※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、作品、事件等とは関係ありません。




微妙存在ろろみ
作:こうけい





 主人公の青年、伸一郎は、報酬のお金欲しさに人体分身(スプリット)装置の実験台となった。ところが、分身が少女の体になってしまうというイレギュラーな結果が発生。さらにその少女は、自分こそ本当の伸一郎だと激しく訴える。
 訴えを聞いてもらえない少女がひとり淋しく街を歩いていると、文芸雑誌の編集長だという女性から声をかけられる。そしてなんと、少女は“アイドル作家・微風ろろみ”としてデビューしてしまったのである。
 かくして、ろろみと伸一郎、ひとりでふたりの、奇妙で絶妙で微妙な関係が始まることとなった。

第1話『存在の耐えられない微妙』
第2話『限りなく微妙に近い計画』
第3話『微妙戦線異状あり』
第4話『誰がために微妙は鳴る』
第5話『微風立ちぬ』(学園編)
第5話『微風立ちぬ』(アイドル作家編)
第6話『すべてが微妙になる』(前編)
第6話『すべてが微妙になる』(中編)
第6話『すべてが微妙になる』(後編)
第7話『微妙なる助走』(第1回)
第7話『微妙なる助走』(第2回)

番外編『伸子。をインデュース』

登場人物紹介(第7話第1回時点)
微風 ろろみ そよかぜ ろろみ ヒロインの少女。小出伸一郎からスプリット(分身)した姿。ところが元の伸一郎の人格も、ろろみの体に移っている。
榊正世にスカウトされて、『いんたあふぇいす』で『文藝計畫(文芸計画)』誌からアイドル作家としてデビューした。
第五話で、私立水明華高校二年一組に編入される。
小出 伸一郎 こいで しんいちろう 一応、主人公の青年。通称「シン」。小説家志望で、両親と同居中。微風ろろみのペアレント体でもある。
ろろみがスプリットしているときは、スプリット前の伸一郎(P伸一郎)とは別人格(S伸一郎)となり、スプリットしたふたりがリンクアップ(再合体)すれば、元の人格の伸一郎(P伸一郎)ひとりだけが残る。
小出 優一郎 こいで ゆういちろう 伸一郎とは双子である弟。通称「ユウ」。特殊人類工学を専攻する大学院生。アパートで一人暮らし。
榊 正世 さかき まさよ 文芸雑誌『文藝計畫(文芸計画)』の編集長。ざくろジュースが好物。
原島 明典 はらしま あきのり 文芸雑誌『文藝計畫(文芸計画)』の副編集長。アイドルオタク。
早瀬 久美子 はやせ くみこ 伸一郎の彼女。
絵崎 たると えさき たると アイドル作家。代表作『素敵にゼーマン・スプリット』。ロリ服が好み。
珠橋 せれ菜 たまはし せれな アイドル作家。代表作『少年少女少年』。大学在学中。
各務 菜穂 かがみ なほ アイドル作家。代表作『メヌエット』。
中島 香子 なかじま かおりこ グラビアアイドルながら文筆業もこなす彼女も、アイドル作家の内に入るだろう。代表作『私、書いても痒いんです』。
御堂山 芽夢 みどうやま めむ アイドル作家。代表作『アプリコットブロッサム』。
寺橋 光源 てらはし こうげん 作家兼文芸評論家。
榊 充代 さかき みつよ 私立水明華高校の数学教師。榊正世の妹。姉とは違い底抜けに明るい性格の持ち主である。
小出 史枝 こいで ふみえ 伸一郎・優一郎のイトコ。私立水明華高校二年一組の女子生徒。ろろみが編入して真っ先に親友になった。もちろんスプリットの秘密については知らない。
鈴木 博子 すずき ひろこ 私立水明華高校三年二組の女子生徒。しかしてその正体は……。
福永 瑞貴 ふくなが みずき 私立水明華高校二年一組の男子生徒。微風ろろみ守護騎士団メンバーで団長。
萱村 覚 かやむら さとる 私立水明華高校二年一組の男子生徒。微風ろろみ守護騎士団メンバー。
林 翔策 はやし しょうさく 私立水明華高校二年一組の男子生徒。微風ろろみ守護騎士団メンバー。
有坂 剛鉄 ありさか ごうてつ 私立水明華高校二年一組の男子生徒。微風ろろみ守護騎士団メンバー。通称「リサ」。
小山 茉莉花 こやま まりか 私立水明華高校二年一組の女子生徒。
前畑 智咲 まえはた ちさ 私立水明華高校二年一組の女子生徒。
大空 くるみ おおぞら くるみ 現在は引退した元アイドル歌手。数年前に解散した三人組ユニット「みらーじゅ」の一人。
佳琳 かりん 微風ろろみのデビュー作『いんたあふぇいす』の主人公。もとは小学生の少年だったが、突如TSして中学生の少女になった。
すみれ 微風ろろみのデビュー作『いんたあふぇいす』の登場人物。佳琳とは親友で同級生の女の子。TSした佳琳を学校まで引っ張っていく。
桃栗 みつみ ももくり みつみ 声優。第1話に登場するアニメ雑誌の中で、各務菜穂と対談している。
鎌田 かまた 伸一郎のバイト先であるコンビニのバイト仲間。女子大生。
篠川 由比子 しのかわ ゆいこ アイドル作家。デビュー作を最後に一作も書くことができず、『文藝計畫』から去る。
野々宮 はるか ののみや はるか 若手の絵本作家。病弱な体質のため、アイドル作家のような活動はしていない。久美子がファン。代表作『ほんとうのたからもの』。
松岡 まつおか 計画書店発行の写真週刊誌『Weekday』編集長。
青紫 鉄之助 あおむらさき てつのすけ ニュース番組『青紫鉄之助 報道11PM』のキャスター。ゲストの女性に対してしばしばセクハラじみた行為をする。
富岡 とみおか 鈴木博子の側近である女子生徒。

人物以外の固有名詞紹介(第7話第1回終了時点)
文藝計畫 ぶんげいけいかく 文芸雑誌。「計画書店」発行。戦前は『文藝計劃』と表記していたが、敗戦と共に「刀を捨てる」という意味で今の表記になった。
水明華高校 すいめいかこうこう 私立の高等学校。ろろみが編入されて通うことになる。計画書店とは最寄り駅が同じで、歩いて行ける距離にある。
新星文學 しんせいぶんがく 文芸雑誌。「英神館」発行。
近代リテラリ きんだいりてらり 文芸雑誌。「秋霖社」発行。
ふみひめ ふみひめ 文芸雑誌。「民斗書院」発行。この種の雑誌としては異色のA4版で、「文芸アイドルグラビア誌」といわれる。
太陽藝文 たいようげいぶん 文芸雑誌。「明禄出版」発行。
文藝ジャパン ぶんげいじゃぱん 文芸雑誌。「文藝ジャパン社」発行。
V文学 ぶいぶんがく 文芸雑誌。「文藝ジャパン社」発行。編集長は文藝ジャパンと兼任。『ふみひめ』の成功に刺激されてつくられた文芸アイドルグラビア誌。
K−teens ケイティーンズ 少女向けファッション雑誌。「計画書店」発行。ろろみがコラム『微風ろろみのフツーの女子高生日記』を連載している。
i−PROJECT アイプロジェクト 女性アイドル雑誌。「計画書店」発行。ろろみも記事に取り上げられることがある。
DESUNO ですの 二十代女性向けファッション雑誌。「計画書店」発行。