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One-Way(中編)

作:Kardy










あれから半年ほどたった。
ボクはすっかり「敏腕SE」として、会社に溶け込んでいた。
もちろん、お肌の手入れやシェイプアップなどの努力を続けた甲斐あって、ボクのルックスは
半年前、初めて姿見に全身を写した時よりも、さらに数段アップしている。
髪も、ふわっとしたセミロングにできるぐらい伸びた。バストも、最近はDカップにまで成長してきた。
容姿も能力もトップクラスとくれば、当然男子社員からの誘いが引く手あまたになりそうなものだ。
ただボクの場合、なんだか清らかすぎて最後までは手を出しにくいらしい。
でも、普段から何かとお姫様的な扱いを受けている事には変わりない。
ボクはボクでそんな扱いが嬉しくて、普段から陽気に振る舞うようにしている。
しかも、全チームで一番仕事ができるのもボク。
それが男の子たちにはさらなる色気を誘い、逆に女の子に対しては「同性ゆえのやっかみ」が薄れて行くようだ。
今や「開発部の大原雅紀」といえば、社内きってのアイドルの代名詞だった。

その日、ボクは札幌行きの飛行機に乗っていた。
「お正月も終わった事だし、今から行けば空いてるよ」という奈緒先輩の誘いで、ボクたちは北海道にスキーに行く事になった。
ちなみにボクたちって言うのは、ボクと奈緒先輩、最近入ったバイトの益田瑠衣ますだ・るい)ちゃん、そして榎本女史。
(ただし、彼女だけは仕事の都合で明日から合流する事になっている。)
千歳空港から専用の送迎バスで向かった「ホテルグランベイ札幌」は、これでもかって言うくらいの超一流。
クラブにプールにフィットネスジム、地下には札幌随一のショッピングモールがあるらしい。
おまけに夕食は、地上25階のラウンジレストランで無国籍バイキング!
ボクたち3人は狂喜した。これだけの施設が、宿泊客は全部無料なのだ。
あと4泊も残っているし、スキーだけで終わらせるのももったいない。
幸か不幸か、ボクにいたってはスキーウェアも持ってきていなかった。レンタルで済ませる予定だったけど、ショッピングモールに北海道一センスのいいスポーツグッズの店があると聞けば、黙っていられない。
ついでに水着もそろえて、全員でプールに行く事になった。

ちょっと勇気を出して、初めてのビキニ。
夏に奈緒先輩に誘われて湘南に行った時は、ちょっと地味めのパレオ付きが精一杯だったけど、最近はこういうのも恥ずかしくない。
(つまるところ、恥ずかしいってのは「自信のなさ」の裏返しなわけ。
「自分はどこから見てもかわいい女の子なんだ」って思い込むのがコツだね。)
なにより、色気に飢えた男の子たちにおかずを提供してあげてるんだ、っていう優越感が気持ちいいよね。
瑠衣ちゃんはスリムなスポーツタイプ、奈緒先輩は・・・わぉ♪それってヒモパンじゃない!
水泳部の選手とかで、よほど水と相性がいいのか、瑠衣ちゃんはさっそくプールにドボン。
彼女に言わせると「せっかく水張ってんのに、眺めてるだけで入らへんなんて勿体無い!!」だって。
さすがは難波っ子。経済観念と行動力は見習わなきゃ。
そういいつつもボクと奈緒先輩は、しばらくプールサイドで「まったり」していた。
その時、3人組の男の子が声をかけてきた。それが、ボクにとって運命の転回点だった・・・
なんて事は、後になってから思う事なんだけどね。

「うっそ〜!それじゃ3人とも、まだ大学生なのぉ!?」
「お姉さんたちこそ、そのルックスでもう20代半ばなんて信じられないよ!」
3人は、横浜の理工科大学に通う大学生。右から(って言っても、アスキーコードじゃわかんないよね。てへっ)篠原保(しのはら・たもつ)クン、阿久津和弥(あくつ・かずや)クン、堂本鷹寛(どうもと・たかひろ)クン。3人とも、随分大人びて見えるんだ。
逆に彼らは、ボクと奈緒先輩を見て、やっぱり同い年ぐらいだと思ったんだって。
「でも、現役大学院生の瑠衣ちゃんはともかく、ボクはちょっと無理がないかなぁ?」
「そんな事ないって。むしろこの中じゃ、ミキちゃんが一番年下に見えるよ。」
「そうやね。雅紀先輩て、下手したらあたしより後輩に見えるし。」
「瑠衣ちゃんまで・・・そんなにボクってガキ?」
「当たり前やないですか。自分のこと『ボク』て言うとこなんか、十分子供ですよ。」
「しかも雅紀ちゃんの場合、仕種や歩き方なんかは立派に女の子してるのよね。
 だから、余計に子供に見られちゃうのよ。」な、奈緒先輩まで・・・。
「そんな、2人して責めなくたっていいじゃない。」
「責めてるわけじゃないと思うよ。
 むしろ、オレは雅紀ちゃんみたいな女の子の方が好きだな。」
大学生トリオの一人、和弥クンがそう言ってボクをかばってくれる。
最近、男の子から「かわいい」とか言われると、ちょっとドキドキする。
以前は何の気なしに、女の子に「きれい」とか言ってたんだけど、
やっぱり彼女たちも、こんな風にうれしかったんだろうか?

夜になり、ボクたちはそのままみんなで食事に行く事にした。
さっきも言った通り、このホテルの「売り」は、ラウンジレストランの多国籍バイキング。
こういう料理の場合、女の子だったら大抵元をとろうとするのが普通だ。
ボク自身、男だった時からこういうレストランでは食べまくる方だったしね。
しかし、今日はその男の子たちが同席する。これはちょっと困った。
あまりガツガツしている所を和弥クンに見られたくないなぁ・・・
ボクたちはちょっと覚悟を決めて、ベルトでおなかを締め付けて来た。

ところが、ボクの心配はほとんど杞憂に終わった。
なにしろ彼らとて貧乏学生、大散財のつもりでやってきた豪華ホテルとあれば、必然的に食欲魔人と化すのは当然だった。
ていうか、ボクも学生時代はそうだったから、この子たちの気持ちはわかるんだ。
ボクたちはと言えば、そんな和弥クンたちの食べっぷりに呆然。
よく「見てるだけでおなかいっぱい」ってセリフがあるけど、あれは絶対ホントだよ。
「ん?どうしたの?奈緒さんたち、全然食べてないけど。
 スキーって、栄養学的に見れば結構ハードなスポーツだから、今から食べておかないとバテちゃうよ。」
さすが、救命救急士の資格を持つ保クン。(ちなみに、彼は奈緒先輩が気になるらしい。)
「じゃぁ、もうちょっと頂いちゃおうかな。」ボクが言うと、瑠衣ちゃんが全身脱力したように、
「よかったぁ〜。せっかくのご馳走目の前にして、勿体ないなぁて思てたんやけど、
 自分一人ガツガツ食べられへんでしょ?一応あたし、うら若き乙女やし♪」
「気にする事ないって。変に気取るより、元気に振る舞ってる方が瑠衣ちゃんらしいよ。」
そう言ったのは、さっきから瑠衣ちゃんベッタリの鷹寛クン。
「ホンマに!?やさしいわぁ、鷹寛クンって(*^^*)」
「鷹寛、お前ホントに手が早いよなぁ。」保クンがはやし立てる。
そんな3人を見ていた僕に、和弥くんが声をかけてきた。
「それじゃ雅紀ちゃん、いっしょに行こうよ。」もちろん、ボクが断るはずはなかった。

食事の後、全員でバーに立ち寄る。
ここで、保くんが明日も一緒に行動しようと言ってきた。
ちょうど小樽に住んでる友達がいて、明日その男の子も誘ってくれるらしい。
よかった。明日から榎本女史がやってくるから、これで半端にならずにすむぞ。
その保クンは、さっそく奈緒先輩とツーショット。
ボクと瑠衣ちゃんは、さっきから和弥クンと鷹寛クンの掛け合いに笑かされっぱなし。
でも、鷹寛クンの視線はだんだん瑠衣ちゃんの方を向いてきた。
気が付くと、ボクも和弥クンと・・・これって・・・ツーショット!!??
嫌じゃないけど・・・なんだかすごくドキドキする。
赤面しっぱなしのボクを、瑠衣ちゃんが突然お手洗いまで引っ張っていった。

「なんなの?ボクは別にトイレに行きたかったわけじゃないし、(鏡を覗き込んで)化粧も崩れてないよ。」
「アホやなぁ先輩、あの子らのために時間を作ってあげるんですよ。」
「そりゃまた、どーゆー魂胆で?」
「・・・ホンマにお子様やわ、この人。
 さっき、あたしら『ツイン2つ取ってる』言うたでしょ?あの子らはおそらくトリプル1つか、奮発してツイン1つ+シングル1つ。となると、最低でも3部屋確保できるんですよ。」
「それがどうかしたの?何も考えずに、自分の部屋に帰れば・・・」
「ちょっと先輩!?本気で言うてるんですか!?」
「だって、別の部屋に泊まる必然性・・・あ・・・ちょ、ちょっと待ってよ瑠衣ちゃん!!」
「そうです。保クンと奈緒先輩、和弥クンと雅紀先輩、ほんで鷹寛クンとあたし♪
 ちょうど3部屋でしょ。今、多分3人組と奈緒先輩が密談中・・・きゃっ」
「だだだだだだって・・・ボクと和弥クンが・・・おおおおお同じ部屋で・・・・そそそそそれって・・・」
緊張のあまり言葉の出ないボクの肩を、突然瑠衣ちゃんが「がしっ」と掴んだ。
そして、泳ぎまくるボクの目をみつめて、はっきりした口調で言ったんだ。

「いつまでも、避けて通れる道と違いますよ。あたしらは、誰がなんて言おうと、『女』なんです。
 女やったら、いつかは男に惚れるもんなんです。いつかは、男の胸に抱かれる日が来るんです。
 あたしにも、今の雅紀先輩と同じ頃がありましたよ。
 男なんていらん、男の慰み物にされて、奴隷同然に奉仕させられるなんてまっぴらや、言うて。
 そやけどね先輩。いつまでも意地張ってたって、それで状況好転なんかせぇへんの。
 男と女、リンクしあって始めて、人間は幸せになれるんです。
 前の彼氏と結ばれて、初めてそれが分かったんです。」

たしかに、男だけ、女だけじゃなんか片手落ちなんだよね・・・。
でも、ボクが女として、和弥クンに抱かれる・・・和弥クンと結ばれる・・・。
なんだか、想像するだけで身体が火照ってきた。
「さっきから見てると、先輩と和弥クン、めっちゃええ感じやん。
 ・・・ね、先輩。
 覚悟決めて、どか〜んと行っちゃいましょう。あたしも鷹寛クンと・・・♪」
・・・そうだよね。
考えてみればこんなチャンス、男だったらぜったい巡ってこないよね。
ボクは一抹の不安を感じながらも、ちょっとした社会勉強のつもりで今夜を迎える事にした。


テーブルに戻って、しばらくは和弥クンとおしゃべりを続ける。
気がつくと、瑠衣ちゃんと鷹寛クンがバーを出て行くのが見えた。
保クンと奈緒先輩の姿は、もうとっくに消えている。
まるでそれが合図だったみたいに、和弥クンが立ち上がった。
「・・・雅紀ちゃんの事、もっと知りたいな・・・」真っ赤になりながら、それでも真顔で言う和弥クン。
半年前だったら、こんなセリフが口実にすぎない事はわかりきっていたと思う。
でも今のボクは、自分の手を握り締める、和弥クンのがっしりした手のひらの感触に酔っていた。
うつむきながら立ち上がるボク。もう、後戻りできないんだ・・・

部屋に入ると、和弥クンに後ろから抱きしめられた。
男の子の厚い胸板・・・
昨日までは「あんな気味の悪いもの」と思ってたのに、今日はなんだか頼もしく思えてきた。
・・・そうか。男は頼もしいけれど無骨、女は優しいけれど無力、だから、お互いを求め合うんだ・・・。
さっき瑠衣ちゃんの言ってた事が、今はよく分かる。
あったかい・・・。このまま、和弥クンと永遠に抱き合っていられたら・・・
んっ!
目の前に和弥クンの顔が迫ってきたかと思うと、ボクと和弥クンの唇が触れた。
ドキドキが止まらない・・・思わず、和弥クンの肩に手を回した。
和弥クンが、キスしたままボクを抱き上げる。そのままベッドまで運ばれた。
静かにベッドに降ろされるボク。知らなかった、ボクってこんなに軽かったんだ・・・
軽すぎて、和弥クンに支えてもらわないと、簡単に壊れちゃいそう。
「雅紀ちゃん・・・このまま、離れたくないよ・・・」
『きゅん』
ダメ・・・和弥クンの顔見てられない・・・でも、目をそらしたくない・・・。
もうボク、君になら何をされてもいいよ・・・。

一枚、また一枚。ボクの服が脱がされて行く。
生まれたままの姿になった時、和弥クン、ボクの身体見て「すっごいきれい」って言ってくれた。
「・・・和弥クンも脱いで。ボクばっかりずるい・・・」
「あ、うん。ごめんね。」
・・・すっごい・・・和弥クン、着痩せ型なんだ・・・
そうだよね、この身体に・・・ボク、全てを預けるんだ・・・
もう一回、和弥クンがボクを抱きしめる。ふれあう肌と肌。
そのままベッドに押し倒されて、上からキスされる。
あっ・・・
和弥クンの手が胸に伸びてきた。大きな手のひらで、ボクのバストが包まれる。想像してたよりずっと気持ちいい。
突然、ボクの身体に電気が走った。和弥クンが、バストのてっぺんのチェリーを・・・
だ、だめぇ!声が出ちゃうよ!!
駄目って言いながら、ボクは抵抗できない。こういう事してほしいって、もう一人のボクが叫んでる。
かわいくて、それでいて艶やかな吐息・・・これってボクだよね・・・

和弥クンの手がボクの大切な所に伸びる頃には、ボクはもう溢れる快感を押さえ切れなかった。
かすかに残っている「男の部分」が、ボクの口からでる艶やかな喘ぎ声に興奮してる。
そして、そんな自分に「女の部分」が陶酔してる。
あ、はぁんっ・・・気持ちいいよぉ、和弥クン・・・
もう、ボクは和弥クンの手の中で弄ばれるだけになっていた。
せつない・・・
「そろそろ、いいかな?」和弥クンが聞いてくる。
「そんなの、わかんない。ボク初めてだもん。でも・・・」
「でも?」
「ボク・・・和弥クンと一つになりたい・・・」恥ずかしすぎて、それだけ答えるのが精いっぱい。
でも、和弥クンにはそれだけで十分だったらしい。
「俺も、雅紀ちゃんと結ばれたい・・・いいだろ?」
「うん・・・優しく、来て♪」

和弥クンが・・・僕の中に入ってきた・・・
ちょっと痛いけど・・・すごくうれしい・・・もう離さないよ、和弥クン・・・
「あったかいよ、雅紀ちゃん・・・ホントに、一つになれたんだね」
「うん・・・和弥クンの優しさが、あそこから伝わってくるよ・・・」
そう言うと、和弥クンがゆっくり動き始めた。
あぁ・・・もう頭の中真っ白で・・・何も考えられない・・・
体の中から電気がばしばし伝わってくるのを必死でこらえながら、ボクは夢中で和弥クンにしがみついていた。

全てが終わった後、しばらくボクと和弥クンは抱き合っていた。
バストも、おなかも、あそこも、足も・・・体中にまとわりつく和弥クンのオーラ・・・
「こうしてると、全身が雅紀ちゃんのオーラに包まれてるみたいだ・・・」
「やだ(*--*)、和弥クンも同じ事考えてたの?」
「雅紀ちゃん・・・俺、君と一つになれて、ホントによかった。
 不思議だよね。俺達、今日プールサイドで会ったばかりなのに。でも、もう君を失いたくないよ・・・」
「ボクも。和弥クンと別れるなんて嫌だよ。だから・・・この手は、もう絶対放さない。いいでしょ?」
「もちろん。俺、今日初めて『運命』って言葉を信じてみよう、って気になったんだ。」
「運命?」
「地球上の65億の人間。仮に男女半々だとしても、32億の女性。その中で君を見つけるなんて、それこそ真冬のシベリアでガラスの欠片を見つけ出すような奇跡だろ?
 でも、俺達は今日ここで出会った。てことは、何かそういうシナリオみたいなのがあったんだよ。誰かが書いた、俺達のためのシナリオがね。
今日、初めてそれに気がついたんだ。」
「・・・意外とロマンチストだね、和弥クンって。」
「普段はそうでもないんだけど・・・多分、雅紀ちゃんのおかげだよ。」
「ボクの?」
「何でかな・・・君になら、俺の全てを預けてもいい。そんな気分になれる。」
もぉ・・・和弥クンったら・・・聞いてるこっちが恥ずかしくなるよぉ。
「でも、ボクたち、まだ全然お互いの事知らないんだよね・・・」
「これから知っていけばいいさ。
 そもそも、俺は君が『大原雅紀』だから好きになったわけじゃない。
 雅紀ちゃんだって、俺の事『阿久津和弥』だってわかる前から、俺が気に入ってたわけだろ?」
「どっちが先かなんてわかんないけど、多分そうだと思う・・・。」
「俺が欲しいのは、君のIDじゃない。君と言う存在そのものなんだ。そしてそれが手に入るなら、俺は自分の全存在を君に捧げてもいい。」
「ボク・・・今初めて、自分が女の子でよかった、と思ったの。だって・・・男だったら、和弥クンにこんなやさしい言葉かけてもらえなかったもん。
 ・・・出会ったばかりだけど、好きだよ。和弥クン・・・」
「俺も。・・・許されるなら、雅紀ちゃんの事『愛してる』って叫びたい・・・」
和弥クンがそう言うと、ボクはいても立ってもいられなくなって、思わず和弥クンにキスをせがんだ。
・・・あ、だめだよ・・・そんな・・・あぁっ・・・


翌日、ボクたちは旅行会社の専用ゲレンデに来ていた。
さすが、札幌の一流どころの宿泊客しか使えないだけあって、スキーセンターから何からすっごい豪勢。
早速、昨日買ったばかりのウェアに身を包み、ロビーに出る。
あらら、鷹寛クンってば、もう瑠衣ちゃんにべったり。
和弥クンと保クンは、今日のコースの事を係員に聞いてるみたい。
「おい堂本、お前もちゃんと聞いとけよ。今日一日、瑠衣ちゃんのナイトになるんだって張り切ってただろうが。」
「なんか心配だ・・・。なぁ和弥、奈緒さんと雅紀ちゃんは俺に任せて、お前は瑠衣ちゃんと鷹寛についてやった方が・・・」
「え〜っ!?それじゃボク、和弥クンと別れ別れになっちゃうのぉ?」
「そうだよ。それに篠原だって、2人のお守りじゃ大変だろ?
 任せとけって。経験から言えば、俺だってお前たちと大差ないんだから。」
軽く言ってのける鷹寛クン。
よかった。これで和弥クンと一緒にいられる♪

12時の集合を約束して、お決まりの2X3に別れたボクたち。
しばらくボクに合わせて、初級者コースで滑っていた和弥クンだったけど、何往復かしたところで、中級のコースに行こうと言い出した。
あんまり自信なかったんだけど、和弥クンばっかり我慢させるのも気の毒だし、ボクだって滑れない方じゃない。さっそく2人していってみる事にした。
リフトを降りると、やっぱり雪の深さが違う。ちょっとでもコースを外れたら、そのとたんにズボッと行きそう。さすがに怖くなってきたボクは、おとなしく和弥クンの後をついていく事にする。
しばらく進んだところで、和弥クンが止まって手招きしている。何だろうと行ってみると、和弥クンが森の中を指差した。
「あれ見てごらん。」
「?・・・どしたの?」
「あそこ、キタキツネ。」
「あっ!ホントだぁ、かわいい♪」
そのまま、キタキツネの親子に見入るボクたち。冬眠中のはずなのに、何の都合か出てきたのだろう。その物珍しさも手伝って、ボクたちはすっかりそっちに気を取られてしまった。

「きゃぁ〜っ!!先輩どいてどいてぇ〜っ!!!」
あまりの大声に驚いて振り返ると、瑠衣ちゃんが両手をわたわたさせながら、ボクの方にまっすぐ突っ込んできた!!
なんで彼女がこのコースに!?・・・なんて言ってる場合じゃない!え〜と、こういう場合は・・・逃げなきゃ!!
・・・あ、あれ!?足が竦んで動かない!!どうして!?
なんて言ってる間に、瑠衣ちゃんはどんどん近づいてくる。鷹寛クンが後ろから抱きついてたけど、全然ブレーキになってないみたい・・・なんて冷静に分析してる場合じゃないよぉ!
ボクは逃げる事もできず、スキーを履いたままその場にうずくまった。
すさまじい激突音。

・・・あれ?全然痛くない・・・もしかして、瑠衣ちゃんてば奇跡的なターンでよけたかな?なんて事を考えながら恐る恐る目を開けると・・・
目の前で、瑠衣ちゃんと和弥クンと鷹寛クンが絡まってた!!
「みんな!ちょっと大丈夫!?」あわてて助け出すボク。
瑠衣ちゃんたちは何とか立ち上がった。あとは和弥クンだ、と手をひいて起こそうとした時。
「がぁぁっ!!!」
和弥クンがとんでもない大声を上げた。
「ちょっと、和弥クン?・・・まさか!」
「和弥クン、足折ったんと違う!?」
「雅紀ちゃん、そこどいて!!
 阿久津!阿久津!!どうした!?声出せるか!?」
触ってみて、瞬時に折れてると判断した鷹寛クン、いきなりストックを分解し始めた。
「ストックなんてバラして、どないするん?」
「最近の板やストックが分解式になってるのは、ホントはこういう時のためなの!」
そういいながら鷹寛クン、慣れた手つきで和弥クンの足にストックを当てて、自分のタオルで縛り付ける。
「とりあえずはこれでよし。
 俺はすぐにパトロールに連絡してくるから、瑠衣ちゃんと雅紀ちゃんはここで待っててくれ。それから、誰かがぶつかって来ないように気をつけて。いいね。」
そう言って、鷹寛クンは大急ぎで降りて行った。それと入れ替わるように、和弥クンが口を開いた。
「・・・雅紀ちゃん・・・無事で・・・よかった。」
「和弥クン!?もう大丈夫なの!?」
「大丈夫、もう何とか歩け・・・あだぁっ!!」
「あぁもう和弥クン、無理したらあかんて。」
「そうだよ。足、折れてるんだからね!もう・・・なんであんな無茶したの?」
「叫び声の方を向いてみたら、いきなり瑠衣ちゃんが飛び込んで来ただろ?無我夢中で、とにかく雅紀ちゃんに怪我させるわけにいかない、と思ったんだ。
 だって、自分の好きな女の子に、そんな悲しい思いさせるなんて、男として何か間違ってるだろ?」
それはボクにもわかる。男なら、自分が盾になって女の子を守ろうとするだろう。でも、今のボクにはそんな事はどうでもよかった。
「だからって、それで自分の好きな男の子が怪我したら、それはそれで悲しいよ。打ち所が悪くて、もし和弥クンに何かあったりしたら・・・ボク・・・」
話してるうちに訳がわかんなくなって、目から涙がボロボロこぼれてきた。

結局、和弥クンは救急車で札幌市内の病院に運ばれた。ドクターの話では、骨折は大したものではなく、早ければ2週間で退院できるらしい。ボクたち全員、さらに今日から合流する予定だった中里修一郎(なかざと・しゅういちろう)クン、それから榎本女史が病室に集まっていた。
ボクもどうにか落ち着きを取り戻して、ベッドの側に座っていた。
ドクターが帰ったあと、瑠衣ちゃんが突然口を開いた。
「あたしのせいや・・・あたしが・・・」
「瑠衣ちゃんは悪くないよ・・・俺が、初心者同然の君をあんなところまで・・・」
「2人とも止めてよ!!・・・ボクが・・・コースの真ん中でキタキツネに見入ってたから・・・」
「3人ともいいかげんにしろよ!!」ついに保クンがキレた。
「ここで責任の奪い合いしてたって、和弥の足が回復するわけでもないだろ?」
「篠原の言う通りだ。むしろ、あの場にいた全員に、それぞれの責任がある。それだけわかってりゃ、充分だろ?」修一郎クンがその後をつないだ。
「うん・・・ゴメンね、みんな・・・ボク、まだちょっと動転してるみたい・・・」
「でもまぁ、阿久津君だっけ?大した事なくて、よかったじゃない。」
榎本女史がそう言うと、保クンが安心したように立ち上がった。
「まぁ、それだけが不幸中の幸いとでもいいますか。
 和弥、俺達はとりあえずホテルに戻るよ。あまり長居して、雅紀ちゃんを別の意味で悲しませる事になっちゃまずいしな。」
「あ、それならボクもそろそろ・・・」慌てて立ち上ろうとしたボクを制止したのは、奈緒先輩だった。
「いいから、雅紀ちゃんはここにいて、和弥クンを安心させてあげなさい。」
「そうしろよ。阿久津も、その方がいいだろ?」修一郎クンもそれに同調する。こうなっては、ボクとしてもここを立つわけに行かない。てゆーか、むしろこれで和弥クンと一緒にいられる、って安心してたんだけど。

2人っきりになると、それでもやっぱり恥ずかしい。「あの・・・」どちらからともなく口を開いては、急に黙り込んでしまう。
そんな状態が10分も続いただろうか?突然、和弥クンが話し掛けてきた。
「雅紀ちゃん・・・ゴメンね・・・」
「・・・え!?」
「さっき、君が言ってた事。確かに、君だけ助かっても意味ないよな・・・」
「・・・うん、ボクが助かっても、そばに和弥クンがいなかったら寂しいよ。いたとしても、和弥クンがボクに笑ってくれなかったら、やっぱり悲しいと思う。
 だから・・・もうあんな無茶な真似しないで。」
「雅紀ちゃん・・・」
「あの時、和弥クンが助けてくれて、ボク本当に嬉しかった。でも、和弥クンの苦しそうな顔見たら、急に不安になっちゃって・・・こんな事してたら、いつか和弥クン、足の一本じゃすまないような目に会うんじゃないかって・・・」
「・・・ホントにゴメン。
 でもね雅紀ちゃん。男にとって「一人の女性を愛する」って事は、その人を命に換えても守りぬく、幸せを保障する、って事なんだと思う。だから、多分これからも身体を張って、君を助けたい。その時は・・・またこうやって叱ってくれる?」
「もぉ・・・和弥クンってば、ボクがいないとどうしようもないんだから・・・」
「でも、俺がいたおかげで君は俺に守られただろ?」
「そっか・・・男と女って、一緒にいる事でお互いの欠点を補えるんだね・・・」
「だから、これからも、君さえよければ・・・未来永劫、俺は君と歩いて行きたい。」
「ボクも・・・ボクも、和弥クンと一緒に・・・」
嬉しくて、涙があとからあとから零れてきた。
「雅紀ちゃん・・・」
「ダメ・・・『雅紀』って呼んで・・・」
そのまま、ボクは和弥クンの肩にもたれかかる。
「愛してるよ、雅紀・・・」
「ボクも・・・あたしもだよ、和弥・・・」

いつのまにか、2人で仲良く眠ってたみたい・・・


それから3ヶ月。ボクたちは可能な限り、時間を共有しようとした。

ボクは特別プロジェクトに抜擢され、幕張の提携ソフトハウスに出向になった。それに伴い、アパートも移る事にした。新しい勤務先は、今まで住んでいた妙福寺からだと乗り換えが必要だったからだ。それと、「この種の移動は女子社員では初めてだから」ってことで、会社から多額の支度金をもらったのも理由の一つ。
ちょうど神奈川県から下総鎌倉線が直通しているので、ボクは次のアパートを横浜近辺から選ぶ事にした。一度横浜に住んでみたかったのと、この辺なら、和弥の部屋にも近いしね。
引っ越した当日から、さっそく和弥はボクの部屋に入り浸り。いわゆる「半同棲状態」ってやつ。でも最近の和弥ってば、頻繁に学校やバイトに行ってるみたい。ボクはボクで、出向以来残業が続いてるから、実はなかなか会えない事が多いんだよね・・・。
だからその分、休みが一致した時は必ずデートしてるんだ。

3月のある日、ボクたちは久々に渋谷に出ていた。
和弥のサークルでも新人勧誘の準備が進んでるんだけど、足りないものがあるから帝急クラフトで揃えるんだって。それにボクもついて行く事にした。
ボードだの仮装用具だの店舗用ポップだの、一通り必要なものを揃えた頃にはもう2時になっていた。ついでに、最近「首都圏ウォーカー」で紹介された飲茶専門店でランチにしようという事になり、早速並ぶボクたち。
10分もたった頃、一人の女性が声をかけてきた。
「あら、雅紀ちゃんじゃない。どうしたの?こんなところで。」
振り返ると、榎本女史が立っていた。

彼女もこれからランチにする所だったようで、どうせならと一緒に店に入る事にした。
「じゃぁ、俺ちょっと篠原に電話入れて来るから。もしかしたら、追加の買い出しとか出てくるかも知れないし。」そう言って、和弥が席を立った。
それを待っていたかのように、榎本女史が口を開いた。
「ずいぶんラブラブみたいね。」
「・・・やっぱり、そう見える?春の陽気のせいかなぁ(*^^*)」
「貴女が横浜に引っ越したって聞いた時は、そりゃあ驚いたわよ。9ヶ月前は『男に抱かれるなんて気色悪い』なんて言ってたのが、今じゃ彼氏とH三昧でしょ?そこまでやるか、って感じで。」
「それだけじゃないんだけどね。でも、毎晩のように和弥と一緒にいられるし・・・」
「でも、あんまり深入りしないようにね。」
「何言ってんの?ボクだって、それで仕事放り出すほどいい加減じゃないし、変な趣味だってないんだから・・・」

「そうじゃなくて・・・ねぇ、雅紀ちゃん。
 あなた、自分の立場、忘れてないでしょうね?」
「・・・どういう事?」
ボクが聞き返すと、榎本女史は呆れたように一つ、大きなため息をついた。
「去年の6月に言ったわよね。
 大原雅紀(まさき)に対する『実地教化』の期間は1年。あと3ヶ月で、大原ミキは元の大原マサキに戻るって事よ。
 阿久津君はノーマルなんでしょ?だったら、男に戻ったあなたを相手にするとは思えないわ。
 ・・・かわいそうだけど、その時は嫌でも別れる事になるわね。」

和弥が戻ってきたのも気がつかなかった。


「あと3ヶ月で・・・」
「雅紀に戻るって事よ・・・」
「嫌でも別れる事に・・・」






その言葉は、ボクを・・・僕を現実に引き戻すには十分だった。

【 One-Way 後編に続く 】


【作者様のお言葉 with メインキャラ】

Kard 「女である自分に慣れて、彼氏も出来てハッピーエンド・・・と行かないのが、毎度おなじみKardyブランド!
     はたしてこの後の雅紀の運命やいかに・・・どべむしゅ!!!
雅紀 「なーにが『運命やいかに』だよっ!!
    せっかく幸せゲットした所だったのに・・・あんな運命背負わされて・・・
     あんた、ボクに何か恨みでもあるのかよっ!?」
Kard 「・・・なくはないな。お前たちのために、履歴書の自己PR書く時間が減ったんだから。」
奈緒 「それはKardy君の遅筆のせいでしょ?雅紀ちゃんに責任押し付けるのは間違ってると思うわ。」
雅紀 「だいたい、いくらそうだからって、こういう仕打ちはあんまりだろ?
     ボクやだよぉ・・・いきなり変なところに連れられたと思ったら女にされて、
     それでもボクの事かわいいって言ってくれる人がいたから、このまま『女の幸せ』掴もうとしたら
     また邪魔が入って、男に戻されて・・・ボク、このままじゃ殆どピエロじゃないか!!
     もぉやだ・・・どうして、どうしてボクばっかりこんな目に・・・」
Kard 「・・・確約は出来ないけど、お前を幸せにする事は出来るかも知れない。」
雅紀 「ホント!?」
Kard 「あぁ。但し、その代償は結構大きかったりするけどな。」
雅紀 「いいよ!ボク、和弥とずっと一緒にいられるなら、すべて失ってもかまわない!!」
奈緒 「それにしてもこのお話、何かに似てきたわねぇ・・・」
Kard 『ぎくっ』
雅紀 「そう言えば、女になった主人公に・・・」
Kard 「わーっ!!その先は言うんじゃない!!」
雅紀 「あぁもぉ・・・耳元で大声出すなよぉっ!!わかったわかった。黙っててやるよ。」
瑠衣 「それにしてもなKardy、今回やたら『どこかで聞いた名前』が出て来ぇへんかった?」
Kard 「おわぁっ!!どこから湧いて出たんだよ、お前は?」
雅紀 「そうそう。あれって絶対、なんかのパクリでしょ?」
奈緒 「そうねぇ・・・下総鎌倉線なんて、時刻表のどこ探しても出てこないもんねぇ・・・」
Kard 「はっきり名前出しちゃうと、そこに行っちゃう奴がいるんだよ。住宅街のど真ん中で『おぉ、ここが聖地だ』なんつってな。」
瑠衣 「・・・迷惑極まりないやっちゃな・・・」
雅紀 「なるほど、そう言うのもあって隠してるんだね。ちなみに、4月にボクと和弥がデートした『帝急クラフト』って、あれ絶対・・・」
Kard 「お察しの通り、あれは宇田川町にある東急ハ○ズのパロディだよ。」
雅紀 「じゃぁさじゃぁさ、下総鎌倉線は・・・わかった!○須賀線と総○快速線のパロディだ!あれ直通運転してるもんね。」
奈緒 「『首都圏ウォーカー』なんてのもあったわよねぇ・・・あれは絶対『東京ウォ○カー』でしょ?」
瑠衣 「雅紀先輩が住んでた・・・妙福寺やったっけ?あれなんかも、S並区の善福寺と妙正寺の合体やろ?」
Kard 「以上、全部正解。ちなみに、前編の最初のほうで出てきた『石神井線』ってのは、西武○宿線の事な。」
雅紀 「そうか、それでKardyってば、『チカナード』周辺の地理に詳しかったわけだ。」
奈緒 「確か、静岡に移る前は西武線の沿線住民だったんでしょ?」
Kard 「そう言う事。雅紀と和弥だって、最初は『西武ド○ム』で出会う、っていう設定だったんだぜ。」
雅紀 「・・・あ〜よかった。Kardyが気まぐれで。危うくドームの真ん中でH始めるとこだった。」
瑠衣 「それにしても・・・前回の予告で『後編お楽しみに』ゆーてたのに、これ中編やで。どないなってんの?」
Kard 「最初は、和弥たちは勿論、瑠衣でさえ影も形もない状態だったんだ。でも、雅紀本人の心情変化だけで
     物語を構成するのが難しくなってね。それで、急遽『ラブコメ』路線に切り替えたってわけ。」
奈緒 「となると、あたしと瑠衣ちゃんはそのおこぼれに預かったわけね。」
雅紀 「ところでさぁ、Kardy。ボクたち、後編ではどうなるわけ?・・・てゆーか、今度こそ後編だろうね?」
Kard 「それは間違いない。もう既にネタは固まってるからな。」
雅紀 「・・・ちゃんと、ボクと和弥はハッピーエンドを迎えるんだろうね?」
Kard 「それは確約できない。文庫の皆様のご意見もあるだろうし。それにハッピーエンドったって、いくつか方法はあるしな。
     一つだけ言える事は、自分自身でハッピーエンドを作り出すために、雅紀がとんでもない行動に出る、って事。」
奈緒 「でもねぇ・・・やっぱり雅紀ちゃんと和弥クンは、きちんと結ばれたほうがいいと思うわ。」
Kard 「それはまだ秘密だってば。
     あ、ちなみにこの『One-Way』、後編公開の目処は現在のところ立ってませんので。」
一同 「ええぇ-っ!!??」
瑠衣 「どういう事なん!?きちんと説明しぃや!!」
謎の美少女2人組 「それは、あたしたちが出てきたからでーっす!!」
Kard 「まぁ、そう言う事。文庫パーティに出したオリキャラがいるだろ?
     あの2人が予想以上に人気高なんで、せめて第壱話だけでも書いてやろうかと思ってね。
     安心しな。二つともネタは固まってるし、遅くとも2〜3ヶ月で『One-Way』の方も完結できるようにするから。」
雅紀 「そんなんで安心できるわけないだろ!?遅筆魔の言う事が信用できるか!」
奈緒 「ちょ、ちょっと雅紀ちゃん、落ち着きなさい・・・ねっ。」
Kard 「とりあえず、な。その手に持ってる物騒な金属製品を・・・おわぁっ!!」
雅紀 「もう許さない・・・待ちやがれぇ!このクソ作者ぁっ!!
瑠衣 「乙女の恨み、思い知れぇっ!!」
Kard 「わっ、バカっ、落ち着け!・・・あぁもぉ、奈緒さんも見てないで何とか言ってやってよ!!」
奈緒 「まぁ、仕方ないわねぇ・・・これを機会に遅筆を改めてくれれば、あたしとしても言う事ない訳だし・・・」
Kard 「こっ、この作者不孝者ぉっ・・・!!」
(すたこら逃げるKardy、追いかける雅紀と瑠衣、さすがにまずいと思いはじめた奈緒。いずれも退散。)

舞香 「あ〜あ、誰もいなくなっちゃった」
千春 「ねぇ舞香ちゃん、これってボクたちのせいなんじゃ・・・」
舞香 「気にする事ないわよ。何たって、別の作品の話だもの♪」
千春 「あ、そうそう。告知しないと。」

「てなわけでぇ、One-Wayはしばらくお休みを頂きます。
 次回からは、あたしたち『ライナ』がアイドルとしてデビューする
 『みらくるCHANGE☆すてーしょん』をお送りします。
 楽しみに、待ってて下さいねっ♪」





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