーバー出させました。更にそれには栄養が必要だろうってことで餓死させました(鬼畜)。まあ。そんなこんなで出来上がった訳ですが。どうも最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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