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 (あらすじ)
 フランスの片田舎にて村人が血液を吸い取られて死亡するという事件が多発した。
 吸血鬼の仕業と判断した村のまとめ役ピエールは「狩人」坂上蘇芳を雇う。
 蘇芳は吸血鬼が少年リックを襲う所に出くわす。
 一度は吸血鬼を倒す蘇芳。だが止めを刺そうとした吸血鬼の少女の顔には安堵の笑みが浮かんでいた。
 紆余曲折の末吸血鬼は何者かにつれさられてしまう。だが吸血鬼の視線は蘇芳に対してこう言っていた−−「助けて」と。


狩人 - 吸血鬼(後編) -
作:DEKOI

SCENE SALLY(出撃)

 ピエールは血まみれのリックを背負って蘇芳が戻ってきたのを見て仰天した。リックを居間のソファーに横たえると、蘇芳はランクルのトランクからこげ茶色の革製の鞄を引っ張り出してきた。その鞄には幾つかの治療道具が入っていた。
 蘇芳はリックにモルヒネを打ち傷痕を手早く消毒し、ガーゼを当てた後包帯で固定した。あきれた事に鞄の中には各血液型毎の血液パックが入っていた。リックの血液型を確認すると、輸血作業をリックに施す。
「これで、一応安全な筈です。明日病院で本格的に治療する必要がありますが。」
 一通りの治療が終わったのか、ほっと一息をつくと笑いながらピエールに話しかけた。
「あのぅ・・・一体何があったのでしょうか?」
 唖然としながら質問するピエール。当たり前だ。突然血まみれのリックを連れて戻ってくると有無を言わさず居間のソファーに寝かしつけて手早く治療を始めたのだ。これで唖然としないほうがおかしい。蘇芳は状況を何も説明していない事に今更ながら気付いた。
 謝りの言葉を言いながらリックとは別のソファーに座る。ピエールが対面側のソファーに腰掛けると、蘇芳は何があったのか説明し始めた。リック−−この時点ではまだ蘇芳はリックの名を知らないが−−が吸血鬼とおぼしき少女に襲われていた事。その少女がクロード少年に良く似ていた事。「クロード君」と話しかると少女が驚いた表情になった事。その少女を徹底的に痛めつけ、止めを刺そうとしたら太目の女性が現れて、少女を抱えて逃げ去った事等全て説明した。
 蘇芳の説明が終わると、ピエールの顔は真っ青になっていた。
「クロードが吸血鬼になって、いるなんて・・・。そんな・・・・。」
 ピエールは震える声でそう呟いた。少女のような見た目とは違い、負けん気が強く、喧嘩早いが、だからといって村人を惨殺するような少年では決してない筈だ。ピエールはその事が信じられなかった。
「ですが、事実です。」
 淡々と蘇芳は言う。その顔にはその口調とは裏腹に、何とも言いがたい複雑な表情が浮んでいた。その脳裏にはクロードの笑顔と、去っていく時の目がこびりついて離れなかった。
 
「なあ、白髪のおっちゃん。俺ちょっと言いたい事があるんだけどさ。」
 いつの間にか、リックは目覚めていた。
「名前は蘇芳だ。坂上蘇芳。それとあと私はまだ18だ、君に『おっちゃん』呼ばわりされる筋合いはない。で、何だ言いたい事というのは。」
 不機嫌そうな顔でぶっきらぼうに蘇芳は答える。しかし、実際は18でも見た目は25過ぎにしか見えないのだから言われても仕方がないかもしれないが。
「ああ、ワリィな。あんたが俺を助けんてくれたんだろ?ありがとうな。それからよぅ、言いたい事なんだけどさ、あの子、やっぱクロードだと思うか?」
「実際みたのはあれが始めてだが、あの少女はクロード君の顔によく似ていたし、なにより『クロード君』と言ったら反応した。まず間違いはないだろう。」
「そうなのか・・・。」
 がっかりしたような顔をして頭を下げるリック。だがすぐに顔をあげ、蘇芳の方を向いて真剣な顔で語り出す。
「なぁ、あいつ、助けてもらえないか。殺さないでもらえないか?この事件、あいつが悪いんじゃないような気がするんだ。」
「何故そう思うんだ?あーっ、そういえば君の名は?」
「リック。リック=カウマル。クロードとは一応ダチのつもりだ。」
「そうか、ではリック君、何故そう思う?君はクロード君に襲われ、大怪我を負わされ、殺されかけたんだぞ?彼−−いや今は彼女か、彼女はこの村の人々を殺している化物なんだぞ?何故それにも関わらず彼女が悪くないと思うのだ?」
 真っ直ぐにリックの目を見詰める蘇芳。その視線には生まれつきの鋭い目も含まれてかなりの迫力を醸し(かもし)出している。それでも臆さず、リックは答えた。
「あいつ、泣いてたんだ。あいつ母ちゃんが死んでも人前じゃ泣かなかったんだ。それなのにボロボロ涙流して泣いてたんだ。俺あいつのあんな悲しそうな顔見た事ねえ。こんな事やりたく無い、嫌だ、助けてくれ、って言ってるようだったんだ。・・・俺だってこんな事が根拠になるとは思ってもねえよ。でも何となくだけど、あいつが悪いんじゃねような気がするんだ。」
 あまり説得力のない弁明だ。それでも目の前の怖い兄ちゃん−−横目でしか見ていないが、自分が手も足もでなかったクロードを素手で圧倒した挙句、パンチ一発で何十メートルもふっ飛ばしたのだ。はっきしいって、凄い怖い−−に目を逸らさずに言ってのけた。蘇芳はじっとリックの目を見詰めつづける。そしてふと、視線が和らいだ。その顔に笑みが浮ぶ。
「あいつが悪いんじゃない気がするか・・・・。奇遇だな、私もそう思っているんだ。」
 
 その言葉に、リックとピエールは呆然と蘇芳を見つめた。まさかこの青年からそんな言葉がでるとは思わなかったからだ。
「私がクロード君に止めを刺そうとした時、彼女は笑った。しかも安堵の笑みをしていたんだ。私には彼女が殺されるのを望んでいるように見えたよ・・・死ぬ事で救われるようにね。連れさらわれる時も彼女の目はまるで助けを求めているようだった。」
 そういってから蘇芳は顔を見上げ、鋭い目を細めた。
「それに・・・彼女の首筋には糸が張り付いていた。それは彼女を助けに来た女性−−恐らくマリーさんだと思うが、その女性の手にあった糸と繋がっていた。もしかしたらクロード君は身体は化物と化したが、精神はまだ元のままなのではないのだろうか?そして自分の意志で村人を襲っているのではなく、身体を操られているのではないのだろうか?村人を殺している事で彼女自身の心が傷つき、自らの死を望むようになってしまったのではないだろうか。私はそう思っている。そしてもしその通りだとしたら・・・・まだ救える可能性は、ある。」
 蘇芳の言葉にリックの顔が明るくなっていく。化物と化した親友が助かるかもしれない!リックはそう思った。
「本当か?もしその通りなら本当にあいつを助けてくれるのか?」
「化物と化した身体を元に戻す術は残念だが私は知らない。だが精神が元のままなら私は彼女を「狩らない」。彼女の処分は村の方々にやってもらう事にします。いいですか、ピエールさん?」
「わかりました。私も最善を尽くすようにします。」
 ピエールは大きくうなずきながらそう言う。その行動に笑みを浮かべるとソファーから立ち上がり、外に向かう。
「ピエールさん、リック君。これから私はデスタン家に向かう。今夜中にこの村の惨劇に決着をつける。」
 蘇芳の顔が一気に引き締まる。その身体から強烈な殺気が放たれ始める。その殺気に「ただの人間」である二人の全身から滝のように汗が噴き出し、息が詰まるような感覚に襲われる。二人には蘇芳が恐ろしく巨大な存在に感じられた。自分が道端を歩いている蟻になった気分になってしまった。目の前の青年がその気になればあっさりと自分の命は消えてしまうのだ・・・・。
「す、蘇芳さん、あのぅ・・・・」
 さっきまで「おっちゃん、あんた」呼ばわりしていたのに殺気に飲まれて思わず敬称で呼びかけるリック。現在の蘇芳の雰囲気では勢いに任せてクロードを惨殺しかねない、そんな気にかられてしまったからだ。
 蘇芳は顔も向けず、ただ右腕を肩らへんまであげて、横にまっすぐ伸ばすと親指を一本、あげた。
 まかせろ、そう言ってるようにリックには思えた。その行動は言葉以上に雄弁に語っていた。
 
 10数分後、蘇芳を乗せたランクルがデスタン家の前に停まった。広い屋敷だ。
 大きさは庭を含めて大まかだが300坪以上ありそうだ。家は平屋だが、窓がそこかしこにある事から部屋は15以上はあるだろう。その横にそこそこの大きさの小屋が建っている。恐らく農作業用の道具や乗り物があるのだろう。玄関から家の入り口までに庭があり、直径40メートル程の空き地を形成している。
 蘇芳は周りに気をつけながら注意深くランクルから降りるとトランクを開けた。その中には白い布でぐるぐる巻きにされている大きな「物体」が転がっている。蘇芳は念力を体中にめぐらすと「物体」を一気に持ち上げ、布をほどいていく。
 
 布をほどいた「物体」は離れて見てみれば弥生時代の遺跡にでてくる銅剣のように見える。だが、あくまで遠くから見た場合はである。近くで見れば全く違う物だとわかる筈だ。
 「ソレ」は剣といえる物ではなかった。刃渡り150センチ近い剣などある筈ない。柄もあわせると170を軽く超えている。蘇芳と殆ど同じ大きさだ。厚みも凄まじく、10センチ近くもある。横も分厚い。50センチ以上あるのではないのだろうか。それは剣のフリをした巨大な鉄板だ。この鉄板こそ、蘇芳の「メイン」なのだ。
 剣は青銅でできているように見える。だがそれはただの金属ではなかった。蘇芳も実際にはこれの金属が何なのかわからないでいる。だがその金属の特長は知っていた。
 壊れないのだ。どんな衝撃、どんな高熱でもその剣を破壊する事ができないのだ。ある組織が米国の核実験の際に爆心地の中心にこの剣を置いた事があった。だがこの剣は核爆弾の直撃を受けたにも関わらず、傷一つつかなかったのだ。それどころか放射能に汚染されていなかったのだ。まさしくこの剣こそ奇跡の剣といって過言ではない。
 組織はこの剣を構成している金属を調べた結果、恐るべき事が判明した。物質とは分子から構成されている。分子は原子で、そして原子は原子核と電子で構成されている。この金属の原子核と電子は完全に停止しているのだ。物質が壊れるという状況は分子が動いて元の形態が変形した状態と言っても良い。だがこの金属は剣の形のまま原子核、電子単位で停止しているのだ。この金属は言うならば「時間が止まった物質」なのだ。一体どのようにしてこのような金属が生成されたのかはその組織でも判明できなかった。
 
 蘇芳がこの剣を入手できたのは簡単な理由だ。剣を持っていた組織は道徳を反した人体実験や村一つを細菌兵器をまいてその成果を見る、などといった事を平気で行う非道な組織だった。その組織を蘇芳を含めた数人の狩人達が完全に壊滅させたのだ。その過程で蘇芳は剣を組織から強奪したのだ。火事場ドロボウで入手した、といってもいいだろう。
 人外の化物を相手にする狩人達にとって人間を相手にする事など朝飯前の事なのだ。ある意味、狩人も人外の化物なのだ。「毒を持って毒を制す」、狩人と人外の化物の関係を表すとしたらこの言葉程似合うのはないだろう・・・。
 
 蘇芳は更にトランクから2つの黒い鉄製の肩当てを取り出した。その一方には鉄片が一本コの字の形でくっついている。鉄片のついた肩当てを鉄片が後ろになるように右肩にあてる。もう片方をつけると蘇芳は柄を鉄片に引っかけるようにして剣を背中に背負った。
 黒の人工革製の手袋をはめる。そこには巨大な鉄板を背負った全身黒ずくめの白髪の青年が立っていた。もし夜中に出会ったら通報するか、腰を抜かすか、即座に逃げ出すだろう。鋭い目つきも合わさってかなり異様だ。
 そして、蘇芳は鋭い目をデスタン家に向けると歩き始めた。
 
 −−− 狩りの時間が始まった −−−
 
 

SCENE SPIDER(蜘蛛)

 クロードは自分の部屋のベットで目を覚ました。相変わらず全裸だ。もっとも彼女はここ2週間程は地下室に監禁されていて、服を着させてもらっていないのだが。
 クロードはふらふらと身を起こすと、ベットに腰掛けながら今日なにがあったのかを思い出そうとした。考えが上手くまとまらない。
”そうだ、私リックに襲い掛かって、そうしたら白髪の人がリックを助けてくれて。私をおもいっきり殴る蹴るして、で、私を殺そうとしたらマリーが私を連れて逃げて・・・”
 そこまで考えて疑問に思った。全身が重く感じたが、不思議な事に痛みは全くないのだ。つい先程白髪の青年によって全身の骨が粉砕された筈なのに。さらに砕けた骨が体の中をズタズタに切り裂いた筈だ。
 だが、クロードはすぐ納得した。彼女は実はこの姿になってから生きている事に絶望し、何度か自殺を試みているのだ。舌を噛み切った事もあった。手首を切り裂く事など何度も行った。さらには灯油を全身にかけて火をつけた事すらあったのだ。だが今の彼女の身体には脅威的な回復力が宿っていた。噛み切った舌はすぐに生え、手首の傷は10秒とたたずに完治してしまう。身体を火で焼いた時など焼かれた皮膚の下からすぐに新しい皮膚が再生してきているのを見て、恐慌状態に陥ってしまったほどだ。
 さらに、クロードは吸血鬼という事で日光を浴びたり、心臓を杭で貫いたりもしてみた。だが日光は彼女を一向に灰に変えず、さらに杭で心臓を貫いているにも関わらず彼女は生き続け、杭を引き抜くとすぐさま心臓が再生しまう有り様だった。今のクロードは限りなく不死身に近い存在になっていた。全身複雑骨折とそれによる内臓の損傷など1時間もあれば完治してしまうのだ。
 
”そんな事より、リックよ。私あの人にあんな大怪我させて・・。大丈夫かな。まさか出血多量で死んじゃったんじゃ・・・”
 そう考えただけで顔が蒼白になってしまう。不吉な思いを振り払うように頭を横に振る、が、不吉な思いはどんどんクロードの中で大きくなっていく。この一ヶ月で彼女の思考はとことん悲観的になってしまっていた。彼女の目が潤みだし、ついにはその大きな瞳から雫がこぼれ落ちてきた。とうとう親友まで手にかけてしまった・・・。そんな思いが彼女の心を更に深く沈める。実際にはリックは死んでないのだが。
 
 −−何でこんな事になってしまったのだろう?
 −−何で私がリックを殺さなくてはならなかったのだろう?
 −−なんで化物で殺人鬼である私が生きていなくてはならないのだろう?
 
 そんな悲観的な思いがクロードの心に次々と浮ぶ。その思いは更にクロードを傷つけ、絶望の淵に追いやっていく。ベットに伏せて彼女は泣きつづけた。
 
 ドン!
 
 その時、玄関の方から大きな音がした。まるで何か大きな物が叩きつけられた様な音だ。咄嗟に顔をあげ、周りを見渡す。無論、特に周りに何も異常はない。
 何かが玄関のほうで起きている。そう感じたクロードは一瞬迷った結果、好奇心とそして何故か生まれた期待感に押されて玄関の方へ向かった。
 何故か全裸のままで。二週間常に裸で過ごしていた為、彼女の羞恥心は少々かけ始めていた。
 
 蘇芳は玄関まで来ると右手で剣を抜き、振りかぶると扉めがけて叩き付けた。外開きであろう木製の二枚扉が内側に大きな音をたてて吹き飛ぶ。彼は正面から突撃する戦法を好んでいる。彼自身の性格もあるだろうがそれ以上に彼の能力は正面からの力押しに適していたし、持ってる剣が大きく、重過ぎる為に隠密行動に不適切だからだ。
 蘇芳は無遠慮に歩を屋敷内に進めた。まるで無警戒のような足取りだ。足を踏み入れた所はホールのようだ。中央に大きな柱が立っている。そして目の前にはさっき蘇芳を襲った大きな人影−−マリーが立っていた。目の前に粉砕された扉が転がっている状況にも関わらず、その顔は無表情のままであった。
「ごよウは何デしょうカ。」
 まるで機械が話しているような硬質的な声。人間をやめているのが声を聞いただけでわかってしまう。蘇芳はその声に不快感を感じた。蘇芳は睨みつけながら
「ここにいる化物を狩りに来た。まずは・・・貴様だ。」
 と吐き捨てるように言うと剣をマリーに突き付けた。
 
 マリーは無表情のまま両手を蘇芳の方に向ける。「シュパッ」っという音と共に白い糸が両手から放たれた。蘇芳は軽くステップを踏みながら糸を避ける。左手で器用に銃を抜くと、続けざまに発砲した。
 マリーは体型に似合わぬ俊敏さで銃弾を避ける。そこに蘇芳は突進して剣を横殴りに薙ぎ払う、が、捕らえたと思われた剣は空を切っただけだった。
 それどころかマリーは蘇芳の背後に既に廻り込んでいた。驚きの表情を浮かべるが、蘇芳は剣の勢いを利用してすぐさま後ろに振返る。
 マリーは手から糸を出すが蘇芳はあっさりとそれを躱すと、再び突進しようと試みた。だが上から強烈な殺気が感じ、足を止め、剣で前面をガードする。
 ガツン!
 上から凄まじい衝撃が剣越しに襲い掛かってくる。咄嗟に念力を張り巡らさなければ剣の重さも加わって押しつぶされていたかもしれない。蘇芳は後ろに跳び距離をとった。そして異形と化した『マリー』を見据えた。
 上半身は変化はなかった。しかし腰から下は全く違うものになっていた。その姿はまるで蜘蛛だ。黒い毛羽立った四対の歩脚が生えている。上から襲ってきたのは蜘蛛の足のうちの一本だ。その後ろには膨れた腹部が見える。
 蘇芳の目の前で「ビリビリ」という音をたてながら両手の皮が裂けていく。その下から外骨格の特徴を持った節くれだった黒い手が現れた。手のひらの真ん中に穴が開いている。
「シュシャア」
 『マリー』の口から人あらざる声が流れてくる。腹部から糸を天井に向けて吐き出すと、その糸を伝って天井に張りつく。「シュパッ」っという音が再度響き、手の穴から立て続けに糸を吐き出した。
 通常、上からの攻撃には人間は対処しようが無い。だが蘇芳は普通の人間ではない、狩人なのだ。こんな状況など腐るほど味わっていた。蘇芳は身を捩って糸を躱すと、両足に念力をこめ、地面を蹴ると同時に念力を「爆発」させた。
 床に大穴を開けながら蘇芳の身体は宙に舞う。そして『マリー』の近くまで到達すると剣を大振りに振るった。
 嫌な音をたてながら『マリー』の身体が腰の部分から断たれた。『マリー』下半身はそのまま天井に張りついたままだったが、上半身は地面に落下した。地面に落ちた衝撃の為か上半身がビクビクと振るえ、腰の箇所から大量の血が流れ出る。
 蘇芳は地面に降り立つと、躊躇する事無く『マリー』の首めがけて剣を振るった。あっさりと『マリー』の首と胴が分れてしまう。血飛沫をあげながら首は宙をとび、地面に落ちるときっかり3回転がって止まった。その頃には胴の方の痙攣も止まっていた。
 蘇芳は懐から布を取り出し、剣に付着した血痕を拭った。せめてもの情けか、血を拭った布をもう物言わぬ『マリー』の頭にかける。その時蘇芳は背後から自分を見詰める視線に気付いた。すぐさま剣を構えながら視線の方を向く。そこには一人の裸体の少女−−クロードが呆然と立っていた。
 
 クロードは玄関のホールまで出てきた所で信じられないものを目にしていた。一つ目はマリーだ。もう人間では無くなっていると薄々感づいていたが、よもやあんな異形の化物になっているとは思わなかった。そして更に驚くべきは、先程自分を殺そうとした白髪の青年だ。「剣」と呼ぶにはあまりにも馬鹿馬鹿しい「鉄塊」を持ち、しかも片手で振り回している。更に異形の化物と化したマリーをあっさりと倒してしまったのだ。
 あんなに自分を苦しめた『マリー』が倒された事にクロードは衝撃を受けていた。そして『マリー』を倒した青年が剣を構えてこっちを向いた時、彼女の心に恐怖が生まれていた。死を自ら望んでいたが、『マリー』以上の化物−−少なくとも彼女はそう感じた−−と対峙してしまうとやはり恐怖が沸き立ってしまう。
 不意に青年はクロードから視線を逸らした。気のせいか、顔が赤くなっているような気がする。
「クロード君だね。」
 青年が話し掛けてきた。やっぱり視線をそらしたままだが。
「どうやら見た所正気をたもっているようだね。」
 そう言い続ける。見てないが。思いっきり視線を逸らしたまま会話を続けようとする青年にクロードは段々恐怖が薄らいできて、逆に腹がたってくる。
「えーっと、私は坂上すおう・・・」
「あのぅ、しゃべるんでしたら、人の顔見て喋って下さい!」
 怒りに任せてそう怒鳴り返す。その言葉に対し、青年−−蘇芳は困ったような表情を浮かべた。
「じゃあ、その格好どうかしてくれないか?つうか、服着てくれ。」
「へっ?」
 思わず自分の格好を見る。そして今更ながら自分の格好−−一糸まとわぬ全裸−−に気付く。はっきし言って露出狂以外何者でもない格好をしている自分に気付き、欠け始めていた羞恥心が復活した。
「きゃあああああああああ!!!!!」
 気付いた時にはクロードは悲鳴をあげながら自室にダッシュで向かっていた。
 
 数分後、クロードは顔を真っ赤に染めて服を着て戻ってきた。男の時はしっくりしていたであろう服は今はかなりだぼついている。蘇芳も蘇芳で「仕事」を一時中断して律義に待っていた。
 蘇芳とクロード、お互いに自己紹介をしあう。その後、蘇芳は自分が何故ここにいるのか説明をし始めた。
「・・・・・・という訳で私はここにいるのだが、クロード君。ここで何があったか教えてくれないか?」
 数時間前に散々痛めつけた挙句、殺そうとしたまで相手に対してはあまりにも気さく過ぎるような気もする態度で質問を投げかける。
「えっと・・・・」
 が、その事に気付かず、クロードはここで何があったのかを説明し始めた。マリーがおかしくなった事、父が異形の化物に化した事、自分が吸血鬼に変えられ、マリーに操られて人々を襲った事・・・。最初はタドタドしくもしっかりと説明していたが、そのうち涙声が混じり始め、最後には泣きじゃくっていた。
「何で・・・こんな事に・・・何で・・・。」
「さぁね、こればかりは直接君の父親だった物に聞くしかないだろう。」
 蘇芳はそう呟いた。
「クロード君。君はピエールさんの所に行っていなさい。あとは私が始末をつける。」
 その言葉にクロードは驚きの表情を浮かべて蘇芳を見つめた。
「えっ、私を退治しないんですか?私も化物でたくさんの人を殺しているのに・・・。」
「人を殺めたのは君の意志ではなくてマリーに操られていたからだろう?」
 蘇芳はおどけるかのように肩をひょいっとすくめた。
「それにリック君と約束したんだ。君が正気なら助けると、ね。」
「リックは生きているのですか!?」
 クロードの顔に喜色が浮ぶ。
「ああ、応急処置が間に合ったからね。大丈夫さ。」
「よかった・・・。」
 安堵の表情を浮かべるクロード。その目からまた新たに涙が流れ落ちた。
「じゃあピエールさんのとこに行っててくれるかい?これから私は君の父親を「狩る」んでね。」
 蘇芳は無表情にそう言い放つ。が、その言葉に対してのクロードの返答は蘇芳の想像を裏切るものだった。
「そうですか・・・でも私もついていきます。」
「馬鹿な事を言うな。異形と化したとはいえ君の父親を殺すんだぞ?そんな光景・・・」
「でも私は父さんがなんであんな事しだしたのか知りたいんです。母さんを蘇らせる為だそうですが、人の生き血が必要なのか、何で私がこんな化物になったのか、知りたいんです。」
「・・・・わかった。だが君の父さんの部屋には入らないようにしてくれ。戦いに巻き込みたくないからね。それと、一応これを持っててくれ。」
 ホルスターを外すと銃ごとクロードに渡す。更にカートリッジも全て渡した。
「一応お守りにはなるだろう。」
「・・・・・・あのぅ、蘇芳さんは・・・・?」
「私にはこいつがあるからね。」
 そう言って片手で剣を振った。

SCENE CONFRONTATION(対決)

 蘇芳は剣を構えたまま慎重に廊下を進んでいた。その後ろをクロードがついていく。
「・・・そこが父の私室です。」
「そうか、じゃあドアの所で待っててくれ。」
 音もなく近づくと勢いよくドアを開く。そして部屋の中に飛び込んだ。
 そこには1個の巨大で醜い肉塊があった。くすんだ肌色で絶え間なくぶよぶよと震えている。
「お父さま・・・・。」
『ふむ、お前が『マリー』を倒した狩人か。』
「ふん、「狩人」って言葉を知ってるとはな。お前本当に堅気だったのか?」
 不敵に笑いながら蘇芳は剣を『ジャン』に突きつけた。
「さて、茶番は終わりにしてそろそろ出てきてもらおうかな、黒幕のオフェリーさん?」
 
 『ジャン』の身体がブヨンッと大きく揺れると口と思われる箇所の皺が胸元まで大きく開かれていった。口の中からピンク色の大きな肉塊がまるで舌を突き出すかのように這い出てくる。肉塊は1mぐらいまで突き上げられ、徐々に形を変形させていった。
 それは人間の、それも女性の胸像のような形をしていた。始めは卵のように見えた頭の部分に目や鼻が、口が形成されていく。そして肉塊は最終的には毒々しいピンク色をした女性の腕の無い上半身を形成した。そして顔は頭髪こそないが、蘇芳の後ろで隠れているクロードを老けさせたような顔をしていた。
「おかあ、さま・・・・?」
 クロードは呆然と呟いた。その顔は肌の色こそ違うがまぎれもなく死んだ筈のクロードの母、オフェリーの顔だった。
 
「ふふ、よもや私が黒幕と気付いているとはな。さすがは狩人といった所か。」
 『オフェリー』はその顔に寒気が走るような笑みを浮かべた。肌の色も合わせて顔が整っているにも関わらず、否整っているからこそその笑みは醜悪そのものになっていた。
「まぁ直感だったんだがな。あんたの復活の為に血液を利用するとクロード君の話を聞いていたからね。よく反魂法の為に人間の新鮮な血液を使うってのは私の業界では有名だがね。」
「だが、ジャンさんには死者復活の為に必要な物なんて知識なかったろう、だとしたら誰がジャンさんにそんなくだらん知識教えたかって事になると、ジャンさんが蘇らせたくて死者本人であるあんたが教えたってのが短絡的だが「この業界では」一番可能性があるって事さ。」
 蘇芳は説明を終えるとと再び不敵に笑った。
「ふん、カマ賭けに成功したってわけかい。」
「そうなるな・・・。そしてクロード君を女性に変えた理由はお前の新たな肉体にする為、といったところか。」
「ほぉぅ、そこまで読み切るとは。貴様なかなかの洞察力の持ち主だな。その通り、クロードの身体は私の新たな身体なのさ。その若々しさ、美しさ、強靭さは復活する為の私の身体にふさわしいだろう?」
 オフェリーはケタケタと笑った。その様をクロードは呆然と見つめていた。
「何で・・・?お母様どうして・・・・こんな事を?」
「君のお母さんは死にたくなかったのさ。そして生き返る為ならどんな物でも利用しようとした。例え実の息子でさえも。」
「そうさ、私は死にたくなかったのさ。何故あたしが死ななくちゃならないんだ。生き返る為ならあたしは何だってしてやるんだ。」
 そう言ってゲラゲラと笑いだした。その口元は耳まで裂け、三日月を形づくった。
「そうまでして復活したいか。自分の夫や息子、マリーさんをそして隣人の村人の命を、存在を利用してまで・・・!」
「あたしが生き返る為なら何でも利用してやると言っただろう?それにクロードはあたしが生んだんだ。いうならばあたしの道具さ、自分の道具を勝手にいじくって、何が悪い!」
「・・・・!貴様ぁ!!」
 蘇芳は肩ごしにクロードを見た。クロードは耳を手で塞ぎへたり込んでいた。その目から涙があふれ、イヤイヤと言わんばかりに頭を左右に振っている。蘇芳の端正な顔が憤怒に染まる。
「あたしをもう一度死なせるかい、狩人!やれるもんならやってみな!」
 『ジャン』の身体が内側からはぜる。そこから木の根っこのような触手が合計4本、まろび出てきた。オフェリーの口が胸元まで裂け、鋭い牙が生え揃う。目が黄色に染まり、全身が青カビのようなくすんだ色になる。
 蘇芳は剣を両手で掴むと腰だめに構えた。怒りに染まった目で目の前の「バケモノ」を睨む。
「オフェリー=デスタン。貴様を・・・「狩る」。」
 
 「バケモノ」の口から紫色の液体が吐き出された。蘇芳は横に跳んで液体を避けた。液体が当った床はジュウジュウと音をたてながら白煙をあげる。
 蘇芳は回避と同時に「バケモノ」に接近した。1本の触手が立ちふさがる、がそれを一刀の元に切り捨てる。そのまま「バケモノ」の上半身に突撃しようとした。
 しかし、切り捨てられた触手の傷口が「ゴポリ」と音をたてると、瞬時のうちに生え治ってしまう。
「なに!」
 生え治った触手はそのまま蘇芳に襲い掛かった。避け切れず横腹を叩かれ、壁まで吹っ飛ばされる。壁で背中を強打してしまい、蘇芳の息は一瞬詰まってしまう。
 そこに4本の触手が襲いかかった。それに気付き、剣で防御しようとするが一瞬遅そうだ。
”間に合わない!”
 蘇芳は体内の念力を張り巡らせ皮膚の硬度を高めた。だが触手の先端が皮膚を突き破り、内臓を傷つける。
「ぐわぁ!!」
 思わず苦痛の悲鳴があがってしまう。今度は壁ごと吹っ飛ばされて廊下に投げ出される。蘇芳の口から血が吐きでる。
「・・・蘇芳さん!」
「来るな!そこにいろ!」
 触手が1本襲い掛かってきたが、それを剣で巧みに受け流しながら空いた穴から再び部屋に突入する。
「ギャハハハハハハハハハハハハ!」
 「バケモノ」は触手を大きく揺らしながらけたたましく笑う。その顔はかつては美しい女性の顔だったが完全に醜悪な魔物の物に変わっていた。
「完全に人間をやめたか。ならば私も手加減しない。」
 蘇芳は剣を下段に構えると目を閉じた。
「臨・兵・闘・者・階・陣・列・在・前、はぁぁぁぁぁ喝!」
 九字を唱え、気合を入れる。その途端に蘇芳の全身から幾筋もの白い蒸気が立ち上った。
「見せてやろう、これが私の「切り札」だ!」
 次の瞬間、蘇芳の身体は音も無く、いや音よりも速く「バケモノ」に接近した。剣を大きく切り上げる。
 その一振りで音も無く4本の触手の内3本が切断された。その後に強烈な衝撃波が発生し、切断された触手を粉々に打ち砕く。衝撃波と共に強烈な爆音が響き渡る。そして蘇芳の服から炎が吹き上がった。
 体内全ての筋肉で念力を連続して「爆発」させて音よりも速い速度で行動する。これこそ蘇芳の「切り札」だ。剣撃の後に生じた衝撃波はすなわちソニックブームだ。
 勿論こんな荒技だ、欠点もある。常に念力を全開で放出し続けねばならず、更には筋肉を限界を超えて酷使する為体中の筋肉繊維が切れ、生み出される摩擦熱によって全身から火が発火してしまうのだ。威力はあるが欠点だらけという荒技というより欠陥技といった方が正解だろう。
 蘇芳は一度振り上げた剣を上段に構え直すと「バケモノ」の懐にとび込んだ。そして「バケモノ」の頭から唐竹割りのごとく真っ直ぐに剣を打ち降ろす。
 あっさりと「バケモノ」が両断された。次の瞬間には生まれでた衝撃波によって背後の部屋の壁もろとも粉々に砕かれ、吹っ飛んだ。オフェリーの「魂」といえる物が悲鳴をあげる暇も与えず消滅した。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・」
 全身を火に包まれながら蘇芳は大きく息をついた。そのまま力尽きたようにバタリッと倒れ伏してしまう。
「蘇芳さん?、蘇芳さん!」
 蘇芳はクロードが自分を呼ぶ声を聞きながら、意識を失った。

SCENE START IN LIFE(巣立ち)

 蘇芳とオフェリーの激戦の後、クロードはズタボロになった蘇芳を連れてピエールの家に入った。
 蘇芳は1週間、寝床から立ち上がる事はできなかった。その間クロードは蘇芳を甲斐甲斐しく看病を続けた。
 クロードの処分については蘇芳とピエールが協議した結果、ピエールの遠縁の娘という事で決着をつける事になった。ちなみに偽造戸籍は蘇芳が用意した。
 デスタン家は強盗に襲われ一家惨殺という記事が新聞の片隅に載る事になった。ジャンとクロード、マリーの死亡届も提出された。根回しは全て蘇芳が行った。彼が一体どんな情報網と人脈を持っているのかクロードとピエールには想像する事もできなかった。
 戦闘から1週間後、蘇芳は寝床から立ち上がるとかなりふらついていたがすぐに旅立った。どうやら「狩人」としての次の仕事があるらしい。
 
 3月も明日で終わろうとする日に、クロードはピエールの家をでることになった。
 フランスの国際空港のロビーに大きな鞄を持ってクロードは立っていた。
 今の彼女は真っ白なワンピースに袖を通していた。髪も背中の半ば辺りまで伸びてどっから見ても女の子にしか見えない。ちなみに指の鈎ヅメは伸縮自在だったらしく、今は普通の指の爪長さしかない。
 彼女の旅立ちの見送りとして、ピエールとリックが来ていた。
「いいのか?村にいたって別にかまわないんだぞ。」
「ありがとう、ピエールさん。でもあの村にはやな思い出だ多すぎるから・・・・。」
 事実、彼女はいまだに村人を自分が殺す夢を見てうなされる事が多かった。
「そうか・・・・でもまさか日本に留学するとはなぁ。」
「まあね。この国からしばらく離れたいし、それに勉強にもなるから。それに・・・。」
 クロードは顔を少し赤らめた。リックは彼女の変化を目ざとく見つけると、にんまりと笑う。
「そうか〜。そーいえばあの人たしか日本人だったよなー。」
「ちょっとリック!違うわよ、そんなんじゃないんだったら!」
 怒鳴り出すクロード。だがその顔はさらに真っ赤に染まっていて全然説得力がない。
「いいよなぁあの人も、こーんな美人に追っかけられるだなんて。うらやましいよな〜。」
「だ、からリック、さっきから違っ・・・」
「じゃあ何なんだ?」
「・・・・・! ・・・・。」
 クロードはいきなりな質問に思わずどもってしまう。その行動が答えをいってるのも当然なのだが。
「リック、からかうのもそれぐらいにしてやれ。クロード。」
「はっ、はい。」
「気をつけてな、辛くなったらいつでも戻ってこいよ。」
「そうだぜ、いつでも迎えてやるからよ。」
「うん・・・、ありがとう。」
 クロードは鞄を持つと改札口に向けて歩き出した。しばらく進んで、ピエールとリックの方を振り返る。
 
「それじゃあ、行ってきます!」
 
 クロードは満面に笑顔を浮かべてiいた。




 <あとがき>という名の戯れ言
 
   ゼンガー様最高!ネタがわからん人はスパロボα外伝と第二次αやってください
   
   好きな声優は玄田哲章さん(*1)、好きなゲームキャラはタイガージョー様(*2)のDEKOIです!! おはようございます、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい!(zzz)
 
 構想はともかくとして、文章としては5日で書きました。駄文率前回よりアップしているでしょう。それでもお読みになられた方、ありがとうございました。
 
 本作品についてちょっと補足しておきます。
 
 実はこれが私の処女作になる予定でした。何故遅れたかというと途中で書いててあきたから(ぉぃ)。さらにはタルとエッジを書きたかったからです(さらにぉぅぃ)。長くなり過ぎたのも原因の一つです。最初は一本だったんですが分けました。
 
 今回の主人公、坂上蘇芳のモデルはベルゼルクのガッツ、ではなくFF7のクラウドです。実は一年前にこのキャラの現形造った後ベルゼルク知って素で驚きました。そんな訳で使おうか迷ったキャラだったんですが、自分では結構気に入ったキャラでしたので使用する事にしました。蘇芳の名前の由来はどっかの小説からパクってきたものです。なんて名前の小説か忘れましたが。
 
 ちなみに蘇芳の必殺技、音速突破ですが、はっきしいって人間がやったら絶対死にます。マネしないで下さい、それ以前に絶対できないでしょうが。あと多分最初の一太刀で敵は木っ端微塵になってるんでしょうがつまんないのでニ太刀にしました。ビバ小説の表現。
 
 今回のTS少女クロードはただ単にフランス語では「クロード」という名が男性にも女性にも使えるという理由でつけています。ちなみに彼の女性化についてですが、女性化する為の何かしら理由を設定したかった為、あんな理由になりました。ちょっと残酷だったかもしれませんね。あと彼女は結構酷い扱いをしてしまいました。その事がちょっと残念です。
 
 あと人間が異形の化物化するのはやっぱ気持ち悪いでしょうか。特に最後の敵は、かなりエグイと思います。一種の女性化かもしれませんが、「認めん」という声が上がってくるのが目に見えますね。
 
 表現として残酷かつ残虐な箇所があると思います。お食事中の方申し訳ございません。ですがこの表現はまだ暫く続ける予定ですので御了承下さい。
 
 萌え表現?私に期待しないで下さい。申し訳ございません、無理です、ごめんなさい。
 
 ちなみに本作品の舞台であるおフランスには私は行った事がありません。何点か矛盾した所があるかもしれませんがこちらも御了承下さませ。
 
 今回は(も?)暗めの作品でしたので、次は明るくギャグ風味なのを書こうかと思ってます。
 今考えているネタは、殺戮物が1個、残酷描写物が1個、精神崩壊物が1個、BAD END物が3個。  
 ・・・・・・・・・・・無理でしょうか? 精進します・・・。
 
 皆さまにまたこのように挨拶できる事を願いつつ、ここらで筆を置かせて頂きます。
 
 (注釈)
 *1:一撃弾十郎、青銅強、アルデバラン、ゲラール兄貴、ケリィさんの声をやっている方。え、わからない?ではスッパマン、海坊主、竜神丸、劇場版のドズル・ザビとシュワルツネッガーの声をあてている方といえばわかりますか?
 
 *2:主人公を影から電信柱の上に立って見つめ、弱気な主人公に熱き魂の慟哭と共に鉄拳を加えるタイガーマスクが素敵な漢。知らない人は「Only You」を買って漢について学ぶべし


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