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私は只今中学3年生の女の子でっす!名前は奈々と言います。
今日もいつも通り普通に、これから学校があり、部活があり、そして下校、と言ういつも通りと変わらない日常が始まります。
いつもと変わらない日常……であるはずなのですが……。



終わらない現実

作:T・H



「行ってきま〜す!」

私は元気よく言って、家をあとにした。
そしていつも通り学校へ向かう。すると、途中で同じクラスの男子にばったりと出会う。

「………」「………」

お互い見つめあいながら、何故かどちらも無口なままである。

「い…いや〜、お、おはよ……」
「おはよう、健一君」

彼の名前は健一君。いつもほとんど彼とは学校に行く途中で出会うんだけど、
何故かいっつも会話がこの調子なんだよね〜……。なんとなく私には彼が戸惑っているように見えるんだけど?

私に会って戸惑うって事は、もしかして?

ううん、そんなわけないよね、健一君が私の事好きなわけないよね……うんうん。
私からして見れば、健一君は結構かっこよくて、スポーツもできるし性格も悪くはない。
それに人付き合いもよく、すぐに色んな人と馴染んで女子とも結構普通に会話していたりする。
でも、何で私に会ったときだけは戸惑ったような感じになるのだろう?

「奈々ちゃん?は、早くしないと学校遅れちゃうよ、、、」
「あ!ほんとだね、急がなきゃね!」

言い忘れていたが、私が家を出たのは時間ギリギリであった……。


そして私と健一君は走って来たため、はぁはぁしながら靴を上履きに履き替えた。
そして彼と一緒に急いで教室に向かう、、、そしてドアまで来て教室に入る。よかった、まだ先生は来ていない……。
健一君もなんだか安心している。私は彼の方を見ていた。そして健一君と目が合った瞬間、彼は慌てて目をそらした……。
もしかして健一君って、、、私の事が嫌い……なのかな?


1時間目、国語の授業である。だるいな〜、国語なんて。
それにしてもやっぱり普通に接して上げたほうがいいのに……彼女も戸惑うだろうし。
でもな〜……今まで彼女との間にどういう事があったか解っているとやっぱりどうしても抵抗あるよな。
でも彼女は気づいていない、、、やっぱちゃんと話さなきゃな〜、、、話した方がいいって事はわかってるんだけど、、、
普通に言っても恐らく彼女が信じてくれるかどうか、、、くそ〜、どう話を切り出せばいいんだ……。


1時間目が終わり、10分間の休み時間がきた。
そして私がドアを出ようとしたとき、健一君が私を引きとめた。

「な、奈々ちゃん……」「なにっ?」
「えっと、そのね、う〜んとね……ごめん、何でもないんだ、、、」「?」
健一君が私を引きとめて何でもないっていう事は最近よくあるんだよね〜、一体彼は何を言いたいのだろう?
「ねえ、そういえばさ、健一君1時間目の間ずっと考え事してなかった?」
「え?そう見えたかな、、、普通に授業受けていたけど……」「そうだったかな〜、、、」
私は最後にそう言って教室を出た。


2時間目は数学か〜、、、だるいな〜、数学なんて。
やっぱり彼女には俺が考え事していたって思われてるよな〜、、、まあ確かに考え事してたけど。
……奈々ちゃんのことで。問題はどう話を切り出せばいいか、ってことだよな。
う〜ん……俺しか知らないことである以上誰かに協力してもらうわけにもいかないし、
どうすっかな〜?でも奈々ちゃんにはやっぱり真実を伝えといた方がいいよな〜……


2時間目が終わった。私は席を立ち上がり、教室を出た。
なんとなーく適当に廊下をさまよってから教室に戻った。そして教室に戻ると

「ね、ねえ、奈々ちゃん」「なにっ?」

健一君がまた私を引きとめた。本当に彼は何が言いたいんだろう?
「あのさー、、、何て言えばいいのかな〜……ごめん、何でもないんだ、、、」「?」
やっぱり私の予想通り、さっきと同じ展開であった。「そう?」
「……放課後」「えっ?」
「放課後話すよ、放課後屋上まで来てくれる?」「えっ!?別に、いい…けど」
放課後私を呼び出してまで話したいことって一体何なのだろう?もしかして……恋の予感!?……な訳ないよね。
まあ放課後になればわかることだけどね。あとは適当に授業受けてればいいや!


3時間目は社会。ともかくだるいな〜、社会なんて。
俺も授業始まるたびにいっつも同じようなこと思うよな〜、、、つい放課後って言っちゃったけど……
彼女は本当に信じてくれるだろうか?問題は彼女が思い出すか思い出さないか……
それによって信じてくれるか信じないかも左右するだろう。真実を伝える以上は俺も落ち着いて話さないとな……。


3時間目が終わり、私は教室を出た。トイレに行って来て、それから教室に戻る。

「な、奈々ちゃん…」「なにっ?」
健一君が私に話し掛けてきた。何度も何か言おうとしているってことは、よっぽど大事な事なのだろうか?
「ほ、放課後屋上、頼むね、、、」「うん、わかった」
健一君……やっぱり戸惑っていた。一体話したいことって言うのは、、、私にはわからなかった。


4時間目英語。だるすぎる。もう帰りたい、、、でもそういうわけにも行かないよな……。
ちゃんと彼女には俺から話した方がいいし、、、でも落ち着いてよく考えてみれば、彼女に真実を伝えたとしても、
そのあとどうすればいいんだ?まあ俺自身に影響はないけど、彼女がどう受け止めるか、によるかな〜……。
真実を知ったあと彼女はどのように生きていくのか、、、か。



「で、健一君、話っていうのは?」

私は今健一君と2人で屋上に居る。あれからと言うものの、あっという間に1日が終わった。
「うん、実はね、、、奈々ちゃんの事なんだけど」
私は期待と不安の入り混じった気持ちで彼からの言葉を待った。

「奈々ちゃんは覚えているかな?……あの日の出来事」
「えっ???あの日???」
「覚えてなかったかな?う〜ん、、、本当はもうこれは見せたくなかったけど……これを見てくれる?」
そう言って健一君は私の手に何かを握らせた。何かの写真のようだった。
そして私はその写真に写っているものを見てみる……

「………………………!!!」

私はハッとした。私は写真に目を向けたまま、しばらくは固まっていただろう。
よみがえる記憶……はっきりと思い出した。でも、とても信じられない、、、少なくとも、今の自分がいる以上は……。
「どう?何か思い出した?」「……うん、大体思い出したよ」
「じゃあ何で今の奈々ちゃんが存在しているかもわかる?」
「そこまではわからない……私が思い出したのは、、、あの日のことだけ……」

そう、、、私が思い出したのはあの日のことだけ……。



私はその日、いつも通りの日常を送っていた。いつも通り学校があって、部活があって……
そして下校時の時だっただろうか、悲劇が起こったのは……。
偶然健一君と奈々ちゃんは同じ部であり、その日は整理当番だったために、健一君と奈々ちゃんは2人だけで
遅くまで部活で使う部室と倉庫の整理をしていたのだ。そして整理が終了すると、
周りには誰もいないので当然健一君と奈々ちゃんの2人っきりであった。
そして奈々ちゃんは健一君に一声掛けた。

「け、健一君……あ、あの、よかったら、奈々と一緒に帰りません?」

「うん?いいけど」

奈々ちゃんはきっと健一君の事が好きだったんだ……私も奈々ちゃんの気持ちに気づきかけていた。
その後、奈々ちゃんと健一君は一緒に下校したが……部活の整理当番ですっかり片付けが遅くなったために、
もう回りは暗くなっていた。そして通りを反対側に渡ろうとした時、1台の車が突っ込んできたのだ。
車は暗かったために見えなかったのか?それはわからなかったが、ともかく奈々ちゃんと健一君は車に引かれた。
運転手に悪意はなかったらしく、その後慌てて運転手が降りてきて奈々ちゃんと健一君のもとに来る。
その後運転手が救急車を呼んで、奈々ちゃんと健一君は病院に運ばれた。


2人は意識不明の重態であった……健一君は生死の間をさまよっていたらしいが、1週間くらいで目を開けた……
だが、奈々ちゃんは目を覚ますことはなかった……。
それから1ヵ月後、健一君は退院することになったが、、、やっぱり奈々ちゃんは目を覚まさなかった。
そう、奈々ちゃんはこの時点で既に死んでしまったのだ……。
奈々ちゃんは死んでしまったはず……そして健一君はその後元気になり、順調に回復していった。
それから1ヵ月後、奇跡が起こった。なんと死んだはずの奈々ちゃんが目を覚ましたのだ。
一時は2人ともちゃんと助かったのだ、と健一君は思った。しかし、そうでもなかった……。
健一君だけは途中で気づいたのだ。本当は奈々ちゃんはもう死んでいると。
じゃあ奈々ちゃんは何で生き返ったのか、と言うと……それは、健一君の意思である。
私は今は奈々と言う人物になっているが……事故の前までは確かに健一であった。
でも確かに健一君も存在している……これがどういうことなのかは私にはよくわからないが……
健一君には別の人物が入っているとは思えない。何故か奈々ちゃんになってしまった私は
奈々として健一君を見ていた。そして……健一君を好きになってしまった。
私は元は健一君だったのにどうしてだろう……その答えは簡単であった。
死ぬ前の奈々ちゃん、すなわち、私、健一の意思が入る前の本当の奈々ちゃんの気持ちが
恐らく強すぎたのだろう。奈々ちゃんはきっと健一君のことが好きで好きでたまらなかったのだ。
そんな気持ちを残したまま事故で死んでしまった奈々ちゃんになってしまった私は、恐らく奈々ちゃんの
その健一君に対する気持ちを引き継いだのだろう。元が自分であったなんて関係ない。
大事なのは今である。昔がどうであろうと……今は私が奈々ちゃんなのだから。



「実はあのあとね、、、夢を見たんだ……」
昔の回想から再び現実の世界に戻る。私は健一君に尋ねた。
「夢?どんな夢、、、?」
「俺は奈々ちゃんが生き返った時、初めは本当に奇跡が起こったのだと思った、、、でも、俺は真実を知ってしまったんだ、、、夢によって」
健一君はその後話を続けた。健一君の言ったことはこのようなことであった。


奈々ちゃんが生き返った理由、それはまだ健一君の気持ちをあきらめきれず、この世に未練が残ってしまうほど
健一君の事が好きだったという。でも死んでしまった以上成仏せざるをえなかった。
それなので奈々の魂は成仏する前に何かをしたらしい。奈々の魂は、自分の代わりを探していた。
もう自分は生き返れないのだから、それなら誰か他の人が代わってくれてもいい。
他の人が奈々として生きてくれてもいい。ただ、、、奈々が好きだったという気持ちを健一君に伝えてほしい……。
そして奈々が自分の代わりとして誰を選んだのかと言うと、、、健一君を選んだ。
健一君なら奈々の気持ちに気づきかけている。それだから健一君を奈々の代わりにすれば
きっと奈々の気持ちは伝わる、、、そこで奈々の魂は最後の力を振り絞った。
その時だ。奈々ちゃんが再び目を覚ましたのは……。奈々の魂の最後の力により、健一の魂は2つに分離し、
1つはそのまま健一君の中に宿り、もう1つは奈々の中に宿った、、、しかし健一の魂とは言っても、
奈々の未練が残るほど好きだと言う気持ちが残っていた身体で魂は宿ったのだ。そのような中で魂が宿れば、
健一の中に残った魂に記憶を全部吸い取られ、奈々に宿った健一の魂には奈々の健一君が好きだと言う思いが入れられる。
それだから生き返った奈々ちゃんは元は健一君だけど、、、気持ちは本当の奈々ちゃんと変わらない……。


「……それで私は奈々ちゃんになっていたんだ」
真実を知った私は、少し悲しくなってしまった。今は自分が奈々ちゃんである以上、
死ぬ前の奈々ちゃんの切なさがよくわかるみたいだ、、、でも1つ気になることがある。
気持ちが本当の奈々ちゃんになっていたのなら、何故写真を見せられて突然健一の時の記憶が蘇ったのだろうか?

「それはね、、、恐らく悲劇を思い出したからだよ、、、あの写真で」

健一君は私の考えていることをまるで察したかのように答えた。私が始めに見せられた写真……
そこには、車に引かれて無残な姿になっている奈々ちゃんが写っていた……。
健一君の話によると、何故かいつの間にかこんな写真が部屋にあったという……。
気持ちまで本当に奈々ちゃんになってしまったからだろうか?今の私には死ぬ前の奈々ちゃんの気持ちも
残っているようだ。あの写真をみた瞬間、私には何かが思い浮かんだ。あの日の事とは別の何かが。
それが何なのかはわからなかったが、、、今の健一君の話を聞いてわかった……いや、思い出した。
本当は死ぬ前の奈々ちゃんがやったことだろうけど、、、健一君の魂を2つに分離させたのは私であると。
今は私が奈々ちゃんなのだから、そのときの魂の奈々ちゃんの記憶も残っているようだ……。
多分今の私と、本当の奈々ちゃんの記憶の分岐点は、成仏後であると思う。
それなのでそれ以前の記憶は、私の記憶として残っているのだろう……。それで分離させる前は
私は健一君だったと言う事も思い出したのだ……。


学校の屋上は今、かつて今までになかった重い空気が流れている。
真実を知り、さらに昔の事も思い出し、自分が健一であったことも思い出した私は、
かなり気まずい雰囲気でいた。そんな時だ、、、健一君の次の一言で状況が一転したのは。

「……好きだ」
「……えっ?、、、健一君今何て言った、、、の?」
「俺は奈々ちゃんの事が好きだ、、、」
「!!!!!」
「昔どういうことがあったのかなんて関係ない、、、今の奈々ちゃんは元が俺であったとしても、、、奈々ちゃんは俺の目の前にいる」
「………………」
「今の奈々ちゃんは死んでしまった奈々ちゃんの分の気持ちまで背負っているんだ、、、その気持ちをちゃんと俺が受け止めてあげなきゃ、、、」
「……………健一君、、、」


これから私たちには色々な試練が待っているだろう。楽しいこと、つらいこと、悲しいこと、、、
でも、健一君とならどんなことでも乗り越えていける自信がある。だって私にとって彼は………。


おわり



☆あとがき☆


いやー(^-^;気が付いたらわけのわからない作品が完成していたしだいです(^-^;
何か説明文とか見たいなのが多すぎるし、、、話の展開がよくわかってないって人も
中にはいらっしゃるかもしれませんね(^-^;なのでこの場で簡潔にまとめさせていただきます。
昔健一と奈々は事故に遭い、その後健一君は目覚めたが奈々は目覚めず、1ヵ月後くらいに
奈々は目覚めたが、それは2つに分離した健一のもう1つの方の魂が宿った奈々として目覚めた。
そしてその魂を2つに分離させたのは、死んでしまった奈々であったが、今の奈々は気持ちも
本当の奈々と同じなので自分がやったことであったのだ、と気づいた。
とまあこんなところでしょうか(^-^;やっぱわかりずらいですね。
つい最近PCが壊れてしまったためにハードディスクを交換しました。
それなのでPCのデータは全部なくなってしまい、色々な小説の書きかけも消えてしまいました(^-^;
『少女の時』や『少女として』や『萌え萌え少女の日常』や『不思議な少女』の続き(なにっ!?続きがあったのか!?(^-^;)
など、全部消えてしまいました。(しかしこう並べて見るとタイトル名にほとんど『少女』って言葉が入っているような、、、(^-^;
(それにみんな懐かしすぎて一体これらの作品を覚えている人が何人いることだか、、、(^-^;
今となっては続きを書く気力を無くしてしまいました(^-^;完結せずにそのままになってしまう作品もあるかもね(^-^;
しかもメールも何故か使えなくなっているために今となってはホットメールからの作品送信です(^-^;
それにしても(^-^;←このマーク多すぎ(^-^;でわ、T・Hでした、、、次回作はいつになるかわかりませんが、
いずれは作品を投稿すると思うので今後ともよろしくお願いしますm(_ _)mペコリ

ちなみに最後では奈々ちゃんと健一君は彼女と彼氏の関係になったと言う事です。ちょっとわかりずらかったかもしれませんね(^-^;

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