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スポーツデイ
ヒロイン・IX
作:kagerou6



「恵ちゃん?今度の体育の日なんだけど・・・・」伯母は学校から帰って来た僕にいきなり言ってきた。
「・・・予定は特にないけど・・・なに?」僕はいつもと違う伯母になにやらきな臭いニオイを感じ(モールプリンセスで懲りてます)聞き返した。
「実は・・・今度の体育に日に街の運動会があってウチで飲み物を担当する事になったの」伯母はいつもの元気がなくため息と共に呟いた。
「飲み物なら・・・ウチは喫茶店でしょ?なんで・・・」つい聞き返してしまった・・・なんだ、街の行事か・・・
「街の行事だから協力してるんだけど・・・ウチは二人きりだから辛くて・・・」
「なんだ・・・そんな事!イイよ、僕も手伝うよ」僕は返事をして着替えに部屋に向った。

・・・ゴメンね!恵ちゃん、これも街の為なのよ・・・

伯母がそんな事を思っている事を恵は知らない!

・・・さてと今日は一日天気が良い日ならいいな!・・・窓を開けて空を見上げた僕はそう思った。
今日はこの間伯母に頼まれた街の行事の日だ(つまり運動会)
伯母さんはもう支度してるみたいだし僕も手伝わなきゃ・・・着替えながら僕はそう思っていた。
「伯父さん伯母さんおはよう」僕は居間に入り二人に朝の挨拶をして椅子に座った。
「・・・ゴメンね恵ちゃん休みなのに付合ってもらって・・・」伯母は僕の前に朝食を置きながら謝ってきた。
「いいよ、お世話になってる事だし」僕はご飯を受け取り返事をする。
「・・・ゴメンね、恵ちゃん・・・」伯母はそういって自分の椅子に座った。
・・・どんなイベントをやるのかな・・・僕は心はもう今日の行事に飛んでいたから伯母が呟いた事に気が付かなかった。


・・・へー結構凄い競技場なんだ・・・僕は車から積んだ荷物を降ろしながら会場を見て感じていた。
「さ、頑張って飲み物を売らなきゃね」僕は伯父に振り向き話しかけた。
「・・・あァ・・・」伯父はそれだけを言って黙々と準備をしている。
?変に思ったが今日の事を考え、僕も伯父を手伝い店の準備を整えた。

「おじさん!手伝いにきたよ」

・・・この声、まさか・・・僕は恐る恐る声のする方を振り返りその人と目が合った。

「・・・ね・・・姉さん!・・・」

そこには僕の実の姉が微笑んで立っていた。

「伯母さんから依頼を受けてね、恵一もたまには・・・・帰ってこれないか、それじゃ・・・」姉は僕の格好を見て苦しそう(笑ってるよ!姉さんは)にいった。
「でも、僕と姉さんでココを手伝うなんて知らなかったけど」僕はそう姉に聞いてみた。
「昨日の晩、電話があって”恵がいない間だけで良いから”って言ってたのよ?伯母さんは・・・」僕の問い掛けに姉はそう首を傾げながら話してくれた。
「僕は今日店番だけだよ・・・へんだよね?」僕も首を傾げた。
「良いじゃない?それよりも支度をしないと」姉はそういって伯父の手伝いを始めた。
・・・相変らず・・・姉の出現に驚いていたが”姉の行動ももっとも”と考え僕も準備に没頭した。

そして行事は始まった

”・・・ただいまの競技は・・・”

放送はなにやらいっているがそんな事を確認する余裕がない!
なにやら競技に出た人がそんまま飲み物を買いに来るのだ!
「オレンジ」「コーラ」ただジュースを販売していたがその数が多すぎる。
・・・店がここにあるのはその為か・・・僕はジュースを手渡しながら考えていた。
何せココは本部テントの横!参加賞をもらった人が必ず通るところなのだ。
・・・伯父さんは凄いところに出してるんだな・・・僕はそう思った。

伯母が条件付でこの場所を取得した事を恵は知らない

「オレンジジュース二つ」「俺コーラとオレンジ」
・・・あれ?さっき買いに来なかったか・・・僕は手渡しながら不思議に思っていた。
さっきから一つ二つなにかを買ってまた買いに来る客が多くなって気がするからだ。

カップにジュースを注ぐ間僕達を見つめていた客がニヤつきながら

「お姉さん達そっくりだけど・・・もしかして姉妹?」

なんて事をいいだし、僕はカップを落としそうなったが姉は平然として

「妹と私?どっちがきれいなのかな」

なんて事を逆に聞き返している。
客は苦笑していなくなった。
僕はそんな姉をただ見つめていた。

「姉さん?あのお客さっきも来なかった」僕はまたカップにジュースを注ぎながら姉に聞いた。
「どうだったかしら・・・でも忙しいわね」姉はそういって販売している。
・・・気のせいか、僕は忙しくって変なことを考えたのかな・・・ただ販売をする事に専念した。


・・・しかし、あの恵一がこんなに可愛くなってるなんて・・・

姉は悩んでいる恵を見つめそんな事を考えていた。
・・・伯母さんが考えるのも無理ないわね、これなら・・・
・・・口止め料を弾んでもらわないと・・・
姉は気付かれない様にニヤケたまま恵を見つめていた。


「おねえちゃーん」

なにやら聞き覚えの有る声がして僕のスカートが引っ張られた。
「めぐみちゃんこんにちは」僕はスカートを引っ張った子を見つめ話しかけていた・・・なんでめぐみちゃんがいるんだ?・・・
「めぐみ、おねえちゃんを迎えにきたの」めぐみちゃんは僕のスカートを握ったままニコニコしている。
「めぐみちゃん?迎えに来って・・・なんの事」僕は無駄と判りつつ聞き返していた。
「・・・お母さんが・・・恵おねえちゃんが来てるって・・・」めぐみちゃんはなんだかべそをかきながらそう返事をしていた。
「すぐ行くから・・・めぐみちゃん!」僕は顔を見てつい答えてしまった。
「うん!おねえちゃん」いきなりニコニコして返事をするめぐみちゃん。
・・・あーァ、しかたないか・・・僕は諦め、めぐみちゃんについて歩いていった。


「すみません、この子が恵さんを見つけてつい・・・」母親は僕にそう謝った。
「しかたないですよ、この頃の子供って」僕はそう返事をしながら隣に座った。
「めぐみちゃんはなにかに出たんですか?」僕はめぐみちゃんと遊びながらそう尋ねた。
「これからなんですよ・・・めぐみは」そういってプログラムを取り出し
「めぐみは・・・これに出るんだよねー」そういってめぐみちゃんに話しかけた。
「うん、めぐみ玉いれに出るの」めぐみちゃんも張りきっている。
「そろそろ行きましょうね」母親はめぐみちゃんを連れていこうとしたがめぐみちゃんは僕のスカートを引っ張っていた。
「めぐみ、おねえちゃんと行く!」そういって僕を見つめていた。

「めぐみちゃんは僕が連れていきますから」僕は母親にそう言って立上がった。
「恵さん・・・すみません、めぐみお姉さんに迷惑かけちゃだめよ」母親はそう話して僕達を見送っていた。
「めぐみちゃん?どこに集まるの」僕は手を引きながら話しかけた。
「おねえちゃん、ココ」めぐみちゃんはパンフレットの色の付いた所を指差した。

・・・どれどれ・・・ココって・・・
そこは大会本部のテントの前だった。
・・・まさか、めぐみちゃんが僕を騙すなんてことは・・・そんな事を考えていた時、他の子も並んでいるのに気が付いた。
僕とめぐみちゃんはその後ろに並んだ。

「めぐみちゃん頑張ってね!」僕はめぐみちゃんにハチマキを結んでやりながら話しかけた。
「うん、めぐみ頑張るから」そう言ってめぐみちゃんは
「おねえちゃん、これでめぐみ撮ってね」使い捨てカメラを僕に渡した。
僕は手を振っているめぐみちゃんを早速撮りだしていた。

「めぐみちゃん、一杯撮ったわよ」僕はテント前に帰ってきためぐみちゃんに話し掛け、汗を拭いてやった。
「・・・めぐみ・・・あんまり・・・・」めぐみちゃんは元気がない声で答えた。
「めぐみちゃん頑張った事おねえちゃんは見てたから・・・」僕はそう行って恵ちゃんを抱き寄せ
「ね?・・・めぐみちゃん」頭を撫でてやった。
めぐみちゃんにいつもの笑顔が戻り「うん」と言ってまた元気になった。

「じゃあ?めぐみちゃんお母さんの所に帰りましょうね」僕はめぐみちゃんの手を取り戻ろうとした時

「恵さん、こっちこっち」

テントの中から声が掛かった。

・・・この親父なだみ声は・・・僕はいやな予感がしてそのまま無視して歩き出した。
「おねえちゃん?行かなくていいの」歩きながらめぐみちゃんが話しかけてくる。
「いいの!」僕は言い切り母親のところにめぐみちゃんを送っていった。

「しばらくココにいて良いですか」僕はめぐみちゃんの母親にそう話しかけた。
「良いですけど・・・・なにか?」母親は僕に聞き帰してくる。
「店に今は帰りたくないんで・・・」僕はそう答えた・・・店がテントの前だモンなー・・・
「・・・でも恵さん・・・ココにいても」母親は顔を近づけ話しかけてきた。
「なんだか回りの人が・・・恵さんを見てますから」そう呟いた。

「あのォ・・・佐々木恵さんですよね・・・・」

僕の隣にいた人が声を掛けて来た。

僕は聞こえない振りをしていたがめぐみちゃんが”うん”と答えてしまった。

「ウチの娘と一緒に写真を撮って良いですか?」

親はすでにカメラを準備して僕を見つめている。
こんな状態ではイヤとも言えず、僕は女の子と一緒に写真を写した。
「ありがとうございました」親は礼を言って離れていった。

「恵さん、ココいると今みたいな人がきっと」めぐみちゃんの母親はそう僕にアドバイスをしてくれた。
・・・でも・・・何処に行けば・・・僕は考えていたが良いアイデアが浮かばない。
「役員テントに隠れていたら・・・誰か知り合いがいるのでしょ?」またアドバイスをしてくれる母親。
・・・なるほど・・・良いかも・・・僕はめぐみちゃんに”おねえちゃんはこれで”と言って本部テントに向かった。

僕はテントを遠くから”誰か知り合いは”と見つめていた。

「恵ちゃん遅かったね」

僕に肩に手が置かれ話しかけられた。
・・・この親父なだみ声は・・・さっきと同じ・・僕は振り返らなかった。

「さっきはそのままいなくなったから心配してたんだよ」

商店会会長が呟き
「早く着替えて」僕の手を取りテントに引きずり込む会長!
「待ってください・・・いきなり」僕は振りほどこうとしたが出来なかった。
「今日の最後になる競技が地区対抗リレーなんだ」会長は話し

「全員そろったな」

中にいた人達に声をかけた。
「最後の競技だ、頑張ろう」会長は皆にハッパをかけ

「ココにいる恵君がアンカーだ」

僕にそう言って袋を渡した。
僕は”もうどうでもいいや"と袋を受け取り中を見た。

「・・・これを着るんですか・・・」

僕は会長に聞き返した。
「リレーの時はそれが普通だろ」そっけない会長!
「・・・でも・・・」
「時間がないんだ、早く着替えてくれ」会長はそう言ってテントを出ていった。
僕はしかたなく渡されたブルマに着替えた。

トラックに向かいながら・・・こんなトコに売店有ったっけ?・・・と僕は覚えのない売店を不思議に感じていた。
・・・カメラ有ります・・・なんだそりゃ?・・・僕は店のポップを見て不思議に思った。

”それでは選手を紹介します・・・・”

放送が流れ各地区の選手が紹介されていった。
”・・・アンカーは・・・香・・・”僕の耳に聞き覚えの有る名前が入り込んできた。
・・・まさかあの香ちゃん?か・・・でも・・・
”・・・・地区のアンカー・・・愛さん・・・高校”また流れ出る。

・・・これって・・・僕は隣に来た二人の顔を見て確信した、あの売店の意味を!
そしてその売店で買ったのか、カメラを持った多くの男性がトラックの回りを囲んでいた!
そして競技が始まり、とうとうアンカーの僕達の番になった。
僕はバトン受け取り、走りながら思った

・・・オ・ヤ・ジ・・・カメラなんかで撮るなー






お約束第二弾・・・・秋と言えば運動会・運動会と言えば・・・お判りでしたか?
恵ちゃんはこの後どんな事になっていくのかなー
最初に考えたネタも後一つ    どうしましょう(^^)
新しい何かを始めねば・・・・




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