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警告!

  1. 本作品は残虐的な表現、嫌悪感を与えかえない表現が含まれております。そのような表現に気分を害される方は御読みになられないで下さい。
  2. 本作品は矛盾な表現が多々含まれております。そのような表現に気分を害される方は御読みになられないで下さい。
  3. 本作品は萌えがありません。(致命的)そのような表現に期待されている方は御読みにならないほうがいいかと思います。
でも読んで頂ければ作者は喜びます(どっちやねん)。


狩人 - 小さき二人の妖精 -
作:DEKOI



 この世には人知のしれないものが『ある』。
 霊といわれるものが。化物といわれるものが。魑魅魍魎といわれるものが。悪魔といわれるものが。神と呼ばれるものが。
 また魔法といわれるものが、魔法としか思えないほど進んだ科学が。
 
 それは確かに『ある』のだ。
 「それら」は人間の前に殆ど現れない。だが人間に「彼ら」が牙むいた時、人間に太刀打ちできる術はない。
 だが、「それら」を「狩る」事を目的とした「者」もまた、確かに『いる』のだ。

 その事知る者は、彼等を尊敬と畏怖をこめて「狩人」と呼ぶ。



場面その一 : 序章

 兄ちゃーん、どれ受ける?
 これなんてどう?「観光名所の鍾乳洞にお化けがでた」だって。
 え、嘘っぽい?それにつまらなそう??兄ちゃんこの仕事に私情をはさんじゃいけない・・いいじゃん別に?
 う〜んじゃあどれ受けるの?早く決めないと別の人がとってっちゃうよ。
 え、これなんてどうだ?
 どれどれ・・・「行方不明になった息子が娘になって帰ってきた。原因究明して欲しい」かぁ。
 うん、面白そうだね。これにしよう!えっとぉ、場所は・・・


場面その二 : 狩人来るが二人の子供?

 ここ日本にある村がある。
 その村は、はっきり言って寂れていた。進む過疎化、跡継ぎ不足、廃村一歩手前と言ったら言い過ぎかもしれないが、間違いなく二歩、いや大目に見て三歩手前ではある。
 その寂れた村に、ある奇妙な事件が発生していた。数人の男性の若者--といってもこの村にとっての若者で、30代ばかりだが--が立て続けに失踪したのだ。原因、動機は不明。警察も捜索にあたったが、遅々として進展はなかった。
 そんなある日失踪した一人が戻ってきたのだ。但し、その姿は男としてではなく、なぜか女に変わっていた。
 戻ってきた若者の親は原因究明の為、そして息子を元に戻してもらう為に狩人を雇う事にしたのだった。
 
 コンコン
 
 この村で畜産業を営む、御歳57の佐藤 順作の家の玄関のドアがそんな音で叩かれた。
「はーい」
 順作の妻、芳江が玄関に向かう。
「えっとぉ、狩をする人がきましたぁ。」
 その言葉に芳江の顔に緊張が走った。その言葉こそこの村では順作夫婦しか知らない、ある人物と交わした合い言葉だったからだ。
 しかし、その言葉を発する声はどう聞いても舌足らずの男の子の物にしか聞こえない。何か釈然としないものを感じながら芳江はドアを開ける。そこには・・・誰もいなかった。
「あ、下下。」
 そんな声が下から聞こえてきた。芳江が声に従って下を向いてみると、そこには2人の男の子としか見えない者が立っていた。
 一人はだぶだぶの白いローブのようなものを上半身に着ていた。身長は70〜80cmぐらいだろうか。真ん丸の顔、ドングリのような目、ちっちゃい鼻と口。その保護欲を掻き立てる愛らしい顔はニコニコと笑みを浮かべている。髪の毛は青みがかった灰色で、頭のてっぺんで栗のように尖がっている。見た目は幼稚園児に見える、が、この子には人間ではありえない特徴を持っていた。耳がわずかにだが尖がっているのだ。
 もう一人は先にあげた少年によく似ていた。身長、顔、特徴的な耳は殆ど同じだ。ただ、その目は少々三白眼気味であり、表情は無表情だ。髪の色もこげ茶色をしており、散切り頭のようにぼさぼさになっている。服も黒を主体とした身体にフィットした物を着ている。
「えっと坊や達がまさか・・・」
「そう、あなた達が雇った狩人だよ♪」
 芳江の質問に対し、ローブを着た少年が弾むような声でそう答えた。対してもう一人の少年は無表情のままであった。
 
「オイラがタル、でこっちが兄ちゃんのエッジです。」
 応接間に通され、ローブを着た少年--タルは自己紹介をはじめた。名前を紹介された時にもう一人の少年--エッジが軽く頭を下げる。だが、その表情はあいかわらず無表情のままだ。
「まぁ見た目はこんなんですが、腕はゆーしゅーですから大丈夫ですぅ。」
 全く緊張感がない、聞いてるだけで不安になってくる声でタルはそう告げた。
「じじょーは大体メールで見ました。後は事件にあった息子さんに遭わせて欲しいんですがぁ。」
「ええっと、本当に坊や達で大丈夫なの?」
 順作は不安げにそう聞く。どう見ても五歳時にしか見えない子供が自分達が雇った狩人とは到底思えないのだから、仕方の無い事かもしれない。
「坊や、って言われる程度にしかオイラ達は生きてませんよ。それに、」
 そう言いながらタルは尖がった耳を手でピンッとはじく。
「オイラ達が普通の人間じゃないのはわかるでしょ?」
 そう言うとニヤリとふてぶてしそうに笑った。その言葉に順作と芳江は思わずコクコクと首を縦に振っていた。
「んじゃ、息子さん、いえ、今は娘さんか、に合わせてちょーだい♪」
 そう言うとタルはにっこりと笑った。対してエッジはやはり無表情だった。
 
 襖を開けた部屋の床には布団が敷いてあり、16,7程の少女が上半身を起こした状態で布団に包まっていた。凛とした瞳、つつましげな桃色の唇、奇麗に整った鼻筋、肩口まで伸びている漆黒の髪と、中々の美少女だ。だがその頬はやつれ、青白くなっており、この瞳も心ここにあらずといった感じだ。
「この人が息子さんだった娘さん?本当に?だって32でしょ息子さん?」
「あぁそうだよ。俺も信じられないけどね。でもこの子の指紋が息子のとぴったり一致したんだ。それに息子と俺達しか知らない記憶をこの子は持ってるんだ。間違いなくこの子は俺の息子だ。いやだったんだ。」
 タルはその言葉に複雑そうな表情を浮かべてエッジを見た。対してエッジはやっぱり無表情のままヒョイッと肩をすくめただけあった。
「まあ『診断』させてもらうね。」
 そう言ってタルは無造作に少女に近づく。何となくその足音はタ○ちゃんの「あの」足音のように聞こえるのは気のせいか。
「こんにちはー。えっと寛さんですよね?」
 少女--寛の顔を覗き込みながらタルは満面に笑みを浮かべながらそう訊ねた。寛の顔が突然の事にキョトンっとしたものになるが、徐々に何故か脅えたものに変わっていった。その変化にタルは怪訝な表情を浮かべた。そのタルの肩をエッジがトントンと叩き、顔を左右に数度振る。
「あっそうか。この人発見された時犯されていたんだよね。確か極度の男性恐怖症になってるんだったね・・・。ゴメンね、脅えさせちゃって。」
 タルはペコリと頭を下げる。だが寛の顔には脅えの色が色濃く残っている。それどころかタルから少しでも離れようと身をよじっていさえする。見た目は少なくとも5才くらいの小さな男の子からも逃げようとするとは、よほど重度な男性恐怖症であると言えよう。
「兄ちゃんどうしよう、これじゃ何があったのか聞き出せないよ?」
 困ったような顔でエッジの方を見る。するとエッジは何やら手で額を叩いた。相変わらず無表情でいるままだが。
「う〜んその方法はちょっと彼女が可哀相な気がするけど〜まぁそれしかないか〜。えっとぉ御免ね、強引にいかせてもらうよ。」
 後半は寛に声をかけながらタルは申し訳なさそうな顔を浮かべた。
 タルはすっと右手を振ると、そこにはいつの間にか長さ30cm程の木製の棒が握られていた。片方の先端がまるで中世に用いられていたメイスのように加工されている。どちらかと言ったら杖と言うより片手用の棍棒と表現した方が正しそうだ。
 
 −−−−眠りを齎(もたら)せし夢魔よ、我が媒介に宿りて我が指し示し者に安息なる眠りに導かん・・・・・・睡魔(スリープ)−−−−
 
 今までとはうって変わって厳かに呟くと、棍棒の先端で寛の額をチョンっと突つく。すると寛の瞳はトロンっとした物になり、あっという間に眠りについてしまった。
 そして、タルは左手に棍棒を持ちかえると右手で空中に素早く印を切出した。常人であれば書くのに湯水が冷めてしまうのではないかと思われるその複雑な印を、まばたきする程の間に組み上げる。すると、タルの目の前に直径30cmほどの「穴」が白い光を放ちながら開いていった。
「これは息子−−いや娘さんに何があったのか彼女の記憶から夢という形で取り出して映し出す「穴」です、彼女に何が起こったのか見てみます。順作さん達も一緒に見て下さい。」
 順作夫婦は目の前に起こる超常現象にあっけに取られていたが、その言葉に同時に頭を縦に振った。エッジは腕を前で組みながら相変わらず無表情なまま、肯く。その行動を見て、タルは厳かに呪を唱え始める。
 
 −−−−我が望し者の過去を彼の者の意志を通じ我が作りし「穴」に映さん・・・・夢映写(ナイト・ヴィジョン)!−−−−
 
 その呪文に応じたかのように、「穴」に映像が映し出され始めた。


場面その三 : 少女の悪夢

 佐藤 寛は俗に言う居残り組であった。同年代の者が殆ど東京や大阪といった、いわゆる都会にいったのに対して、祖父の代から続いている畜産業の跡をついだのであった。
「はぁ。この頃変な事ばかり続くなぁ。」
 寛は仕事をしながらそう呟いた。ここ数日、数人の男性の若者が突然いなくなるという事件が発生していた。全員失踪するような目的もなく、現在警察が捜査をしている。
 また、ほぼ同時期に家畜がさらわれて、村の外れで遺体になって見つかるという事件も数件起こっているのだ。しかも腹部や内臓が食い漁られたように無残な状況になっていたのだ。こちらも警察も捜査に乗り出したが、現在まだ犯人は見つかっていない。
 今日も近所の牛が一匹いなくなったらしい。しかも誰も気付かないうちにだ。警察は何をやってんだろうと思いつつも寛は仕事を続けた。
 夕刻になり、寛が1日の作業を終え後片付けをしていると、後ろの方で物音がした。何だろうと思って後ろを振り向くが、家の裏手にある薮しか見えなかった。気のせいかと思ったが、ガサガサと薮の方から音がしてきた。まさか犯人がいるのではと思い、薮の中に不用意にも一人で入っていってしまった。ここで父親でも誰かでも呼んでおけば、事態は変わったかもしれない。暫く薮にはいって物音の元凶を探していると、寛は信じられない「もの」を目にとび込んできた。
 目にはいってきた一つ目は牛の死骸であった。腹部が食い荒らされたように無残な状況をあらわにしていた。もう一つ、牛の腹部の所に筆舌に尽くしがたいものがいた。
 それは身長180cm程の人型をしてはいた。だがその顔は狼のような形をしており、鋭い犬歯が口元からはみだしていた。更に全身は黒い剛毛で覆われており、手足には人ではありえない鋭い爪が生えている。その人外の者が牛の内臓を手も使わず食らっていた。
 寛はあまりの光景に呆然と立ち尽くしてしまった。すぐに逃げ出せばよかったのだろうが、通常、こんな光景を見てそのような判断を下せる者はそうそういない。寛もまた、凡人の一人であった。
 暫くすると、化物は食べ終えたらしく顔をあげた。そこに不幸にも寛の目と化物の目があってしまう。思わず見詰め合う1人と1匹。はたから見ればかなり滑稽であろう。寛が我にかえって逃げたそうと思った時には、時すでに遅し、化物は寛の目の前に立っていた。そして、悲鳴をあげる暇もなく頭を殴られ寛は気を失ってしまった。
 
 気が付くと化物の手で担がれており、目の前にコンテナ付きのトラックが止まっていた。寛は逃げ出そうともがいたが、ビクともしない。コンテナの扉が開かれ、中に入れられる。信じられない事にそこは大きな−−さしあたり30帖はあろうかと思われる部屋になっていた。どう考えても外見のコンテナと中の広さが一致していない。だが実際に部屋は存在していた。
 その部屋はビーカーやフラスコ、遠心分離機等が散乱しており、さながら実験室のようだった。だが一方の壁にある棚にはとかげの黒焼きと思える物や見た事も無い動物な干物があったりして何故か呪術的な雰囲気を漂わせている。
 部屋の隅にある扉が開かれ、2人の男が出てきた。どちらも日本人のようだ。1人は毛髪が一本もなく、太って脂ぎっている。もう1人は痩せこけて神経質そうな目をしている。典型的なマッドサイエンティストといった所か。学者は血走ったギョロ目で寛の方を見つめた。
「J-083、こいつは一体何だ?今日は被検体の摂取日ではなかった筈だが?」
「申し訳ございません、食事の最中見つかってしまった為、とりあえずこの場まで連行してまいりました。」
 学者の噬み切り声に対して化物はその容姿とは裏腹に知性的な物言いで対応した。
「そうか、まぁその判断は間違ってはいないな。それに丁度一体検体が死んで補充しようと思ってたところだ。こいつも検体室に放り込んどけ。」
「かしこまりました、坂澄さま。」
 J-803はそう答えると寛を扉の中に連行した。扉の中は先程の部屋よりも大きな部屋が広がっていた。そこにあるのは大小の動物が檻の中に入っており、さらには床には動物の死骸と思われる肉塊があたりに散乱しており、凄まじい異臭を放っている。さらには部屋の一角には鉄製と思われるベットらしき物があり、その上には明らかに人間と思わしき死体が寝そべっていた。寛はあまりの光景におもわず嘔吐してしまった。
 部屋の一部は人間監禁用の檻になっており、寛はそこに放り込まれた。そこには見知った顔が何人かいた。
「佐藤じゃないか、お前もさらわれたのか。」
「伊藤かよ、3日前にいなくなったと思ったらこんなとこにさらわれていただなんて・・・。それに有藤さんと富田もか。そういえば鈴木さんはいないのか?」
「あそこのベットを見ただろう。あの上の死体が鈴木さんだよ・・。」
「冗談じゃねぇ。何とかここから逃げ出さないと。」
「無理だよ、この檻はやたらと頑丈だし、あのJ−803って化物には4人がかりでも勝てなかったんだぜ。逃げれっこねえよ。」
 男達の周りに絶望感がただよった。はっきしいってかなり悪い状況だ。全員黙ってしまった。
 数時間たって、坂澄と呼ばれていた男とJ−803が檻の中に入ってきた。この中の誰かがこれから坂澄の実験材料にされるのがた易く想像できる。男達は自分が実験材料にならない事を祈った。遅かれ早かれ結果は同じだろうがそんな事考えている余裕は彼等にはなかった。
 坂澄はそのギョロついた目で男達を見回した。そして1人の男を指で指した。
「こいつがいい、これからの実験にはこいつが最適だ。作業台に連れていけ。」
 坂澄がそう言って指さしたのは寛であった。寛の顔は真っ青になった。
 
 寛は作業台と呼ばれた鉄製のベットに服を着たまま縛り付けられた。騒がれると喧しいとでも思ったのか、さるつぐわをかまされる。
 寛の周りには坂澄ともう1人が立っている。男の方はにやにやとした目つきで、坂澄の方はこれからやるであろう実験の好奇心でいっぱいの目で寛をみていた。
「で坂澄君、これからどういった実験をするのかね?」
「実験プランγ−12です、Mr.高田。J−803のような獣人タイプは戦闘能力としての性能は充分ですが外見があまりにも目立ち過ぎます。そこで人間の姿を残したまま同程度の戦闘能力を持つ個体の作成を行う為の第一段階として、魔法薬の投薬による遺伝子レベルからの筋力増強及び皮膚組織の硬質化を行います。」
 太った禿男、高田に対して坂澄は機械的に答えた。
「では試験薬S−01を投薬します。試験結果をぜひ見ていて下さい。」
 そう言うと坂澄は注射器を取り出した。中の液体の色は濃い紫色をしており「これはヤバイ薬です」と主張しているかのようだ。寛は必死になって逃げようとしたが縛りつけられ逃れられない。そうこうしてる間に素早く右腕に注射器の針が挿入され、中の液体が体内に注がれてしまった。
 体内に液体を注がれて数秒後、寛の身体が灼熱のごとき高熱を放った。激しい痛みが全身を襲う。体中が震えだし、激しい嘔吐感がこみ上げてくる。
 畜産業で鍛えられていた腕から急激に筋肉が落ちていき、肌が異様に白くなっていった。胸のまわりが一層激しく痛みだし、胸の辺りの服が少しずつ、しかし確かに押し上げられていく。それとほぼ同時期に尻の辺りがどんどんきつくなっていき、逆に腰の廻りがゆるくなっていった。
 髪の毛が信じられない速度で伸びていく。顔が全体的に小ぶりになる。眼がそれに応じて大きくなり、睫毛が伸びだした。
 次に腰の「突起物」が異様に熱くなり、そしてそれが段々と体内に入っていくのが寛には感じられた。恐怖のあまり悲鳴をあげたが、さるつぐわのせいでうめき声にしかならなかった。
 最後に身体がビクンッとが震え、腕や脚の毛が一気に抜け落ち、全身から脂汗が流れ落ちた。その時寛は確かに身体の中で何かができたのをはっきりと感じた。
 息も絶え絶えとしている寛を、2人の男は目を丸くして見つめていた。一体何が起こったのかわからない様子だ。
「おい坂澄君、これは一体どういう事だ?想像していた結果とは全然違うようだが・・・?」
「はい。どうやら完全な失敗のようです。ここまで違う結果を示すとはなかなか珍しいですね。」
 驚いたように聞く高田に対して坂澄は冷静に、そして興味深々で答えた。
「それにこの姿は・・・。少々確認してみます。」
 そう言うと坂澄は
 
 (以下18禁入ってるからちゅ・う・りゃ・く★)どうでもいいけどぎりぎりな表現多いような気がする
 
「ふむ、どうやら子宮もできております。少なくとも外見的には完全に女性化しておりますね。」
 検査を終え、坂澄はそう宣告した。ちなみにどんな検査だったかというと寛は泣きじゃくり、この映像を見ていたタルが真っ赤かになってしまった事から想像して欲しい。ちなみにエッジは無表情のまま。
「面白い結果になりましたね、完全な失敗ですが使いようによってはこの薬も使えるでしょう。例えば拷問とかにねぇ。」
 坂澄は興味深そうにそう呟いた。対して高田は先程以上にニヤついた顔で寛を見つめている。
「しかし、なかなかの上玉になったもんだなぁ。」
「ええ、そうですね。」
「ところでもう一つ、本当に女になったか確かめてみたいんだがいいかね?」
 高田はニタニタとそう言った。坂澄はその言葉に最初は何なのかわからないようだったが、合点がいったらしく肯いた。
「ええ、いいですよ。では私は隣で実験結果をまとめておきますので、ゆっくりと楽しんで下さい。」
 そう言うと坂澄は隣の部屋に行ってしまった。扉に鍵がかかる音がする。
「ふふっ、こんな所にずっといて溜まっていたところだ。存分に楽しませてもらうぞ。」
 高田はそう呟きながら寛の戒めを解いていった。寛も今から目の前の男が自分に何をしようとしているのか確信していた。信じたくなかったが、この男の表情と何よりも股間部がそれを決定ずけている。
 拘束がとけた瞬間寛はベットから逃げ出した。立ち上がろうとしたが全然腰に力が入らず、立ち上がれない。身体が全く別なものに変わってしまった為、体内のエネルギーが大量に消費されて極限まで体力が消耗してしまった為だが、今の彼−−否彼女には解らないことであった。
 必死になって先程まで閉じ込められていた檻まで身体を這いずらせる。さるづくわを外して大声で助けを呼ぶ。
「助けて!助けて下さい!!」
 檻の中の男達も何があったのかわかっていたので助けようと檻を叩いたが、檻は少しも揺るぎはしない。
 そうこうしている内に高田は寛のすぐ側まで迫っていた。その顔はまるで舌なめずりするかのような表情を浮かべている。
 高田はズボンをおろした。腰の「突起物」が上を向いている。そして寛ににじり寄っていった。寛はそれに気付き、顔に恐怖の表情を浮かべる。
「くるな!こっちくるなぁ!・・・来ないで!」
 だが高田は更に詰め寄り、寛の腕を掴む。
「馬鹿!やめろ!やめてくれ!お願い、やめてっ、いや、いやあああああああ!!」
 
 パンッ
 
「ここまでで、いいよね。」
 タルは一回拍子を打つと、「穴」はすっと消え去った。重苦しい沈黙が辺りを覆う。
「許せない・・・。」
 芳江はそう呟いた。その顔には憤怒が濃く彩られている。
「ああ、許せねえなあ。よくもあいつら俺の子供を・・・。」
 順作も怒りで赤黒くなっている。ちなみにさりげなく自分の息子でも娘でもなく子供と言ってるところが流石というべきかなんと言うべきか。
「しかし、今回の事件が魔導関係だとは、こりゃ本職としては何とかしなくちゃなぁ。」
 タルは頭を掻きながらそう呟いた。声はなんとなく気が抜けているようだが眉間には皺がよっていた。
「タルさんお願いします。」
「わかってます。あいつらに然るべき制裁を加えてやります。」
 芳江の言葉に対してタルはそう答えた。
「ねぇ。兄ちゃ・・・あらら。」
 タルはエッジに話しかけようとしたが、既にエッジの姿は影も形もそこにはなかった。
「どうやら兄ちゃんもかなり怒っちゃったみたいだね。もうあいつら探しにいっちゃいましたよ。」
 ふぅ、と溜息をつきながらタルは寛の方を見た。少女は悪夢でも見ているのだろう、表情は苦悶に満ちており、全身から脂汗を流していた。
「兄ちゃんがあいつら見つけてくる間にちょっとやっとこうかな。」
 そう呟くと、タルは棍棒を取り出した。
 
 プルルルルッ
 
 エッジがいなくなっておよそ1時間後、タルの胸元からそのような音が鳴った。内ポケットから携帯電話を取り出し、通話ボタンを押す。
「あ、兄ちゃん?・・・・そう、見つけたんだね。・・・・・・うん、わかった。すぐ向かうよ。」
 プツッという音をたてながら通話を切る。そして順作夫婦の方を向いた。
「兄ちゃんが寛さんをさらった奴等のトラックを見つけました。2人ともいるそうです。」
 そう言いながら立ち上がる。そして胸元に手をつっこむと、どうやってしまってたのかわからないが三角帽子を取り出した。三角のところが濃い黄色、つばのところがこげ茶色をしている。
 それを目深めにかぶる。こうするとローブとあいまって、中世の魔導師のように見える。事実、彼は魔導師なのだが。
「では、「狩り」に行ってきます。」
 そう言った途端、今までホニャラカとしていたタルの雰囲気が一変した。目に猛禽類の如き鋭さが宿り、全身から殺気が放たれる。そして両手で棍棒を握り、身体の前に構えると呪文を口にし始めた。
 
 −−−−我が意志をくみとりて我が肉親の元に空間を縮めて跳び立たん。・・・・跳躍(リープ)−−−−
 
 そう唱えた瞬間、タルの周りを紺色の光がひかりだし、それがタルに向けて収束していった。それと同時にタルの姿が薄らいでいき、そして光が完全に消え去った時にはタルの姿もそこには既になくなっていたのであった。


場面その四 : 魔導師の襲撃

 タルが「跳んだ」先は木々の中だった。辺りはすでに夕方を過ぎて、暗くなっている。すぐ目の前にエッジの小さな後ろ姿がうずくまった状態であった。
 エッジはある一点をじっと見詰めていた。タルもつられて見てみると、視点の先には駐車場があった。どうやら事件が起こっている村の近くにあるキャンプ場の駐車場と思われる。平日の為か自家用車は一台も止まっていないにも関わらず、どう考えても場違いなコンテナ付きのトラックが一台、駐車されていた。そのトラックは先程タルが「穴」に写しだしたトラックと同型の物であった。
 タルがエッジの横につく。どちらともなく顔を見合わせるとお互いに肯いた。どうやら「標的」のトラックに間違いないようだ。
 そしてエッジは懐をごそごそと探ると、数枚の写真をとりだし、タルに渡した。写真には30歳前後の男性が写っている。
「これは・・・さらわれた人達の写真?」
 写真を見ながら小声でタルはそう呟いた。その言葉にエッジは再度肯く。
「しかし、相変わらずわずかな時間でこんな事できるなんて、一体どんな事やったの?」
 タルは写真に写っている人物の顔を覚えながら半ばあきれたような感じで思わず呟いた。どこにいるかわからない一台のトラックを見つけ出し、更に被害者の写真を取得する、これだけの事をわずか1時間の間にエッジはやってのけたのだ。考えてみれば驚嘆すべき事だ。確かに何をやったのか想像する事すら難しいだろう。実はエッジにしてみれば大した事をしたわけではないのだが。
 今現在、警察が今もこの付近で起こっている行方不明者多発事件の捜査が行われている。しかし、何故かこのキャンプ場の駐車場に一台だけ止まってるコンテナ付き大型トラックという見るからに怪しい物に対して少しも捜査の手が伸びないのはどう考えてもおかしい。実はこのトラックには特定の人物以外を近づきたくない気持ちにさせる通称「人払いの結界」と例え近づいたとしても人にあまり気に取られない通称「気配隠しの結界」が張られているのだ。
 エッジは結界の存在を知っており、警察が見つけられない事から恐らく結界を張ってると推理して、駐車する時は結構大雑把な所−−駐車場等といった−−でするだろうと考えて探索を行ったのだ。
 実はこのトラックに張られた2つの結界には大きな弱点がある。1つは意志の強い人間には効果が薄い事。もう1つは基本的に人間にしか効果が無いという事だ。で、耳が示すとうりタルとエッジは人間ではない。その為エッジには結界が全く効果がなく、結果あっさりとトラックがみつけれたのであった。
 ちなみに被害者の写真は捜査を行っている警察署に不法侵入したあげくパクッてきただけだ。今頃警察署内は重要な資料が消えて大騒ぎしてるかもしれないが、そんな事エッジにはどうでもよい事だったりする。
 もっともそれだけの事を1時間でやるという行動力はやはり驚嘆すべき事ではあるが。
「じゃあ、オイラがトラックに押し入って、さらわれた人達を確保するから、兄ちゃんは外で待機して、「獲物」が逃げ出さないか、見張ってて。」
 タルは棍棒を右手に構えて立ち上がった。ふとエッジの方を見てみるとジッとタルの方を無表情に見つめている。
「大丈夫だよ、心配しないで。魔導に関しては兄ちゃんよりオイラの方が専門だよ?」
 そう言ってニコッと笑いかけた。エッジも納得したのか軽く肯く。そして、タルはトラックに向けて歩き始めた。
 
 高田は実験室で酒を飲んでいた。「組織」から与えられた自分の任務は坂澄が与えられた実験を行うかの監視と、行った実験結果の正誤性の確認である。はっきしいってあまり気乗りしない任務であった。坂澄自身気味が悪い奴だし、気色の悪い得体の知れない人体実験に付き合わされるのもたまったもんではなかった。だがここ数回の実験は「楽しめた」。あんな結果と確認だったらいいもんだな、と卑らしい笑みを浮かべながら思っていた。
 そのうちの一番最初の「実験結果」は不注意で逃げ出してしまったが問題はないだろう。誰が自分が魔法のせいで女に変わってしまったなどという戯言を言う者を信じるだろうか?せいぜい精神病院に直行されるのがオチだ。例え信じたとして、このトラックを探す事になったとしてもどうやって見つけるというのだ?このトラックには人に気付かれない為の結界が2つも張られているのだ。見つかる筈がない、それに見つかったとしてもJ-803とさっきできた「試験体」があれば簡単に人間など物の数ではない、高田はそう思っていた。
 坂澄は今、J−803を連れて外に出掛けている。まだ最初の「実験結果」しか「楽しん」でいない。今のうちに他の「実験結果」も「楽し」ませてもらおう−−−そう酔った頭で優雅に酒を飲むようにしながら−−ちなみに見かけは禿げたデブ親父−−高田はそう考えた。
 
 ドカンッ!
 
 突如、そのような大きな音が実験室に響き渡った。びっくりして酒の入ったグラスを床に落としてしまう。
 
 ドカンッ!ドカンッ!
 
 立て続けに同じような大きな音が響き渡る。音源はこの湾曲空間から外に唯一繋がる出口のドアからだった。そのドアの鍵の箇所が強い衝撃を受けたかのように内側に吹っ飛んでいた。
 徐々にドアが開いていく・・・・。坂澄やJ−803ならこんな鍵を破壊してドアを開けるような事はしないだろう。明らかに侵入者だ。懐の拳銃を握り締めながら高田は脅えながらドアを見つめた。
 ドアが完全に開ききった。そこには・・・誰もいない、様に見えた。
「あ、よいしょ。」
 そんな掛け声を発しながらちっちゃな子供が実験室に入り込んできた。まるで中世の魔法使いのように三角帽子をかぶり、ローブのような物を着ている。しかも手には短いながらも杖まで持っている。どう見てもコ○ケ等でやってるコスプレしてる子供にしか見えない。
「何だぁ。お前はぁ?」
 酒のせいで少々ろれつがまわった声で高田は凄んだ。どんな恐ろしい者が侵入してくると思ったらコスプレした子供が入ってきたのだ、大した事ないと思ったのはまぁしょうがない事ではあろう。
「確かお前は・・・高田だったね、寛さんを辱めた。」
 子供−−まあタルなわけなのだが−−は姿形から想像できない冷たい声を放ち、高田に冷たい視線を叩き付けた。
「何なんだ手前は?」
 タルの言葉に鋭く反応し、高田は懐の銃を抜いてタルに突きつけた。その行動に対してタルは静かに杖−−いや棍棒を高田に突きつけると、小さく呟いた。
 
 −−−−隠されし力、我が意志に応じて光の矢となれ。光矢(ライトボルト)!−−−−
 
 棍棒の先に青白い光が灯り、それは凄まじいスピードで高田が握る銃にぶつかった。
 それと同時に激しい破裂音が鳴り響く。音の残響がなくなった時には、高田の手が握っていた銃ごと無くなっていた。
「ひっ、ひいい。」
 高田は手に起きた激痛と、何が起こったかわからないという恐怖感から思わず悲鳴をあげた。出口以外の−−監禁室に続く扉に駆け寄って中に逃げこむ。
「逃がさないよ。」
 タルも後を追う。扉をくぐった先は先程「穴」で見たとおりの部屋が広がっていた。
 
 人間用の監禁部屋があったと思われる方に目を向けてみると、確かに映像に写されていたような牢獄のごとき部屋が見えた。しかし中には幾人かの人が入っていた筈だが見れない。いや、良く目を凝らして見ると隅っこの方に固まって隠れているのがわかる。不思議に思って近づこうとすると、部屋の奥の方からがなり声がとんできた。
「妙な事しやがって・・・!おい、K−001、このガキをひっとらえ、否ぶっ殺せ!」
 そう言われて出てきた「者」は見た目は2m近い大男に見えた。頭に毛髪が一本もなく、全身の筋肉がはちきれんばかりであり、さらには着ているものがブリーフのごときパンツ一枚というむさ苦しい事この上ない格好をしている。これが先程言っていた「試験体」なのだろう。
「うわーなんかやな格好してるー。う〜んオイラ兄ちゃんと違って肉体労働は苦手なんだよね〜。」
 Voooooooom!!
 タルの軽い口調に対してK−001といわれた大男はうなり声をあげながら飛びかっていった。その速度は人間の速度をはるかに超えている。
 丸太とも見まごう腕がタルめがけて振るわれる。その攻撃をタルはさっきの軽口が嘘だったんじゃないかと思えるような軽快なステップで避けてようとする。だがほんのわずかだが、ローブがK−001の腕に触れる。その触れた箇所がまるで剃刀で切られたかのようにスパッと切れた。
 タルの顔に驚きの表情が浮ぶ。そこに再びK−001の腕が振るわれる。やはり辛うじて避けてみせるが今度は三角帽子の淵にわずかに触れ、そこも同じように切り裂かれてしまう。
「ふははははどうだ糞ガキっ、K−001には筋肉増強だけでなく、腕には皮膚硬質剤が投与されて日本刀の如き鋭さを持っているのだ!」
 タルの驚く顔に対してわざわざ説明をする高田。通常なら手が吹っ飛ばされてそれどころじゃないのだろうが変なところで律義な男だ。それともただ単に強力な部下のおかげで気が大きくなっているのか。多分、後者だろう。
「ふーん、あっそう。」
 高田の言葉に素っ気無く答えるタル。高田にしてみれば脅える事を期待して言ったのにそんな風に答えられてはいい気がしない。高田は顔をどす黒く染め上げた。
「このっ・・・K−001!この糞生意気なガキを早くぶっ殺せ!」
「無駄だよ。お前など、僕の敵じゃあない。」
 そう言ったタルの目は今までに見た事が無い程鋭い物に変わっていた。右手の棍棒をクルリと一回転させて、ビシッとK−001に突きつける。
 
 −−−−冷厳なる意志、浄化を齎せし心、白狼の咆哮、氷巨人の息吹よ、我もとめ訴えたり、我が真言(マントラ)に基づき氷棺となりて我が敵対せし意志に安息たる永き眠りを与えよ−−−−
 
 その呪文に応じたかのごとく周囲の気温が急激に下がりだす。そしてK−001の周りに小さな氷の塊が幾つか現れたかと思うと、瞬く間にそれは増え、数瞬後にはまるで氷でできた棺桶に入れられたかのごとく、大きな氷塊がK−001を閉じ込めた。
「御免ね、こんな方法でしか君を救えなくて・・・氷縛陣崩壊(ブラスティッドダイナスト)!!
 最後に呪文を起動する為の言葉を叫ぶ。その途端、K−001を閉じ込めていた氷塊が粉々に砕け中に入っていたK−001も一緒に粉みじんになってしまう。パラパラと氷でできた塵が床に降り積もる。
「ひ・・あ、あ・・・・。」
 あまりに呆気なくK−001が倒された事に高田は手の痛みも忘れて呆然として立ち尽くしてしまう。その隙にタルは素早く近づくと、寛にかけたのと同じ眠りの呪文をかけた。あっさりと高田は床に倒れ伏して眠ってしまう。
 次にタルは人間用の監禁室に近づく。鍵がかかっているのを確認すると、ぶつぶつと呪文を唱えだす。
 
 −−・・・解鍵(アン・ロック)−−
 
 呪文を唱え終えると、ガチャンという音が鳴り、不思議な事に監禁室のドアが勝手に開いていく。
「えっとぉ、皆さんを助けに来た者ですー。もー外は大丈夫ですよー。出てきてくださーい。」
 タルは監禁室の中に声をかける、が、中に確かに人が何人かいるようなのだが部屋の暗闇の中に隠れてでてこようとしない。それどころか声もだそうとすらしない。
「??。あのー本当に大丈夫ですよー??出てこないんならこっちからいきますね〜♪」
 そう言うと再度ぶつぶつと呪文を唱えだす。
 
 −−・・・照明(ライト)−−
 
 呪文と共に直径10cm程の白い光の球が生み出される。それを手の平から10cm程上に浮ばせたまま監禁室の中に入っていく。
「きゃあ!」
「えっ、『きゃあ』?それに今の声は女性・・だよねぇ?」
 全然予想していなかった「女性」の悲鳴に戸惑うタル。
 不思議に思い暗がりを照らしてみるとそこには何と下は10歳くらい上は25歳くらいまでの女性が5人、光によって映し出された。全員、なかなかの美人。皆小さくなった暗がりに必死になって隠れようとし、体中を震わせながら身を寄せ合っている。
「え〜〜〜〜っと。」
 エッジ兄ちゃんが見せてくれた写真は8枚。写っていたのは全員30歳前後の男で、その内の1枚は寛さんだった。そして恐らくはさっきの大男は実験のせいで怪物化したさらわれた人の1人だろう。更に先程「穴」で見た映像で死んでた人が1人。そうなるとここには最高で5人の男性が閉じ込められていると思ったんだが・・・?
 そこまで考えてタルは寛の事例を思い出した。と、なるとこの5人の女性は・・・・。
「実験、失敗しまくったって事だったのね・・・。」
 思わずポツリとそう呟いてしまう。その間も女性達は皆身を震わせている。その中でも最も幼い女性−−いや少女か−−は泣いてすらいた。
 このままでは埒があかない。タルは「穴」の映像で寛と話している人がいたのを思い出し、そこから警戒心を解こうと試みた。
「えっと佐藤寛さんの知り合いの方いませんか?」
「え、あの私、一応小学校からの知り合いですが・・・。」
 18歳くらいの女性がタルの質問に思わず答えてしまう。
「そ〜ですか。それはよかった♪ で、でしてね、オイラ達は実は佐藤さんの両親から・・・・」
 タルは自分達が何でここにいるのかを反応した女性に向けて説明しだした。その説明を聞いているうちに最初は頑なだった態度も段々和らいでいった。周りの女性も警戒心を緩めていくのがわかった。
「ではあなたは私たちを助けてくれるんですね?」
「もちろん、困ってる人を助けるのはじょーしきでしょ♪」
 何で姿が女性に変わっただけで言葉づかいも女性っぽくなってんだろう?、と思いながらもタルは胸をふんぞり返って答えた。ひっくりかえりそうになってはいるが。
「ではこっから脱出を・・・・」
「あっ!」
 その時、一番見た目が若い少女が声をあげた。
 その声に反応して少女の視線の先を見ると、高田が倒れていた辺りに血飛沫がふきあがっている。慌ててタルが監禁室を出て高田に駆け寄る。
 高田の姿は首から下は全く変わっていなかった。だが首から上は・・・無かった。まるで鋭利な斧で切断されたかのようになっており、血が絶え間なく吹き出している。
 タルは周りを見渡すと、実験室につながる扉の前に異形の者を見つけた。
 「それ」は身長50cm程の人形をしていた。全身が黒ずんでおり、体毛らしいのは一切見られない。顔は人の顔を縦に潰したようで酷く醜悪だ。身長に比べるとはやたらと足が短く、反して腕が長い。手には3本の指が生えており、鋭い鈎ヅメが生えている。そして右手の鈎ヅメは真っ赤に染まっており、左手には高田の頭が握られていた。
「ホムンクルスか?何でこんな所に!?」
 ホムンクルスとは、錬金術師によって造られた小さな人造人間である。大体が人間そっくりな姿をした"小人"だが、中には様々な目的の為に人間離れした姿をしたのもいる。例えばタルが今見ているような。
 "小人"はドアを開けて部屋から逃げようとしていた。即座にタルは反応して呪文を唱えはじめる。
「逃がすか!光矢(ライトボルト)!
 棍棒の先から光の矢が放たれ、"小人"に肉薄する。だが髪一重の所でかわされてしまう。"小人"は実験室に逃げ出してしまった。
 すぐさま追いかけようとしたが、監禁室の「女性」達をそのままにしてはいけないと思い直し、留まる。
「ここは危険かもしれない!急いで脱出するから部屋から出てきて!」
 女性達はまだ躊躇していたが、続けざまにあびせられた「早く!」という言葉におそるおそる部屋から出てくる。
 タルは女性達よりも先行して実験室に入る。予想どおりすでに"小人"はいなかった。女性達を呼ぶと今度は外に飛び出した。
 辺りを見渡したが"小人"は見あたらない。気配も探るが周囲にはいないようだ。女性達を再度呼ぼうコンテナの方を向いたまさにその時、
 
 ギャギィンッ
 
 まるで鋼と鋼が強く擦れあったかのような音が鳴り響く。それと同時にあたりの空気がさざ波のごとく震えだし、キャンプ場の周りにある林から、木々が倒れる音が聞こえてきた。
「何? 一体何が起こってるの?」
 女性の1人がパニックを起こしたかのように叫ぶ。
「大丈夫、落ち着いて。多分オイラの兄ちゃんが戦っているんだ。」
 落ち着いた調子で言いなだめる。
「さっきの"小人"がまだ近くにいるかもしれない。貴方達を安全な場所まで連れて行くから、ついてきて。」
「あのぅ、ありがたいんだけど、お兄さんの手助けに行かなくても、いいの?」
「あぁ、それなら大丈夫だよ。」
 タルはにっこりと笑いながら言った。
「だって兄ちゃん、オイラの数十倍は強いから。」


場面その五 : 終焉を刻む者

 少し時間を戻す。
 坂澄は外の空気を吸う為に散歩に出かけていた。護衛と彼の食事の為にJ−803を連れてきている。もっとも普通に歩いていたら目立ち事この上ないので影から護衛させているのだが。その散歩の帰り道に「それ」は坂澄の目の前に立ちふさがった。
 「それ」はぱっと見は幼稚園児に見えた。身長は80cmあるかないか。髪の色こげ茶色で明治時代にはやった散切り頭のような髪型をしている。三白眼気味で目つきはやたらと悪い。その少年は坂澄の前を棒立ちしているように見えた。だがそれなりに武術をかじるか実戦を経験している者が見れば目を見張るかもしれない。全く隙が見当たらないからだ。
「な、何なんだね、ぼ、ぼ坊や。僕の前にた、立ちふさがるな、何ていいいい度胸じゃないかね?」
 たどたどしい噬みきり声で坂澄はがなりたてた。相手が弱そうな子供だからか、気が大きくなっている。
「坂澄様いけません、その子供から離れて下さい。」
 J−803が姿を現しながら忠告する。だがその忠告を無視して坂澄は右手を振り上げ子供をぶとうとした。
 しかし、あたる直前に子供の左手が坂澄の手を下から摘むようにして掴む。驚いてはがそうとするがビクともしない。子供の手が下に降ろされる。その指の間には摘んでいた坂澄の手の平の肉片がそのまま掴れていた。
「は、ひぃぃぃぃぎゃふいいい」
 意味をなさない悲鳴をあげながら坂澄はうずくまる。その横にJ−803がつく。
「こ、殺せ!J−803、このガキを殺してしまえ!」
「かしこまりました、坂澄様。ですがこの少年は強い。この少年との戦いに巻き込まれてはいけません、どうかこの場からお離れ下さい。」
「わ、わかった。絶対このガキを殺せよ、殺すんだぞ!」
 そう言いながら坂澄は林の奥に消えていった。
 
 睨み合う獣人と幼稚園児(見た目)。端からみれば滑稽以外なにものでもないだろうが辺りの空気はまるで液体窒素でも撒き散らしたかの如く冷たく、緊張したものになる。先程から五月蝿いほど鳴り響いていた鳥の声はいつの間にか消え去り、彼等の周辺は針の落とした音でも聞き取れるのではないかと思われるほど静粛としたものとなる。空に浮ぶ三日月の光が更に辺りの空気を冷々とした物に変えていく。
 J−803は心の中で舌打ちしていた。目の前の少年は見た目からは想像出来ないほどの力を持ってるのが直感でわかった。身長でいえば自分のほうが少年より2倍以上でかいのにも関わらず、何故か少年が覆い被さってくるような錯覚にとらわれてしまう。J−803の心に僅かな恐怖心が生まれていた。しかし、それ以上の闘争心が生まれていた。
 彼、J−803は「組織」に物心つく前にさらわれてきて、「組織」の尖兵になるように教育、訓練を強いられた。彼は「組織」の命令の元、様々なミッションをこなした。あるミッション中、彼は肉体に再起不能になるほどの大怪我を負ってしまった。
 本来ならそこで捨てられてしまっただろう。「組織」にとって役に立たない兵士など、いらないからだ。だがその当時「組織」で進められていた「LOSP(Lycanthrope Of Solders Plan)」、獣人兵士計画で彼の肉体が使われる事になった。
 そして彼は復活した。全身に黒い体毛を生やし、犬の如き顔を持った「獣人」として。"J−803"、それが彼の新たな名前になった。
 彼は強靭になった肉体を用いて数々のミッションをこなしてきた。だが彼の心には空虚が生じていた。どれだけ敵を倒しても、どれだけミッションをこなしても彼の心は満たされない。いつしか彼はこの肉体を全力で振るえれるほどのまだ見ぬ強い「戦士」を求め始めていた。
 今回のミッションは坂澄というプライドだけが高い下っ端学者の護衛だった。今回も「戦士」にあうのは無理だろう、そう思っていた。
 しかし、今目の前にいる少年は自分が求めていた「戦士」なのではないか。そんな気が彼はしてならない。
 J-803は知らずうちにまるで拳士が戦う前に挨拶するかのように両手を目の前で組み合わせて軽く少年に向けてお辞儀をしていた。それは彼流の「戦士」に対する礼のつもりだった。
 すると少年も同じように礼をしてきたではないか!間違いない、彼は自分が求めていた「戦士」だ。J−803の心の中でそれは確信になっていった。
 
 J−803は全身の筋肉を緊張させた。いつでも少年に飛び掛れるように。それに対して少年−−エッジは相変わらず棒立ち状態であった。だがその姿に隙はまるで見当たらない。
 しばしの間睨みあいが続いた。そうしている内に雲が月を隠してしまった。辺りがほんのわずかだが暗くなる。そして再度月が現れようとした時。
 エッジの身体がわずかにゆれた。J−803の全身の筋肉が更に緊張する。そして
 
    ギャギィンッ
   
 お互いが交差しあい、まるで鋼と鋼が強く擦れあったかのような音が鳴り響く。J−803は振返るとエッジの背中めがけて鈎ヅメを横に薙ぎ払った。後ろからの攻撃にも関わらず、エッジはしゃがんでその攻撃を避ける。
 J−803の鈎ヅメが木に突き刺さる。本来ならそこで止まるのだろうが驚くべきかな、勢いは止まらず木をそのままへし折ってしまう。
 その間にエッジはJ−803の懐に入ると顎めがけて蹴りを放った。後ろに避けようとしたが、咄嗟に横に何とか避けていた。するとJ−803の後ろにあった木が下から上に向けて唐竹割りされる。エッジの放った蹴りの衝撃が触れもせず、木を縦に割ったのだ。
 お互い一旦間合いを取り合う。そして同時に地を蹴り、間合いを詰めあった。
 死闘の幕があがった。
 
 大地が弾け、石が空を舞い、木々が吹っ飛ぶ。これが1対1の戦いだと信じられるだろうか。
 いやこれが戦車同士の戦いだったりミサイルランチャーやバズーカ吹っとばしあったりしているならまだいいだろう。しかし、お互い生身でしかもナイフ1本も持っておらず、一方は獣の如き顔を持った人形の化物だがもう一方は見た目は幼稚園児っぽい子供なのだからなにが何だか良くわからない。
 獣人のパンチで木がへし折られ、子供のキックが地面に大穴を開ける。人外魔郷の戦いが繰り広げられていた。
 エッジの腰のひねりが充分にいかされた掌打が放たれる。J-803はとっさに上に跳んで避ける。掌打は虚しく空を切る、がその拳撃は触れもせず木を3本根っこからなぎ倒す。
 J−803はエッジとの間合いをとった。エッジはその間合いを詰めようとしない。J−803にはそれはある意味余裕であるという事がわかっていた。
 はっきりいってこの戦いはJ−803が不利になっていた。リーチの面では圧倒的にJ−803のほうが勝っている。だが攻撃力、守備力、速度、技量、判断能力は確実にエッジの方が勝っているのだ。その証拠にエッジの攻撃は何度かJ−803に当っているのに対してJ−803の攻撃は全て避けられるか防御されるかしてクリーンヒットは一切ない。
 しかしJ−803は満足していた。これほどの強い「戦士」と戦えているのだ、少年に感謝したいくらいだ。そして、J−803は「切り札」を使う事を決断していた。
 彼の「切り札」、それは脳内のアドレナリンを意図的に大量に分泌させて身体能力を極限まで高めることだ。言うならばエンジンにニトロを叩き込むようなものだ。そしてニトロを使用されたエンジンは2度と使えなくなる。彼の肉体もその負荷に耐えられず、死んでしまうだろう。
 だが、かまわなかった。この「戦士」に自分の全力を叩き付けてみたい、そういったある意味子供じみた願望が彼の胸に生じていた。
 そして彼は「切り札」を使った。
 
 文字どおり、残像を生み出す程の速度でJ−803はエッジに接近した。繰り出される拳撃をエッジは咄嗟に身体の前で両腕を十字に交差して防ぐ。だが衝撃は殺しきれず、後ろに大きく吹っ飛ぶ。7本もの木々をなぎ倒してやっとその移動が止まる。
 エッジが立ち上がった時には目の前にJ−803は来ていた。鋭い蹴りが放たれ、それをジャンプで躱す。だが次の瞬間にはまるで瞬間移動したかのごとくエッジの背後をJ−803は取っていた。
 強烈な打撃を上から叩き付ける。地面に叩き付けられそうになって、エッジは咄嗟に足からついたのは驚くべき事だろう。だがJ−803の四方からの連続攻撃が続けざまに繰り出される。エッジの体がまるで暴風の中の木の葉の様に吹き飛ばされ続けた。
 一際強烈な一撃がエッジの鳩尾を襲い、蹴り飛ばされた小石の如くエッジの体が吹き飛んだ。
 J−803の体から蒸気の様に湯気が立ち上っていた。既に彼の体温は50度を超えていた。心臓もエンジンのように凄まじいスピードで脈打っている。彼の命の灯は後少しで消え去ろうとしていた。
 その様を見て今まで無表情だったエッジの瞳に、僅かだが表情が浮んだ。それは悲しみのように見える。
 エッジはユラリと立ち上がった。両腕をだらりと下に降ろし、顔も下を向いている。
 
 "−我は天空と大地の狭間に在りし者 "
 
 J−803は薄れゆく意識の中最後の力を振り絞った。全ての力を次の一撃に込める為に。
 
 "−−父なる天の怒り、母なる地の慈愛を持ちて "
 
 J−803は地を蹴った。生涯最後の一撃を放つ為に。
 
 "−−−我、求めたり訴えたり "
 
   J−803はエッジに凄まじいスピードで突撃した。右手が拳を作り、圧倒的な破壊の力がそこに宿る。
 
 "−−−−我が望みしその意志に "
 
   エッジの姿が陽炎の如き、揺らめく。右手に黒いの光が宿ってるのは気のせいか−−−
 
 "−−−−−終焉なる美、「滅美」を刻まん!! "
 
 エッジとJ−803が交差する。お互いの右手が閃く。
 次の瞬間、J−803の肉体に5つもの大穴が開いた。更に内臓が内側から押し上げられ、皮膚を突き破り外に押し出された。
 「永き安息につくがいい、高潔なる『戦士』よ」
 J−803の獣顔が歪む。それは確かに笑みの−−それも安らぎと満足感に満ちた笑みであった。
 J−803の身体に幾つもの亀裂が走る。そしてパリーンという音と共に粉々に砕け、それは瞬時に塵となり、それも消え去った。
 エッジは後ろを振返る事なく、林の中に消えていった。
 
 坂澄は走っていた。トラックの方に行ってみると既に1人の子供と5人の「実験結果」が外にでていた。
 中にいた筈の高田は何をしているのだと思ったが、さっきの子供の事がある。恐らく「実験結果」と一緒にいる子供にやられたのだろう。ここにいる事は危険だと判断し、さっさと逃げ出した。
 何とか「組織」と連絡を取らなければならない。優秀な自分がいなくなる事は「組織」にとって痛手なはずだ。それに今回の実験結果がつまった「脳」の事もある。連絡すれば必ず助けにきてくれるはずだ。ついでにあのガキ共も処分してもらおう。そう思うだけで坂澄の顔に下卑な笑みが浮んだ。
 ある程度走り、坂澄は息を尽いた。切れ切れになった息を整える為に無意識に立ったまま顔を下を向けた。
 その途端に、顔が地面についた。口の中に土が入ってくる。更には後頭部に生暖かい液体がかかってくる。
 一体何が起こったんだ? と驚いているうちに、坂澄の意識は遠ざかっていった。
 後頭部にかかる生暖かい液体は、実は切断された彼の首から吹き出る血だという事に彼の「自称」優秀な頭脳では気付かなかったのだった。
 
 エッジは坂澄を見つけたが、彼の頭はどこにも見当たらなかった。


場面その六 : レポート

 ・・・・こうして事件の幕は一旦降ろされた。
 トラックの中のコンテナを調べた結果、事件を起こした坂澄と高田は「組織」(名称を調べたかでてはこなかった)に所属しておりその命令の元、今回の事件を起こしたらしい。
 命令の内容は「組織」が新たに作成した新薬の臨床実験と推測される。恐らくは私が戦った大男を作成する為の新薬、これも推測だが「J−803」と呼ばれた獣人タイプとは違った、人間の原形を留めた汎用性の高い生物兵器の作成を目的にしたのではないのだろうか。私が被害者の夢から映し出した映像からもそのような発言が見て取れる。
 事件の当事者だが、坂澄、高田は共に首を切断されて死亡している。坂澄の死因は不明だが、恐らくは私が逃がした"小人"(恐らくホムンクルス)によるものだと思われる。あの"小人"は実験が外部に発覚した時に、彼等を処分する為にいたのだろう。ちなみに、彼等の護衛役だったと思われる「J−803」はエッジによって「消滅」させられている。
 事件の被害者については、女性化された者を治す為の手がかりを入手する為にコンテナを探ったが、見つける事はできなかった。どうやら実験結果の情報は坂澄もしくは高田の脳に直接焼き付けられていたと考えられる。よって中和剤の作成を行おうとしても出来ない状況にある。
 あと被害者の女性達が元に戻りたがらないのも問題である。どうやら変身を促した薬には人格にも影響を与える効果もあるらしい。
 特に佐藤寛さんは戻る事を断固と拒否していた。一応陵辱を受けた前後の記憶の封印には成功したのだが、男性恐怖症が完全に治るのには至らなかった。
 現在彼女等6人には外見の年齢に合わせた偽造した戸籍を作成する事で一応の決着がついている。彼女等は全員村に残るらしい。その点に関しては私達は関与するつもりはない。
 あと、坂澄、高田が所属していた「組織」だが、現在殆どわかっていない。だがこのような悪質な実験を続けるようならばいずれ再度接触する時があるだろう。その時こそ・・・
 
「・・・「組織」の全容を解明し、そして壊滅させる必要があるだろう、っとこんな感じかな♪ 」
 ある喫茶店にてタルはノートパソコンで事件の顛末について書いたレポートを作成していた。
 向かい側にはエッジが座っているのだが珍しい事に少々呆れた感じの目つきでタルを見つめている。
「どうしたの兄ちゃん?」
 訊ねられたエッジは目線でテーブルを見た。そこにはチョコレートケーキ、抹茶ケーキ、マロンケーキ、ショートケーキ、ティラミス、フルーツタルト、モンブラン、プリン、ムースの他にクリーム餡蜜、チョコパフェ、イチゴパフェといった喫茶店の全お菓子メニューが30皿以上空になって置いてある。見てるだけで胸焼けしそうな光景だ。それが全部1人の少年(見た目)の腹に入っていったのだ。どうやって入ったのかいまいち想像できない。
「いや〜頭使うとお腹すくからさー。」
 ケラケラと笑いながらそう答えるタル。エッジはさらに呆れた感じの度合いを高めるだけだった。ちなみにエッジはコーヒー1杯のみである。
「じゃあ兄ちゃん、レポートも大体まとめたし、次の仕事にいこっか?」
「そうだな。行くぞ、タル。」
「うん、行こう!」
 そう言って2人は立ち上がった。この世に怪奇な事がある限り、彼等の仕事もまた休む事はないのだ。
 
 ・・・・ちなみに会計は8千円超えていた事を追記しておく。




 <あとがき>という名の戯れ言
 
 タルタル萌え〜〜〜〜
 
 えーっと改めて
 
 始めまして!
 
 エロゲやり過ぎと悪化しまくる鬱で仕事が全然できず首になりそうなDEKOIです!!会社のPCでエロCG計1GBダウンロードがばれて更に追いつめられています。
 
 始めて小説というのを書かさして頂きました。構想はともかくとして、文章としては7日で書いたので駄文かつ読みにくい所が多々あると思いますがお読みになられた方、どうもありがとうございました。この場をお借りして感謝の意を表わさして頂きます。
 
 この作品についてですが、主人公のタルとエッジですがわかる人はわかると思いますがFF11にでてくるタルタルがモデルです。
 
 タルはタルタルの基本設定どおりの魔法使いキャラで書かせて頂きました。いつもはホニャラカしていてもいざって時は鋭さを持ったキャラとして書かせて頂きましたがどうでしたでしょうか。
 
 エッジは強くて渋くてかっこいいちびキャラという何か矛盾した風なキャラとして書かせて頂きました。少しでも「お、こいつかっこいい」と思わせたら私の勝ちです。どうですか?私は勝てたでしょうか?
 
 狩人はあと3人程考えております。そのうち1人はTSっ子。かなりのギャグキャラの予定なのでぜひお楽しみにしていて下さい。
 
 ちょっと今回はTS風味が弱かったかと思います。次はもうちょっと強くしたいです。
 
 では皆様にまたお会いできる日を心より願わせて頂きます。
 
 FF11で黒タルやりながら。 by DEKOI


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