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ぷーるさいど・らぷそでぃ

ヒロイン16th

作:kagerou6
イラスト・MONDOさん(Special Thanks)





「あっついですねぇ・・・この体育館は・・・」発声練習が一段落して、指導してくれている先輩にそう言いながらって汗を拭き
「窓開けないんですか?」2階にある窓を見ながらそう聞くと
「風が悪さするからね・・・舞台には余計な風行かない様にしているのよ」そう言って答えてくれた。
「衣装が飛んだり・・・大変だから・・・」
「さ、続き始めるわよ」先輩がタオルを置いてそう言い、あたしも同じようにタオルを置いて先輩を見つめた。
もう6月になり初夏を迎えた日曜日のことだった。


あの事件以来どこの部でもあたしの事を泣かせるのが怖いらしく、見学に行くと練習を止めてしまった。
運動部はあたしの顔を見て門前払い!
文化部でも泣かせる話とかあると問題と考えたらしく断られてしまい
家政科部でも料理のときに涙が出るのは当たり前だと、敬遠され
入部できる部がどこにも無くなっていた。
・・・学校の規則で入らないと拙いとかだし・・・そんな事を考え、担任に相談しに行ったけど
「泣かなきゃいいんだろう?」そう言って相手にはしてくれない。
あたしはどうしたら良いのか判らなくなっていた。
「どうしたらいいのかなぁ」行く当てが無くなって体育館の脇で座っていると
「どうかしたの?」そう言って恵先輩が声をかけてきてくれた。
あたしが訳を言うと少し考えていたけど
「演劇いっしょにやらない?」って誘ってくれた。
そんなわけであたしは今演劇部にいる。


「はい、今日はここまでよ」部長が壇上からそう言っていた。
「ふぃ〜・・・お疲れ様」
「今日は一段と暑いわね」
各々がそう言いながら、タオルで溢れ出ている汗を拭っている。
あたしは家庭科部室から持ってきた氷をウォータークーラーに入れ特製レモネードを作って
「冷たいの出来ましたよ♪」そう言って皆に声をかけた。
「お、美味そうだね」男子の先輩がそう言ってコップに手を出した。
「それはもちろん♪」あたしがそう言ってコップを差し出すと
「じゃあ遠慮無く」そう言って一息に飲み干した。
「美味しいでしょう」あたしがそう聞くと
「確かに!・・・これならお店出せるよ」そう言って新しいコップに手を伸ばす。
「知らなかったの?・・・この娘の家、喫茶店なんだって!」
「まじ?・・・美味いはずだぁ」コップを見ながらそう言い
「これ・・・お金取るの?」
「取りませんてば!」あたしが怒った口調で言い返すと、廻りが一斉に笑い始めた。

「はい、レモンが一杯入っていますからさっぱりしますよ」コップをトレイに載せ、他の人にも渡しながらそう言うと
「サンキュ−」「冷たいなぁ」そう言って受け取っていく。
「克・・・斉藤先輩もどうぞ・・・」つい克也様と言いそうになり、なんとか普通に言うと
「このレモン・・・貰〜らい!」と言って置いてあったレモンも持っていってしまった。
「あ、それは・・・」あたしが取りかえそうとするともう口に入れている。
「先ぱ〜い・・・もう・・・」少し怒った顔をすると笑って行ってしまった。
・・・あたしの事なにも覚えてないのね・・・あたしはため息をつきながら入部の時の事を思い出していた。

「伊藤まさみっていいます・・・」あたしが入部して自己紹介したとき、克也様はただあたしを見ているだけだった。
その様子は初めてみる人を見つめるようなそんな感じだった。
・・・なにも覚えてないの?・・・そんな事を思ってじっと見つめていると
「入部の動機は?」克也様は急にそんな事を聞いてきた。
「あ、先輩に・・・」いきなりの事に慌ててあたしがそう答えると
「なんだ、あたしに会いに来たのか?」別な先輩がそう言って、衣装を取り出すと
「ちゃんと天使の衣装はキープしてあるよん♪」そう言って見たくも無い衣装をヒラヒラさせていた。
「ち、違いますってば!」あたしがムキになって言い返すと
「なんだぁ、違うの?」そう言って座って床にノの字を書きはじめ
「嫌われちゃった〜〜〜」そう言うと座っていた部員全員が皆が笑い始めた(笑)
驚いて何も出来ないあたしに
「もういいから♪」克也様がそう言い、あたしの自己紹介は終わった。

・・・あれ以来部活のことしか話していないし・・・恵先輩と話している克也様を脇から見ながら
・・・あたしの事聞くわけにもいかないしね・・・そう考えると、あたしはため息しか出なかった。


「まさみちゃんてお料理とか上手なんだ・・・」美味しそうに飲んでいる他の人を見ながら、女子の先輩がそう言ってコップに手を出してきた。
「そんなことないです・・・これくらいしかあたし出来ませんから」あたしはコップを渡しながらそう言うと
「ふぅ〜ん・・・」そう言って一口口をつけると
「美味しい・・・これなら良いお嫁さんになるわ♪」そう言ってあたしの事を見つめた。
「そんな事・・・ないです・・・」いきなり言われて恥かしくなって、あたしは俯いてそう答えるのが精一杯だった。
「ウチが・・・喫茶店なんでそれで・・・」
「いつのまにか覚えたの?」
「・・・はい・・・」あたしはそう言うしか出来なかった。
まさか天使にお願いしたからこうなったとは言えないからだ(笑)
「ふぅ〜ん」先輩は納得したのかそう言ってどこかに行ってしまった。


「作り過ぎちゃったかなぁ」容器に残っていたレモネードを見ながらどう片付けるか考えていると
「まだ着替えに行かないの?・・・時間もったいないわよ」直美先輩がそう言ってあたしに話掛けて来た。
「これ、余っちゃって」容器を指差しながら
「捨てちゃうにはもったいないし・・・」
「あ、大丈夫よ・・・たぶん皆が飲んじゃうから」先輩はそう言った。
「え、でも練習はもう終りなんでしょう?」あたしが聞き返すと
「あれ、聞いてないの?」驚いた顔でそう言ってあたしの事をじっと見ている。
「え?・・・聞いてないって?」あたしが聞き返すと
「昨日連絡したはずよ?」先輩はそう言ってあたしの事を見つめ
「今年初めての・・・」そう言って何かを思い出した顔つきになると
「そういえば・・・恵と・・・」ブツブとツ呟きだしていた。
「あの・・・恵先輩に関係でも?」
「いえ、いいのよ♪・・・気にしないでね」そう言って笑うと
「そんなのいいから、こっちに来てね」そう言ってあたしの手を握ると、力強く引っ張り始めた!


「恵はぁ?」女子部室のドアを開け先輩は入っていって何やら話をしている。
あたしもついて入って行こうとすると
「まさみちゃんはちょっと待っていてね」中から先輩の声がしてドアが閉められてしまった!
「ここでですか?」
「ああ、プールサイドに皆行っている筈なの・・・そっちに行っていてくれない?」
「プール?・・・先輩、プールってプールですよね?」
「そうよ、プール♪」
「今日プールで何か?」そう聞いても何も答えが返ってこない。
・・・仕方ないか・・・あたしは一人でプールに向かっていった。

バシャバシャ

キャッキャ

アハハハハハ

プールに近付くと、なんだか楽しそうな声が聞こえてきた。
・・・水泳部ってこんなのかな?・・・声を聞いて部活らしい感じがしないから。
・・・なにしてるのかなぁ・・・プール脇の階段に近付くと、後から肩を叩かれて
「遅いじゃないの・・・まさみちゃん」と声を掛けられ、振りかえると恵先輩が立っていた。
「せっかく貸切なんだから・・・」先輩はそう言うと、あたしの手を取って更衣室に引っ張っていった。
「おそいぞ、二人とも」
「ごめんごめん・・・ちょっとね」中に入ると演劇部の先輩が水着に着替えていた。
ピンクのワンピースとか花柄のビキニとか(爆)
とても学校指定とは思えない水着に着替えて楽しそうに話をしていた。
・・・今日プールなんて聞いてないよ・・・あたしは恵先輩に目を向けると、先輩もワンピースの水着に着替え終わっていた。
その水着は他の先輩の着ているような派手なものではなかったが、スラっとしていてとても似合っていた。
・・・先輩カッコ良い・・・突然見てしまった水着姿?にあたしはなんだかどきどきしてしまった。
「皆待っているのよ?・・・水着着替えないの?」
「え、そんなの聞いてないです!」突然言われた事に驚いて聞き返すと
「おかしいなぁ、今日はウチの顧問は当直なんでプール貸しきりだって連絡あったんだけど?」
「それっていつなんですか?」
「ほら、金曜日練習後のミーティングで・・・」
「あたし、ウチの手伝いがあって直ぐに帰ったんです・・・」
「そっか、それじゃあ聞いてないか・・・」そう言って先輩は腕組みをして考え始めてしまった。

「あら、まだ着替えてないの?」直美先輩が入ってきてそう話し掛けてきた。
「あ、直美・・・まさみちゃん、プールの事聞いてないみたいでさ・・・」恵先輩が直美先輩に話し始めた。
「このままプールサイドに居るだけじゃあ可哀想だしさ」
「それなら大丈夫♪」直美先輩はそう言うと、脇に持っていたバックをあたしの前に差し出し
「まさみちゃんも皆と遊べるわ」そう言ってあたしを囲うと
「さあ、着替えましょう♪」そう言ってあたしの事を剥き始めた(爆)

「良く見ると、色白いね」
「そうそう、手足も細いし」先輩達はそう言いながらどんどんあたしを剥いていく。
「ちょっと先輩・・・自分で着替えます・・・」
「だ〜め♪、こんな事ないんだから」そう言いながら楽しそうに服を剥ぎ取り
「そうそう、こんなに楽しい事♪」
皆のそんな言葉にあたしはがっくり来て、なにも抵抗する気が無くなってしまった。

「ピンクのワンピなんかいいんじゃあ?」
「それより花柄のが可愛いよ」先輩はそんな事を言ってあたしに着せる水着を選んでいる。
「でもさ・・・」一人の先輩がそう言ってあたしの胸を指差しながら
「このおっきいムネ!(怒)って、やっぱり・・・」そう言いながら直美先輩の持ってきたバックを開け
「黒のビキニ!でしょ」そう言って無理やり着せられてしまった!

「着替える!(泣)」あたしは先輩はそう言って脱ごうとすると
「可愛いのに・・・着替えるんだ?」
「ビキニなんて・・・あたしには似合いません」水着初心者(笑)なので、いきなりのビキニ・・・しかも黒!・・・に抵抗していると
「そう、思うわけ?」
「だって恥かしいです!」
「そっかなぁ・・・」先輩はそう言うと、あたしを鏡の前まで引っ張っていき
「こんなに似合っているのに・・・可笑しいと思うの?」
と、鏡に映ったあたしを指差していた。
そこには、黒いビキニの似合う可愛い娘がいた(おいおい)

「これが・・・あたし?」お約束な言葉(笑)を言ってつい見とれているあたし(笑)
「そうでしょう・・・それなら誰も可笑しいなんて言わないから」先輩はそう言い、あたしの肩に手を置くと
「じゃあいいわね?・・・」そう言ってあたしの手をしっかり!握り、プールへと歩き出していた。

「あ、眩しい」階段を上ると、強い日差しが降り注いでいた。
そんな中、水面がキラキラ輝いて夏を感じさせている。
「遅いぞ・・・時間がもったいない」もうプールの入っていた先輩がそう言いながらあたし達を振り返った。
・・・あ、克也様・・・なぜか顔を見た瞬間、自分が着ているのがビキニだと思い出した(笑)
・・・これ、恥かしい・・・急にそんな気がして、持っていたTシャツ(爆)を上から被った。
「さてと・・・」隣に居た先輩はあたしにの事なんか気にしないで、一気にプールに向かって走り始めると

ザブン

と、音?を立てて飛び込んでいた。
キレイな水飛沫があがり、廻り中で歓声が沸き起こる!
「10点」「いや・・・8,5」廻りはそんないい加減な点数を言い出し
「低いわね・・・ちゃんと見ていたの?」水面から顔を出した先輩がそう言って文句を言っている。
「じゃああたしも♪」そう言って別な先輩が飛び込んでいった。

日差しを浴び、なんだか汗が出るのを感じながら、楽しそうに泳いでいる先輩をぼんやり眺めていた。
・・・あたしも一緒に遊びたいけど・・・そんな事を考えていたものの
・・・これって恥かしいし・・・汗でうすく透けて見えるビキニにため息を付きながらそんな事を考えていた。
「まさみちゃんは来ないの?」と、あたしを見上げて先輩が催促し出していた。
「あたしは・・・やっぱり・・・」・・・ビキニを見せるのが恥かしい・・・と、口に出せないまま少しずつ後ずさりし
「じ、じつは泳げないん・・・」そう言い掛けた時、いきなり肩を掴まれてしまった。
振りかえるとそこにはさっき着替えさせてくれた?先輩があたしの肩に手を置いている。
「大丈夫、足が付くから」
「あ、あたし・・・水が苦手・・・」そう言って逃げ様としたが
「皆が助けてくれるわ」そう言って段々プールに押し返されてしまった。
「やだ、恥かしい!」ついそう言うと、プールで遊んでいた男子があたしの居るサイドに集まり始めて
「「「なんだ?どうせ水着なんだろう?」」」そう言いながら、あたしの事を見つめ始めた。
その視線があたしのムネに集まっていく気がした。
・・・み、見られてる・・・そう思うと普通の汗とは違う、別な汗が流れていくのをあたしは感じた。

その汗は水着を肌にくっついていく(爆)
そしてだんだんと、黒く透かしていく!
「や、やだなぁ・・・そんなに見つめられると照れちゃうなぁ・・・」そう言って誤魔化そうとするけど、汗はどんどん出てくる。
・・・これ以上汗をかいたら・・・そう思った時
「「「まさみちゃん・・・その水着って・・・」」」そう声を揃えて男子が言いだした!
「え、な・なんのこと・・・」惚けて答えたけど、なんだか視線が怪しい(爆)
「それって・・・まさか・・・」
「な、なにかな・・・・」
「「「く、く、く、く、くろろろろろろ!」」」指差しながらそう言う男子達!
「やだ!みないで!」言い当てられそうになって、ムネを手で隠そうとすると、なぜか先輩の手がTシャツの裾に伸びていて

「そうなの、黒ビキニ(爆)」そう言ってシャツを脱がされてしまった!

……まさみちゃん♪


「わ、やだ・・・」

突然の事に、両手でムネを隠そうとしたけど

隠せるほど小さくはない!(爆)

じろじろと見つめられそれに気付くまさみ(笑)

「やだ、見ないで!」ムネを隠しながら?シャツを取り戻そうとしても、先輩がしっかり押さえていて取り戻せない。
結局、あたしはしばらくの間ビキニを曝したままになっていた。

「先輩いい加減に離して!」あたしは無理やりシャツを取り戻し、造り笑顔で
「これって無理やり着せられて、あの・・その・・・」そうかなり無理?ないい訳をしていると

バタ!

と、プールに入ったまま一人の男子が倒れた!
「あ、先輩!・・・あの人が・・・」指差しながらそう口にした瞬間、別な男子が倒れていく!
「あ、今度は別な・・・」そう言っていると、残っていた男子が連鎖的に倒れ

プールを真っ赤!に染めていく(爆)

「まさか・・・」そう言いながら女子部員が引き揚げると、男子はにこやかな顔で鼻から血を流していた(笑)
「「「あちゃ・・・刺激が強いのは彼女じゃなかったのか」」」女子部員がため息をつくと、あたしを見てそう呟いた。
結局、男子の多大な流血(笑)によって数日間プールは使用出来なくなってしまった(爆)

”まさみちゃん、ビキニ禁止”

翌日、プールサイドに新しい看板が立てられた!
「あたしが何したっていうのさ!」看板の前で嘆くまさみとは裏腹に、新しい伝説が校内に広まったのは言うまでも無い!(合掌)






(まさみ)なんなのよ、これって(怒)
(kage)まあまあ、落ち着いて
(まさみ)こんなんじゃあ克也様になんて思われちゃうか・・・
(kage)まあ克也もあそこで○血を出していたからなぁ
(kage)きっと君の魅力に・・・
(まさみ)え、ホント?(*^^*)
(kage)まあ可能性があるかも・・・・
(まさみ)あんなに恥かしい事させてさ
(まさみ)次回もこうだったらあたしもう辞めるから(怒)
(kage)ま、まて・・・そう悪い事ばかり続かないぞ
(kage)す、少しは進展が・・・
(まさみ)え、あるの♪
(kage)ような気も・・・
(まさみ)なによそれって!




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