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 皆さんこんにちは。TS夢担当のナイトメアのユイムです。
 女の子になりたい男の子や、もしくはその逆の方、現実では不可能なその願いを夢の中でかなえてあげようという、女神のような夢魔です。
 さて、今夜の夢は…………



これは夢オチ

第4話 「ガール ファイター」

作:Zyuka



 その男は、女戦士が大好きだった。
 ゲームもそのタイプのものばかり。棚にはフィギュアや漫画がずらり……。

「……ということは、女戦士になる夢を見せてあげればいいのね。……簡単、簡単」

 ユイムは、その男の心の粒子を組み上げる。

「女戦士はこの人が一番気に入ってる戦士を使えばいいのよね。
 そして仲間も女戦士で、敵モンスターは漫画から適当に…………よし、これでいいよね」

 こうして、夜になっていく……



「ここは……?」

 彼女は、武器屋の中で目を覚ます。

「おれ……は……」

 少しづつ、自分の置かれている状況を確認していく……

「た……大変、大変、大問題!!」

 ……と、突然その武器屋に飛び込んできた者がいる。
 それは、ちょっとした鎧を着けたユイムだった。

「どうしたの!?」

 ほんの少し混乱したものの、あこがれの女戦士になれた男はすでに適応していた。

「バグよバグ!!」
「バグ……?」

 バグ……ナイトメアと同じく、幻想界の生き物。
 ナイトメアの作る夢を主食にしている、いわばナイトメアの天敵だ。

「ああ、もうそこまで来てる!!」

 ガッシャ――――ン!!!!

 武器屋の壁が壊れ、黒いずんぐりむっくりしたへんてこりんな生物が飛び込んできた。

「来た、バグ、バグ!!」

 むしゃむしゃむしゃ……

 バグは、武器屋の壁を食べ始める。彼らは、とんでもない悪食なのだ。

「そうか、これは……」

 女戦士は、したり顔でうなずいた。

「オレはあの怪物を倒すためにこの世界に召喚されたんだな!! ……そして女になっているのは、その時の魔法の影響だ!!」
「違う、違う、これはハプニング!!」

 ユイムは騒ぐが、彼女は聞いていない。

「皆まで言うな!! わかっている!!」

 女戦士は剣を抜き、バグに切りかかる。

「てりゃあ!!」「……あ、だめ!!」

 パクッ!

 …………食われた。



 ポンッ!!   がばっ!!

 男は、勢いよく飛び起きた。

「……」

 きょろきょろと、あたりを見る。

「夢、だったのか……?」

 そこがいつもの自分の部屋だとわかると、男はそう言った。そして……

「続きを見るぞ――――っ!!」

 男は、また寝床に戻った。



「おや……? どうしたんだ?」

 ナイトメアにトロイという王がいるように、バグ達にも王がいる。
 彼の名は「メライ」……トロイと同じく、この世に夢という概念が産まれた時に生を受けた。

「面白い夢を見つけたのか……それは美味だったか?」

 メライは、自分の部下であるバグののどもとをなでてやる。
 バグは気持ちよさそうにごろごろのどを鳴らす。

「フフフ……それはどんな夢なのか…………今度見に行ってみよう……」

 トロイとメライ……ナイトメアとバグ……夢を作るものと食らうもの。
 幻想界には、この2種族のほかに、もうひとつ、夢に関係ある種族があるという。
 ……しかしそれはまた別の話。また別のところでお話ししよう。



「ひどいよぉ〜ひどいよぉ〜っ一生懸命作ったのにぃ〜っ!!」

 ユイムはないている。

「……こうなったらトロイ様に言って、警備を強化してもらおうっ!」



 それでも、バグの被害が消えることはない。それは長い夢の歴史が物語っている…………

 

END






あとがき

 いかん……本格的な夏ばてで頭がボーとしてる……

「それはいつものことでしょ!」

 ……君は……パンドラ? どうしてここにいる……?

「あたしのことをちゃんと書いてくれないから、こっちに来たのよ!! 本当なら、本編に出ようと思っていたのに!!」

 自己顕示欲の強いやつ……

「フフン、なんとでも言うといいわ。あたしはパンドラ。幻想界のロプラス種族の女王!!」

 ポ○モン? ……○ビル2世?

「違うわ!! かつてあたしが開けたというパンドラの箱!! そこに最後に残ったもの……すなわち、『未来を予知する力』、それを使った夢……『予知夢』を作る種族よ!!」

 予知夢……? 未来を知る力?

「そうよ!」

 じゃあ、華○ちゃんの次なる被害者を……

「知ってどうするの!!」

おわり

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