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納涼i伝説

作:BAF


−納涼ToSi伝説−

第7夜

……これは本当にあった話です。
皆さんは手をつないだ親子が描かれた歩行者専用の標識をご存知でしょうか?
何の変哲もない標識ですが、実は悲しいエピソードが隠されています。
実はあの標識のデザインには、元となった写真があるのです。
今から数十年前のことです。
ある青年がたまたまカメラを持ち近所の公園を散歩していたときのことです。
その公園で彼は、実に仲の良さそうな親子を見ました。
やさしそうな父親と、とても可愛い女の子。
二人は手をつなぎ、にこやかに会話をしながら公園を歩いていました。
この二人の様子を良いなと思った青年は、親子の姿をとっさにカメラに収めました。
すると、カメラに撮られたことに気がついた父親が驚いて青年を見つめてきます。
父親があまりに驚いているので青年はあまりにほほえましかったので、ついシャッターを切ってしまいましたと謝りました。
すると父親はにこやかな表情になり、そういうことでしたらかまいませんよと言い娘の手を引くとその場を立ち去って行きました。
時を同じくして、道路交通省で歩行者専用道路の標識のデザインを広く公募していました。
偶然それを知った青年は、あの親子の写真をデザイン案として応募しました。
これが見事に採用され今の歩行者専用標識となりました。
それから数ヶ月たったある日。
青年が自宅でくつろいでいたときのことです。
一人の見知らぬ女性が、尋ねてきました。
「やっとあなたを捜し当てました。捜索に必要なのです、私と女の子が写っている写真を貸してくださいませんか?私をこんな姿にした女の子の・・・」
そう、歩行者専用道路の標識は誰でも知っているあの少女のものなのです。

第8夜

……これは本当にあった話です。
ある人がテレビを見ながら寝てしまったときのこと。
ふと真夜中目が覚めると、放送時間は終了しており砂嵐のような画面が映し出されていた。
「おっと、寝ちまった」
寝過ごしたことに気付き、テーブルの上のリモコンに手をやった時それは起った。
今まで砂嵐になっていた画面が突如変わり、何か人の名前のようなものが映し出されていきます。
なんだろうと見ていると終わりのほうに自分の名が出てきて、最後
NH○という署名で終わっていました。
一体どういうことだろう、受信料未納者のリストを真夜中流しているという噂はあったが、自分はしっかり払っている
あまりに腹が立ったのでNH○にクレームの電話を入れました。
「受信料未納者のリストを真夜中流してるというのは本当だったのか。しかし俺はちゃんと受信料払ってるぞ!」
かなり怒り口調でまくし立てたのだが、NHK局員の対応は冷静だった。
『すみません、あれを放送しているのは、私どもではございません。問い合わせが多く私どもも調べてみたのですが、どうも日本(N)被害者の会(H)オブ○代ちゃん(○)という団体のものだそうで・・・
納得した女性は謝罪して受話器を置いた。

第9夜

……これは本当にあった話です。
ある時山岳部員の男性四人組が雪山登山の途中で遭難してしまいました。
その翌日、救助隊員によって山小屋で四人の女性が発見されました。
彼女たちは口々に自分たちは山岳部員だと言い出しました。
不審に思いましたが救助隊員は彼女たちを病院に搬送しました。
病院に運ばれる途中、彼女たちは救助隊員にこの時の様子を詳しく語り聞かせました。
その話はこうでした
遭難し困っているときに山小屋を見つけた。
しかし、その山小屋の中には何も無かった。
暖を取ろうにも薪すらない。しかたがないので運動することにした。
まず山小屋の4隅に一人ずつ立った。
そして最初の一人がとなりの角へ走りそこにいる人にタッチする。
そしてタッチされた人は次の角へ走りタッチ、そしてタッチされた人が次の角へ・・・
途中からは誰がはじめたか知らないが紙切れをバトン代わりに朝までそれを続けて気がついたらこんな姿になっていたと。
ところが、話を聞き終えた隊員の中に一人、いかにも納得がいかないといった顔をしている者がいました。
その隊員は彼女たちに不思議そうにこう尋ねました。
「よくわかりました。あなたたちは本当に山岳部員の方たちかもしれませんね。でも、気になることがあるんですが?最初4隅に立って一人が走り出したのなら、そこには誰もいなくなるはずでしょ。そこでリレーは終わっちゃうはずです・・・ 5人目の人がいない限り・・・それになんですかこのバトン代わりの紙切れ?名刺みたいなんですが


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