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・・・なによ、あの女!克也様から傘なんか受けとって・・・



克也様、あんな女に傘なんて渡さないで



何?あの女克也様を知らないの



克也様、私にも傘を



















































・・・・ダークプリンセス・・・・・
ヒロイン・VII
作:kagerou6



















































「はァー・・・・・」朝から僕はため息をついた。
「・・・恵?どうかしたの・・・さっきからため息ばかりよ!・・・」直美は横で着替えをしながら話しかけてきた。
「・・・あのサ・・・最近おかしいんだ・・・僕の廻り・・・・」僕は直美に返事する。
「・・・おかしいって・・・何かあったの・・・」直美は着替えを止め僕を見つめている。
「・・・なんか、ずっとつけられてるみたいな気がして・・・」僕も着替えながら直美に話している。
「・・・何時頃からなの、気付いたの・・・」
「・・・この間の雨の日・・・」僕はあの日を思いだしながら直美に答えた。
「・・・雨の日って・・・」直美は聞き返してくる。

・・・まさか?忘れたの?直美・・・

「・・・ほら、あの日・・・」つい声が小さくなる僕。
「・・・あの日って、あの日!・・・」直美もやっと思い出したみたいだ。
「・・・うん、とくに・・・」僕は言葉を途切れさせる。
・・・克也と一緒のときに・・・でもなー・・・
直美はおかしな顔を僕に向けてきたが僕は気付かなかった。
「・・・恵?何か思い当たる事でも・・・」
「・・・いや、そんな事・・・」僕は直美の話に関係無く呟いていた。


「はァー・・・・・」舞台上で克也はため息をついていた。
「・・・克也?どうした・・・」僕は声を掛ける。
誰もいないときにはつい元の口調になる(だって、男の子だもん・・・・たぶん;;;)
「・・・恵一か・・・・」克也は僕を見るなり男名を呟いた。
「・・・変だぞ?克也・・・」僕は完全に克也の様子がおかしい事に気付き
「・・・”恵一”か・・・なんだか久しぶりに聞いたな・・・・」つい言ってしまった。

「・・・なァ恵?頼みがあるんだが・・・」克也は自分が何を呟いていたのかに気付きそう僕に向って言い出した。
「・・・どうしたんだ?ほんとに・・・」僕は克也の側に近付いた。
「・・・実はサー・・・」克也は1枚の手紙を差出した。
「・・・これは?・・・」僕は手紙を受け取りながら克也に聞いた。
「・・・幼なじみからなんだ・・・・」ポツリ呟く克也。
・・・・伊藤正美ねえー・・・女の子か・・・
「・・・ラブレターがなんなんだよ?克也・・・」手紙の差出し人を見て僕は呟く。
「・・・やっぱり勘違いしてるな?恵・・・・そんなんじゃないんだ」克也はそう呟いた。

「・・・悪い!勘違いして・・・でも、僕が読んでいいのか?・・・」僕は克也を見ながら話しかける。
「・・・読んでくれ・・・」またため息をつく克也。
・・・ではでは・・・・え?・・・・・なに!これ・・・・
「・・・克也!これって・・・」僕は笑いながら克也を見た。
克也はただ頷いていた。

「・・・もてる男は辛いねー・・・」つい言ってしまった僕。

「・・・そんな事言えるのか?君は・・・・え、“恵一”君・・・」そんな僕に克也は言い返す(シリーズ見れば判るよ・・・・・宣伝!)
「・・・ゴメン・・・でもさ・・・」僕は克也に言い返す。
「・・・手紙が来たくらいで何でそんなに?・・・」
「・・・こいつと関わるとロクな事が無いんだ・・・昔から・・・」克也は僕が返した手紙を受け取りながら呟く。
「我侭で自己中で・・・とにかくロクでも無いやつなんだ・・・」克也はため息とも嘆きとも取れる言葉を吐いた。

「で、僕に頼みって・・・」僕は克也に聞く。

「・・・恵さん!・・・」克也はいきなり僕の手を取り言い出した。

「なんだよ、いきなり・・・」僕は克也の手を払いのけ言い返す。
「俺と付き合ってくれ!」克也はまた手を取った。
「克也!気は確かか・・・」僕は言い返すが克也は何も答えない。
「・・・理由を話せよ!克也・・・・」僕は呟き手を振り解く。
「・・・実はサ・・・」克也は座りながら話し出し僕も座った。


「・・・克也も・・・なのか・・・・」僕は話を聞き終えポツリ呟いた。
「・・・克也もかって・・・お前もか!・・・」驚き僕を見つめる克也。
「・・・うん、ここ何日かずっと・・・・」僕は思いだし克也と同じため息を吐いた。

「「・・・なんなんだ?いったい・・・」」

二人して同じ事を言い笑い出した。
「はっきり判るまでそういう事にしとくか?克也・・・」
「・・・すまんな!変な事を頼んで・・・」
「・・・仕方ないさ・・・僕も困ってたから・・・・お互い様だよ」
「早く原因をはっきりさせんとな・・・」克也は起きあがりそう呟いていた。


「ねえ、恵?克也君と付き合い出したの・・・・」「あの傘克也君からの・・・」翌日僕はいきなり質問攻めに有った。
「・・・待ってよ、いきなり・・・」
・・・昨日の今日だぞ・・・・早過ぎないか?・・・
僕は廻りの女の子を制止しながら考えていた。
「・・・うわさよ?恵・・・」「・・・昨日仲良く帰ったって・・・」皆はそういい僕に真相?を確かめるべく迫ってくる。
・・・なんて答えりゃいいんだ?考えてないぞ!克也・・・事態にパニック寸前の僕。

結局1日中質問攻めにあいただはぐらかしていただけだった。


「克也!どうしたの」部室であった克也は彼方此方に怪我をしていた。
「・・・いきなり、"恵ちゃんを返せ"って・・・」克也はそう言った。
「・・・恵の隠れファンよ、そいつ等・・・」部室に来た直美が言う。
「・・・”恵が克也と付き合ってる”噂が流れていたでしょ?・・・それで・・・」直美は克也を見つめた。
「・・・俺は恵には相応しくない・・か・・・」克也は呟く。
「・・・ゴメンね克也・・・」僕は直美の話に言葉が出ていた。
「・・・何時も一緒に居るから・・・」僕は克也の手を取りそう呟く。
「”私”が居れば大丈夫よね・・・」
「・・・いいのか?恵・・・」
「・・・あの事が判るまでは・・・」僕は克也に呟いた。

「お二人さん、あの事って?」話を聞いていた直美が割り込んできた。

・・・ぎく、居たんだっけ直美;;;・・・
僕と克也は直美の顔を恐る恐る見つめた。
「・・・二人は私に隠し事をする仲だったんだ・・・ふーん・・・」完全にすねている直美。
「・・・まって直美、理由を言うから・・」僕は話し出した。


「・・・克也もか・・・恵だけじゃなかったんだ・・・」話を聞いて納得した直美。
「・・・こんな事他に頼めないし・・・恵は男だから・・・」克也は呟く。
「・・・僕だって・・・」
「・・・考えが少し足りなかったみたいね・・・」直美はそう言って克也の怪我を見つめる。
「・・・判ったわ、私も調べてみる・・・なんとかしなきゃね」直美はそう言って部屋を出ていった。


しばらくは二人で一緒に登下校した。
「・・・あいつは・・・」「・・・恵ちゃん別れて!・・・」散々だ。
しかし克也を一人にする事は出来なく、何を言われても僕は一緒に居た。
ただ、あの視線はより強く感じてはいた!


しばらくして、僕の近くで女の子を良く見かけるようになった。
僕が近付くと隠れてしまい誰かは判らないがちょっと見に可愛い子だ。
・・・僕に用か?・・・克也と帰りながら僕は考えていた。


「・・・雨かー・・・」僕は玄関先でつい呟いた・・・あの時もこんな雨だったなー・・・・
「・・・恵?また傘・・・」克也は傘を広げながら言った。
「・・・忘れちゃって・・・」僕は笑いながら克也に答える。
「・・・仕方ない・・・お嬢サマどうぞ・・」克也は笑いながら傘に僕を招き入れる。
・・・仕方ないか、でもなー・・・完全に誤解される相合傘状態?である。
僕と克也は雨の中を歩き出した。


「・・・やめて!・・・」
後から声が聞こえ僕と克也は振りかえった。
そこには一人女の子が立っていた。

「・・・克也様から離れて・・・」少女は泣き声で僕に言ってくる。
「・・・貴方は・・・」そんな少女を見ながら僕達は近付いていった。

「・・・来ないで!・・・」少女はそう言って後ずさりする。
「・・・克也に用なんでしょ貴方?・・・」僕が声を掛けると少女は立ち止まった。
「・・・この間から隠れてみてたの貴方?・・・」僕はそう言うとコクリと頷いた。
・・・この子かー・・・僕はやっと視線の正体が判ったのでホッとした。


「・・・あたし、克也様の事が・・・」少女はそう言って克也に抱きついた。
「・・・あたし、初めて見た時から・・・ずっと・・・」泣き声で少女は克也に自分の思いを打ち明ける。
「・・・ずっと好きだったの・・・」少女は側から見ても判るくらいギュっと克也を抱きしめる。
そんな少女に克也は何かを感じたのかただ微笑んでいた。

克也はそんな少女を引き寄せ髪を撫でた。

ズル

髪は壮大音を立てて(立ててないよ!ホントは・・・・)克也の手を滑り落ちた。

「「え!」」僕と克也は余りの事に一瞬固まった。

「・・・お・・お前・・・正美!・・・」

髪の無くなった少女を見て克也は叫び!少女を振り解く(・・・ブン投げたが正しいかも;;;)

「・・・克也様・・・」少女は蹲ったまま克也を見上げている。

「・・・ちょっと克也やりすぎよ・・・」余りの展開についていけない僕は克也にそう呟く。

「いいんだ、こんな奴」克也は見たくないものを見てしまったかのように背を向けた。

「・・・手紙読んだろ・・・コイツはオトコだ・・・」克也は言葉を吐き出す。


・・・え!あの幼なじみの・・・僕は正美君を見つめた。
「いいか、正美!俺は普通の女の子が好きなんだ・・・」克也はそう言って僕を引き寄せる(・・・あの僕普通じゃ・・・)
「俺はこの娘が好きなんだ!」克也はそう言って僕を抱きしめる(・・・おいおい克也!やりすぎ!・・)
「判ったか?正美・・・」克也はそう言って彼を置いたまま歩き始める、僕とふたりで・・・


・・・克也様はあたしのモノよ!・・・

遠くでそんな雄たけびを聞いた気がした






今回は前回ドラマティックの後編になります・・・気付きました?
盛り上がったでしょ?    え、全然?そんなー(T_T)
今回は”恵ちゃん”にライバル?が登場して恋人?の奪い合い・・・・     え、違う・・・・(^^)
所詮私が書くとこんなもんです・・・だってコメディだもん!
期待されてた方、次回こそは恵をもっと・・・
でも,何も考えてないしなー・・・今回苦情が来ないといいな

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