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今回はテキーラ1本(1.8リットル)開けた状態で書いてみました。
ひゃっほうテフテフさんがとんでる〜(マジデ)


狩人 - 人格 -
作:DEKOI



 この世には人知のしれないものが『ある』。
 霊といわれるものが。化物といわれるものが。魑魅魍魎といわれるものが。悪魔といわれるものが。神と呼ばれるものが。
 また魔法といわれるものが、魔法としか思えないほど進んだ科学が。

 それは確かに『ある』のだ。
 「それら」は人間の前に殆ど現れない。だが人間に「彼ら」が牙むいた時、人間に太刀打ちできる術はない。
 だが、「それら」を「狩る」事を目的とした「者」もまた、確かに『いる』のだ。

 その事知る者は、彼等を尊敬と畏怖をこめて「狩人」と呼ぶ。




 僕の中に女性がいる。
 
 ある日気がついてみると洗面台に口紅があった。
 酔った時に拾ってきたのかと思ってその時は気にしなかった。
 
 次の日には化粧水があった。
 日に日に洗面台に化粧道具は増えていった。
 
 ある朝気付いてみるとワンピースが1つ、ハンガーに吊るされた状態で窓際にかかっていた。
 次の日の朝には1本のスカートがかかっていた。
 
「お届け物でーす。」
 ある日いきなり1個の洋服棚が送られてきた。
 名義は僕だった。お金もいつの間にか振り込まれていた。
 
 洋服棚の中身は日に日につまっていった。
 スカート、ワンピース、ブラジャー、ショーツ、ストッキング、ガーターetc.、etc.。
 それらは全て女性の服だった。
 靴棚にもハイヒール等の女性物の靴が増えていった。
 
 部屋の内装も少しずつ変わっていった。
 カーテンがフリルのついた物に変わった。
 いつの間にかベットに熊の人形が置いてあった
 可愛らしい飾りのついたスリッパが床に置かれた。
 
 今の僕の部屋は女性の部屋に変わっていた。
 気のせいかちょっと少女趣味が入ってる気がする。
 
 僕の知らない間に、部屋は変わっていった。
 
 
 僕の中に女性がいる。
 
 それに気がついたのは1週間前だった。
 日中ふと気が遠くなると次の日の朝になる事が増えてきた。
 計算してみると僕は1日8時間しか起きていなかった。
 次の日は7時間半だった。
 段々僕が『僕』でいる時間が減ってきている。
 怖くなった僕は少女趣味の部屋に閉じこもるようになった。
 
 君は誰なんだ。
 僕はノートを買ってきてそう書くとテーブルの部屋に広げた。
 僕の中の女性に読ませる為に。
 次の日の朝、返事があった。
 ごめんなさい。
 そう書いてあった。奇麗な、女性の文字だった。
 私はあなた。
 私は貴方のペルソナなの。
 私はちょっと外にでたかっただけだった。
 最初は1時間ぐらい外にでれるだけたっだの。
 なのにいつの間にか私の方が外に出てる時間が多くなってしまった。
 あと2週間程であなたと私は完全に入れ替わってしまう。

 
 その日から僕と「彼女」との交換日記は始まった。
 
 冗談じゃない。何とかしてくれ。
 無理なの、私だって何とかしようとしたけど、どうしても無理なの。
 君は僕を乗っ取ろうとしてるんじゃないのか。
 そんな訳ないわ、だって私は
 そこで何故か文章が切れていた。しばらく後に
 ごめんなさい
 と書いてあった。その文字は水でにじんでいた。
 
 このまま悩んでだってしょうがない。もしも僕をのっとるつもりが無いのなら何か手段を考えてくれ。
 わかったわ。必ずあなたを救ってみせる。
 
 僕はいついれ変わるかどうかわからないので部屋のインターネットで検索を続けた。
 もう『僕』でいられる時間が1時間を切った日に、ある提示版でその書き込みを見つけた。
 それはある特殊な「仕事人」についての書き込みだった。
 僕は一縷の望みをかけてその「仕事人」にむけてメールをだした。
 「彼女」にその事を伝えようとした。
 その時僕は今までで一番大きな目眩を感じた。
 駄目だ僕が消えていく・・・・・。
 
 
 あたしは目を覚ました。
 長い髪が鬱陶しい。今度切りに行こうかな。
 そんな事をボーッと思った。そしたら気がついた。
 「彼」が感じられない。今までドンドン弱くなってきているけど、確かに感じられた「彼」が。
 間に合わなかったんだ。あたしは完全に乗っ取ってしまったんだ。
 自然に涙がこぼれてきた。
 あたしは「彼」が好きだった。
 「彼」にあたしの存在にきずいて欲しくて外に出る事を望んだんだ。
 最初に外に出た時は気持ちよくて。だからちょっと「彼」のお金で服とか買っちゃったんだけど。
 段々「あたし」が外に出てくる時間が増えてきて。
 そのうち「彼」とあたしがでている時間が一緒になっておかしいなと思ったんだ。
 そしたらあたしが外にでてる時間が「彼」よりも増えてきたんだ。
 あたしは怖くなってきた。このままでは「彼」が消えてしまうのではないかと。
 そしたら「彼」があたしに声をかけてきた。
 うれしかった。でもこのままじゃ「彼」が消えてしまう。
 「彼」に乗っ取るつもりかと罵られた時は本気で悲しかった。
 「彼」がこんなに好きなのに。そんな事、あたしがする筈ないじゃない。
 あたしは「彼」が好きだ。でももう「彼」は外にでてこれない。
 あたしはいつの間にか泣きじゃくっていた。
 
 
 ピンポーン
 
 あたしが「彼」を乗っ取ってから5日たったある日、インターホンが鳴った。
「はーい」
 あたしはドアの前に立った。もしかして「彼」の知り合いかもしれない。あたしは緊張した。
「狩りをする者がきました。」
 ドアの向こうからテノールとバスの丁度中間くらいの声が聞こえてきた。
 ? どういう意味だろう?あたしはドアを思わず開けていた。
 そこには黒ぶち眼鏡をかけた長髪で細面な男性が立っていた。
「どうやらもう既に乗っ取られているようですね。」
 ! 何故この人はその事を知ってるの?
「時間が惜しいので術式に入らせてもらうよ。」
 そういうとその男はあたしの額に何か張りつけた。
 その途端全く動きが取れなくなってしまった。何?何が起こっているの?声も出せない。
 男は懐からメスを取り出した。
 そしてあたしの額目がけてメスを振り下ろした・・・・。
 
 
 ふと気がつくと僕は玄関に立っていた。
「ハクション」
 肌寒い。一体どうしたのかと思うと何故か僕はすっぽんぽんで立っていた。
 ふと気がつくと目の前に1人の女性が倒れていた。すごい美人。僕はこんな奇麗な女の人見た事ない。その女性はすやすやと寝入っていた。
 何だ?一体何がどうなっているんだ?
「気がついたようだね。」
 僕の後ろから声が聞こえてきた。振り向いてみると長髪で細面の男の人が立っていた。
「あなた一体だれですか?」
「その前に服でも着てきたらどうだね?」
 彼は呆れたようにそう言った。そりゃそうだ。
 僕は前を隠しながらリビングに急いで向かった。何故か僕の服がゴミ袋の中に突っ込まれていた。あわてて服を取り出して着替え始める。
「で、あなた一体誰ですか?」
 僕は着替えながらそう訊ねた。
「あなたが雇った「狩人」ですよ。」
 彼はそう答えてくれた。そうか。あのメールはちゃんと届いたんだ。
「あなたをあなたの中のペルソナが乗っ取ろうとしていたそうだからね。だがメールを見たところあなたには既に主導権はなくなっていたようだったのでね。」
 僕は着替え終わって玄関に向かった。彼は眼鏡を押し上げながら続けた。
「ですから霊木で作った別の身体にあなたの人格を移そうと思いましてね。いや、上手くいってよかった。」
「えっ、じゃあ僕の身体は木なんですか?」
 そういえば何となく動きがぎごちない。
「最初の2,3日は動き辛いでしょうがそのうちあなたの霊魂に反応して通常の肉体になりますよ。ま、1週間ほど我慢してください。」
 「狩人」さんはそう言いながら微笑んだ。まあ大丈夫と言うならら大丈夫なんだろうけど・・・。
「ええっと、彼女はもしかして・・・?」
「彼女はあなたを乗っ取ろうとしたあなたのペルソナです。」
 へえ、そうなんだ。僕の中にこんな美人の人格があったなんてびっくりしちゃうな。
「彼女をどうするかはあなたに判断してもらいましょう。何でしたら彼女に偽造の戸籍を与える事もできますよ。その分料金は上乗せさせて頂きますが・・・・」
 そうこうしているうちに彼女は目を覚ました。ボーッとして辺りを見回していたが、そのうち僕に気付いて驚いたようだ。
 しばらく彼女は呆然と僕を見ていたが、そのうちその綺麗な瞳に涙が浮んできた。
 そして僕の名前を呼ぶと跳びついてきた。
 
 
 リンゴーン
 
 今日、僕は彼女と結婚する。なんだか自分と結婚するみたいでこそばゆい。
「どうしたの?」
 どうやら顔にでてしまったらしい。彼女が僕の方を向いた。華やいでいたその顔が急に曇る。
「やっぱり自分自身と結婚するのは嫌ですか?」
 そう言った彼女の目に涙が浮んできた。
 尚、何か言おうとした彼女に僕は素早くキスをしていた。



 <あとがき>という名の戯れ言
 
   ジークブリーカー!死ねぇ!前回のネタがばらし
   
 のっけっから何言ってんだ私は。
 
 こんにちはDEKOIですひゃっほー。
 
 挨拶でわかるとおり昼間っから酒飲んでます。しかもテキーラ。しかも1本開けてるし。(人間の屑)
 
 さあ最後の狩人がでてきました。名前まだ考えてませんが。
 
 今回のはどうでしたでしょうか。酒によっぱらって勢いでかいたので(所用時間1時間)おもしろくないかもしれませんね。
 
 そろそろ続き物でも書いてみようかと思います。
 
 あと気に入ったキャラあったら言って下さい。一応全キャラのストーリー考えてますので。
 
 ではここらで筆を置かさして頂きます。
 
 by "ちょっとトイレ行ってきます"DEKOI
 


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