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セカンドヒロイン

ヒロイン 11th本編

作:kagerou6




・・・今日からこれを着て克也様と♪一緒の高校なのね・・・
鏡に映った制服姿にあたしはうっとりとして見つめていた。

「ホントにそれで行くのか?」制服を着て降りていくと、父はそうあたしに言った。
「ええ・・・許可は頂いたわ」そう母は言い、あたしの前にご飯を並べた。
「しかし・・・3年間そのまま上手く・・・」
「・・・ばれなければ良いんです!ばれなきゃ!・・・」
「しかし・・・お前・・・この子は・・・」
「あなた!・・・この子が男の子!に見えて?・・・」母はそう言いあたしの事を指差していた。
「・・・・」父はなにも言わずにお味噌汁を口に運んでいる。
「この子が”男の子”なのは・・・神様の間違い!なんです!」
強引な母に父は黙ってしまった;;;;;

「まさみ・・・こっち向いて♪」
「お母さん・・・なに?」
「ほら・・口元・・・」
母の言葉にあたしは口元に付いていたケチャップを拭い取った。
「まった・・だらしない娘ね」
「ごめんなさい」
「電車の時間、遅れちゃうわよ・・・まさみ」
「あ・・・それじゃ、いってきま〜す
テーブルから離れると、紙袋を取ってドアを開けた。

・・・あ、良い天気♪・・・階段を降り空を見上げて、そうあたしの前途を祝福しているかのような気がした。

ドヨドヨドヨ〜ン〜

見るまに、雲が広がっていった!

「あれぇ〜・・・なんでよ(怒)」

まさみの前途を示しているかのような空で有った;;;


「克也様に、会えるかな?」校門をくぐりながらあたしはそんな事を考えて、つい周りを見てしまう。
・・・いないなぁ〜・・・少しがっかりして、とぼとぼと入学式の会場に向かっていく。
・・・今日会えなくても、明日には会えるかな・・・
・・・でも、あたしちゃんと女のこだよね?・・・つい、周りが気になってしまう。
・・・綺麗なこおおいな、この学校は・・・あたしの側を通りすぎる人に、そんな感情が芽生えてしまうフェイクなあたし。


「邪魔だ!」後からそう怒鳴り声がした!
あたしは振り向いたが、自転車はもう目の前!に来ていた避けようとして・・・

ズル!

と、足を滑らせてしまった(お約束(^^;;;)

そして、転んだ処には水溜りが;;;(お約束2(^^;;)
すぐに立ちあがり、制服に付いた泥を落とそうと手で払ったが・・・落ちるはずはない!
・・・やだ、こんなのじゃいけないよ〜・・・泥だらけの制服を脱いであたしはしゃがみこんでしまった。
・・・こんなのじゃ”克也様”と合えないよ・・・制服を握りながら、目から涙がこぼれ出てきた。
・・・こんなんじゃなきゃ”絵”になるのに・・・なんてギャグをかます余裕すらなくなったいた(笑)

「どうかしたの?」そんな声がして、あたしはその方に目を向けた。
そこにはきりっとした、凛々しい感じの女生徒が立っていた。
・・・あ、カッコイイ!・・・つい、見とれているあたし。
「どうしたの?」手を差し出しながら、そう聞いてくる彼女。
「あ・・足・・・滑らせちゃって・・・」
「貴女は・・・もしかして新入生?」
「はい・・・そうですけど」手を取ってもらいながら、立ちあがるあたし。
「もう・・・時間だけど”入学式”・・・それじゃ」
・・・あ、どうしよ!・・・彼女に見とれていて大事な事を忘れていたあたし。
「着替えなんて・・・どうしよ」
「・・・こっちに来て・・・」彼女はあたしの手を取ると引っ張っていった。

「・・・ここは?・・・」体育館脇の小さなプレハブに歩いていくと、彼女は鍵を取り出してドアを開けた。
「さ・・・中に入って」そう言って先に入る彼女。
ここは彼女が所属する部室のようだった。
「着ている制服・・・脱いでいて」彼女はそう言うと、奥の棚から箱を出してきた。
「それは?」箱を見て気になり聞いていたあたし。
「これ?・・・先輩が置いていった制服・・・」箱の中をごそごそと探しながら、そう言う彼女は言う。
「なにかに使えるから・・・取っておいたんだけど・・・あった!」そう言い制服を取り出す彼女。
「これ・・・サイズどうかな?」
「あ・・・ありがとうございます」受け取りながら、制服を脱ぐあたし。
「あ・・そ・・外にいるからさ・・・」そう言い慌てて出て行く彼女?
・・・なんで、慌てたりして?・・・不思議に思いながらきがえていくあたし。

「もう・・いいかな?」少しして彼女は入ってくると、あたしを見て愕然としていた。
「・・・小さかったかな・・・」
「・・・ええ・・・少し・・・」
・・・実際は少しどころではなかったのだが・・・

・・・これじゃあ、恥かしいよ・・・パンパンの制服を鏡に映し、あたしは暗い思いでいた。
「う〜ん・・・どうしたら・・・」そう言い考えていたが、いきなり制服を脱ぎ出した。
「せ・・先輩・・・」
「これなら大きいから・・・大丈夫よ」
「先輩は?」
「大丈夫・・なんとかなるから」
「先輩・・・胸、おっきいですね」あたしはつい彼女を見てそういっていた。
「そう?・・・でも、こんなのは・・・」
「早く着替えて」彼女はそうあたしに言い、自分はジャージを着ていた。
「早く着て・・・時間無いよ」彼女はそう言うと、汚れたあたしの制服を持って出ていった。
「あした・・・ここに来てね」彼女はそう言ってドアから出ていった。
・・・あんな素敵な人になったら”克也様”もあたしの事・・・そう、思っているまさみである(笑)
この時、相手が最初の”ヒロイン?”であることなんてまさみは気付きもしていない(笑)


「諸君はこれからこの学校の生徒として・・・・」壇上に立つ校長の言葉なんかそっちのけで、着ている服の感触にボッとしていた。
・・・いいにほひ(笑)・・・
・・・あの人は、こんないいにほい(笑)なんだ・・・
・・・あたしもこんな風になれるのかな・・・
ずっとそんな事を考えていたまさみであった。

「え〜と、教室は・・・」式が終わり張り出ししてあるクラス分けを確認して校舎へと向かう。
・・・ここで毎日、克也様を・・・
・・・ここで毎日あの人を・・・
・・・あそこで、一緒に部活とか出来たらいいな♪・・・
・・でも、それより克也様のそばに居たいな♪・・・あたしはそんな事を考えて、教室のドアを開けた。


・・・後は帰り道、どう帰るか考えて・・・

”まつですぅ〜”
なんだか、頭に直接そんな言葉が聞こえてきた!
あたしは辺りを見たが、誰も居なかった。
・・・空耳かな?・・・

”わすれないでですぅ〜”

・・・な、なんだ。このまの伸びた・・・
”昨日約束ですぅ〜”
・・・昨日?なんだっけ?・・・
”ガク!”
”準備できましたのぉ〜(泣き)”あたしの頭にそんな声が直接聞こえてきた。
「・・・え・・・」周りを見まわすあたし。
・・・準備って?・・・
”ズル!”
「どうかしたの?」
”いえ・・・なんとなく;;;”
”と・・・とにかく、お約束を守らないとワタクシの立場が・・・・”
「立場?・・・なにそれ?」
”ワタクシの免許・・・”
「免許?」
”・・・あ・・・聞かなかったことに;;;;”
「え〜・・・・もう、無理だよ♪」だれもいないところであたしはニヤリとしてしまった。
「ちゃんと教えてくれないと・・・神様に、いっちゃうわよ」・・・とか、言ったりして;;;・・・

”ズル!;;;”

さっきより大きい音が聞こえてきた;;;;
・・・あれ、ホントなの・・・

”昨日の約束はぁ〜”間の伸びた口調が聞こえてくる。
・・・あれ、これって”夢”じゃ・・・
”貴女の恋の障害をぉ〜”
・・・そだ、克也様にくっついているあの女!・・・
”なくすことでしょ〜?”
その言葉にあたしは頷いた。
”彼女には彼!に、なってもらいますぅ〜”
「え・・・どういう事?」
”彼女を男のこしちゃうんですぅ〜”
「と、いうことは・・」
”彼の彼女じゃなくなるわけですぅ〜”
・・・そか、さすが天使様だね・・・つい、納得したあたしだった(笑)
”今、えねるぎぃ充填88%ですぅ〜”
・・・おいおい、それって宇宙戦艦○マトのぱくりじゃ・・・背中におおきな汗が流れていくのを感じていた。

「相手は・・・大丈夫?」
”ちこっとまってくださいねぇ〜”どこの言葉か判らないがそんな声がして、いきなり風景が変わった!
「なに・・・いったい」
”時間をすこし遅くしたんですぅ〜”
”動きが速いと命中(笑)しないんですぅ〜”
「・・・命中って;;;・・・」あたしが聞き返したがなにも答えが返って来なかった。
・・・ま、克也様の邪魔さえなくなれば・・・

”たーげっと補足ですぅ〜”そんな声と同時に天から光が降りてきた!
それは雲の隙間から射し込む光のように、美しい軌跡を残し一人の少女を照らしていた。

・・・あれが・・・あたしは光を受けている”女”に目を向けた!
”じどうせっと!はっしゃ10びょうまえ・・・”
・・・明日からお前は・・・黒い感情が心を覆っていく。
”たいしょっく、たいせんこうぼうぎょ!”
・・・お・・・・・こ?・・あ〜あの人は!!!!!・・・・

”・・・8・・・”
天使の声が聞こえてあたしははっとしていた!
「やめて〜」
”・・・7・・・やめて・・・えぇ〜”
”どうしたんですぅ〜?”
「先輩は・・・先輩はだめ!」
”・・・でも・・・5・・・じどうだしぃ〜・・・4・・・”
・・・そんな、先輩が男になるなんて・・・あたしはそう思うと、さっきまでの感情が消えていた!
・・・先輩を男になんて出来ないわ!・・・
”・・・1・・・はっしゃですぅ〜”

ピカ!(定番^^;;)

空が光り、一条の光線が地上に向かって落ちてきた!
その光りは、狙いを外さず先輩を直撃した!

ちゅど〜ん!(定番2^^;;;;)

空からの光は、一瞬にして辺りを土煙で覆い尽くした!
・・・先輩〜・・・まさみはその光景に何も口に出せないでいた。
・・・ごめんなさい、あたしがあんな事願わなければ・・・まさみは何も言わないで、彼女に近付いていく。
・・・あたしは貴方のようになりたくて・・・
「・・・こんなはずじゃなかったのよぉ〜・・・」
あたしは煙の目でそんな事を叫んでいた!

「どうかしたの?」

煙の中からそんな声がして、あたしは煙の中に入っていった。
「せ・・・先輩?」
「もう、どうなってんだ?」あたしの前にはジャージを来た先輩の姿が、女のままで!現れた。
「良かった・・・先輩」あたしはなにも変わらない先輩にホっとした。
・・・なんだ、結局変わらないじゃない・・・
”そ・・・そんなことは、ないですぅ〜・・・”頭の中にさっきの声がまたした!
・・・でも、これはどういい訳するの?・・・あたしは先輩を見つめたまま、頭の中で天使?に囁いた!
”き・・きっと・・間違い・・・・”
・・・そう?天使って間違い”あり”なの?・・・
”え・・えと、そ、、それは、その・・・”
・・・いいわ、あたしはそのままが良かったんだから・・・
”障害・・・まだとれて・・・”
・・・いいの、それはまたの時に・・・あたしは天使?との会話を終わりにして先輩に近付いていった。

「何が良かったかは判らないけど・・ありがと」
「先輩は・・・演劇部なんですか?」あたしはそう聞いていた。
今更、克也様のことを聞いたら何言われるか判らないからだ!
「演劇に興味あるの?」
「あの・・・あたしは・・・」
「ま、良いわ・・・興味あったら、見にいらっしゃい」
そういって差し出された手を握ると、あたしの中を何かが通りすぎていった!






(Kage)さて、本編です(^^)
(まさみ)なんで、あたしは良いとこないじゃん
(Kage)おお、新ヒロイン、まさみさんじゃないですっか(ヨイショ)
(まさみ)ヒロインじゃないじゃん!
(Kage)まぁまぁ、ちゃんとヒロインさせるから
(まさみ)ホントに?
(Kage)ホントだって、アシストちゃんとつけたでしょ?
(まさみ)アシストって・・・あれ?
(Kage)そう・・・あれ!
(まさみ)なんで、克也様じゃないのさ?
(Kage)あれ?・・・また嫌われたいの?
(まさみ)うぐ・・・で、でもさ・・・
(Kage)だから・・・新ヒロインにしてやったのさ!
(まさみ)え!・・じゃあ、あたし!
(Kage)この次から、迫って良いよん!
(克也)おいおい、俺のこと無視してんじゃねぇ〜

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