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Written by John






【Flower Shop FANATIC MOON】へようこそ!

ここは現世と幽世の狭間、混沌の海に遍く漂う可能性の発露。
時と空間を渡り、常にそこにある希望そのもの。
植物に託し人々の閉ざされた想いを開花させる、私達は異界の華売り。

もし気に入ったお華がありましたら、気軽に声をお掛け下さい。
…いえ、お代は要りませんよ。
ここにあるお華を必要とする方々にお届けする事。
それが私達の使命ですし、楽しみですから♪










華詞











アスファルトの路面に雨粒が弾ける。
真昼の街中、車がまばらな交差点での話だ。
人影は溢れるほど、しかし雨音だけがただ響く。
車道の上に転がる物体――十字架のペンダントヘッド。
その銀光は、しかし今は赫い。
一瞬の出来事、宙を舞って降り注ぐ血に染まって…。

「…………………………!」

絶えず降り頻る雨音は、声無き叫びを血潮と共に押し流しつつある。
残されて、路上に力なく横たわる肉体の上には、不釣合いな押し花の栞が墓標のように…。










―Aster ―











目が醒めたら病院のベッドの上だった。
…って話はよく聞くけど、まさか自分がそうなるとは思わなかったぜ。
生まれてこの方入院した事なんか無かった俺だけど、それでも病院の静かなざわめきはすぐに分かった。
初めての入院で嗅ぐ消毒薬の匂いは結構爽快だ。
もっとも友達の経験を聞く限りじゃ、二日もすりゃ嫌になるらしいけど…。
まぁ先の事を憂えても仕方ない。
そういや俺、どれくらい眠ってたんだ?
あ、ご丁寧にもベッドサイドに日捲りカレンダーが置いてあるな。
寝たまんまじゃ見づらいけど……………なんだ、たった一日か、ブランクは。
けどそういや、俺って確かバイクに轢かれたんじゃなかったっけ?
なのに何で痛くないんだ?
たった一日で全快したのか?
…よく考えてみりゃ、異常が無いんなら喜びこそすれ不思議がる事じゃないな。
もしかするとホントは怪我なんかしてなかったのかも知れないし。
そうと分かったら、もう動いても問題ないよな。

「ふぅ…。」

思わず声が漏れる。
いや、腕や脚を動かすに支障は無かったけど、なんか身体が妙に動かしづらいんだ。
まるで俺の身体じゃないみたいに…。
…ってオイ、今の声、誰かいるのか!?
俺の声にしちゃヤケに色っぽかったが…。

「誰かいるのか!?」

叫んだ俺の声、元々男にしちゃ高い声だが、いつもよりさらに音域が高い。
さっきの吐息と同じ声だ。
……………いや、もう理由は分かってる。
誰かいるのかと思って廻らせた視線の先、窓ガラスに女の子が映ってた。
普段俺が使ってたのと同じ男物のパジャマを着た、俺に外見がそっくりな、俺と同じ動きをする、髪の長い女の子が…。





△ ◆ ▽






俺の名前は遠野雪夜[Tono Yukiya]。
この名前と百六十しかない身長のおかげでよく間違われるが、十七歳の男だ。
いくら鍛えても一向に男らしくなる様子の無い腕や脚、女と並んでもそう違わない細い撫肩、さらには男にしちゃ高い声や自分が鏡に見ても腹が立つ女顔も影響してるんだろうが、俺としてはそれが一番のコンプレックス。
この口調、短い髪はその賜物だ。
…が、それでなお誤解される事は少なくない。
特に母さんは、初対面の人に『娘の雪夜です』って紹介したりするし…。
まぁ、そんな事はどうでもいいんだ。
とにかく俺は平凡(?)な学校生活を送ってたわけなんだけど、――カレンダーが正しけりゃ――昨日、突然事故に遭った。
普通に横断歩道を渡りながら、何気に母さんに貰った栞を眺めてたら、急に身体が動かなくなって…。
必死こいて道路の反対まで着きそうになった辺りでちょうど信号が変わったらしくて、金髪のニ〜チャンがカノジョといちゃつきながら飛ばしてきたバイクに跳ね飛ばされたんだ。
けど、それにしても…。

「何で女になってんだ…?」

窓を姿見代わりにして全身を映してみると…。
哀しい事に男の頃とあまり違いがなかった。
もちろん腕や足は細くなって髪は腰に届くほど長くなって声も高くなってるけど、元々が女顔すぎたのか自分自身が見てさえそれほど違和感はない。
『それほど』っていう限り多少なりとも違和感があるわけだが、それの元になってるのは鏡に映った光景じゃなく肉体そのもの。
…つまり、胸や腰の感触だった。
見た目にほとんど以前と変化が無いだけに、その違和感が極大化されて脳に送られてくる。

「まさか、母さんが俺を女装させて楽しんでるってわけじゃないよな…?」

なにしろ他人に『娘です♪』って俺を紹介し、喧嘩して帰れば『母さん、あなたをそんな娘に育てた覚えは無いわ!』なんて叫んで泣き出す母さんの事だ。
俺を女装させてヘリウムまで吸わせて喜ぶくらいの事はやりかねない。
実際、小学校高学年まではそれが正しい事と信じ込まされて女装させられていたくらいだ。
この腰や胸の違和感は、詰め物をすれば同じような状態になるのかも知れないし。
取り敢えず最後の望みをその考えに託して、俺はパジャマの上着を脱ぎ始めた。
…そして。

「マジかよ…。」

蒼ざめて俺は呟く。
だが窓に映った俺の顔は対照的に真っ赤。
…そう、困った事にあったのだ。
胸に二つ、どう見ても作り物とは思えないバストが、だ。

「…………………………。」

悲壮ともいえる覚悟を決めて、俺は手を伸ばす。
相変わらず真っ赤な窓ガラスの俺は気にしない事にして。
…柔らかい。
とっても柔らかい。

「『マシュマロみたいだ』って聞いた事はあったけど、ホントだな…。」

言いながら手はまだ動き続けてる。
揉むたびに形が変わる胸の様子が面白いからだ。
もちろん他意は決してない……………はずだ。
…と、不意に身体の芯に電流が走るような感触が襲った。

「ひぁ…!?」

声が勝手に口から漏れる。
…どうでもいいが、俺の声にしちゃヤケに色っぽいな。
無意識に揉んでいた手が止まって、それを見ればどうやら今の感触の発生源は…。

「あ、お兄ちゃん起きたの?」

突然背後、多分病室の入り口の辺りから声が掛かった。
声を聞く限りじゃ妹の月夜[Tukuyo]だろう。
悪戯を見つかった子供さながら、慌てて俺は振り向いて弁解した。

「あ、あの、これは飽くまで、いわゆる一つの実験としてだな…。」

実際に悪戯を見つかったところの俺の弁解は、上手く回らない舌と纏まらない思考のおかげでこれ以上は無いほど支離滅裂。
驚きのあまり胸を隠す事すら出来ず振り向いた俺に、妹は呆けたような視線を返した。

「え〜と……………お兄ちゃんって、もしかしてお姉ちゃんだったの?
病院来たらいきなり髪伸びてたから、ヘンだと思ってたけど…。」

しまった!!!
今更遅いが、妹達も俺が女に変わった事知らなかったのか!!!
そりゃ窓に映して見るだけなら俺自身でも髪が長くなった事くらいしか分からんが…。
これから先ずっと隠し通す事は出来なかったにしても、取り敢えず今はまだ知られたくなかった。
なにしろこれが母親に知れたら…。

「おい月夜!
この事は二人の秘密…。」
「雪夜ちゃん!?」

慌てて妹の口を塞ぐ俺に、今一番聞きたくない声が掛かった。
声だけでは妹とさほど変わらない年齢としか思えず、顔を見ればなおその考えを強化させ、その実四十路街道まっしぐらな妖怪女。

「あ、ママ。」

そう、月夜の言葉通り、俺達の母親だ。
俺の方を向いた母さんの顔は驚きに彩られ、でも徐々に笑みがその比率を増していく。
…この時俺は、自分の進むべき道が分かったような気がした。





△ ◆ ▽






「…雪夜ちゃん?」

微笑みかける母さんの笑顔は、確かに魅力的だ。
外見だけなら十代前半って偽っても十二分に通用すると思う。
そう、隣に並んでいる妹とあまり差は無い。
母さんの顔には今、満足の色が多分に浮き出てた。

「ほら、早く着替えてちょうだい♪」

念願叶って女になった俺を相手に着せ替えをして遊んでるんだ。
この『念願叶って』っていう表現は、俺も薄々感じていたが、母さんの口から直接聞いたものだ。
元々第一子は絶対に女が生まれてくると――非常識な事に――信じていたらしく、それで『雪夜』という名を用意していたんだが、実際は俺は男だった。
だけどこの非常識女は『ま、男の子でも女の子みたいに育てちゃえば問題無いわよね♪』って考えて、その通り小学校高学年になって俺が気付くまで女として育ててくれたんだ。
もし俺がもっと男っぽい顔つき体つきをしてたら発見は早かったんだろうが…。
まあ、唯一救いと言えるのは戸籍に『男』と登録してある事だ。
…いや『だった』か。
なにしろ、俺は女になっちまったんだから…。

「何で俺が…。」

小声でしか呟けない力関係が口惜しいが、そんな事を言いつつも俺はテキパキと母さんの用意した服に着替えていく。
ブラジャーの着け方は――小学校の時はそんなモノ無かったから――分からなかったけど、それは始めにパジャマから着替える時に母さん達が教えてくれたし、後のスカートやらの着方は小学校の頃の記憶が残っているからだ。
…けど、これは精神的ショックが大きいな。
なにしろ俺は――例え身体が女になっても――女装趣味は無いんだから…。

「ほら、似合うじゃない!」
「うわぁ、ホントね〜♪」

俺の不幸をヨソに、この上なく楽しげな二人。
さすがの俺も――っていうか元々自制心は少ないが――怒らずにはいられない。

「…母さん、もういい加減やめてくれよ!」

言って俺は服を脱ぎ捨て、母さんが買ってきた中で唯一パンツであるところのジーンズを着始める。
…あ、デニム地のキュロットスカートだったか。
まぁそれはいいとして、上着は……………面倒だから放っとくか。
別に風邪ひいたところでココ病院だし。
そんな俺の行為に母さんは泣き始める。

「うぇ〜ん、雪夜ちゃんがいじめるよ〜!」

お前は小学生か!
…毎度の事ながら、思わずそう突っ込みたくなるような泣きっぷりだな。
けど、さすがに親を泣かせるのは俺としても本意じゃない。

「…じゃなくて、着せ替えなんてやってる場合じゃないだろ!?
俺がどうして女になったのかとか、調べなくていいのかよ!?」
「いやよ!
だって、せっかく女の子になってくれたんだもの…。」

俺の正論に、しかし母親の答えは冷たい。
けどなぁ、その『女の子になった』事が俺にとってどれだけ大変か…。

「だけど俺は男なんだ!
そりゃまあ、顔は女っぽかったかも知れないけど…。
だから、戻してくれとは言わないけど調べるくらいの事はしてくれてもいいだろ!?」

『戻してくれとは言わない』の台詞の裏に、『言っても現代の医療技術で戻せるとは思えない』って想いがあるのは誰にも秘密。
…てゆ〜か俺自身、無意識の領域でしか感じてない。
そんな事自覚したら卒倒するだろうからな。
ところで、俺がわざわざこんな事を言ったのには理由がある。
母さんのヤツ、俺の意識が戻った事を知った医者が診察に来るなり病室の外に追い出したんだ。
また、その理由がさっきの『着せ替え遊び』のためだっていうから…。
今は事故ったわりに身体に異常は無いけど、見えないところでどうにかなってたらどうする気なんだ?
いやまぁ、女になってたってだけでも『異常は無い』って言い切れないかも知れないけどな。

「…分かったわ。」

渋々という感じに頷く母さん。
この様子を見る限り、俺が女になった喜びが先に立って危険の方をコロッと忘れてたんだろう。
もちろん妹は母さんに追従して楽しんでただけだから、依存のあろうはずも無い。

「じゃあ、ドアのトコの荷物どけて医者入れてやれよ。」

言いつつ俺は自分上半身ブラだけな事に気付き、『ええと、このキュロットがグレーだから、あの黒のTシャツにしよ♪』などと考えてたりする。
…ヤバイ、結構状況に順応してたりするかも知れないな、俺。





△ ◆ ▽





目の前一面、背面から光に透過されて映るのは俺のレントゲン写真。
検査は多岐に渡って、レントゲン以外にも血液検査やら髄液の検査までやらされた。
尿検査はやっぱり一波乱あったわけだが、結局俺が目隠しして母さん達に手伝ってもらう事で事無きを得てる。
だけどこの状況、一体何が何やら素人の俺に分かろうはずも無いが、医者が数人寄って集って話し合っているところを見ると、よほどの重傷なんだろうか?
…いや、俺が女になった事の原因に関する意見の交換会ってのが妥当なところだろうな。

「それで?」

『もしかすると…』って恐怖が無かったっていったら嘘になるが、すでに検査終了から一時間も話し合ってる医者達の様子を見ると、放っておいたら一年でも百年でも一万年でも話し合い続けるに違いない。
そんなに長い間怖がり続けるよりはいいだろうと思って、俺は意を決して語り掛けたわけだけど…。

「…へ?」

返ってきたのは主治医だという医師の間抜け面だった。
ちなみにこの医者、――名札を見る限りじゃ――名前は幸野幸也[Kouno Yukiya]というらしい。
幸せという字が名前の中に二回も入ってるだけあって、頭の方もお幸せなんだろうか?
…ソイツはしばらくして思いついたように微笑んだ。

「ああ、君は確か患者の雪夜君だね?
僕と同じ名前の読みだから覚えてたんだ。」

どうやら頭の方は完全にお花畑らしいな。
症状の原因究明に夢中になって、肝心の患者の方を忘れるとは…。
まぁ、顔は男前だから名前が同じだっていうのは悪い気はしないけど、一体この紫色の単細胞はどうしたもんか。

「…それでお嬢さん、何の用かな?」

俺が女だったら靡くかも知れない…。
そう思わせるほどに魅力的な笑み。
…って良く考えたら今、俺は女なんだっけ?
ともかく、コイツは悩みが無いからこんな屈託無く笑えるんだろう。
もちろんそれは端から悩みを忘れるからに違いない。
今悩みの真っ只中にいる、しかも女になったがために苦しんでいる俺に対してその台詞――お嬢さん――を吐くとは…!

「結局、俺の症状はどうなんだ?
治るのか治んないのかだけでもハッキリさせてくれよ。」

ちょっとだけ怒りが堪えきれなくなってきてるのが自分でも良く分かる。
だが、俺の質問に対する返答は…。

「雪夜くん、女の子がそんな乱暴な話し方をしちゃいけないよ。
君の話は後で聞くから、ちょっと待って…。」

ソイツは最後まで台詞を言いきれなかった。
もちろん俺が殴り飛ばしたからだ。
他の医者達は驚愕に目を見開いている。
コイツ同様、俺の事を『お嬢さん』だとでも思っていたんだろうか?
みんな一発づつ殴ってやりたかったが、女の筋肉とコブシはもう悲鳴をあげ始めてた。
女の身体って、弱すぎる…。





△ ◆ ▽






十分くらい経ったかな?
気を取り直してもう一回診察が始まった。
頬を少しだけ赤く――やっぱりチカラ減ってる――腫らして、医師は俺に微笑みかけてくる。

「済まなかったね、雪夜君。
君がクランケだって事、すっかり忘れてたから…。」

『忘れるな!!!』って叫びたいのは山々だけど、そうすれば話がややこしくなるのは目に見えてる。
取り敢えず今は話を合わせておく事にしよう。

「…それはいいけど、結局俺の身体ってどうなってんだ?
男に戻せるのか?」

取り敢えずこれだけは聞いておかないと。
もちろん隣で母さんが『女の子のままで良いじゃない!』とかって説得してるのは言うまでもない。
先生はあっけらかんと笑って言う。

「いやぁ、どうも戻せないみたいなんだよねぇ。」
「…なんで?」

ほんのちょっと殺気が溢れた気がするけど、まあそれも仕方あるまい。
なにしろいきなり女になって、一縷の望みを託した医師に『無理なんだよねぇ』ってのへら〜んと希望の糸を切られたんだ。
しかも母さんは後ろで万歳三唱してるし…。
暴れださなかっただけ自制心を称えて欲しいくらいだ。
さっき殴られた事を思い出したのか、顔面蒼白で焦ったように答える医者。

「『なんで』って、完全に女性化してるんだから仕方ないじゃないか!
…って言うか、そもそも『女性化』したって事が科学的に立証できないくらいなんだよ!?
半陰陽なんかと違って、男性だった痕跡もまったく無いし…。」
「どういう事だ?」

ちょっとばかり専門的な言葉が出てきて、さすがの俺の良く分からない。
意識的に冷静に、殺気を抑えて丁寧に訊き返す。
心臓の辺りを押さえて荒く息をつきながら、医者は冷や汗たらしながら答える。

「えとね…、普通女性化っていうのは特殊な条件下じゃないと起こらないんだよ。
もともと女性なのに男性の外見的特長を備えて生まれちゃった場合とかね。
でも君の場合、過去のカルテとか見てもそんな感じは無いし、むしろ昨日まで君が男性だったっていう方が嘘なんじゃないのかって思うくらいだよ。」

言いながら段々平静さを取り戻してった医者だけど、ヤツの普通はあの『のへら〜ん』だ。
きっちり最後には言わなくていい事を言ってくれるじゃねぇか。

「ほぉ……………お前の目にはそう見えるのか?」

こめかみに浮き立った怒りマークはお約束。
ホントは殴りたかったんだが、女の身体はどうやら荒事に向いてないみたいだから仕方ない。

「いや、嘘だっていってるわけじゃないよ。
昨日病院に搬送されてからの記録取ったの、僕と看護婦さん達だから。」

…どういう意味だ?
俺の当惑を――そんな器用そうには見えないけど――読み取ったのか、善悪の区別のつかない子供に対するような口調の先生。

「あ、お母さん達から話聞いてなかった?
…ってそういえば、言うの忘れてたんだっけ。」

ちょっと見直しかけたけど、やっぱりコイツ馬鹿だ。
母さんの方を向いてポリポリ悪戯見つかった子供みたく愛想笑いしてたけど、開き直ったように続ける。

「君は事故って救急車で搬送されて来たんだけどね。
オペしようと思って手術室に運んだ時には、もう怪我が治り始めたんだよ。
普通じゃ考えられないぐらいの速さでね。
うん、『身体を再構成する』っていう感じに近かったかな。
千切れかけた腕が再生する過程とか、結構見てて面白かったよ。」

ギロッ!
話が余計な――多分ヤツの興味のある――方に進んでるから、抱えた敵意を一粒洩らさず丁寧に加えて一睨み。

「…でまぁ、そのうちに婦長さんが気付いて、運転免許証と見比べて言ったんだよ。
『このヒトって男のヒトらしいですけどぉ、女のコっぽくなってませんかぁ?』って。」

話を逸らすのが初めより巧くなってるな。
お気楽お花畑男にも学習能力はあったらしい。
でもま、頬を伝う冷や汗を考慮したらせいぜい及第点、ってトコか。
医師の話はまだ続く。

「僕には肉片から性別を読み取る才能は無いけど、その頃はもうだいぶ治って来てたから、君の事女の子だと思ってたんだ。
そこでそんな事言われたからビックリしてね。
『え、男の子なの?』って。
ははは♪」

肉片発言は失言として置いといてやるが、女性って言われるのは赦せん。
その上『ははは♪』は極刑に値する!
…が、取り敢えずは話を聞く事にしようか。
処刑は後でも出来るし…。

「そういうわけで新しい症例を記録するために僕と看護婦さん達で観察してたんだ。
だから君が元男の子って事は良く知ってるよ。」

『元』言うな!
…まぁいい、言うだけ言ったからヤツも満足したはずだ。
最後にコレだけは訊かないと。

「先生、YESかNOで答えてくれ。
本当に絶対に、俺はもう男に戻れないのか?」
「君が女になった事自体そうだけど…。
『奇跡が起きなかったらNO』だね。」

ほぼ即答した――しかもわざわざ『奇跡が起きればYES』じゃない方で――医師に向かって一歩踏み込んで、大きく振った腕でラリアット!
そのまま背後に廻り込んでスリーパーホールドに連携!
コレなら殴るのと違ってコブシも痛まないから二重にOK!
ほとんど一瞬で堕ちた医師の首を、死なない程度に恨みと哀しみとやり場の無い怒りを込めて絞め続ける。
…そんな俺に向けて、母さんの呟きは一言。

「あらあら雪夜ちゃんたら、先生にあんな胸を押し付けて♪
そんなに女の子になったのが嬉しいのかしら♪」

いや、それは違うけどねぇ…。
思わず医師の首から腕を外した俺の肩に、月夜の手がポンと乗せられる。
そして目が合うと、姉妹(兄妹)二人揃って溜息を吐いた。
…そういや月夜、お前は何も疲れるような事やってないはずだけどな?





△ ◆ ▽






…病室に戻って三十分経過。
医師との会話の前まではあった希望を叩き潰されて、俺は呆けた状態で母さんのオモチャになってた。

「雪夜ちゃん、今度はコレ着て頂戴♪」

衝撃的な現実を突きつけられたショックのせいか何もやる気は起きないのに、そのクセ倦怠感だけは一人前に感じる。
メイドさんちっくなエプロンドレスを見るともなく見て、俺は溜息を吐いて落ち着いた朱のイブニングドレスを脱ぎ始めた。

「(いつまでこうやってりゃいいのかな…。)」

声に出さず呟いて窓の外を見やるが、映るのは儚げに目を細めた美少女だった。
下着姿だから、肌の白さが良く分かる。
まさに『雪のような』ってやつだ。
…そういや、窓に姿見立て掛けたんだっけか?
しかし自分でいうのも何だけど、刹那げな表情が絵になるな。
男を主張して肩肘張ってた緊張感が失望で消えたせいか、はたまた女性化したせいか、自分の目で見てもさっきより女性的に映る。
いや、鏡で柔らかい輪郭線がハッキリ分かるようになったせいかも知れないけど。
そんな思考をヨソに、スルスルとエプロンドレスを身に付けてく鏡の中の俺。
この三十分と診察の前の着せ替えのおかげで、随分慣れちまったな…。

「いっその事、女として暮らすのも悪くないかも…。」

考えただけのつもりが、声になってた。
自分の思考の流れと気弱さに愕きつつも、ユックリ母さんの方を向く。
…当然の如く、俺を迎えたのはいつに無く楽しげな笑顔だった。

「ユ・キ・ヤ・ちゃ〜ん♪♪♪
やっとその気になってくれたのね♪
すぐに身も心も女の子になるって言ってたのに、心だけずっと男の子だったから、心配してたのよ♪」

別にその気になったわけじゃないけど…。
…ってヲイ。

「『すぐに身も心も女の子になるって言ってたのに』って、一体誰がそんな戯言ホザいたんだ?
…てゆ〜か、まさか母さん、俺が女になった原因知ってたりしねぇよな?」
「え、どうして?」

やっぱり思った通りだ。
関係ないような素振りをしながらも視線は明後日の方向を向いてるし、冷や汗が額に浮いてたりする。
だけど母さんは軽そうな外見と反比例して口が硬かったりするから…。
…仕方ない、男に戻るためにはこの手しかないか。

「ねぇ、お母さん、お願いだから教えて♪」

俺の最大の特技にして最大の弱点、『女――しかも可愛い――の振り』だ。
特技ってのは、大抵の男は撃破できるから。
弱点ってのは、自分が嫌悪感を催すから。
…いずれにせよ、この技は俺が母さんに使える唯一の技だ。
なにしろ他の技っていうと、コブラツイストとかの格闘系しかないからな。
でも、自分が女の時にやる『コレ』がこんなにキツイとは思わなかった。
男の時はフザケてやってるだけだって自分で分かってるからいいけど、女になってやると自分が女だって認めてるのか分かんなくなるから…。
…って、そういやこの技、男子相手にしか使った事無いんだったよな。
母さんに効くか?

「ええとね、お花屋さんで貰ったのよ♪」

あ、効いた。
…でも、効いたはいいけど意味が分かんない。
どうして『花屋で貰った』モノで性転換するんだ?
俺の疑問を他所に、母さんは続ける。

「ほら、雪夜ちゃんに栞あげたでしょ?
あの栞の押し花よ。」

だから、どうして花で性転換するんだよ?
まったくワケわかんねぇな…。
でも、ウソ言ってるように見えないのも事実なんだよな。

「…まあいい、取り敢えずそこに連れてってくれよ!」

『女の子の方が可愛いのに…』とか言ってた母さんもさすがに俺の叫びに気圧されたみたいで、渋々ながら案内してくれた。
いや、これから起こった事を考えれば、それも計画済みだったのかも知れないけど…。





△ ◆ ▽






「やあ、ココですかぁ。」

あっけらかんと言い放ったのは白衣を羽織ったままの幸野幸也医師。
相変わらず笑顔はハンサムだが、言い方が何となく間抜けっぽい。
俺としてはコイツを関わらせたくなかったんだが、『いやぁ、一応僕も主治医ですし、外出許可とかそう簡単には…』って言われたら断りようが無い。
…まあ、どっちかって言うとその後の『じゃないと、一生入院させたままにしちゃいますよ』ってのが怖かったからなんだが。
取り敢えずコイツの存在は無視しといて、話を先に進めよう。

「ふぅん、確かに【FANATIC MOON】って名前なんだな。」

母さんの告白通りだ。
…にしてもビルの谷間のど真ん中に花屋なんて珍しいな。
辺りが数十階建てのビルで覆われてるから陽の光も射さない……………はずなんだけど、ここはまるで真夏のトウモロコシ畑みたいに燦々と光に照らされてた。
何処かに反射板が設置してある様子も無いけど…。
それはともかく、そこは見た目だけだと花屋よりもCafeに近かった。
木造の壁は光に映える白で、そこに蔦が絡んで落ち着いた雰囲気を醸し出してる。
手入れの行き届いた庭は種々様々な植物に覆われているが、それぞれ地面から逞しく生命を根付かせてた。
…店内はどうかは知らないけど、外観の何処にも切り花の一本も見当たらない。

「ホントにココよね?」
「そうよ♪」

看板に【Flower Shop】ってあるから間違いないんだろうけど、さすがに疑問を堪えきれなかったようで、月夜が尋ねた。
もちろん母さんはいつもの調子で肯定。
その時、一人考え込んでいた医師が呟くように言った。

「けど、変ですね。
こんな素晴らしい店があるのに、誰も目を向けようとしてませんねぇ。
それにどちらかというと私達を変な目で見てるみたいですし。
…いえ、変な視線を向けられてるのは雪夜君だけかも知れませんけど。」

辺りを見渡せば…。
確かにコイツの言う通りだった。
これだけ綺麗なのに誰も花屋の方は見ないし、俺達の方に奇異の視線を向けてくる。
特に俺には強烈なのを。
多分、街中で絶世の美少女――もちろん誇張はあるが可愛い事はまず間違いない――が男っぽい口調で話してんのが変に思えるんだろうな。
…って、自分を女だと認めてどうする!
『俺は男なんだ!』ってちゃんと確信してないと、もし男に戻れてもこのままズルズル母さんに遊ばれそうな…。

「ま、どうせ行かなきゃなんないんだ。
早く行こうぜ!」

このCafe、もしかして俺達以外には見えてないのか…?
湧き上がるそんな嫌な感覚から一刻も早く逃げるため、俺は言って小走りに駆け出した。





△ ◆ ▽






店内は光量が多く、眩しいとさえ思える。
…が、それも仕方の無い事かも。
なにしろ、店内にはこれでもかってくらいの鉢植え、鉢植え、鉢植え。
そのうえ店の真ん中は空間が開いてて、そこには巨木が天井を突き破って生えてたりする。
全部に十分光を与えようと思ったら、コレくらい必要なんだろう。
…ってちょっと待て?
外から見た時には、天井突き破った大樹なんて見当たらなかったような…?

「あ、いらっしゃいませ♪」

俺の一種恐ろしくすらある想像をヨソに、店員らしい女性が声を掛けてきた。
碧の瞳と真っ赤な長髪が印象的な美女……………じゃなくて美少女だ。
年齢は十代前半か?
母さんより若く見えるけど、外見だけで実際は母さんみたいに年かも知れない。
…怖い想像だけど。
彼女は笑んで語りかけてくる。

「あ、この前の!
…という事は、こちらの娘さんの片方が息子さんですか?
よかった、成功なさったんですね♪」
「ええ、そうよ♪」

母さんも笑む。
でも、話の内容は俺に取っちゃ笑えるモンじゃない。

「…って事は、俺をこんな風にしたのはお前なのか?」
「ええ♪」

意図的にちょっと硬い口調で言ったんだが、相手はただ笑うばかり。

「…でも、私がやったというのは語弊がありますね。
私は手伝っただけで、あなたのお母様の望んだ事を彼等が叶えただけです♪」

その指先の向かう先には……………鉢植え、そして巨木があるばかり。
…あの花、名札を見る限りじゃ『アスター』っての、母さんが俺にくれた栞のヤツじゃないか?
俺がそっちを見てる間に幸也は女に問う。

「あの、すみませんが一つお聞きしても良いでしょうかねぇ?
あなたは願いを叶える事ができるんですか?」
「ええ、正確には私ではなく彼等。
ここに来たという事はあなたにも資格があります。
好きな華を一つ選んでください♪」

…そんな遣り取りがあったと知らない俺は、『アスター』の説明書きに見入っていた。
曰く、【花言葉は変化】だと。
まさか俺が女になったのってコレのせいか?

「ええ、そうですよ♪」

心の呟きへの返答は、耳元だった。
驚いて振り向けば例の女。

「この子があなたを『変化』させたんですよ♪」
「…で、戻せるのか!?」

不可思議すぎる状況だけど、俺に取っちゃ戻るかどうかの方が大問題。
俺の叫びに、しかし女は微笑む。

「直す事は無理です。
彼女――あなたのお母さんの願いですから。
いえ、それも中途半端になっちゃったんですけど…。
ですがここに来たあなたには権利があります。
お好きな華を一つ、お選びください♪
それできっと丸く収まりますから♪」

…何となく、それで良さそうな気がした。
この子――本当に年下かどうかなんて分かったモンじゃないけど――の言う通りにすればいい。
そうすれば大丈夫なんだって…。

「じゃあ…。」

ふと、一つの鉢植えが目に止まった。
背は低いけど、それは確かに紅葉。
プレートには【花言葉は調和】とある。
別段好きでもないそれを選んだ理由は、それこそまったく分からない。
敢えて言葉にするなら『それでなきゃならない気がしたから』なんだが…。

「コレにしとくよ。」
「分かりました。
紅葉は調和、やっぱりコレでしたね♪」

女が艶然と笑んで、瞬間空間が歪んだ。
…いや、そうとしか思えない感じに襲われた。
何かが歪んでいく…。
女は俺の傍を離れ、月夜の方へ近づいていく。
クソ、視界まで捻れ始めやがった。
立ってられない…。
女は屈託なく笑うと、月夜に囁くように言う。

「あなたにも選択の権利がありますよ♪」

すべてが歪み、捻れ、回転して……………俺は溢れる碧を視ながら気を失った。





△ ◆ ▽






「おはよう!!!」

母さんの声に、目が覚めた。
相変わらず声が若い。
オレもこうありたいような気がするけど、同時にこんな性格にはなりたくないと思う。

「…おはよ。」

軽く挨拶して、体を起こす。
…瞬間、変な感触が肉体を襲った。

「ひゃ…!」

軽く叫んでから気付く。
…何だ、胸が擦れただけじゃないか。
寝る時はブラ着けてないから、ネグリジェと掠れたんだな。
でも、どうしてあんな変な感じがしたんだ?

「…ま、いっか。」
「雪夜、何やってるの?
早くしないと学校遅れるわよ!」

テメェが見た目学生みたいなクセして、母さんは時々こういう言い方をする。
特に今みたいな、自分が母親だと実感しているらしい時に。
ちょっと微笑ましい気分になって、オレはベッドから飛び起きた。

「早く食べに来なさいね!」

リビングに戻ってく母さんを横目に、オレはまず深呼吸。
…コレをやると、顔を洗うより手っ取り早く目が覚める。
そのあと窓の外を覗いて、隣の家の幼馴染みに声を掛けるのがオレの日課。

「よ!」

着替えてるヤツ――三崎沙希[Misaki Saki](♀)――に声を掛けてやる。
瞬間、違和感が襲った。
…何か違う気がする?
ま、いいや。

「まったく胸小せえな、沙希は。
ほら、オレなんかこんなに♪」

言って上着をはだけてみせる。
寝たまままだ着替えてないから、当然直に見える事になる。

「…雪夜、大きければ良いというものではないのよ。」

悟り切ったような口調で答えるのが沙希。
黒髪はショートカットで体系はスレンダー。
…悪く言ったら『胸がない』なんだろうけど、オレはそうは思わない。
だってオレ、沙希の事…・…………あれ、何だっけ?
ま、取り敢えずオレは胸なんかどうでもいいと思うし。
だけど沙希は結構気にしてるみたいで、普段は明るいのにこの話題になると突然こういう口調になる。
沙希は続ける。

「胸は形よ、形。
大きくて型崩れしてるよりは小さくて形が良い方がいいの!」

だんだんヒートアップして、普段の口調に戻ってきたな。

「ふ〜ん…。」

わざと勘ぐるような視線を胸に向けてやる。

「バカ!
…っていうか、私が小さいっていうよりもアンタが大きいんでしょ!?」

ほら、もう元に戻った。

「分かった分かった。
そういう事にしといてやるよ。」
「『しといてやる』じゃなくてそうなの!」
「…分かったよ、じゃあ後でな。」

そう言って窓を閉める。
『後で』ってのは、俺達は高校も同じだし一緒に行くから。
ま、当然さっきみたいに喧嘩っぽくなるわけだけど、俺達に取っちゃレクリエーションみたいなモンだしな。
…それに沙希って怒ると結構可愛いし♪
まぁ、取り敢えずは朝飯か。
洗面所に行って顔洗って、それからだな。





△ ◆ ▽






「ご馳走さん!」

今日の朝食はご飯と味噌汁。
ウチは朝はいつも和って決まってる。
…でも、なんかいつもよりも量が少ないような?
思い返してみても、ずっとこうだったはずなんだけど…。

「雪夜、もう少し口調女の子っぽい方が似合うんじゃないの♪」

いつもの母さんの説得。
まあ、自分でも言動が男っぽいと思わないでもないけど、コレが『自分』なんだから仕方ないじゃないか。
今日もいつも通り受け流し…。

「母さん、月夜のヤツはどうしたんだ?
アイツって今日休みだっけ?」
「月夜って…?」

オレの言葉に、母さんはさも不思議そうに問う。

「誰って…。」

言おうとして俺は止まった。

「誰だっけ…?」

何か引っ掛かってるんだけど分からない。
凄く嫌な状態だ。
でもま、母さんが知らないなら後で友達に聞いてみればいいか。
例えば沙希とか。

「変な子ね…?」

母さんも釈然としない様子ながら食器を持ってキッチンへ下がる。
オレは学校へ行く用意のために二階に上がった。
ふと二階、オレの隣の部屋が気になる。
中に入っても無人。
当たり前だ。
ウチは父さんが海外単身赴任で、子供はオレ一人なんだから。
…だけど、それなら何でこんな部屋があるんだ?
物置にするでもなく、まったくまっさらな部屋を…。





△ ◆ ▽






釈然としないモノは沢山あったけど、そんな事で学校を休むわけにもいかない。
タータンチェックのスカートに茶のブレザーの制服に着替えて、オレは玄関にいた。
もちろん靴を履き替えるため。
やっぱりココにもオレの靴の隣に空きがある。
…だけど時間が無いし、それは後回し。
じゃあ…。

「行ってきます!」

大声で言いながらオレは家を飛び出る。
門の前では沙希が待っているはず。
背後の『行ってらっしゃい!』の声なんか待ってられない。

「よし、出てきたわね。
今朝の復讐、ちゃんとやってやるからね!」

やっぱりオレは沙希が…?
沙希を目にして何か奇妙な感覚を覚えた瞬間、視界の端に赤と碧が映った。
脳裏に声が響き、思考が翠に染まる。

『巧くいったようですね♪
事故の損失補填で華が力尽きてしまったようなので心配してましたけど…。
幸い反動補完が作用したようですし♪
…でもちょっとだけ歪みがあるみたいですねぇ。
ホントはルール違反ですけど、コレで…♪』





△ ◆ ▽






「…?
雪夜、どうかしたの?」
「あ、いや、何でもない。
それより早く学校行こうぜ、沙希!」

言って沙希のスカートを跳ね上げ、慌てて押さえて赤くなる沙希に笑いかけて、オレは走り出した。

「あ゛〜!!!
雪夜、待ちなさ〜い!!!」

怒って追いかけてくる沙希も、口元は笑ってる。
今まで続いたこの日常、これからもずっと続くんだろうな…。





△ ◆ ▽






…当然ながら。
学校から帰ったオレが隣の空室を気にする事は無かった。










どうも、Johnです。





え〜と……………。(滝汗)

まずは済みません。m(_ _)m
なんてゆ〜か中途半端で、自分でも全然納得いってないんですけど…。
気に入ってるエピソードとかあってこれ以上削れないので、コレで完成とゆ〜コトにさせて貰います。(汗)

ストーリーはちょっとムリヤリです。
元が着替えと母親と幸也医師のボケだけで出来てて、話は後付けなので仕方が無いトコもあるんですが…。
(とゆ〜てもソレさえ上手く出来た気はしないんですけど。)
結局、一番大きな要因は私の筆力不足ですな。(--;;;

閑話休題それは置いといて(勝手に置くんじゃない、とゆ〜声は聞こえないフリして)。
いつも通り、コレにはプロットありません。<ヲイ(--+
あるのは構想だけ。
月夜さんとか幸也医師の謎の行動がソレなんですけど…。
これから先どうなってくのか、私にも全ッ然分かりません。(爆)
続き書くかどうかも決まってない状態ですし。
…で、もし読みたいって方いらっしゃいましたらメールなり掲示板なりココの感想掲示板なりでお伝えください。
善処しますので。<政治家よりは前向きに…

それからコレ、基本的に二種類お話が混ざってます。
雪夜さん達の物語と"花言葉=華詞"な物語ですね。
両者は元々別物だったんで、物語の破綻はそのせいもちょっとだけあるんですけど…。
何か見直してみて、"華詞"なお話は"華代ちゃんシリーズ"に共通する展開な気が。(滝汗)
導入だとか不条理な変化だとか。
まぁ、行動が性別変化だけじゃないっぽいのが唯一の救い?
一応"華代ちゃんシリーズ"を知るより前に原型はHPの方で書き始めてたんで、盗作じゃないってコトだけココで弁解させて頂いて。m(_ _)m

あと、調和の紅葉で雪夜君が女性化しちゃった理由ですけど…。
初めの口上にある『閉ざされた想いを開花させる』ってのと初めの着せ替えパラグラフ最後の幸也君の想いを合わせると分かって頂けるかと。(^^;
それ以外にもお母さんの願いもありますし、すべての調和を満た方法がコレだけだったんでしょう。
当然読者の要望も。(爆)

ところで、前回の『仮面』もそうですけど、登場人物の外見的特長をあまり特定しない書き方ってイイんでしょうかね?(汗)
HPの方の他の小説だと、外見の描写に注力し過ぎてるっぽいのもあるんで、コレは抑え目にしてあるんですけど…。
やっぱり外見は想像していただくのが一番当たり外れない気もしますしね。(^^;

あ、そうそう。
アスターの花言葉ですけど…。
【変化――正しくは変化を好む】の他にも【信じる恋/信じる心/追憶/思い出/同感/恋の勝利/後の祭り】などあります。
まぁ、色ごとに違うヤツなどもあるのでアレですが…。
今回は【変化】だけ使いましたけど、他も面白いかも?(^^;

さらに途中、『女の身体って、弱すぎる…。』って台詞ありますが、アレは別に私の考えじゃありません。
実際私、普通に喧嘩とかしても男子に勝てますし。(^^;
雪夜君が女の子の身体にイヤな感じを抱いてるコトを表現したかっただけなんで…。
どうかご容赦のほどを。m(_ _)m

最後に、『コンナのダメダメ!』でもイイですので、感想下さいね♪





…とゆ〜トコで、ではまた〜♪

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