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 短編です〜。
 あーこの場合はヨーミンより蘇芳の方が異常なのかなぁ


狩人 - 改造少女夜這いをかける -
作:DEKOI



 この世には人知のしれないものが『ある』。
 霊といわれるものが。化物といわれるものが。魑魅魍魎といわれるものが。悪魔といわれるものが。神と呼ばれるものが。
 また魔法といわれるものが、魔法としか思えないほど進んだ科学が。
 
  それは確かに『ある』のだ。
 「それら」は人間の前に殆ど現れない。だが人間に「彼ら」が牙むいた時、人間に太刀打ちできる術はない。
 だが、「それら」を「狩る」事を目的とした「者」もまた、確かに『いる』のだ。

 その事知る者は、彼等を尊敬と畏怖をこめて「狩人」と呼ぶ。
 だが上記の事はこれからの話に全く関係はない。
 

(( 出撃 ))
 
 俺の本来の名前は井上 良樹。だが今はゆえあって井上 佳枝と名乗っている。
 俺は「狩人」だ。「狩人」とは平たく言えば怪奇現象専門の仕事人だといえばいいだろうか。
 外道なる存在の卑劣なる罠にかかり、邪悪な手術をうけたせいで俺の身体は正義の美少女戦士になってしまった。
 ・・・・・・
 あーよーするに親父に強引に言いくるまれて変な手術を受けたら女の子になっちゃった程度の認識でいいです。
 さてそんな俺だがその妙な改造手術を受けたせいでどーも乙女チック人格がひょこひょこ表にでるようになってしまっていた。
 そしてある殿方を『好き』になってしまったようなのだ。心の底から。
 当初、俺は否定に否定しまくった。だって、その事を認めたら『男』だって事を根底から否定するような気がしたからだ。
 しかし、俺と同じように男から女になるという行為を受けた女性(俺より数十段は奇麗な人、すっっっっっっっっっっっっっげい悔しい)と出会い、その人の思いを聞いて俺は今の自分と向き合う覚悟を決めた。
 そして俺はあの人・・・・坂上 蘇芳さんが『好き』だという気持ちを受け入れる事にしたのだ。
 もうここまで開き直ったからには恋心ロードを爆進する事に決定。邪魔する奴は全てぶっ殺す。
 そして今日、蘇芳さんが家に泊まるという。これを運命と言わずしてなんと言うべきか。
 誰だ巣にかかった非力な蝶を狙う蜘蛛みたいって言ったのは。
 そー言う訳で今夜! 俺はあの人に夜這いをかける事にしたのだ!
 ・・・・えーっと女が男に夜這いってやっぱ変かなぁ。いやいや、気にしたらお終いだ、レッツゴー!
 
 俺は自室で夜這いの準備をしていた。ちなみにポケットは連れて行かない。だってアイツ親父と連絡を常に取り合っているらしいんだもん。今夜の事バレたらちょっとイヤン。
 ついでだから言っとくけどポケットとは俺専用の親父特製のサポートロボット。外見は黒い鉄球に短い手足がくっついた物。外見以上の武器を常に内部に格納しており、俺の状況に合わせて武器を提供してくれる自我を持ったかなり優秀なロボットだ。その他にもなにやら怪しげな機能がゴテゴテついている、ようだ。俺も全然把握できていないんだよなー。本当、どんな機能がついているんだアイツ。
 現在は深夜の2時。絶好の夜這いターイム。あの人が一階のリビングで休んでいるのは確認済み。さあ俺の熱い恋心をあのお方に叩き込む時! そして今日、俺は本物の『女』になるんだ!
 アアン、あの人のあそこって大きそう☆ でもテクニックはそんなに上手くないんじゃないかな♪ アタシの(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)(ピー)になっちゃうかも(はぁと)
 さぁいくぞ! 俺は夜這いルックに身を包んで部屋に出ようとした。
 その時ふと、俺は部屋に置いてある鏡台に目が向いた。
 
 全力で脱力。
 
 えーーーーーーっと。何、今の俺の格好。ホッカムリに右手にティッシュ箱、ピンク色のTシャツを上に着て下は赤いショーツのみ。すっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっげぇ怪しい格好。はっきり言って家の人に見られたら速攻で精神病院に連れて行かれる。絶対、間違いなく。こんな格好見られたら百年の恋の炎も瞬時に消え去りそうだ。
 だが気にしてはならない。今日の俺はいつもと覚悟が違う。今日を逃したらこんな絶好な機会は二度とやってこないだろう。獲物がすぐ側にいてライバルのあの女が明日学校に用事があるからと言って家にいない。まさしく運命の神様が俺の為に用意してくれたらぶらぶたーいむ。これを逃したら女がすたるぜ。
 俺は気合を入れ直すと、できる限り鏡を見ないようにしながら部屋を出て行くのであった。
 
(( 行く手を阻む悪魔の罠 ))
 
 もしかしたら今日の機会は悪魔が俺を陥れる為に用意した罠だったのでは。後々考えるとそんな気がしないでもない。
 第一の罠。それは部屋を出てすぐに出現した。
 俺は抜き足差し足忍び足で廊下を歩いた。そんな細心の行為をしている時に限って邪魔って入るんだよなぁとか軽口を心の中で呟いていると、
 
 ガチャ
 
 後ろでそんな音がした。どー考えてもドアが開く音。
 全身を冷や汗が濡らす。頭の芯から何かが引いていく音が聞こえてきた。
「お、御姉様?」
 そんな声が俺の後ろから聞こえてきた。
 よりによって未来ちゃん????? 嘘ぉ? 貴方は夜トイレにいく子じゃなかった筈でしょう? なんで今晩に限って起きてくるのぉ???
「御姉様その格好は・・・?」
 俺はギギギと音を軋ませながら首を後ろに向けた。そこには目を丸くしながら呆然と俺を見つめている未来ちゃんが立っていた。
「あ、あラ未来ちャん、こンバんわ。」
 俺は目に見えなくてもわかるくらいぎごちない笑みを浮かべた。
「お・・・御姉様・・・ふぅ。」
 あ、気絶しちゃった。ちょっと御姉様のぎごちないとはいえ笑顔を見て気絶するとはどーゆう了見よ。
 と、一瞬思ったが、考えてみりゃ俺って今ほっかむりかぶって下はショーツのみでいるんだっけ。そりゃ気も遠くなりたくなるはな。
 この子って純情なのよねー。トラウマにならなければいいんだけど。・・・・ならん方が無理かも・・・・・。
 俺は未来ちゃんを寝床まで運ぶと軽くホッペタにキスをした。だってこの子の寝顔すっごく可愛いんだもん。ただ寝言で「御姉様、やめてそんな格好で奇声あげながら踊らないで」って言ってたけどどーゆー夢を見てんだよこの子は。とりあえずその事は棚上げしておいて、俺はその場を後にした。
 
 白熱灯もつけないで俺は慎重に階段を降りていた。音を出来る限りたてないように慎重に。
 ところが第二の罠が俺を待ち構えていたのであった。
 
 ジャー、ゴボゴボゴボ、ガチャン、バタン、スタスタスタ・・・・
 
 ・・・・トイレの流れる音にドアが開いて閉まる音? そして足音がこっちに近づいてくる
 うおぉぉぉぉぉちょっと待て。この足音からすると恐らく栄治だろう。ただでさえ未来ちゃんにこの格好を見られただけでも精神的ダメージがでかいのにお前にも見られたら。
 階段の電灯がついた。下には・・・・あ、やっぱり栄治君が・い・・ま・・す・・ねぇ・・・・。
「お姉さん? なにその格好。」
 どう説明しろってんだよこの格好の事。俺は完全に硬直していた。もはや固まりまくった笑みを声もあげずに浮かべる事しかできなかった。
 えーっとどうしよう。『これからお姉さんは蘇芳さんにアタックするの、応援してね☆』とか言おうしたが言えるかそんな事。
 とか考えているうちに栄治は階段を登ってきていた。
 俺より上の段まであがると、俺の肩にポンっと手を置いた。そして優しい、もう今まで見ただけでも一番優しい笑顔を俺に向けて浮かべた。
「大丈夫だよお姉さん。僕はいつでもお姉さんの味方だからね。」
 栄治は言いたい事を言い終わったのかそそくさと上に行ってしまった。
 俺は打ちのめされていた。もう嫌だ。このままこの世から消え去ってしまいたい。全身全霊で鬱状態に落ち込んでいた。つうか嫌すぎるうぅぅぅぅ。弟と妹にこんなみだれた(キ○ガイ的な)格好を見せる事になろうとは。神様、本当にいたらちょっと呪っていいですか?
 だが・・・だが! 俺は今晩の機会を逃す訳にはいかない。こんな絶好なチャンスを逃す訳にはいかないのだ。弟と妹から絶交されるかもとチラッと思ったがとりあえず無視。俺はわずかな希望にしがみついて気持ちを奮い立たせると階段をゆっくりと降りていった。
 
 一階につき、俺はリビングに向けて慎重に歩を進めた。そこで最後の罠が待ち受けていた。
「うふふふふ、ヨーミン様、何をしているのですか。」
 ・・・・・・・・・・・・
「ナ、何デココニポケット君ガイルノカナァ?」
 発音が思いっきりおかしくなりながらも俺はその物体に質問を投げかけた。
 心の中で最悪な事を考えていた。頼む、どうか自走モードで動いていてくれ、こんな格好してるの親父にばれたらそれをネタにどんな事をされるか、
「マスターとの視覚共有モードのテスト動作中でございますです。」
 ・・・・・・・・・・・・
 あ、チョウチョさん、チョウチョさんが飛んでるぅ。うふ、うふふふふふふ。
「マスター曰く、『年頃の娘が何て格好してるんでちゅか』だそうです。」
 ・・・・・・・・・・・・
 わぁ、妖精さんも飛んでるわぁ。あははははははははは。
「うふふふふふ、ヨーミン様、現実逃避している場合ではないとポケットは思うですよ。」
 ああ、そうだよ畜生。その通りだよ。
 これで家族全員に夜這いルックを見られたのか・・・・・。
 なんで俺、部屋で脱力した時に着替えなかったのかなぁ・・・・・。
 後悔先に立たずって本当なんだなぁ・・・・・。
 どうしよう、この家族内での俺の立場。完全にヒラエルギー(でよかったっけ?)は底まで叩き落とされただろうなぁ・・・・・。
「マスターからの伝言です。『蘇芳さんにアタックするんでちゅね? だったら頑張るでちゅよ』だそうです。」
 ありがとうお父さま。なんて理解力のあるお方だったのかしら。始めて尊敬しましたわ。
「ありがとう、父さん。俺、今日『女』になってくるよ!」
 俺はガッツポーズを取ると開き直ってリビングに堂々と歩き出した。
 だが後ろからこんな声が聞こえてきたよーな気がした。
「マスター曰く『あの人は多分すっごいニブチンだから多分篭絡できないと思うんでちゅがねぇ・・・』だそうです。」
 
(( 気付いて私の乙女心 ))
 
 ついに俺はリビングの前に来た。ついに、ついにだ。
 このドアの向こうにあの御方が待っている。ここに来て俺の足がガクガク震える。いいのか、本当にいいのかと心の中の『男』の部分が語りかけてくる。今ならば引き返せる。そう言っている。
 だがここまで来るまでの間、俺は家族的信用関係を完全に捨てまくってきた。あそこまでボロクソになって後が引けるか。せっかくの大チャンス、逃がしてたまるか。俺は心の中で気を奮い起こした。
 さあ行くぞ、俺はドアのノブに手をかけようとした。
 いや待て本当にいいのか? これから俺がやろうとしているのは(ピー)って事だぞ? 痛くないのかなぁ、それ以上に怖いなぁ。あんな事って保健体育でしか知らないぞ。友達の中にはもうすませた人がいるけどやっぱり最初は辛かったっていうし、やっぱり今夜は引き返して・・・・。
 いや駄目だ。こんなビックチャンスを逃がす訳には行かないし第一ここまでの俺の苦労を考えれば後に引く訳には行かない。人間、未知なる領域に踏み込む勇気がなくては先に進む事なんて、できはしないんだ。
 さあ行くぞ。再び俺はそう決断してドアのノブに手をかけようとした。
 ・・・・・だけどやっぱり怖いなぁ。拒否されたらどうしよう。『君なんて趣味じゃない』とか言われたらやっぱりショックだし、第一こんな変態ルックをした女なんて普通は誰だって拒否するよなぁ。やっぱりここは引き返した方が・・・・
 とか考えているると。
「佳枝君。どうしたんだい、そんな所に突っ立っていて。入るんならはいりなよ。」
 蘇芳さんの声が聞こえてきた。
 うおぉぉぉぉぉ、気付かれていたあぁぁぁぁぁ。
「は、はい、失礼します。」
 もう腹はくくった。いくぞ! 禁断の性の世界へ。
 俺はドアのノブに手をかけた。そして力一杯ドアを開いた。
 
 蘇芳さんはリビングのソファーに座っていた。ノートPCを開いていたようだ。俺の方を見ている。その目は丸くなっている。どうやら驚いているようだ。
 そりゃまーほっかむりかぶって、パンツ一丁、しかも手にはティッシュ箱を抱えている女なんて普通はいないわなー。つうか何故着替えなかった、俺。
 さあこの格好を見て蘇芳さんはどう反応するか。俺の意図を汲み取ってくれるかそれとも拒否するか・・・・。
「今夜は熱いのかい? そんな格好するほど。」
 そうきましたか、貴方様は。つうかこんな変な格好しているのを見てそんな反応するか普通。まあそういった抜けている所も素敵なんだけど。
「え、ええそうなんです。あのぅ、実はお話したい事があるんですけど。」
 俺はほっかむりを取ると頬を赤らめて手を前で組んでモジモジしてみせた。できる限り自分が可愛い子である事をあぴーるする為だ。
 名ずけてぶりっ子モード攻撃。何人かの男の前でやってみたが結構攻撃力は高いようだ。
「いいよ、なにか相談毎でもあるのかな?」
 うーむ、全然効いてないような気がする。だがここまで来たのだ。挫けてはいけない。
 俺は内股で静々と歩いた。そして蘇芳さんの横に座った。蘇芳さんはびっくりしているようだ。まぁこんな格好した女の子が横に座ったんだ。何をしたいのか薄々気付くだ
「そこに座るのかい? 対面に座った方が話しやすいと思うのだが。」
 気付いてねぇよ、この御方。そういえばあの女も『すっごいニブチン』って言ってたっけ。しかしこんな格好した女が横に座って欲情しないんかい、この人は。スイトックやなー。
「あのぅ、実は・・・・」
 俺は蘇芳さんの腕によりかかった。心臓がドキドキしている。頬が真っ赤だ。ここまで緊張する事なんて始めてだ。
 ここまですればいくらなんでも気付くだ
「うん? 顔が赤いよ? どうやらふらついているようだし風邪でもひいたのかい?」
 いやあぁぁぁぁぁぁ。この人気付かないよおぉぉぉぉぉぉ。
 ちょっとぉ女がここまで勇気を振り絞ってアピールしているのに何で気付いてくれないのぉぉぉぉ。もしかして俺に色気がないって事をぉ? そりゃ確かに胸は全っ然ないけどさあ。でもこんな格好した女が男に擦り寄ってきているんだよ? 普通押し倒したりくらいしてもいいでしょう??
 だがこれくらいで効果がないのなら仕方ない。さらなるアピールをするのみ!
 俺は蘇芳さんの手を取った。そして俺の胸に手を持って行くと触れさせた。そして蘇芳さんの目をまっすぐに見詰めるとにっこりと笑った。
 さあどうだ。これで撃沈しない筈が
「心臓が高鳴っているね。」
 そうそう。やっと俺の気持ちがわかって
「やっぱり風邪かな。もっと厚着をした方がいいよ。」
 何でそうなるの。
 うおおおおおおおおお、この人すっげえ色恋沙汰に鈍いのかぁ。ここまで、ここまでアピールしても全然、気持ちが伝わらないとは。
 ええい、仕方ない。こうなりゃ直接思いを伝えるのみ!
「あの蘇芳さん・・・・。」
 俺は頬を赤らめて目に涙を浮かべながら蘇芳さんを見つめた。蘇芳さんも少し興味を持ってくれたようだ。
「うん、どうかしたのかい?」
「ワタシ、蘇芳さんの事・・・・・」
 心臓が信じられない速度で脈うっている。体温が100度はいってるんじゃないかってくらい熱く感じる。身体が小刻みに震えているのがわかる。喉がカラカラに渇いている。
 次の言葉を言わなければならない。その言葉をいえばいくらこの人でも俺の気持ちが伝わる筈。俺は人生史上最大の勇気を振り絞ってその言葉を口に出した。
「蘇芳さんの事・・・・す、す、好きなんです。」
「はい? ススキ?」
 
 すすき 【薄/芒】
 
 イネ科の大形多年草。山野の荒地に群生する。葉は叢生(そうせい)し、長い線形で縁がざらつく。秋、約1.5メートルの花茎を出し、尾花(おばな)といわれる花穂をつける。花穂には多数の細長い枝があって、白色または帯紫色の長毛のある小穂がつく。古くは葉で屋根をふいた。十五夜の月見に飾る。秋の七草の一。カヤ。[季]秋。
 
 何で通じてくれないのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!???
 
 嘘ぉ? ここまで、ここまで、ここまで勇気を振り絞ったのにいぃぃぃぃぃ!! 俺は本気で泣きたくなってきた。つうか泣き出した。もう今までのお淑やかな雰囲気を振り払って蘇芳さんの胸をポカポカ殴った。
「なんでよおぉぉぉぉ! ワタシは貴方の事が好きだって言ったんですぅ!!」
「私の事がススキってどういう意味なんですか?」
 心底不思議そうに聞いてくる蘇芳さん。うわあぁぁぁぁぁん。何で他の事に関しては鋭いのに色恋沙汰になったとたんこんなに鈍くなっちゃうのおぉぉぉぉぉ???
 もう怒ったんだから。こうなったら既成事実を作ってやる! 俺は服を脱ぎ出した。全裸になって押し倒して(ピー)してやるんだから!
 そうしていると電話の着信音がなりだした。蘇芳さんの携帯にメールが入ったようだ。
 蘇芳さんが携帯を確認している。だけど、んな事は今の俺には関係ない。俺は服を脱ぎ捨てまくっていた。
 すると蘇芳さんの顔に驚きの表情が浮んだ。あ、やっと気がついてくれた?
「佳枝君。メールで『ティンクル・ピクシー』のエッジさんから連絡があってね、あの件について話したい事があるそうなんだ。すまないがお父さんに出かけるって言っておいてくれないかい?」
 そっちですかあぁ!!??そっちなんてどーでもいいんですぅ、俺の気持ちを受け取って下さ
「それからいくら熱いからといっても人前で服を脱ぐのはよくないと思うよ。それじゃあ、身体にきをつけてね。」
 蘇芳さんはそう言うとさっさと立ち上がってドアの向こうに行ってしまった。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 嘘。告白したのに。こんな格好したのに。何でえぇぇぇぇぇ?
 ああああああ、エッジって奴! お前さえいなければ俺の気持ちを伝える事ができたはずなのにいぃぃぃぃ!こんなタイミングで連絡をあの人にいれるだなんて俺の恋路をそんなに邪魔したいのおぉぉぉ?
 ふんだ! 俺は負けないんだから! 絶っっっっっっっっっっ対あの人を振り向かせてやるんだからね! ここまでやったんだから今度こそあの人と最後までいってやるんだから!
 
 俺は握り拳を作りながらそう誓うのであった。



 <あとがき>という名の戯れ言
 
 こんにちわ、DEKOIです。
 
 今回は短編をお届けします。
 
 恋に恋する乙女、ヨーミンが思いを寄せる男に気持ちを伝える甘いラブ・ストーリーです。だったはずでした。だけどなんだかなー。
 
 相変わらずヨーミン超絶不幸ですねぇ。つうか蘇芳鈍すぎだろう。エッジも深夜に連絡入れんなよ。
 
 でもヨーミンって結構強い子なのかもしれませんね。ここまでされたら普通は逃げだすぞ。
 
 えーこんな風な三角関係が蘇芳とヨーミンとクロードの間では続く予定です。
 
 問題なのは男が2人の女の気持ちに全っ然気付いていないって事なんでしょうが・・・・。いつ、どっちのに気付くんだ? あいつ。
 
 それではここらで筆を置かせてもらいます。またお会いしましょう。
 
 by DEKOI


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